2016年10月29日土曜日

Vol.200「祝200回 アイルランドはダブリンへの旅メモ記」の巻

いま何時?ここはどこ?
昨日、午前中に渋谷新宿を自転車で行き来しバタバタと用事を済ませてる途中にも終わらせておくべきだった仕事残しが発覚し、あぁこれがシワ寄せってやつかと二十日鼠よろしくテンテコの舞いを踊りましてようやく家に着き、準備にあてていた時間はなくなったので慌てて思いつくものをカバンに入れて、Tシャツばかりが多くなり、どうして事前に準備しておかなかったか、んが、仕方あるまいとギターと荷物をもって午後からtvk「部活応援プロジェクトしゃかりき」の収録へ。夕方5時半に終え5時50分の町田発成田行きのバスに乗り成田へ。バスは広い車内に自分と運転手さんの二人きり、1対1なので丁寧な車内アナウンスにも後ろから2番目の席からいちいち返事、もしくはオッケーサインを出したくなる。成田に着くと警察官が厳重警備していて、たしかに何が起こるかわからんもんなぁ海外なんて行くもんじゃないな、やめとくべきだったかとなんだか怖くなる。 問題はギター。飛行機に乗るときに預けなければいけないんだけど国内と違い扱いが雑だということでビビってた。預けてすぐに目の前で少々乱暴に扱われて、もう少し丁寧にたのみますよとお願いする。歳いくごとに飛行機が怖くなってきてるので、乗ってすぐ寝れるように空港でビールを飲む。2杯めの途中で出発時刻が30分早まったことが発覚。遅くなるのは聞いたことがあるけど早まるんかい30分も!と立ち上がりビールを半分残し、お店のおばちゃんに会計をたのむと、「これに入れていきな!普段はダメだけど特別ね!」と残ったビールを紙コップに移しわたされる。機内、映画見たり寝たり。機内食うまし。ビール飲む。またぐっすり。気圧のせいか、ビールのせいか、座りっぱなしのせいか、体パンパン足むくむ。 (一旦保存)

成田を出発して15時間、その前から夜だったから20時間ほど夜の中。夜と一緒に移動してるみたいだ。成田からイスタンブール空港で乗り換え今はそこからロンドンに向かう飛行機の中。前の文はイスタンブールでの待ち時間に書いたもの。ロンドンに向かい飛行機が飛びたつ頃にようやくじんわりと朝が滲み出してきた。飛び立ち、上空からイスタンブールの街を見下ろすと、屋根が全部エンジ色でかわいかった。機内食を食べた。なんじゃこりゃとなった。パンを噛めば噛むほど口の中に洗剤みたいな味が広がった。「ロンドンは飯が不味い」よく聞く言葉。だからか?一回ダメだこりゃと思ってしまうと、そんな言葉も重なってあたしゃもうダメだ。食べれない。さっきと同じトルコ航空なのになんで? ロンドンが近くなってきたから不味いのか?などなど不思議でしょうがなかったのだけど、どうやらその洗剤の正体は配られたお手拭きだった。食べる前に手を拭いて、お手拭きの洗剤が強烈だったので手についた洗剤がパンにも移ってそれを食べたからだった。(この間、猛烈に揺れて目を閉じて祈る時間あり)バイザウェイ、成田からここまで、CAさんに英語で「何を飲まれますか?」と聞かれる度に「コーヒー」と普通に言っているんだけど、毎回「は? なんだって?」「えっなに? なんつった?」って顔をされる。それから他の人の真似をして「カッフィ」的に言い直すと通じるのだけど、最初っから「カッフィ」って言うのがなんか恥ずかしいんだからもうちょい察してくれてもいいんじゃないかともおもいながら、聞き直されるのが面倒なので三日後くらいには「コーヒー」のことを普通に「カッフィ」と言うような男になってるに違いないなとおもいながらもうすぐ着きそうなので(一旦保存)ギターが無事でありますように。

ギターは無事だった。無事だったが写真にあるように打上げられた魚のように、しかもうつ伏せで放置されていたのでドキリとしたがギター自体は無事だった。空港で一旦外に出てイギリスの空気を吸う。イギリスは晴れ間が少ないと聞いていたけど、想像を上回るドン曇り。暗い寒い暗い。

おかげで浮足立つこともなく。あー来たんだなぁとじんわりと実感。空港から電車でロンドン・ビクトリア駅へ。街全体、古い建物で堂々としてる。建物かっこよく、バス、タクシー、ポスト、電話ボックスがかわいらしい。タバコ人口が多く、おじさんおばさんも吸いながら歩いてるのをよくみかける。おじいさんおばあさんがオシャレで元気。パブなんかで議論したりと、みんなよく話し合ってる印象。タクシーに乗りホテルへチェックインまで時間があるので荷物だけ預けて近くのパブへ行きビールを一杯飲みながら街を眺める。外で飲んだので寒い。つまみはいらないのか聞かれ手羽先を注文。おいしかったけど早くも日本食が食べたくなる。普段食べていたかき揚げそば、ラーメン、米、味噌汁、牛丼、などを思い浮かべながらやっぱりいっつも食べてるものをしっかり食べたくなる。この際カップラーメンでもいいと、日本でも食べなかったコンビニの弁当でもいいと、あったかくてしっかりしたものを食べたい。コンビニさえあればとおもう。日本ってやっぱりおいしいものがたくさんあるんだなぁと実感。夜は今回のライブ決定でお世話になり、実現にむけてもお世話になるなおちん夫妻と合流し日本食屋さんへ。店10時半には閉まるとのことであまり食べれず。どこも早めの閉店。帰りは地下鉄、地下鉄もこぢんまりしていてかわいらし。隣街までいき歩いて案内してもらう。道路も建物も石でできていてかっちょいい。建物も曲がり角もカーブになってて直角じゃなくて優しい、日本の迎賓館くらいはあるんじゃないかという建物が全部美術館。ロンドンの美術館は誰でも無料で入れて観ることができるとのこと。建物や広場やモニュメントがデカくて広くて、歴史と重みを感じる。広場で歌ってるおねぇさんに声をかけ許可がいるのか聞く。場所によって許可いるとこといらないとこと分かれているらしい。路上で歌うことに寛容な印象。帰って寝る。寝るも3時間くらいで目が覚めてロンドン時間の朝5時。なぜか部屋のエレクトリックプラグ=コンセントが全部使えず充電できない。コンビニや携帯やパソコンiPadにどんだけ頼って生きてたか知る。時差になれるまで時間かかる。寝れないのでポチポチと朝からうちはじめたけんど、日本時間26日午後15時頃、いかがおすごしか。

今回はこの連載200回目ということで、200回も書いてきたんだんなぁーと振り返り、自分で祝えたらとおもっていましたが、ロンドンよりまさかのアイルランドはダブリンライブへ向けてのひもじい旅行メモ記になってしまいました。まだはじまったばかりで何も書ききれてませんが、ロンドンロンドン愉快なロンドン、まだ何も愉快なことは起きてませんが、続きは来月書けたらと、大馬鹿野郎集会で報告できたらと。

ともあれ、2000年からはじまったこの連載、16年目にして200回目をむかえることができました。自分にも続けてこれたことがあること、力になります。毎月ケツを叩き続けてきてくれた田中さん、そして読んでくれるあなたに感謝です。本当にありがとう。200回を通過してこれからもなんかの合間に読んでもらえたらとおもいます。

そんな200回目、より実感するべくの5時間やるぜ大馬鹿野郎集会、12月の11日に横浜のtvk本社1階にて開催しますのでぜし!足を運んでもらえたらとおもう次第です、是非!

と今月はこのへんで。

と書いてホテルのベッド&ブレークファースト略してB&Bというらしい、簡単に言えば朝食バイキング、行ってきましてようやくあったかくておいしい卵を食べて元気が出てきて、卵とパンだけを3回とりに行き、あぁあったかくておいしいものってのはやっぱりありがたいなぁと、体に元気が出てくるのを感じた朝ごはんでありました。が、最後に、コンビニでよく売ってるカップ型のヨーグルトをとり、席でフタをめくると一面に青紫のカビのようなものがしきつめられていて、いやいやまさか密封されているしそんなはずはない、ヨーロッパならではの食べ物かとよくみてみたらばやっぱりカビでげんなり。食文化コミュニケーション、わかりあうのにまだまだ時間かかりそうであります。それでは200回目、このへんで。よい食欲の秋を。


乗り換え、イスタンブールの空港、の喫煙所にて。

イスタンブールからロンドンへ
ずっと夜だったのが少しずつあけてく
月が出てる

やっぱりもう飛行機は乗るもんじゃないなぁと思うほどの揺れ。
CAさんも必死な顔で椅子にしがみついてたのを見て、
よくあることじゃないんじゃないかと不安になる。
写真はそんなことすっかり忘れ、キレーだなーっつって。

連載を飛行機の中でポチポチ、200回目にして空を飛びました。

噂は聞いていましたが、こんなに雲が溜まってんのかとロンドン上空。

雲の下はドン曇りロンドン。

打ち上げられてたマイギター。

空港の中も暗いなー 日本電気つけすぎなのか。

ロンドンビクトリア駅へ

どこに行ってもクレーンはかっこいいんだな。

クレーンとか木とか、日本にもあるものみて安心する。

ドン曇ってるけど建物がどこをみてもなんだか可愛らしい。

シンプル

曇り日が多いからなのか、人も 街も明るかったり可愛らしかったり。

いいか、これはこうやって、、。作業員を見ても安心する。

野菜も元気。人参多め。

ロンドンの中華街は世界の中華街で一番美味しいと言われてるとのこと。
うまいものを見つけたら今のうちにといつもより食べてる。

石職人ってすごかったんだなぁとどこ行っても知らされて、これは何年に建てられたのか、ほー、となる。

ロンドンバスの押しボタン。

タクシかわいらしや、もう2日目にして完全にロンドンが好きになってる。
日本と通じるもんが、なんだかわからんけどある。
よそ者感がナッシング。

夕焼け見れた。

♦独占企画 諭介がお答え致します


■「“未来の足音”っていうのが頭にあったからなのか、今年のジュテームでは昔から聴いている曲を聴いても、あまり懐かしい感じは不思議としなくて、目の前のステージで鳴っているインザスープの音楽がずっと続いて、その先も変わらない景色が見えたような気がしました。掴みどころのないMCに笑えるところも、静かになって自然にみんなの音が入ってきてだんだん大きくなる音楽もインザスープの好きなところです。そして、ジュテームではその真ん中の歌声に吸い込まれそうになる瞬間がありました。ロフトの魔物のせいかなと思いましたが、インザスープのせいでしたかね(笑) 追伸:(あと一回で)連載200回おめでとうございます!続いていることが嬉しいです。イベントも楽しみにしています!」
(A.T 2016年10月14日 17:09)
→魔物いたなーいい奴もイタズラして来るやつも。どちらとも仲良く出来た気がするけどね。おもろかったね、ジュテーム。また来年も10月6日は空けといてくださいませ。

■「ロフトでの久々のジュテーム、ロフトの魔物を味方につけましたね。めっちゃ楽しかったです。最高に楽しい時間をありがとうございました。 漫遊記ファイナルDVDも見ていてライブの熱がつまっていてテンションあがります。これからのライブも楽しみにしています」
(柿の種 2016年10月18日 17:46)
→DVDは間違いもそのまま丸々入ってるから、そちらも含めて楽しんで見てください。 ヒント、どこかでコード進行が逆になってるボーカルの人がいる。それに気づいたギターの人が口頭で教えてあげている。 前半曲。

■「ロフトでのジュテーム、楽しかったです。確かにロフトには魔物が住んでいますね。いつもに増してパワフルでかっこよくて懐かしい歌も新しい歌も全部新鮮で心踊りました。 そういえば、私がインザスープを見たくて初めて“ライブハウス”というものに行ったのも新宿ロフトでした。ロフトの魔物とインザスープの魅力に取り憑かれて今に至ります。 連載のイベントも楽しみです」
(夕陽 2016年10月26日 10:09)
→僕たちもロフトもライブハウスにきたことがないような人にも来てもらえたらと思っていたので、きっかけになれて嬉しい話だわさ、ありがとう。

3 件のコメント:

  1. ハロー諭介さん(笑)今月はアイルランドから帰ってきてからの更新かな?と思ってのんびり待っていたので、まさか空からのお便りになるなんてびっくりでした!偶然にも200回目のコラムが記念すべき回になりましたね。どうしてるのかな?と思っていたので、バタバタ具合など想像はしていましたが、伝わってきて安心したり、頑張れー!と思ったり。気候のことや食べ物のこと読んでさらに心配になりましたが、たくさんのTシャツ重ね着してますかね?(笑)初めての地でのライブはドキドキだと思いますが、初めてのことはワクワクでもあるから、挑戦できることを楽しめるといいですね!あとはハロウィンのライブだし、お客さんをかぼちゃだと思えば……なんて(笑)うまく行くよう応援しています。

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  2. 中尾さんの行動力にはびっくりです!荻窪のライブの時に突然アイルランドに行くと聞いた時は衝撃でした。アイルランド!?ライブ!?海外!?

    本当にアイルランドで歌ってきたんですね。アイルランドでの様々な出来事を是非聞きたいです。ご報告楽しみにしてます。

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  3. 連載200回おめでとうございます。
    アイルランドでのライブ、諭介さんの未知のものに挑む姿勢、かっこいいなーって感じました。でもこのまま帰ってこなかったらどうしようって少し不安だったのでちゃんと帰ってきてくれて良かったです(笑)
    現地のお客さんの反応はどうだったのでしょうか?話の続き楽しみにしています。

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