2009年12月17日木曜日

Vol.118「2009年、歌の旅」の巻


 気がつけば12月、今年もあと一ヶ月きった。
寒い。もっと寒くなる、1月2月いつものように寒さに耐える月だ。 熊達はもう冬眠に入っただろうか。

 冬眠したいが、いざやってみると大変なんだろうな。すぐ目が覚めちゃって、腹が減って。

 2009年.今年は、どんな年だったろか。
 はじめから思えば、やはりアルバム「東京インディアン」をリリースしたことはでかい。

 ニックバッカーズのみんなと、あぁじゃないこうじゃないと練り上げて、完成させた。

 何度かレコーディングを体験して、普通にやってるけど、目に見えない曲というものを、男達が集まって、どんどんよくしていこうと、それぞれの持ち場からのディスカッション。その中にいるとき、後から思えば非常に幸せな時間だなぁとおもう。船に乗って航海をしているような気分だ。

 旅といえば、大久保海太と龍之介とのツアーも、あんな-こと-こんな-こ-と-あ-った-でしょ-と光っている。

 全く別々に過ごしてきた歌の道で合流し、互いのライブをみて、一緒に歌い、それぞれが通ってきた旅の話を交わした感じだ。釣りでもパソコンでもなんでもいいんだとおもうけど、自分には歌があってよかったとおもう。
 自分は、人と話すのが苦手だ。繋がりたいとおもっていても、自分の話ばかりしてしまったり、わざわざ悪態をついたり。非常に面倒くさい奴だとおもう。音をだしたり、曲を作ったり、音で叩きあったり。そういうことで繋がれる時、余計なもんがなくなって嬉しくなる。それだけでいけないもんかとおもう。

 劇団ペテカンとのコラボレ-トもおもろかった。
もう15年くらいの付き合いで、別々の畑でたまにこうして再会して互いの旅の話を交わし、その先をこじ開ける。
 今まで身につけたであろうノウハウなんてなかったことにする。ぶっこわす。 そういうことの繰り返しだけで、旅は続いてく。そんな瞬間が嬉しい。

 今までやってきたといえば、今年は対バンした何人かの男子に「聞いてました」とか「影響受けました」とか言われたことを思い出す。自分が生きて歌ってて、知らないとこで誰かの心にポチャンと石ころをなげ、少しでもわっかがひろがっていたことを知るのは嬉しくおもう。自分も勝手にいろんな人から影響を受けてきたから、バトンがわたっている感じか。
 そのために歌ってるわけじゃないから、あまり関係ないことではあるが、自分にしかわからない光みたいなもんをみて、やってきたことで共鳴できることが嬉しくおもう。んがしかし「ギターとかあんまりうまくないのに、バ-ンと歌っていて」とか、ほめられてんのか、けなされてんのかわからない感想が多いのも否めないが、それはそれで、おっけいだ。

 波紋が広がるといえば札幌、名古屋、大阪、福岡、宮崎、千葉、東京。今年もいろんな場所にて、歌わさせてもらった。長いこと参上できなかった場所にも待っていてくれる人がいることを実感した。行けてない場所にもたくさんの声をもらった。来年はもっとまわっていけたらとおもう。四国にもいよいよ上陸できそうな予感だ。まだまだ続く、ぶっこわして作ってく。そこで味わう光みたいなもんは、やっぱりやめられない。
 相変わらずその繰り返しを2010年もしこたまできたらとおもう次第だ。

 というわけで、来年もシコシコ書き物をし、歌い、旅をし、いろんな出会いを体験できたらとおもう次第だ。 冬眠してるばやいじゃねぇべと、寒さに身をなげ冬をあるくことにする。2009、いろんな出会いと共鳴にありがたくおもいながら残りの2009を味わうとするべ。そして少々早いが、メリークリスマス&ハバナイス2010! よい年を!だ。

またライブで会おう!