2015年1月27日火曜日

Vol.179「2015年、走る〜走る〜おれーたち〜」の巻


新年、2015年が明けましたね。おめでとうございます。

毎年大晦日はカウントダウンライブやら何やらがあったのに比べると、今年はしーんとした年末年始をすごした。 去年のライブ納めが12月28日で、そのライブが終わり、会場での打ち上げ中から腰が痛くなった。 体もきっと今年も終わったー!感に浸って気が緩んだんだろうなと思う。なもので、年末年始はなるべく動かず、しーんとすごした。

んが、1月の2日には新宿ロフトにてアナーキーの仲野茂さんの55歳誕生日ライブイベントがあったので出向き、挨拶をさせてもらった。茂さんはデビュー当時から何かと会うことが多く、そのたびにアドバイスをもらったり飲んだりとお世話になってる。そこに集まったロフトのバンド先輩達、ニューロティカのあっちゃんとも話をして、天使ってこういう人のことをいうんじゃないかしらと、翌日もあったかいもんとおかしみが残り、思い出し笑いしたりして、去年も何度か一緒に演奏させてもらった藤沼さんとも、今度はこんなことをしようってな話にもなったりして、50を超えた先輩達が元気でやんちゃで、いやはや腰なんか痛めてる場合じゃないなと、先を走る先輩達に元気をもらった次第です。

4日にはKとスタッフと新年会をやり、今年のあれこれを話し合い、ほとんどバカ話で終わったけれど、新年、いざやったろうと締め直す日となりました。

正月は何かこう非日常でぼーっとなってた部分が5日か6日に人の多い電車に乗り、その中で改めて年が明けたことを実感した次第です。こちらそんな正月、今年ももう一ヶ月経ちますが、そちらいかがおすごしだったでしょうか。改めまして新年、おめでとう。

ライブがあるときっちり治ってくれるもんで、10日11日と札幌でのライブの前には我が腰も痛みがなくなり、我ながらさすがだなぁと思ったりして、気は抜けないもんでコルセット巻いたりしましたが、帰りにはコルセットもつけないでオッケーとなり札幌にて完治。

だからというわけではないけれど、何かのためというわけでもないのだけど、今年になって8キロ、10キロ、7キロとマラソンをした。走るのはいい。何がいいのかうまく言えないけど気持ちがいい。 何かしら考えながら走ってはいるのだろうけど、覚えてないくらいのことできっとどうでもいいようなことがよぎっては消えてく感じなんだろう。とどまって頭だけで考えているとジメジメしてくるようなことが、蒸発していくようなそんな気がする。

前にも書いたけど小学校時代、朝の6時から毎朝走ってた。走ってたとは言え、幼馴染のお父さんがその幼馴染と朝迎えにきてくれて、誘われて走ってた。迎えにきてくれてと書いたが、正直なところ、とても面倒くさい、延岡弁で言うとこの「ちょーよだきー」だった。毎朝、祝子川沿いの堤防を走る。時には川に向かって大きな声で掛け算九九を言うように言われて、習ったばかりの掛け算九九をその幼馴染と叫んだりした。夏休みや冬休みはその後、神社に行ってバッティングの練習やノックをしてくれた。野球をするのは好きだったけど、これもどちらかと言うと「きっついなぁ」とちょっと思ってた。

それでもやったらやっただけ力になるもんで、延岡市のマラソン大会で幼馴染が一位で自分が二位になったりして自信にもなったけどやっぱり走るのはめんどくさかった。 中学からは走らなくなり解放された感もあった。それから高校を卒業して大学で上京し神奈川の平塚に住んでた時、ふとある時、何にもなさすぎやなと寂しい気分になってその日だけ走った。その時も小学校の時に走ってた堤防を思い出した。

今までを振り返ると時々走ってる。コンスタントに毎日とか、何かに向けてとか、体のためとかではないんだけど走ってる。自分的に何かもう一つ、やっとかなくちゃって基準が体にあるんだろうなと思う。面倒くさいなぁと思っていた小学校時代の朝のマラソンがそんな基準を体に作ってくれたんじゃあないだろかと思ったりもする。面倒くさいってのがきっと全面に出ちゃってた自分を毎朝誘って引っ張っていってくれたおいちゃん、今となってはきっと当時のおいちゃんの年齢は僕より年下だろうとおもうとまた頭が下がる。めんどくさかったけど走っててよかったなとおもう。

体というよりはきっと心のほうで、自分の何かが基準を下回ると許せなくて走ってるんじゃないかとも思うけど、今は単純に走るのが楽しく感じる。何かこういう風に書くと、ものすんごく速いマラソンランナーや最近はよく街中でも見かける一般ランナーの姿が思い浮かんだりもするけど、程遠く、それに比べればカタツムリで、コースも決めず、スピードもあげず、ふと思い立った時だけ走るのでランナーとは言えない具合だけど、それでも気持ちよさを感じるようになった。

とんとんとんと、右足と左足を交互に前へ出し、右手左手を交互にふる、ただそんだけの繰り返しで景色が変わってく、ちょっときつくなってきたなとおもっても、そのまま走ってるとまた楽になってくる、そしてまたきつくなってをくりかえす、ちょっと前だったらここくらいでへばってたけど全然いけてるなぁってのもわかっておもろい。

走り終わると体があったまって頭もスッキリする。走る人がたくさんいるのもうなずける。この延長線にフルマラソン大会に出たいとか、コンスタントに走ろうとか習慣になったり、目標が出てきたり本格的になっていったりするんだろうなと思うが、でもバットしかし、自分は音楽をやっている人が本格的に体を鍛えたり、走ったりしてるのに何故か違和感を感じるので、自分は本格的にならないようにしようという面倒くさい自分がいたりするのもまた事実であります。とか言いながら東京マラソンなどに出て完走してたりしたらどうもすいません。

ともあれ走るのはいい。何か面白いことはないかと外から刺激をもらったり、いろんなものに触れて吸収するのもいいけれど、何にも持たず、走り続けていくと、自分の呼吸が聞こえてくる。これが一番の娯楽にもなりえるなぁとも思う。自分はこんなとこでへばるんだなって等身、笑えてくるような小さな自分を確かめられるのもいい。

まだ疲れていない時など、落ち着きがない自分は、気がつくとキョロキョロと景色をみている。あの看板いいなとか、カラスがいっぱいいるなぁとか、あの道行ってみたいなぁとか、ここの先輩達は冬を越せるんだろうか、働かないで1日外で寝るってのも修行だなぁとか、落ち着きがない。それが走り続けていくと、ろうそくの火の揺れがなくなって、しーんと静かにまっすぐ立つ時のように、集中するしかなくなるのもいい。自分の芯を確かめられる感じだ。なんだかんだと言っても自分以上にはなれないし、他の誰かにもなれない、小さいけれど、自分、何にもないけどこれでいくしかない、そんな気がしてくる。 元々の芯を確かめる、そんなこともひっくるめて気持ちのいい充実感がある。シーソーがぎっこんばったん、振り子が右に左に、ってどちらも芯があってばたばた出来る。どれもこれも自分だなぁってそんな気がしてくる。何より一番の暖房になるものね。また気が向いたら走るっぺ。

そんな2015年の始まり月、今年はIn the Soupデビュー15周年ということで(こちら走ってるようには見えないかもしれませんが、よーくみたらマイペースで走ってます)これを記念して全国15箇所をまわれたらと只今作戦を練ってるとこであります。全箇所全員でとはいかないかもしれませんが、「おかげさまで」と「まだまだいきまっせ」を込めて、歌ってまわれたらとおもいますので、近くに行った際にはぜひとも、会いに来てもらえたらと思う次第です。 というわけで2015年、今年もどうぞよろしくです。いい年にするよ。


初日の出 2015年もおてんとさん よろしくお願いします。
さすがっす。
今年のやりたいことリスト1 歌舞伎を観に行く。
ほんで2015年、今年のライブ初め、札幌へ。
雪の札幌 ムジカホ-ルカフェ。
狸子路 すっかり落ち着く通りとなりまして。
きっと たま-に くるから テンションあがってるってのも あると おもうけんど
札幌の 寒さは どっか 暖かい っていうか 嫌じゃないのよね。
そして 1日目ムジカホ-ルにて ライブ初めをやり、 二日目 ライブハウス、モ-ル主催のイベントFSR。
行くまでわかりませんでしたが、 ものすんごくいい空気が流れてるイベントで、気持ちよく歌えやした。
写真は共演のボ-イズ&ガ-ルズ、こちらもまた おもろくて見入ったライブでやんした。
ドラムパンツ一丁~。
んで、札幌いくたびいつも行ってた居酒屋へいき いつものジャコキャベツをいただき
んで たんたかたんを。
財布落として雪の中から出てきた いつの日かを再現
んで バ-へ行き そう そう このシオンのビデオ見て 眉毛 剃ったんですね。
こちらはいつの日かの再現はダメよダメダメ。
さんきゅう札幌。 いいライブ初めとなりました。また6月に。
んで、東京にもどり翌日、初かき揚げそば。
こちら東京にて 雪祭りやってましたが、 なんか無理矢理な感じがしなくもないわね。
ブログにも書きました。石焼き芋屋さん。 かっちょいいです。
そして 購入したノ-トパソコン。
見つけた写真を壁紙にしたのだけど、 なんともこれ、まったく まいってしまうな
おいおい なんなんだその 目ん玉は くりくりしやがって
顔の輪郭なんて ハ-トになってんじゃないかよ
勘弁してくれよ おい かわいい~なお前っ
と いつからか こういったものに対して こういった感情を抱くことが多くなっている自分にびつくり。
年かしら。






♦独占企画 諭介がお答え致します


■「このコメントを読んでいただくときは、 年が明けてるのかな? 「2015年もよろしくお願いします」 と書いとけば間違いないかな(笑) 『立ち食いのかき揚げそば』が こんなにも深いとはっ!! 諭介さんからは いろんなことを教わってるな。 感性が違いますよね~☆ そんな諭介さんの感性が大好きで、 心がどんどん豊かになってます。 ありがとう(*^^*) これからもよろしくです♪ ラムレーズンコーヒー味のアイスの件、 お伝えいただけるよう、頼んでおきましたよ(^^)v」 (from ゆな 2014年12月29日 19:56)
→あぁ、ハ-ゲンダッツさんにですか、ありがとうございます。もし出たら最初一気に3コはたべます。 んだ、間違いないね、今年もよろしく。

■「池波正太郎さんの、何の本に書かれているんだろう?と調べましたら、「男の作法」という本に当たりました。そのタイトルがすでに諭介さんっぽい(笑)。 諭介さんのかき揚げそばの文章、池波さんや吉田類さんの本と並んでいるべきではないでしょうか。このエッセイが書籍化されるといいな、と思います」 (from みぃ 2015年1月15日 18:45)
→あぁ、恥ずかしい。バレた。「男の作法」これ遊びの中で身につけるものですよね、読んじゃいけないとおもいつつ、ついカンニングしてしてしまいやした。でもそばのダシのこと知れてよかったです。

■「本当にかき揚げそばの話だけで終わったので驚き、すごいなって思った年末でした。かき揚げそばが面白いっていう諭介さんが面白かったです。私は生まれも育ちも関東だし(←出汁にかけてるわけじゃないです。笑)、それが普通だと思ってたから疑問を持つこともなかったので、今回の食文化に繋がる話は勉強になりました。今年はどこかでかき揚げそばをセレクトしてみます。あと、優作って動詞になるんですね~(笑)なるほどーおぉー素晴らしいなと思いました。かき揚げのあっち側のことを想像するところ、諭介さんの目の付け所に注目しながら、今年もここでの文章楽しみにしています。もちろん、ライブもですよね!」 (from A.T 2015年1月16日 17:04)
→あぁ、猛烈にまたかき揚げそばが食べたくなってきました。いってきます。

■「普段、かき揚げそばを好んで食べることはあまりないけど、かき揚げそばがこんなに奥深いとは!今、日本でかき揚げそばについてこんなに熱く語れるのはきっと諭介さんしかいないですね(笑) ちなみに日本橋の「そばよし」っていう立ち食いそば屋さんのかき揚げそばが絶品らしいですよ。 ハーゲンダッツのラムレーズンにコーヒー合うと思います!商品化されるのを願いつつ、イタリアのアフォガートっていうデザートみたいにラムレーズンアイスにコーヒーをかけて食べるのもなかなか美味しいですよ」 (from 夕陽 2015年1月24日 11:04)
→なるほど-アフォガト-ってのね、熱さと冷たさがいい具合のハ-モニー奏でてくれそうですな。日本橋ね、了解。報告ありがと。

■「中尾さん、こんにちは。戦士の給油所、立ち食いそば屋さんのかきあげロマンのお話しおもしろかったです。新生活の覚悟を決めるとか時代を繋げていくという感覚が食べ物によって確かなものとして体に染み込むこと、今ここに立っているという中尾さんの感動を拝読しました。自分には欠けている大切なこと、生きることが、黄金のかきあげとなっています、、偶像として頭の中に広がっています。ありがとうございました。 P.s. Stuck in a moment 素敵な曲ですね。しゃかりき拝見しました。「頭がぼーっとしてきちゃった」っておっしゃった後に、本田さん登場されて一緒に漫才してましたね。。ちゃんとおもろかったけど、本当に知らされてなかったのかな、、テレビってこわいですなぁ。お二人凄いですね」 (fromたかの 2015年1月26日 10:06)
→いいよね冬に合う曲だとおもうのよね。テレビサプライズにはびつくりした。ホントにね、漫才までするとはね、漫才用のマイクまで出てきてびつくりやったわ。みてくれてありがとう。