2007年2月27日火曜日

Vol.85「東京ガエルオモウ」の巻

 春一番を感じる風が雨の合間に吹いてスキップをしたくなる。 下水のマンホ―ルの上に、両拳合わせたくらいのでっかいカエルを発見。そういえばお前、冬眠していたんだね、春を感じてでてきたんだねと、もっと高くスキップしたくなる。 春が~春が来ましたよ。いかがおすごしか。

 しかし驚く。東京の世田谷区であんなにでっかいカエルをみるなんて、田舎だと草むらやらで隠れられて人間にみつけられずにいるのだろうけど、都会ではアスファルトやから、なんだかマヌケにもみえる。

 「自分の季節」と「風が運んでくる季節」があるように思うが、風が運んで来てくれる季節を受けとれるってのは、なぜか非常に贅沢なことのようにも思えるこの頃だ。自分の季節などちっぽけにおもえる。爺さんになってきたのだろうか。縁側でお茶をすすって、うぐいすの鳴き声にしみじみの域に近くなってきてるんだろか。

 しかしあのカエル、田舎のカエルに比べるとさみしいんじゃないだろか。田舎だと他にも、つくしや菜の花や、他の虫たちやらと共に春を謳歌できるやろけどね。アスファルトの上にぽつんやもんね。
 人間の都合だけで申し訳ないとおもいながら、都会の便利さに甘んじながら生活を営む33才男子だけど、 都会のカエルになって思ってみれば、暖冬、猛暑やら季節を壊したり、自分らの都合だけでミサイル打って宇宙にゴミをまき散らしたりしてまで欲しい、自分たちだけの季節って寂しいもんじゃなかろうか。
 
 人が増えて生ゴミ増えたらカラスが増えて、カラスを消すじゃなくて生ゴミ無くすっていうかなんつうか季節のように、巡る感じで生きたいなぁとおもう春の東京ガエル。ゲコッだ。

P.S.春はきたかね?

とはいえまだまださみ―な
そういえば東京きてつくしみてないな