2016年10月2日日曜日

Vol.199「新宿ロフト40周年&インザスープ20周年ジュテーム」の巻

東京、続きます、雨、雨、曇、雨。時々晴れたら今までの水分が蒸発するのか湿気ムンムンでベトベトして気持ち悪く、こんなに雨が続いた秋ってあったかやってな変わった秋に気分を鍛えられてるようで、何かもう一つパッとしないなぁってことがあったらば、きっとこの天気のせいだっぺと天気のせいにしてしまっている今日この頃であります。いかがおすごしか。

そんな天気ではあるけんど、いよいよそこまで、10月6日新宿ロフト、台風直撃かってな5日前。わくわくしますな、いやドキドキとワクワクの間くらいのワクドキっちゅう感じであります。これをワクワクだけにするべく日々その日のことだけを考えて向かえる時がありがたく楽しい。

今回はインザスープ結成20周年とロフト40周年とめでたい周年ジュテーム。ブログでも書きましたが、ブログでは書ききれなかったロフトのことなどを中心に書きたいと思う次第です。 ブログでも書いたとおり1999年頃、自分達はロフトの事務所でお世話になることになった。自分らは展望を話し合った時にどんなバンドになりたいかという段になって、日本からも脱藩し世界に通用するようなバンドになろうと、ちょうどその時に自分の家で話し合っていてアメリカのフェス「ウッドストック」のビデオを観ながら話していたので簡単ではあるけんど、ここに立てるようなバンドになろう!そうだそうだ!えいえいおー!と相成った。元々メンバーは飲み仲間であったし、路上で一緒に即興演奏などをして開放感を味わっていたので映像で流れてたウッドストックの開放的な空気に共感し直結した。そこからウッドストックに出るためには、と逆算をし、日本ではメジャーデビューをしておいたほうがいいだろう、そのためにはライブハウスでワンマンライブができるようになったほうがいいだろう。そのためには、そのためには、と逆算をして今やるべきことを明確にして進んだ。

ワンマンもできるようになり、数回繰り返すと色んな大人の人達から声をかけてもらうようになった。事務所の人やディレクターの人やら。そこにきてメジャーデビューはしたいけど一体どういう仕組みなのか自分達は全く知らなかった。人に聞きまくり調べたところ、どうやら事務所とレコード会社ってのがあって、事務所がお母さん、レコード会社がお父さん、その二つがあってデビューと相成るパターンがあるといった説明を聞いてやっと理解した。ありがたいことに声をかけてもらったいくつかの事務所の人達と話をさせてもらい、100の質問と題してわからないことやどんな展望があるのかなどなどなんでも質問をさせてもらった。

そこで一番なんでもおもしろがって答えてくれて、話を聞いていてもワクワクしたのがロフトの社長だった。数回話をさせてもらって、メンバーでも何度か話し合ってロフトでお世話になることに決めた。

ブログでも書いたけんどロフトは田舎にいた頃から噂で知っていたし、その歴史や伝説にもワクワクした。噂や先人達の音楽から音楽業界に対してのイメージは、気を抜いてると骨抜きにされてしまうような、昔の人達が写真を撮られると魂を吸い取られると思っていたようなそんなイメージがありビビっていた。これは我々の世代的に、いろんな大人を見てきて持っていた音楽業界に対しての漠然としたイメージやないかと思う。

そこにきてロフトの社長は、同じ目線で聞いたことはなんでも答えてくれて、逆に「大人っていつから大人だとおもう? わかんねんだよなぁ」と本当に不思議そうにおもってることを聞かれたり、社長というよりか同士的な感覚が強く、それまでやってきたことや、業界はそういうもんだからと、上からフタをするような、どんなに小さい事でもこちらが何も言えなくなるような言い方をしなかった。今も変わらずかっちょいいなぁとおもうところだ。出会った時からいつもフラットに0から、同じ目線で希望も疑問も一緒に見てくれた。

音楽業界のことも、きっとこうなるといったような予測を話してくれ、その時代に向けてこうしておくべきだといったような話も、今その通りの時代になっていておもろい。

デビュー前、少年がナイフで人を殺傷する事件がニュースでよく取り上げられていて、デビューして我々の音楽が全国に広まるチャンスがもらえるのなら、一曲そんな事件に投げかける曲を作りたいとおこがましくも考え、社長に話したところ、学校出前ツアーと題して実際に学校を廻るのはどうかとアイディアを出してくれ、自分達もエイエイオーとなった。学校ライブを組んでくれ、学校だけじゃなく幼稚園や老人ホーム、病院や養護学校、などなどでのライブを組んでくれた。そのライブのためにずっと愛知県に滞在した時などは毎日昼間はライブをし、夜は社長やスタッフやメンバーとみんなで海辺に行き、焚き火や釣りをして遊んだ。ここでのライブや遊びは今の自分にたくさんの影響をくれた。それに加えてキャンペーン活動や他にライブなどもあり忙しかったけど、いつも何かしら遊びがあった。一度、この日はバンドで練習をしようとなった時に、社長が「なんで練習すんの、なんでなんで?」と言われた時があった。まるで子供みたいにまっすぐになんでなんで?と聞かれ、メンバーがこれこれこうで練習するんですと説明してたのが面白くて今も思い出す。遊んだほうがいいんじゃないの? そんなとこから音楽、グルーブがうまれるんじゃないかってことだったとおもうけど、そんなところがロフトでよかったなぁと今もおもう一つだ。同じ時期にデビューしたミュージシャンと当時の話をしたりすると自分達はちょっと他とは違う景色を見ていたんだなぁと、当時にデビューした音楽人としては恵まれた環境にいたんだなぁとおもう。

漠然とメジャーってところにはキラキラしたイメージがあったし、ロフトはおっかない場所だってイメージが強かったけど、そんな景色も見させてもらいつつ、自分らはいつも土や砂や海や空や、そんな匂いの中にいさせてもらってたようにおもう。

西新宿にあったロフトから移転した今のロフトも、ライブハウスとしては見たことのない作りで、あったかかったり、何か起こりそうだったり、出会い、遊び場、冒険の匂いがして、行くとワクワクする。

時代が当たり前に流れて、誰もがそういうもんだろうってとこにも一つ一つなんでなんで?と問いかけたり、納得したり、トライしたり、流れを変えたり、それが大きいものでも小さいものでも、強いものでも弱いものでも変わらずフラットに対面して、時代に流されず、100ぶつかって1つ光を通して進むような、だからかいつも時代の一つ二つ先を行ってるような場所だ。

ライブハウスのなかった我が故郷にもその名前が届いていたロフト、ライブハウスも今より全然少なく、ましてカラオケボックスなどもなかった時代に集中してバンドマンや若者が集まって、たくさんの激しい化学反応が起こったんだとおもう。そんな中、数々のロックバンドを輩出し、新宿ロフトと言えば伝説が目立つけど、自分にとっては、これだけライブハウスが増えた今も揺るぎなく、伝説だけにとどまらない、いつもその先を攻めてるかっちょいいライブハウスだ。

今の場所に移転した当時に、事務所にお世話になったり、自分らのコンベンションライブを開いてもらったり、新たな始まりを共に感じた自分達にとってはホームのような場所でのジュテーム、久々のロフトワンマン。

ホーム感があるとはいえ、あのステージには魔物が住んでると個人的に思っている場所でもあり、その日に向けて準備怠れば食われるぞと魔物を味方につけるまで、ワクドキを完全なワクワクに変えるまで練って練って特訓の1日1日。その日までもう少し。ロフト40周年とインザスープ結成20周年、台風来てるもなんのその、踊って祝って楽しんでもらえたらとおもう次第です。

我々とロフト、なんせ思い入れと思い出多く、まだまだ何にも全部を書き表せていませんが、連載199回目、今月はこのへんで。最後まで読んでくれてありがとう。10月6日、新宿ロフトで会いましょう。次回、この連載も16年目にして200回目を迎えるにあたり、改めて発表できることがある予定ですのでチェックのほど、どうぞよろしくです。よい秋を!


友達の画家miyuちゃんの絵を
Kのブラザ-でデザイナーのチキュウマルヲがコラボしての
チラシを持ってどこそこへ。

去年お世話になった茨城音楽工房へ。オ-ナ-の関根さんと。
この人もしかり、自分で想像して場所空間を作れる人って
羨ましくもあり憧れもあり尊敬します。

銀座を歩いていたら居酒屋流しの人に遭遇し、
今もこういうことがあるのかほほぅとパシャリ。

行きたいなとメモパシャリ。

毎年行ってる祭りにて。
テキ屋さんのキャッチコピーってなんだかいいなぁと。
「楽しい 楽しい玉落とし」とか「楽しいよ」 とか
何かと「楽しい」って言っちゃう感じがおもろくてパシャリ。

と、このロフトの文を書いている途中でお誘いもらい中野サンプラザへ。
ロフト40周年の祭りへ。
陣内さん率いるロッカ-ズ、ロフトの歴史的な祭、
ロフトでのジュテ-ム前に見れてよかった。

♦独占企画 諭介がお答え致します

■「中尾さんは美味しいラーメン屋をたくさん知っているんですね。このなかでは花水ラオシャンしか行ったことがないので、ほかのお薦めのお店にも行ってみようと思います。 私がお薦めするのは代々木駅から少し離れた場所にある「いそじ」というラーメン屋さんです。ここのラーメン屋さんも味が独特ですが癖になる味です。注文後に柚子を入れるかどうか聞かれますが柚子が嫌いでなければ是非入れて食べてもらいたいです。いつもお昼どきはサラリーマンの方々が並んでいます。 もし代々木に来ることがあれば試しに食べてみてくださいませ」
(柿の種 2016年9月15日 23:51)
→ほほぅ、この中でラオシャンを知ってるてのがすごいね。「いそじ」了解。代々木はよく行くので行ってみようとおもいます。教えてくれてありがとう。

■「おすすめのラーメンやさんズルズルっと読みました(笑)どのお店も思い出の調味料入りなのがいいですね。私も昔ギターを見に行ったときに入ったお店で先輩から「ミュージシャンは一番安いラーメンしか頼んじゃいけない」と教わって食べた一番安いラーメンと、そのとき一緒にいた同期が先輩の言葉を無視して、自分が食べたいわかめラーメンを注文してたことを思い出しました。ミュージシャンである前に自分の意見を持ち貫くことも大事なことだと思ったものです(笑)味は覚えていないのでおすすめというより思い出の調味料しかありませんが、確か新宿の桂花ラーメンだったと思います。そして、新宿といえばロフト。もうすぐジュテームですね。食欲の秋、美味しいライブを楽しみにしています! 」
(A.T 2016年9月18日 1:38)
→ほほぅ、桂花ラ-メンもたしかに独特よね。自分を貫いてワカメラ-メンもわかるけど、その先輩の言った一番安いラ-メンを頼むべしってのもすんごくわかる。バンドマンが贅沢するべからずってことかもしれないけど、一番シンプルでわかりやすくそのお店を察せれるってことじゃないかしらとおもうけどね。

■「普段あまりラーメンを食べないんだけど、諭介さんのラーメン愛に触発されてお薦めのどこかへ行ってみたくなりました。 ラーメンといえば、私がまだ小学生だった頃に近所にあったラーメン屋さん。カウンターしかない小さな店内は蜘蛛の巣がいっぱいあるお世辞にもキレイとはいえないお店だったけど、美味しくてたまに家族で食べに行ってたなあ。 後これも小学生の頃、友達の家に遊びに行った時にラーメン屋さんへ連れて行ってもらったんだけど、友達の弟が格好良くて恥ずかしくてラーメンをすする事ができなかった甘酸っぱい思い出。 ラーメンといえばそれぐらいしか思い浮かばないです。美味しいラーメン屋さん紹介じゃなくてごめんなさい」
(夕陽 2016年9月22日 11:30)
→そりゃお世辞にもやね。いやいや、んだけどいいね。蜘蛛の巣も恥じらいも。ラ-メン屋さんってその人それぞれに記憶に残る何かがある場所でもあるかもね。思い出を教えてくれてありがとう。ラ-メンはズバ、ズバ、ズバババ-っといったほうが、素敵やんってなるかもよ。そんな機会がまたあったらばズババ-っとやってみるべし!ズバババ-。

■「諭介さん、こんにちは。神泉にある「砦」に行きました。 全くの勢いでお店に入ってしまって、ひとりで、場違いな感じがして、圧倒されて、あれ?、、ここでいいんだよなぁとか、トンコツの文字がないなぁとか、、店内でこちらのブログをもう一度拝見したりしました、。 ラーメン屋さんのど真ん中に来ちゃったみたいで・・・ラーメンにプライドとか独自の世界とかを感じるお店に入るのは初めてだったのかもしれません、。 美味しくて面白かったです!(食通、ラーメン通ではないので、衝撃!なくらい)深さと野性味を感じるすこぶる魅惑的なスープでした。香る肉!具材はシンプルなのに!とってもスペシャルな食べ物でした。ありがとう。 接客は美容室みたいな親切な対応で、女性に優しいお店だなあと思いました。 ジュテームお楽しみです。。 p.s. よう分からんので、1ミリの普通にしました、良かったです。諭介さんは頼むとき、バリカタですか?調味料いろいろありましたが、味に変化つけますか?」
(たかの 2016年9月24日 17:19)
→細めんの普通かカタ麺でいくね。そう!シンプルなのにスペシャル感ってわかりやすい。とんこつの中ではあっさりしたほうだとおもうけんど、ただのあっさりじゃない感じ。野性的でありながら上品さも感じる。んが、ここだけの話、砦は自分的にその日によって感じ方が違っていて、そこがまた逆にいつでも同じ味っていうお店よりか信頼できるとこでもあります。んなもんで一杯目を食べたあとの替え玉はカタ麺でいくか普通麺でいくか、高菜を乗せるか、紅生姜をのせるかニンニクを入れるか、こちらの体調や天気や気分によってセッション感覚になれるのもまた面白いとこであります。ビ-トルズが流れているのもなんかいいのよね。

3 件のコメント:

  1. “未来の足音”っていうのが頭にあったからなのか、今年のジュテームでは昔から聴いている曲を聴いても、あまり懐かしい感じは不思議としなくて、目の前のステージで鳴っているインザスープの音楽がずっと続いて、その先も変わらない景色が見えたような気がしました。掴みどころのないMCに笑えるところも、静かになって自然にみんなの音が入ってきてだんだん大きくなる音楽もインザスープの好きなところです。そして、ジュテームではその真ん中の歌声に吸い込まれそうになる瞬間がありました。ロフトの魔物のせいかなと思いましたが、インザスープのせいでしたかね(笑) 追伸:(あと一回で)連載200回おめでとうございます!続いていることが嬉しいです。イベントも楽しみにしています!

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  2. ロフトでの久々のジュテーム、ロフトの魔物を味方につけましたね。めっちゃ楽しかったです。最高に楽しい時間をありがとうございました。
    漫遊記ファイナルDVDも見ていてライブの熱がつまっていてテンションあがります。これからのライブも楽しみにしています。

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  3. ロフトでのジュテーム、楽しかったです。確かにロフトには魔物が住んでいますね。いつもに増してパワフルでかっこよくて懐かしい歌も新しい歌も全部新鮮で心踊りました。
    そういえば、私がインザスープを見たくて初めて“ライブハウス”というものに行ったのも新宿ロフトでした。ロフトの魔物とインザスープの魅力に取り憑かれて今に至ります。
    連載のイベントも楽しみです。

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