2017年4月2日日曜日

Vol.205「刺激もらって脱皮の季節か2017年、春」の巻

寒のもどりがこれでもかって戻ってきて、ちべたい小雨振るなか江ノ島へ行き、磯の上で手かじかみ震えながら釣りした先日、ふと周りを見てみれば、磯先輩と自分だけで、いつもなら釣り人のいる江ノ島に釣り人一人もおらず、「さすがにこんな日に釣りに来る人はいないっすね」なんて言いながら自分たちは本当に釣りバカなんだなぁと笑った。桜もちらほら咲き始めて、はよこいこい、春よこい、と寒はもう戻らなくていいですよと言いたくなる今日この頃、いかがおすごしか。

3月前半、あたくしゃ実家の宮崎、延岡へ。年に一度の実家の行事 で帰り一週間ほどいた。今年で姪っ子は下の子も高校を卒業し4月から他県へ旅立つとのこと。早いですな時間が経つのは。同じ時間を過ごしていても、43才の3年と、中高生の3年って全然感覚が違うんだろうなぁと部活応援プロジェクトしゃかりきのMCをしていても思う。毎回実家に帰ると姪っ子二人と遊びに行くのが楽しみだったりして、まだ姪っ子が小さかった頃、一緒に海に行って、ばぁちゃんが持たせてくれたスイカを砂浜で石で割って三等分して、それぞれ両手にスイカを持って誰もいない海に膝まで入って3人で立って海を見ながら食べた。下の姪っ子が海に向かっていきなり「ほら、食べねー!」と叫んで、ちぎったスイカを投げると黄色くて綺麗な熱帯魚的な魚が一匹スーっとやってきて、足元で姪っ子の投げたスイカを食べた。「ほら、どんどん食べねー」と言ってまたあげてた。まるで姪っ子と魚は前から友達だったみたいに通じ合っててびっくりした。夕暮れ時の海も姪っ子2人もキラキラしていて記憶の中で光ってる。実家の犬とも一番心が通じあってるように見えて、姪っ子の言うことを一番きいてるように見えた。イノシシが出た時もなんか話してた。ジブリみたいなことって本当にあるんだなぁと、そのたび感動してすげーなーとおもった。そんな心はきっとなくなるもんじゃないと思うけど、ずっと忘れないでほしいなと旅立つ姪っ子に言えなかったけど、そうおもった帰郷でありました。

3月11日
宮崎でのライブ。泣き虫パンチのけんたさんと元ジェネラルヘッドマウンテンの松尾くんと。自分のコーナーではギターのためごろうさんに手伝ってもらい演奏した。こないだ出した私小説的アルバムのツアーの幕開けを素敵な共演者とできてよかった。
けんたさんは一度ライブを見た時からどっかーんとこりゃすごいと心踊らされた。言葉の力、声の力、そんでそのキャラクターに引き込まれる。宮崎で干物屋さん「けんたの干物」を営んでる。気が向く時しか歌わないそうで、今回は快く出演してくれて嬉しかった。二番目の松尾くんは我々が所属していたレーコード会社と同じ、ディレクターも同じでレーベルメイト。宮崎での会場を探していた時に、できたばかりのちょうどいいライブハウスを見つけて申し込みをしたところ、そのライブハウスを松尾くんがちょっと手伝ってるとのことで連絡をくれて、だったらと出演をお願いしたとこ速攻でオッケーしてくれた。バンドでは激しくプレイする松尾くんの弾き語り、優しさに包まれていてグッときた。そしてギターのためごろうさん。始めて会ったのは15年ほど前になるか、陣内大蔵さんの紹介で飲んで、その時、飲みの席を盛り上げるのに独特な面白さがあって、それだけで長渕剛さんのトリビュートに参加させてもらった際のプロデュースをお願いした。ギターをちゃんと聞いた事もなかったし、プロデュースを経験があるわけではなく、スタジオミュージシャンのためごろうさん、直感当たって地に足のついたプロデュースをしてくれて、0から話し合い、世界観を作っていってくれた。いまでもお願いしてよかったとおもえる音源だ。そんなためごうさん、この人が地に足がついてる代わりに猛烈なマイペースで、ライブハウスに到着し、携帯を家に忘れたとのことで取りに帰り、戻ってきたと思ったらまた携帯を忘れてくるという強者。ですがさすがのギターリスト、ギターの枠も超えて相変わらず独特なかっちょいいギターを弾いてくれました。

3月12日
前日の打ち上げ痛飲もなんのその、すっきり目覚めていざ東京へもどり、二子玉川へ。会場に着くとイベントが開催されていて、前夜とはまたうってかわって共演者がみんな女子アイドルでそのトリが自分でありました。いつものライブハウスの感覚とはまた違っておもろかった。簡単なリハだけだったけど音も一発で決まり気持ち良く歌わせてもろて、アイドルの追っかけの方々にも知ってもらえてよかった。

3月14日
毎月恒例の「がんばってるぜ日本」に加えて同じアコースティックイベントのアンプラブドカフェとの合同企画。長野から来たというまだ十代の男の子二人組がかわいらしかった。

3月20日
新宿フリークにて、フリーク店長の男野さんのバースデイイベントに出演。男野さんとはインザスープ結成して東京進出した時、その当時は渋谷ネストの店長をやられていて、そこに出演した時に出会った。といってもこの間10数年会っていなかったが、去年のジュテームにひょっこり遊びに来てくれてまたつながった。はじめてインザスープに「ワンマンライブをやってみないか」と言ってくれた人。大きなきっかけをくれた男野さん50の誕生祭、祝えてよかった。その当時よく対バンしていたウォータピックマンの平安さんとも久々会えたのも嬉しかった。

とブログで書けなかったライブのあれこれでありました。

上記したライブ以外にも、深夜にレコーディングしたり、tvkの1コーナーで歌わせてもらうことになり曲を作って色んな場所にいき歌わせてもらったり、今年は花見に誘われたと思ったら中止になったりと、おもろい歌旅、色んな景色みさせてもらっていて感謝であります。各会場、歌音を感じに会場に足を運んでくれたみんな、ありがとう。

4月、札幌、そしてこれからもギターと一緒に色んな景色、刺激求めて旅して生けたらと、刺激もらう度に脱皮してんだろねきっと。そんなことを新しく芽吹きはじめた春に改めておもう春です。本で読んだけんど、季節が繰り返すみたいに、いくつになっても人もある期間で骨や細胞までも丸々生まれ変わってるらしいね。いつの間にか脱皮してるのね人も。なんかいいなっておもったであります。今月はこの辺で。おもろい春にしたりましょ、よい春をっ。

実家の駅に到着 寄った駅前ねおでん屋「おねぇちゃん」 お婆ちゃんが一人でやっていて 別のお客さんに「おねぇちゃんって店なのにお婆さんなんだもんなぁ」と言われ「お姉ちゃんはいつまでもお姉ちゃんじゃろ」と言い返す店主。 そんなやりとりを聞きながらおでんとビールをちびちびやってなごむ。

実家にて 漁師さんからもらったという片口鰯をながめていたらあきらかに浮いてるさかなアリ。しかもなんか食べてるし。なんて名前なんでしょ。目がかわいいのに狂暴そう。

地元の友達や釣り師に聞き地磯の下見へ。

そんな下見中に崖から釣り師上がってきたので 釣れましたかと聞けば 釣れたクロダイを見せてくれました。 その場でウロコと内臓をとってるのでペタンとしてみえますが立派なクロダイでした。

姪の旅立ちに親戚集まり外食へ。 親戚いとこ多くて昔からいつも子供がいる。 集まりの時はいつも子供が踊りや歌やら。 それみてみんなでなごみ笑う。 自分が幼い時も叔母たちからのせられてなんかかんかやってた記憶がよみがえる。 写真は恥ずかしくてモジモジするいとこの息子と娘、と見守る妹と姪。

で、やっぱりのせられ踊りだすお兄ちゃん と 一生懸命真似しようとする妹。

これが家の近所に開店していただきたい店ナンバー1、2 をあらそう天領うどん。

けんたさんと松尾くんと。
弟とファイト一発な崖降りて。
釣りして一匹も釣れず、突風吹いて来て退散。
ためごろうさんと。
番組って ほんとにいろんなスタッフが関わってできてるんですね。今回はそんな場を和ませてくれたスタッフの木村ちゃんが卒業ということでパシャリ。

友達と缶ビールのんで見上げれば 夜桜ちらほら咲いていて 今年初花見なり

♦諭介がお答え致します

■「カモン!に励まされてマタマタ失礼します。 中尾さんの友人のお父さんが言っていた[自分というのは人が知らせてくれるんだよ]という文章を読んで、そうなのかぁ~そっかぁ~と何となく納得しました。自分探し自分探しって走り回っても結局見つからない気がしていました。 そっかぁ~人か~。そっか~。 私は絵を描きます。よくわからないものをただ描き続けると何か出来上がって、自分でも予想してなかったもの(良くも悪くも)を見て、そうだったのかと落ち着きます。中尾さんの文を読んで、音楽もそういうもんなのかな?と思いました。そして嬉しくなりました。 さて。春ですね。[オレンジの太陽]MV見ましたよ(^^)中尾さんの表情がよかったです。もちろん歌も好きです。そして足が細いな~(笑) そこでくだらない質問です。ミュージシャンは太るべからず?ですか?もし、中尾さんが太っていて不細工だったら...私は歌を聞いていたんだろうか。考えて微妙な気分になりました... 長文失礼しました!ライブ最高に楽しみにしてます! 」
(Yuka 2017年3月3日 16:52)
→音楽祭もそういうとこあるわ。あと、太ってたほうが声が体に響くと聞いたことあるし、貫禄もでるから太るべからずじゃないね。最近はためごろうさんが驚くくらい「え?中尾ってそんなにお菓子食うやつやったっけ?おまえ絶対太るわ」って言うくらいお菓子食べてるので太ったあかつきには音楽聞こえるか試してみてください。カモン。

■「最近知り合った人に、見た目と中身が違いますね、って言われました。中身は見えないけど、いろいろ話しているうちにそう感じたみたいです。なるほど、言われてみればって、自分のそういうところに気づきます。ここで読んだ「自分っていうのは人が知らせてくれるんだよ」っていう言葉に少し繋がりました。見えないところにいる自分って面白いですね。見えない音楽にもその人を感じたり、よくわからないのにいいなと思ってしまったり、諭介さんのお仕事は人に見られる仕事でもあるから、人が知らせくれる自分はまだまだたくさんいるんでしょうね~。楽しみですね♪追伸:エレファントカシマシは人ではなくてバンド名ですね(笑)でもこんなところも私から見れば諭介さんだなと思います」
(A.T 2017年3月18日 14:00)
→だね。宮本さんだね。あ~見た目も人が知らしてくれるね、あっこれ変なんだって自分の服やら髪がたは知らされることが多いなぁ。そんな時もあれば、あぁそうだろうよ、でもまってなさいよこれがかっちょよく見えてくるからっておもう時もあるね。

■「自分が他人からどう思われているか...気にしないつもりでも気になりますよね。 前に物事をハッキリ言う友達から「あんた、喋らんとき!」って言われた事があって、その友達によると見た目はおとなしそうなのに話すと案外そうでもなく3枚目な感じでガッカリしたからだそうで...。 諭介さんの目には自分がどう映っているのか、どう思われているのか...気になるけど怖いからやめときます。 ちなみに私は諭介さんが誰かに似てるなんて思った事が無いのでどれもピンときませんでした。諭介さんは諭介さん。だから良いんです」
(夕陽 2017年3月18日 23:50)
→自分も「喋るとアレだね」的なことを言われることあるけど、なんだアレっておもうし、そんな時は「え?てことはしゃべらなかったら、いい感じなわけ?」とおもうけど、そのあとますますしゃべっちゃうね。

■「ペータ。。。ペーター? 似てるかもっ!(笑) あと、おぐりしゅん、似てるな~といつもじゃないけどおもうときがある。 と、関〇ャ〇のすばるさん、は似てるとおもうなぁ~。 お弁当作るんですね☆ステキ男子だっ(笑) 」
(ゆな 2017年3月27日 23:45)
→小栗旬、昔マネ-ジャ-に言われたことあり、ポスタ-みかけるとどこらへんだろ?と見てしまうね。すばるっていう人は最近三人くらいに言われたね。

■「初めて見たときはエレファントカシマシのボーカルに雰囲気とか似てるなあと思いました。今もそれは自分のなかで健在です。変化したのは、前はエレカシが国の頭領ならその弟君な印象でしたが、今は3代くらい後の頭領な感じです。(ほめてます)ご本人にたずねるの申し訳ない、伝わりましたか? 」
(匿名 2017年3月31日 22:27)
→ん~なんとなくね。自分でも似てるなぁと、そっくりやなぁ~とおもう時あるね。

■「なんか、言葉にできない うまく説明できない そんな思いが生きていてすごく大事だと思うんだけど そんな思いが自分でも理解できてなかったり それを人に伝えたいと思って どう伝えようか一生懸命考えて説明するんだけど 結局、一番伝えたいと思うことは伝えられなくて… 自分が苦しいときに 人の音楽でその部分が感じられると 心がふるえて泣けてきたり すごく安心したり共感したり楽しくなったり 音楽って心を豊かにしてくれるものだなーって思います。 だから諭介さんの歌が好きなんだなーって思います。 似てる人、この間ドラマでflumpoolのボーカルの人を見かけて 一瞬の表情が諭介さんに似て見えました! お弁当も早朝なのに手作りってすごいですね。 なぜだか卵焼きが入っててなんだかほっとしました」
(hitomi 2017年4月1日 4:01)
→わけわからんけど繋がれる感覚的なもんておもろいね。わけわからんけど心が震える共鳴ってのも、人が知らせてくれる自分なんだろね。