2013年7月26日金曜日

Vol.161「2013夏祭り、焼き写せこのフィルムに!」の巻

夏ね、真っ盛りの夏です。
夕方になるとこれでもかってな夕立がダーっと降って止んでアスファルトの匂いがたちこめてもくもく。
夏ですよ、真っ盛りの。

今まで何度、夏を通りすぎてきたんだろう。その時々によって思い出す夏の記憶。
焼きつくす。虫眼鏡で太陽光線を集めチラシの裏に書いた黒点を狙うとすぐに煙があがって穴があいてひろがってく。

自分もこの太陽に焼かれグダグダと抱え込んでいた不安や悩みのいくつかは焼き消されてなくなっていく。抱えてる場合じぁない、ただ太陽に焼かれているだけで精一杯。あまり重要ではなかったことだとただ焼かれる。この今に太陽の光線を体に浴びて言えるのは「あちー」ってくらいのもんで、それが精一杯。ただそうしてるだけで「生きてる」がニョキニョキと出てきて、まぶしさに目を細めてうなだれつつも、そのレンズは自分にとって本当に強烈なずっと消えない写真を焼き写す。そんな夏の真ん中、いかがおすごしか。

どこかに公園があるとなったら行ってみたくなるけど、そこにジャングルジムやなんかがあったら、てっぺんまで登ってみたくなるけど、近所で遊んでた景色、いくつか場所が変わったからそれが組み合わさってできた自分の中の庭みたいな景色。蜘蛛やカニやホウセンカやらダンゴ虫やら、友達やらおじさんおばさんやら、そん中で感じたことや知恵やら発見やらやら、顔や環境が変わってもそこで身につけたもので生きてる気もして。場所そのものというよりは心の中にいいことも嫌なことも教えてくれた、それぞれのふるさとってのがあるんだろうな。

ばいざうぇい。

2013年、今年の夏もライブ三昧。夏のライブは祭りです。
そんな今年の一発目が今週末、群馬県で行われるソトナニ。このイベントの宣伝活動の一つとして映像コメントの収録があったのだけど、スタッフの方々と自己紹介をして、はじめて知ったのだが、このイベントを主催してるのが僕の好きな釣り番組を作ってる人達だったのです。そしてそのスタッフの方々もその番組を制作している人達で、こちら一気にテンションがあがり、「あの番組のあの釣り方は!」など質問を投げかけたり、今年延岡で釣り上げた黒鯛の写メールを見てもらったり、前のめりで話を聞いたりと、すっかり初対面であることも忘れ、純度100パーセントのミーハーとなれたのです。なんだかミーハーな気分ていいなぁとおもいました。今までにも音楽を始めるきっかけをくれた人や、影響を受けた人、その作品から力もらってきた人、憧れの人などとの対面がありましたが、なにかこう緊張しすぎて話せなかったり、逆に空回りしてトンチンカンなことを発してしまったり、色々と考えすぎてしまったりと、対面をしてしまうとスムーズにミーハーになれない部分があったのですが、この釣り番組を作ってる方々にはまったくの趣味の部分ということもあり、非常にスムーズにミーハーになれたのです。子供の頃、夕方によく見ていた「600こちら情報部」という番組に出ていたアナウンサーの田畑彦右衛門さん、この人が隣町で握手会をやるというので連れていってもらい握手をしてもらった時のような清々しいミーハーでありました。そんな気分も満点に非常に楽しみなイベントです。

そして毎月参加してるK主催の「もっとがんばってるぜ日本」。去年は40キロほど走ってからたどり着いてライブをするなど、いろんなことに挑戦してきたイベント。マラソンライブ、なんだかもっと遠い昔の出来事のようです。会場は千葉県稲毛市のK’Sドリームってとこで、ここの音が好きす。毎回だいたい同じ面子での即興セッションがグダグダなんです。そのグダグダ感たるや他では類をみないだろうといったとこなんですが、それでも毎回やれるのは少しずつ進化していってるのがおもしろいというのと、自分の中でどこか実験的なとこがあるからです。普段のライブとはまた違ったイビツなイベント、音だけでどこまでいけるか楽しみです。



そして、今年三度目の参加となる「イマフェス」。先輩バンドであるスキップカウズ主催によるフェス。このイベントもまた、転換中に出演者による一芸披露などがあり、自分も一芸ではスキップカウズイマヤスさんとの漫才で「お客さんてこんなにひくんだ」と知るほどの大失敗を経験したりと、それもまたありな祭です。もちの論、それぞれのバンド演奏、演奏というか爆発があってこその一芸披露。出演バンドにはいつもガッツンガッツンと大袈裟だけど殴り殴られといった感覚もある祭り。だからこそ名古屋、大阪とまわった後の東京までの会っていない間、みんな何やってんのかなぁなどと会いたくなるような、何かホモセクシャルとまではもちろんいきませんが、気になったりもする血がたぎる男祭りであります。


んで、今年から開催される大久保海太主催の「俺タチの夏祭り」。大久保氏とはデビューした2000年頃によくタイバンをしていたのですが、ライバル心もあったり、自分達だけのことだけで精一杯であまりしゃべりかけたりできなかったのですが、ひょんなことから一気に距離が近くなり、よく呑む仲間となりました。んが、仲良しこよしというよりかは、この男もまたホモ…いや叩きあえるというか、ぶつかりあえる男であります。これ実際に叩きあったりぶつかりあったりしていたらばそれこそ、それですが、同じ時代に自分らのやってきたことや辿ってきた道を音でぶつけ合える輩がいるのは嬉しいことです。そんな大久保を中心として集まってきた面々とワッショイの祭り。はじめての開催ですが、くじ引きやら出店が出たりと、自分的には秋をむかえる手前の、鳴きつくす最後の夏祭り、といった日になりそうです。



と、以上、この夏参加する夏祭り。書いていて、そういえば小さい頃は祭りって苦手だったなぁとおもいだしたりして。賑やかなのに、どっか寂しくもあり。怖さもあった。いろんなパワーがうねりになってきっと受け止められなかったんだろうな。でも今はすっかりワッショイワッショイ、その頃と違って参加するのが楽しみだ。


腹が減るから飯を食う、食うために働く。それだけでもきっと生きてはいけるんだろうけど、音楽や祭りってそんな中から自然に湧きおこってきたものじゃないやろか。生きるとか死さえも浮き彫りにするような、その日一日に一生があるような、命を実感できる日やないやろうかともおもう。室内ではあるけんど、太陽に焼かれる夏に、祭りの参加者みんなでLIVE、生きていることを感じ合えたらと、そしてずっと残るフィルムに焼き写せたらとおもう2013の夏、どんな写真を何枚焼き写せるか楽しみであります。
ハバナイスサマー!



「イマフェス2013」※すべて【前売】3000円(D別)【当日】3500円(D別)
2013年08月03日(土)名古屋 ell.SIZE 
【出演】スキップカウズ/Empty Black Box/In the Soup/BAZRA/THE TON-UP MOTORS
【開場】17:00【開演】17:30
【チケット発売中】ぴあ P:202-805 / ローチケ L:40238
【問合せ】名古屋ell.SIZE=052-211-3997

2013年08月04日(日)大阪 2nd LINE
【出演】スキップカウズ/Empty Black Box/In the Soup/BAZRA/大阪森山バンド/霞 -KASUMI-
【開場】16:00【開演】16:30
【チケット発売中】ぴあ P:202-641 / ローチケ L:57976 /eplus
【問合せ】大阪 2nd LINE= 06-6453-1985

2013年08月24日(土)下北沢 GARDEN
【出演】スキップカウズ/ Empty Black Box/In the Soup/BAZRA/逆EDGE/Chunky6/MARCO/竹森巧BAND
【開場】15:00【開演】15:30
【チケット発売中】ぴあ P:202-945 / ローチケ L:71824
【問合せ】下北沢 GARDEN=03-3410-3431

「俺タチの夏祭り」
2013年08月25日(日)新代田 FEVER
【出演】CORONA sessions/In the Soup/Gunn(グン)/夜ハ短シ/建/龍之介/クブクリン/UN-JAMI
【前売】2500(D別)
【開場】 14:30【開会式】15:20【開演】 15:30【終演予定】21:30
【チケット発売中】ローチケ / e plus / FEVER 店頭
【問合せ】FEVER=03-6304-7899
※特設サイト http://orenatsu.com
※Twitter https://twitter.com/orenatsu_com

「ジュテーム 2013」In the Soup ワンマン
2013年10月06日(日)下北沢 Shelter
【開場】17:30【開演】18:00
【前売】3500円(D別)【当日】未定
【チケット発売中】ローチケ L:74256 / e plus
【問合せ】Shelter= 03-3466-7430  


フナッシ- こんなに人気なんだなぁ。

道具整理。
みずほ銀行の前の七夕短冊。さすがに当たりますようにが多かった。
渋谷駅にある岡本太郎さんのこの絵が迫ってくるように感じるこの頃です。

参加させてもらっている番組でも新たな展開ありでこの夏の一枚が増えそうです。
お花ありがとうございます。



♦独占企画 諭介がお答え致します
諭介さんの文章を読みながら、晴れ豆のライブを思い出していました。本当のところは本人じゃないとわからないと思うけど、諭介さんがここで書いてくれた角野さんという人のことを思うと、その断った件は理解してくれていると思います。時代が変わっても自分を貫き通し、そのせいで不器用になってしまうところ、なんとなく諭介さんにも似てるんじゃないかなって思ったし、断られて残念な思いは絶対あったと思うけど、諭介さんが貫き通した気持ちだってわかってくれるはず。私は諭介さんがエンケンさんと組まれた日のライブのことはすごく覚えています。本当に今でもずっと残るものです。それが角野さんが実現してくれたものなんだなって知って、ありがとうございましたと思いました。この間の暗闇ライブ。角野さんに歌いたかったという想いはずっと繋がっていたものなんですね。とてもいいライブでしたよ! 」(A.T  2013718 13:20
ありがとう。あのライブはね、いろんな意味で残ってるな-。頑張りやす。

■「諭介さん、こんにちは。
私も同じくあまのじゃくなので二十歳の成人式には行かなかったです。
成人式とか同窓会とかたくさんの人がわちゃわちゃする場所は避ける傾向があります。
自分で感じた風を自分で吹かせるって、文字にしたら簡単だけど容易なことではないと思います。みんな世間体とか時代とかに流されながら疑問を感じていてもそのまま進んじゃっているんじゃないかしら?
私も角野さんのようにはなれないかもしれないけど、周りがどう言おうと自分の人生は自分のものだから後で振り返った時にこれで良かったって思える道を歩んでいきたいです。
.今の自分を漢字一文字で表現するなら何ですか?ちなみに私はです」(夕陽 2013720 10:45
げっ、質問読んで思い浮かべたのが同じく無だったのでびつくりよ。 流されながらの疑問やらも祭りで昇華さしたりましょ。  

中尾さんとエンケンさんとの共演には、そんないきさつがありましたか。知ることができてとても嬉しかったです。私は一回目のときの中尾さんとエンケンさんの共演は見に行くことができませんでしたが、そのステージが行われる、と思うだけで、両ファンとしては嬉しく思ったものでした。実際に見に行けた2回目はもう感無量でした。そしてそれは角野さんのおかげだったのですね。そんな恩人の角野さんのことを存じ上げなかったので、まずは文章を知ろうと、角野さんの単行本を図書館で予約しました。借りたらじっくり読みたいと思います。そして、私はまだ一度も晴れ豆に行ったことがないので、いつか行く機会があったらいいなあ、と思います。実は私も角野さんと同じ病い。埼玉から代官山は少し遠いけど、いつか、いつか行きたい。できれば中尾さんのステージを見に(みぃ 2013720 18:06
そうか同じ病か、治療がんばってるやろうけど、がんばってほしい、全部やっつけて治してもらいたい。んで絶対ライブに来なさいよ。こちらもいつでも最高の祭り目指して頑張るんで、絶対くるように!
あ、あと紹介しておきながら角野さんの単行本があるの知らんかったわ、教えてくれてありがとね。