2022年11月1日火曜日

Vol.272「楽しんだりましょ、何々の秋を」の巻

  三寒四温ならぬ三温四寒か、ゆっくりと繰り返し秋が深まり冬へむかってる。空気が澄んできて月やビルディングの光がくっきりと見えてきれい。いかがお過ごしか。
 
 芸術、スポーツ、食欲、読書~の秋と言うのもうなずける。アコギもよく鳴る季節であるように、心もよく感じる季節なのかもですね。ぼかぁこの頃で言えば音楽はもちろんですが、読書の秋だろか。外出するときに文庫本をカバンに忍ばせておくと、なんでか心強い。かと言って持ち歩くだけで一度も読まないで持って帰ることも多いのだけど、持っているだけでも安心する。紙の文字というのは何か安心するものがあるんだろうか、その話自体の世界、心象風景が色濃く残る。読みかけの本があるというのは心にとてもいい気がする。それを自分のペースで読み進めていけるのが面白い。今読んでる本は浅田次郎の「地下鉄に乗って」という本で、いろんな時代を行ったり来たりしながらその時代の地下鉄や駅や街並み、人の描写が面白くて、自分も色んな時代を旅できる。また、出てくる地下鉄に実際乗ったりすると、駅の天井が低いというだけで、地下鉄ができた当時の人たちの目線などを感じたりできるのも面白い。イリュージョン、物語の中に入れるというのは心が豊かになる気がしたりして。左手で残りのページ数を感じながら、まだあると思っていたら終わってあとがきが始まったりして。読み終わる達成感や寂しさを感じながら読み進めていく。読んだあとに広がる世界。きっとデジタルより多くの情報を得ることができるんでしょうね。たった小さな文庫本の中にある世界が、ありがたく感じます。

 音楽もしかり、5分くらいの中で色んな世界を旅できるのが面白い。最近行なったオールリクエストライブでは、リクエストをもらってその曲を練習して挑んだのだけど、自分では選ばなかったような曲も多くあり、知っていたけど歌ったことがなかった曲なども、やってみるとコード進行やメロディーや言葉などが新鮮で勉強にもなり、刺激になって面白かった。音楽の世界もまだまだ知らない世界が広がっているのだと、大海原を前にして立っているようなワクワク感を感じた。はたまたここ最近自分は月に5、6本のライブを入れていて、色んなライブハウス、場所に行き歌っている。コロナにより少なくなったライブがどんどん戻ってきてる感じではあるが、このご時世であるし自分も何でもかんでもオファーを受けてるわけではないのだけど、こないだ共演した大森洋平君などに言わせると僕はライブの本数が巷の中では多い方だということだった。ありがたいことに自分は縁や刺激がありそうな場所からお誘いをもらってライブを決めることができていて、そこでもらった刺激をつなげて歌の旅を続けられてる。足を運び観に来てくれたり配信で観てくれたり、気にかけてくれるみんなのおかげで旅を続けられてる。であるからして、自分ももらった刺激を音楽でかえしたい。前回も書いたけど、その場所が一番面白い場所、旅して経験して来たことをもって、他にない世界を広げられたらと思う。

 今年も終わりに近づいているけど、今年はあっという間という感じがしない。「年齢行くごとに時がすぎるのを早く感じるのは、色んなことに慣れていくからだ」とどこかでみた言葉に習って、慣れていくことから逃れて挑戦することが多かったからじゃないだろうか。1月に行なわれた新年会ライブで僕は「面白い年にする」と言ったのだけど、それが随分昔のような気もするし、言った通り挑戦をして自分なりに面白くやれてきたからじゃないだろかと思う。今年もあと2ヶ月、幾つも超えたいライブの山があるし、また新たな場所も決まってる。今年もまだまだ花咲かじいさん、新たな扉を開けて花咲かしますので、一緒に歌の旅を楽しんでもらえたらと思いながら今月はこの辺で。よい何かしらの秋を楽しんだりましょ。

食欲の秋、ラーメンは元気の源。

12月は大ちゃんと名古屋に歌旅行きます。

後楽園ホールはじめて行って、しゃかりき時代に高校生だった美響君がプロになった試合を応援に。

美しいボクシング健在でかっこよかった〜

そして武相高校のボクシング部だった河津くんは今がむしゃらのスタッフとして一緒に番組を作っていて頼もしい存在。試合観覧後ボクシング部監督の梶田先生と。

共演したピーズのハルさんしかり近藤さんしかり、本当に懐深く刺激をくれる先輩でまだまだ自分に伸びしろがあると思わせてくれました。

銀座に行ったら一度は食べてみてほしい、はしごのだんだん麺。

小説家ってどこそこに連れて行ってくれてすごいなぁ。

吉祥寺GBにてポスターを作ってもろて。
思い入れを持ってワンマンLIVEを提案してもらってありがたいです。
11/25ぜひに。

中尾と草場もワンマンat Ks Dreamもぜひっ。

とてもファンシーなスタジオにてブルースの練習。

LOFTでも特大ポスターを貼ってもらってありがたい。

今年もあと2ヶ月。歌を聴きに来てもらえたらと。よろしくお願いします。

諭介がお答え致します

■「秋の切なさは金木犀の匂いとともにやってきますね、と言いながら、金木犀だなぁと思っていた木がメガネをかけたとき、それが柿だったのを知って、私も雰囲気アルコールを感じたことがあります(笑)でも、秋の空気感の中にそういうのはありますよね。ジュテームを思い出したり、魚の手紙だなぁとか思います。先月このコラムを読んでいるときはまだ行けるかわからなかったのですが、とても久しぶりにライブに行きました。演奏曲がオールリクエストというのもワクワクでしたが、やはり生の演奏には心が動きました。とても楽しかったし、諭介さんがいろんな曲に挑戦してることに元気をもらいました。コラムに書いていたギターの話や人との出会いや繋がり、そこから生まれる歌や気持ちや笑いがなんとなく繋がって、初めて聴く曲も久しぶりに聴く曲もすごく良かったです。来月もライブがたくさん!応援しています」
(A.T 2022/10/24 17:31)
→ありがとう、色んな場所で色んな人に生で会って、自分の歌磨きしたり、ライブハウス存続の意も含めてじゃんじゃんライブをして、どこそこにで歌っていくので、来れそうな時にまた来てね。応援ありがとう。

■「オールリクエストライブ、配信で見ました。
今まで聴いたことなかった歌、懐かしい歌、普段諭介さんが歌わなさそうな歌・・・色んな諭介さんを見れて良かったです。
初めての歌に挑戦する諭介さんはどこか少し楽しそうで諭介さんが書いているような少年がいるように見えました。ロックンロールでした。
秋が深まってきて金木犀がふんわり薫ると魚の手紙が心に流れます。個人的には更に深まると薫る銀木犀も好きです。諭介さんも良い秋を!」
(夕陽 2022/10/24 23:22)
→あぁ銀木犀ってのもあるのね、白いやつだろか。思いの外、リクエストライブの反応があって面白いですね、共通して魚の手紙を思い出したりするのも面白いね、思い出してくれてありがとう。

■「「ペンション中尾」配信で拝見しました。
笑い玉が沢山で、ほっこりするライブでした。
初めての「砂時計」鳥肌が立ちました。何でアルバムに入ってないんだ!!
「スキップカウズ2マンライブ」の時もそうでしたが、配信期間中は四六時中聴いてどっぷりはまるので、期間が終了すると抜け殻になってしまいます。またなりそうです。
地方在住者としては配信はとてもありがたいです。次も楽しみにしています」
(うちき 2022/10/25 12:26)
→配信観てくれてありがとう。こうやって反応もらうと配信もやってよかったなと実感できるのでありがたいです。ありがとう。また次回も配信ありますので見てくださいね。砂時計いつか音源にできたらと思います。聴いてくれてありがとう。

■「ギターの話面白いですね。季節によって鳴る音が違ったり、色んな弾き方があって全く鳴り方が違ったり。まるで生き物のような感じもするし、主役になったり名脇役にもなったりと、私も諭介さんの歌とともにギター音も楽しませてもらっています。
浅草の写真いいですね。一瞬JIN仁というドラマを思い出しつつ、現代の坂本龍馬にも見えました(^^)
これからどんどん寒くなると思うので体も心もあたたまる日々を過ごせますように」
(hitomi 2022/10/28 14:52)
→ギターは本当に生き物のよう。一緒に旅する相棒よ。しかもあたくし同業者からもよくギターの音を褒められたりもして。なるべくいいと思う音でお届けしたいと探求して来たことが実を結んでる感じやね、まだまだ探求していくけどね。お金もかかるけど応援してくれるみんなの気持ちが巡って音がよくなってるとこもあるのよね。いい循ね。坂本龍馬いただきました、ありがとう。夜明けぜよ。ワシはフリーじゃけぇのぉ欲しいものは自分で手に入れんといかん、でも自由じゃ的な武田鉄矢の龍馬を思い出しました。