2005年3月25日金曜日

Vol.62「2005年 花粉対策」の巻

 オスの杉が花粉まき散らかし、メスの雌しべにとどけりゃいいものを、もうそこらじゅうにまき散らすもんだから、僕の粘膜も受粉しちゃって、こんなとこに くっつけても何にも産まれりゃせんのに。雨上がりの車のフロントガラスやなんか見るに、黄色くなってて行儀が悪い。そういう事はこっそりとおしとやかに、 かわいく、ひっそり相手と2本でやってもらいたいもんだと目をこすり、こすりすぎて目が腫れぼったく鼻は垂れるが、認めちゃならんと音楽聴いて気分を高 め、気持ちで乗り切ろうと戦っている今日この頃。いかがお過ごしでしょうか? 花粉症なんかになったりしてませんか?
 つうか、全体的によくある例えで、宇宙船地球号みたいなグローバリズムでグローバルに感じるに、こう全体的に、どこいってんの~的な不安は、地震やら何 やら、人間が犯す事の何やら。おい、不安材料あげればきりがないけど、どこ向かってンのか。何もかも肝心なのは自分なんだって事に気付く。まず、変わって 行きたいのは自分からになる。
 自分の世界、宇宙、そこから徐々に広がってくもの。
 棚に上げて、目を伏せて、ぶらさがって、理想論で、しらじらしく笑う人もいる。ダメなとこ1つくらい笑わせてくれなきゃ、聞こえて来ない声がある。
 音楽はいい。流すだけで気分が変わる。音が鳴って、その人を感じると、どこかへ行ける。花粉症すら忘れてしまうから不思議なもんです。
 音楽、とても気分屋だから、ずっとそうやって自分でコントロールして生きていこうと思います。

 最近はアコースティック・ギター1本、1人でのライヴに誘われる事も多く、この前も当連載で前に紹介した元ウエンディーヒル、今アマドリと名を変え今度 デビューすることになった、そのアマドリさんに誘われ下北沢で歌った。ステレオから流した彼女の声に、いつか一緒にこん人と歌いて~なと思っていた。何だ かそのウエンディーヒルのCDからもらったもんがあったから、一緒に歌えたらなあと思っていた。チャンスと思いリハの時に、ウエンディーヒルの頃の歌を一 緒に歌おうと誘い、実現できた。僕は気持ちがよかった。もらったものを返すように、2人で空を飛ぶように一瞬なるから、歌っててよかったと思う。“私はハ エの子だわ”と歌っていた頃に比べると、アカ抜けていて、鳥になったんだなって感じた。
 脈略ないけど鳥といえばこの私、道を歩いていたら後ろからいきなり鳩に襲われた。バタバタと頭の上で威嚇されて、そのままくるっと後ろの電柱にちょこん と立って僕を見ていた。おぞましいものがある。鳥肌が立った。グローバル的に何かやっぱ狂っている。平和の象徴とか何とか言われているんじゃないのか。
 いろんな感情がある。いつでも心、水平に暮らしたいと思うけど、なかなかだ。感謝やなあという想いに溢れたり、人をやっかんだり。世の中で起こり得る事 ほとんどの事と、自分のどっかが繋がっていたりする。なるべくなら、ちょこっとでも素敵な気分、解放する素晴らしい気分もらって返して、キャッチボールで どんどん宇宙に増やしていけたらいいなあ。花粉はくしゃみぐらいしか返せんか。面倒な奴だ。
 ってなわけで最近はレオナって女の人の声や、ホールって外人のバンド人にイエイな気分もらってます。花粉症に効きます。ぜひおすそわけ。

(2005.03.22) 

 「だれだこんなとこにチラシをはったのは」
「また今月も締め切りぎりぎりにかいてるにゃ
もっとはやくからかいとけばいいのににゃ~」(中尾ウマ)