2025年9月30日火曜日

Vol.307「感覚連鎖は歪な森や街のよう」の巻

  確かに空気の中に秋の感じが混ざっているものの、湿気がじわりと日差しも熱い。夏延長やん、これでどうして秋の感じを出せているのか不思議だなぁと、首筋にじわじわ滲む汗を手拭いで拭う今日この頃、いかがおすごしか。それでいて、秋分の日にはきちんと咲いてる彼岸花は、どこで秋を感知してるんでしょう。

 相変わらず次の山から次の山へ、分け入っても分け入っても青い山。ありがたいことに、その度に違う刺激をもらい歌の旅ができています。頭で計算し「ここでこういうライブをして」と構築しているわけではなく、自然現象のようにできていく山々、ピースがはまっていく感じ、流れ。昔の下北沢の街並みにも感じてた面白さ、混沌とした「なんかこうなりました」感。利便性優先で、大体の駅前はロータリーがあってこうなって、とその面構えが大体変わらない中、下北沢には自然発生的な個性があった。実際の山にしても、日本の山を見れば大体が植林されていて整理整頓、真っ直ぐな杉が並んでいる。今、樹木医を生業としている弟のUCOCAが作った「森の唄」という歌の、「誰一人近づけやしない そんな森がどこにもない」「森を育てましょう 決して作るんじゃなくて」というフレーズを思い出す。誰一人近づけやしないというのがいい(サブスクで聴けるので、聴ける方は聴いてみてください)。はたまた妹の旦那は怖いもの知らずで、夜の海でだって一人で素潜りをするような男であるが、怖くないのか聞くと「山の中の川に潜る方が怖い」と言っていて、想像して胸がときめく。自分は一人で山に囲まれた川に潜るなんてできないが、想像をするにそこには怖くなるほどの何かが宿っているんだろうと思う。自分の呼吸や心臓の音が響いてくるような深い静けさ、人が決めたことではないルール、勝手に感じる厳かな立ち入り禁止、精霊、恐怖、孤独。話を聞いただけなのに、そんなものの存在を勝手に感じ、心がときめき落ち着く。

 ライブの話から駅前、山や川などの話になり、繋がってないようで繋がっているんですが、最近、漫画家/鈴ノ木ユウ・通称スージーとのユニットでレコーディングした「氷点」という曲について書きたい。この曲は2017年に役者として参加した舞台「荒れ野」(桑原裕子作、演出)で演じたケン一の台詞が中心の曲で、千秋楽後一発目のKとのライブで演奏したものだ。
 演劇の世界で2ヶ月近くケン一という役と向き合ったあとに終演を迎え、その役の生き場がなくなり、どうしようもない気持ちになった。稽古から本番まで、毎日悲しくなくてはいけなかった。台詞とト書きの中から「ケン一の気分とは、どういうものなのか」を考え感じ、きっと少しずつ自分なりに入っていったんだと思う。だが終わりのない旅のように思えたその旅にも、終わりはあった。それはわかってはいたが実感がなかったので、千秋楽の本番後半の待機時に狭く真っ暗な廊下でじっとしたまま、相手役の勝也さんの後ろで、どこからきたのか今でもわからない涙がでてきた。背中合わせですぐ後ろが客席になっていたので、次から次へ涙と鼻水が出てきて困った。だから、でかい音が鳴るとこに合わせて鼻をすすった。終盤の出番で表に立っても、顔はぐしゃぐしゃのままだった。僕はプロではなかった。
 
 役がぬけるとかぬけないとか、なんか格好良さげで、音楽畑に戻った初のライブ会場の楽屋でKに会った時に「なかなか役がぬけないなぁ~」「おーかっこいい」的な冗談にして笑ったが、冗談にすれば消えると思ってた役は消えず、だから本番前、Kにこの曲の提案、お願いをした。Kとならこの役にケジメをつけられるような気がした。こう書いててもなんか格好よさげだなぁと思うけど、でも本当にどうしようもなかった。
 音楽畑とは完全に切り替え挑んだので、一ヶ月近い豊橋滞在にもギターは持っていかなかった。ホテルの部屋ではそれまで構築してきた役の気分が壊れそうで、一度もTVをつける余裕はなかった。そんな中やはりギターが弾きたくなりアマゾンで1万円くらいの小さなギターを買い、ホテルの部屋で気分のままポロポロ弾いてた。その時のコード進行4つをKに伝え、こんな感じで弾いてる上で台詞を言って、最後はこんなメロディーで締めたいというようなことだけを口頭で伝えた。Kはあわてることもなく全然普通にOKしてくれ、一度もリハーサルはせずにぶっつけ本番で挑んだ。4つのコードの循環とはいえ、その中で二人で自然と高まったり落ち着いたりして、Kとの呼吸もピッタリでベースフレーズはやさしかった、加えてKはいきなり「ウェーストランード」という舞台のキーワードにもなる言葉でコーラスを入れてきて、僕は込み上げて少し救われた気分になり、提案してよかったと思った。
 映像をいつも撮ってくれてる釼持さんは、撮るけどYouTubeなどにあげるには自分なりの基準があるらしくほとんどあがらないのだが、この「氷点」は終わってすぐにYouTubeにあげたいと言ってくれた。
中尾と草場 氷点で検索してみてください。

 そのYouTubeを観てスージーが「ゆーすけ、すごい曲をつくったなー」と演劇の台詞とは知らず観ていてくれてたらしく、「東京12月」と「おきざりのブルース」も含めて「かなりの再生回数を僕があげてるとおもう」というくらい仕事中に観てくれてたそうで、それとは別にスージーは「荒れ野」再演を勝手に観にきてくれていて、そこでこの舞台の台詞だとわかったらしいが、今回のユニットを組もうとなった時にスージーから「氷点」をやろうと言ってくれてレコーディングすることに相成り、ライブでもまた歌うようになった。この台詞は何年も経った今発しても心がぎゅうっとなるし、未だ正解はないまま心の旅ができる台詞を紡いだ桑原さんはすごいなとおもうし、一緒に僕の役の弔い事に付き合ってくれたKには、ありがたくおもう。映像を撮ってくれた釼ちゃんが自分なりに選んでくれてきたことも繋がり、それを観たスージーの心に引っかかって、そうするしかどうしようもなかった事がまたここで歩き出したことが面白い。放っておく歪な感覚、手つかずの自然にも似て、利便性、損か得かで誰も生きてない世界、それぞれがそれぞれに生きて、歪なまま生きて、心に思ったままに感じ合い、そんな感覚の連鎖だけで音楽や演劇を通じて繋がれてるのは幸せなことで、厳かな何かが宿っているような気さえし、奇跡だなと思う。と長々と書いたような想いを、今回レコーディング中に「氷点」のことをスタッフに聞かれたので、千秋楽で涙が止まらなかったことなども含めて話したところ、それを聞いてたスージーが田原俊彦のような軽さで「へ~っ純粋なんだねー!」と言い放ってトイレに行き、熱くなってた自分に気づいてなんか恥ずかしくなり、「この話の後に、純粋なんだね~はないだろバッキャロ」と思いながら平常心に戻ってレコーディングができたことを付け加えて、今月はこの辺で。

今年はサンマがたくさんとれたみたいですね。美味しく頂いてます

スージーとのリハも重ねて

頼もしき20代リズム隊。ドラム ツチヤカレン/ベース キキョウ君

井垣さんとの2マン嬉しかったですね。また次も誘って頂きまして。しかも随分先!

銀座のレンガ。歴史感じてパシャリ

ドイツに習って作ったんですね、銀座のコリドー

YOU TWO..楽しかったですね。またいつか

Photo by Masumi

鍋に遭遇。スープーちゃんに見えてパシャリ

前に出演してた、スポーツ応援番組がむしゃらのスタッフ陣が、広めたいと応援してくれてTikTokを開設してくれました。ぜひともフォローの方よろしくお願いします。

やっと1日釣りいけてアイゴ1匹。こちら刺されると毒で3時間はのたうちまわります。

洞窟ですね

海はいいねっ

さぁそして25周年ジュテームへ

そして「弾き語りワンマン晩秋2025」決まりました。よろしくお願いします。  


諭介がお答え致します

■「ライブラッシュお疲れさまです。なかなか思うように足を運べず残念だけど思いはいつも近くにいます。

「情緒」不安定になりがちな私ですが、なるべく波風立てずに穏やかにいきたいですね。
そんな私の心の栄養剤、インザスープのジュテームもまもなくでワクワクが止まりません。
やっと涼しくなってきました。「四季」ではなく「二季」になりつつある近年、寒暖差に負けないで短い秋を満喫したいですね」
(夕陽 2025/09/25 23:24)
→ほんとだねぇ二季かぁ、てことはいきなり寒くなるのかね、ちょうどいいあの切ない秋はもう来ないのか、極端だ、情緒がないねぇ、なんでもいいか悪いかで判断して人を責め立てるような世の中にも似て、季節も情緒をなくしていくのかねぇ。大事にしたいですなぁ、ジュテームお楽しみに。

■「早いもので9月も終わりそう。朝晩は涼しくなり、秋の空気に情緒を感じます。「情緒」ってよく聞くし、意味も知っているつもりでしたが、諭介さんのコラムを読んで、改めて考えさせられました。私は情緒もなく、すぐネットで調べましたが(笑)、言葉の意味、それぞれの漢字の意味も調べるとイメージが広がり、一言では表せなくても「人生で一番大事なのは情緒です」に繋がるようでした。ちなみに「情緒」の対義語が「理性」だそうです。感情に左右されず、物事の筋道に従って判断や行動をする。なるほど「情緒」が感情の動きというのなら、ライブは情緒だなぁと思いました。諭介さんが歌うときにもそう感じるように、聴いている方もライブ中はすごく心が動いているものです。情緒を忘れないでいられるのはライブに行くからかもしれないですね。こちらこそありがとうございます」
(A.T     2025/09/26 12:16)
→朝晩はねたしかにちょっと涼しくはなったか。対義語が理性というのもまたわかりやすいね
「メトロに乗って」という小説にデザインは歴史を追うごとに退化していくという件があって、これ僕は写真のレンガとかをみると思い出すわ。昔のほうが歪だったり、無駄が多い分味わいがでてくる、そこにも情緒をかんじるわ。


■「「情緒」私も調べちゃいました。でも文字で読んでも理解するのが難しいというか…言葉で理解するものではない言葉だなと思いました。なので今まで自分が感じてきた「情緒」が正解なんだなと思います。
でも、「情緒不安定」という言葉があるように、そうなると生きてく上で情緒というのはとても大事なんだろうなと真面目に考えてしまいました。
いつか岡潔さんの本を読んだらまたここで教えてくださいね!」
(hitomi 2025/09/29 21:42)
→なるほど、わかりやすくひびきました。逆に情緒不安定だと生きににくくなるように、そんだけ情緒が大事ってことか。いいですなぁ考え方に情緒がありますなぁ。岡潔さんの本、まだ全然読んでないっ。


2025年9月1日月曜日

Vol.306「ライブラッシュ8月、情緒を探して」の巻

  ミーンミーンミンと蝉の鳴き声に包まれながら2025年、僕の夏は8月30日のGONDAさんとの2マンライブで終わった。夏を締め括るにふさわしく浴衣を着て、祭りを自分たちで遂行できた。
 西早稲田のライブ開場前、会場前に並んでくれてたみんな、太陽が近づいてるような暑さの中、浴衣姿やそうでない人も蝉の鳴き声の中、しっかりと目に焼き付いてる。今日から九月、秋ですね。とはいえ気が抜けない暑さが続くこの頃、いかがおすごしか。気をつけて生きましょ熱中症。

 気がつけば8本のライブを遂行したライブラッシュ8月、どのライブもほんとに特色があって、その間にレコーディングもやり、都度、縁(えん)を感じながら、歌が運んでくれるその車窓から色んな景色が見れていることに感謝する月でもありました。体力的には暑さにヘロヘロな時もありましたが、一個一個のライブに刺激栄養をもらって前に進むことができて、ライブがあってよかったと何度も思いました。これも足を運んで音歌を体感してくれるみんながいてくれてのことです、ありがとう。

 歌の旅はおもしろいです。毎回刺激をもらい緊張もして、心が充実する反面、自分に足らないものが見えてきたり、どこかへ行きたがる、なんだかよくわからない遠くの方へぼんやりと向かうべきものがあるような、綿菓子の機械に棒を突っ込んでふわふわとした白いのが少しずつ絡まってきて完成するように、新たな歌やギターの音色、奏法、歌が完成していくような感覚。理路整然とはっきり一直線にそこへ向かえれば近いのかもしれないけど、僕の場合はぐるぐると何度も棒を回して向かってる感じです。一つ一つ目の前のライブに向かい、時には並行していくつかの課題に向かい山を超えてく。縁や生き方、物事の進め方の順番を大事にして、その繰り返しの中で、自信のなさや憤りや、うまくいかない事柄にも直面しながら目の前のことに向かっていくと、いつの間にか綿菓子が僕に付着してるイメージ。次できる曲はどんなものなのか、遠くの方にぼんやりとある感じ、遠回りでもその輪郭をはっきりさせていくために一つ一つ。季節や人、音楽の中にいて、ライブに向かいながら綿菓子を作ってる感じであります。

 3年くらい前に本屋さんでジャケ買いしたのが、岡潔(おか きよし/1901-1978)という人の「数学する人生」という本。表紙には岡潔さんの顔写真が白黒で載っているんですが、その風貌に惹かれて手に取りぱらりとめくると数学的なことを書いてる訳ではなく、人生哲学のような事が書いてあって面白そうだと思い購入しました。結果、ほとんど読んでいなかったのですが、最近ユーチューブでこの岡潔さんの風貌を見かけたので観てみてなんだか嬉しくなりました。岡潔さんは数学者で、世界の最も難しいとされている三大数式を20年かけて解いて、世界の数学者が驚き、岡潔というのはチーム名で、まさか個人名ではないだろうと思うくらいのことを一人でやり遂げた人らしいのだけど、人生の大半を数学に捧げた岡潔さんが「人生で一番大事なのは情緒です」と言い切っていて、数学を極めた人が「情緒」というところに行きついているのが面白いなぁと思いました。また、その昔から時代の流れを危惧されていて、文明が発達していくにつれ、その利便性の中で情緒を忘れていく。情緒こそが人にとっての幸せなことであるのに、情緒がなくなってきていると警鐘をならしていました。

 たとえばこの8月11日の越谷ライブは、沼田くんが主催した能登半島地震復興への祈りを込めたライブ「歌の千羽鶴」で、実際に折り紙がお客さんに配られて鶴を折り、亡くなった人の数の鶴を集めて、能登でライブができるようになるまでそのイベントを続けると。昨今、東北震災あたりから、千羽鶴などを送っても何の足しにもならない、処理に困るから送らない方がいいということを聞くようになった中、沼田くんはそこへも疑問を抱き実行をしている。僕などは確かに千羽鶴が一体何の役に立つのかと思ったこともありました、かさばるしなぁとか。確かにそうではあるのかもしれないけれど、これも岡潔さんの言う情緒の欠如に繋がる流れでもあるんだなぁと。そこに疑問をもち実行している沼田くんのイベントに出て、岡潔さんの言ってる情緒の欠落とはこういうことかもなぁと自分の中にみました。

 はたまた30日のGONDAさんとの2マンライブでは、お互いの地元の祭り歌、民謡を唄いあったのですが、どちらも歌の中に謎を感じていました。普段我々が唄っている曲の成り立ちと違い、正解がなかなか言い当てられない。自分も何度か唄っているんですが、ギターのコードが何通りもあるように思え、逆に全然そんなにコードはいらないとも思え、その時の気分によって正解が変わるような隙間をかんじて。特にGONDAさん地元の桐生市の八木節などは、唄う人によって正解がかわるというか、そうやって歌自体が人から人に伝わり変わり旅してきたんだろうなと、懐の深さを感じ、その隙間に情緒というものがあるんだろうなとおもいました。はたまた藤井風さんの「まつり」という歌にも謎や情緒らしいものがあり、昔と今の音楽情緒のコラボレーション的な面白さを感じて、さらに音楽に希望を感じました。

 では「情緒」ってなんぞやと言われたら、思い、心の動き、祈り、心の機微など、一言では言い表せられないんですが、調べればきっと書いてあるんでしょうけど、何となくわかる、そのままにしておく、はっきりさせないのも「情緒」かもしれません。また、はっきり調べたところで心に残るものがあるだろかとも思ったりもして。以前に比べて、僕も液晶画面を眺める時間が増えたなと思うんですが、その割に心に残っている事があるかなと。なに観てたんだっけ? 何調べてたんだっけ?ってこともよくあり、もったいなく感じたりもします。
 そんなこともありつつ、ライブを終えた翌日などにあったかい余韻が残っているのも情緒の一つなんだろうなと。幸せなことだというのがわかるなと。感謝しまして、今月はこの辺で。


ギタリストのヨシミツくんがふらりライブに会いに来てくれました。ヨシミツくんはインザスープデビュー前に出てたテレビ朝日のインディーズ番組「ブレイクアウト」企画で全国代表のバンドが9バンドくらいで一台のバスで全国を回った。その中の大阪代表カムデンロックのギターリスト。今はイタリアの人とユニットを組んで世界発信してたり、しかもまだ会ったこともないんだって。コロナ禍よりSNS上でのユニットだったり実際に台湾などへ行きライブをしたり、世界をまたにかけて活躍してる、色んな話できて一緒に帰って刺激もらいました。

おにやんまってうどん屋さん最近よく載せてますが好きですねぇ。タンパク質多そうな鶏肉ととろろ昆布、タマゴなんかも追加しちゃったりして。値段も安めでありがたいっす

狭いけど一人一人のスペースも丁寧に確保されていて

生姜は別に冷やしてある。おにやんま色んなとこにあるみたいですけど、ここ人形町のおにやんまのこういうとこが安心できます。

せともの市とかやっていて外の景色も風情があっていいですねぇ。思わず風情と情緒の違いを調べてしまいました

沼田くん主催「歌の千羽鶴プロジェクト〜能登でのイベントに向けて〜」。フォークの流れを感じつつ、ロックブルースなどもおり混ぜながら1人ミクスチャー、もはや天才ミュージシャンですね

G.D.フリッカーズ40周年2マンライブ。自分がまさか一緒に2マン、しかも1人でお祝いする日が来るとは思わなかったですね、しっかりお祝いしました。なんとなく自分に足らないと思っていたロックンロールを注入してもらいました。

天才と言えば話に出た岡潔さん、知らなかった天才に時代を超えて会えた感じです、まだ読んでないけど。

まだ読んでないのに2冊目を購入、こっちだったら読めるんじゃないかと。でも本って、持ってるだけでもなんか嬉しいですね、いつか読もうって楽しみが増えて嬉し。

で、とにかく色んな事と並行しながら合間見てリクエスト曲の特訓。今回も自分の景色や匂いにさせてもらい曲を共有させてもらいました、ありがとう。

そんな特訓の合間に下北沢にできた我が地元延岡発祥の辛め麺桝本。実家の近くでもあるし、なんか嬉しい。田舎にいた頃はまだフィーバー前で自分上京してから流行り出したので、そこまで馴染みはないんですが嬉しいもんです。

これね、ニンニクたっぷり。

で、スージーの元マネのスタジオ、元マネージャーも自力で大成しててスタジオを持ってるってんでレコーディングさせてもらい。

曲のイメージをつかまえてるスージー

千葉K’sドリームの丼丸は美味い。遠いけれどわざわざ行きたくなるっす。

心強い味方

藤沼さんのイベントでは、トークインタビュー等また別の緊張があり。何かと仕掛けていく藤沼さんはやはりパンクですね。ドキュメンタリー映画とライブの融合。次回作には自分もお誘い頂きましたのでインタビューされる側にて出演予定であります。

10月の茅ヶ崎に向けてはこちらのトートバック販売。今回はMM息子の真心くんも出演との事。これは3人で絵を描きあったんですがどれが誰だかわかるでしょうか? 前回Tシャツよりか絵が元通りな感じです。

へい、これにて夏終了。あったかいもんが残るGONDAさんとのライブ終了にて、情緒感じてよい秋をむかえたりましょ。

諭介がお答え致します

■「すてきな新島の写真ありがとうございます。
暑くてどこにも出かけない8月でしたので、写真で夏を満喫させてもらいました。
魚をさばけるミュージシャンいいですね。
9月もまだ暑い日が続きそうですが、秋も近づいていますね。
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋・・・ゆうすけさんは何の秋でしょうか?」
(あこ 2025/08/19 16:51)
→確かに8月は行けないね暑くて、いくなら7月なんだろね、もうゴールデンウィークから夏だと思っていいね、秋はラーメンが美味いし、早朝野球も何度か誘われてるし、本も買ったし、映画も好きだし、秋はちょい切ないけど、だからか湿気もなくて心敏感になって感じやすい季節なんだろね、全部の秋やね。

■「残暑お見舞い申し上げます。

お盆も仕事だったし夏らしいことを今年は何もできずにいたので諭介さんの新島日記に心を新島へ飛ばし夏を感じさせていただきました。夏のお裾分けありがとう。
今年は秋の訪れも遅いようでまだまだ暑さは続くみたいだけど最近よくトンボが飛んでいるのをみかけます。小さい秋みぃつけた♪」
(夕陽 2025/08/27 22:24)
→だあね、秋だ、トンボもびっくりな暑さだろうけどね、自分が新島行って写真見てもらって行った気分になってもらえたら嬉しいですなー、色んな経験体験してみんなに伝える役割をもらえたみたいで嬉しいです、ありがとう。残暑見舞い申し上げMAX!

■「初・新島日記、写真とともに楽しく読みました。すれ違う島の人達がマギーさんの風貌(私も上手く説明できませんがw)に2度見していくのは面白いですね!島をザワザワさせたのかなと思うとニヤニヤしてしまいます。下北沢でのミューズとブランチでもさすがのおもてなしなので、新島のライブハウスでのライブ、みんなで夕日、マギー寿司、非日常的な魅力的なイベント盛りだくさんな内容や行った方達からの聞いた話にも、行けなかったのをちょっと後悔しました。それといつもと違う場所で、ボ~っとできる時間は何をしていなくても、何か栄養を得られている気がしますよね!ひと夏のいい思い出おすそ分けありがとうございました。まだまだ暑い日々が続きそうですが、体調には気を付けてください」
(A.T 2025/08/28 16:06)
→うん、こっからが夏の疲れも溜まって体調管理が大事になっていくんだろね、マギーさんのおもてなし力にはいつも何か、すごいなーと思わされてきたけど新島でも発揮してたわ、そもそもちょっと活動してた場所の違う僕を読んでくれるのも垣根なく全体をみてる日なんだろうなぁと思うわ。

■「新島素敵なところなんですね。今回の日記を読んだら私も行きたくなりました♪ライブと夕日や、星空、綺麗な海と何もしないぼーっとする時間はとてもとても貴重な時間ですね。
そして「新島戦隊 ニイジマン!」の写真が何気に面白いです☆」
(hitomi 2025/08/30 22:25)
→ニイジマンは戻ってきてからあの写真みて勝手に頭の中で活躍し始めたわ、今度提案してようかなと思う、レッドはいないんだけど、ヒロノさんがニイジマングレーでマギーさんがホワイトで僕がブラックで新島のヒーローになれるよう提案してみます。

■「8月も終わり、名残惜しさもありますが一気に夏から秋へですね🍂
今回のリクエストライブも、潮騒に包まれながら宿泊客の皆さまと共にマスターの歌声に酔いしれるひととき…とても贅沢でした⛱️

今年は初めての新島や、GONDAさんとの夏祭りでの浴衣、選曲でもばんば踊りやチリリンとなど…大人になってもこんなにワクワクできる夏を過ごせて、本当にありがたく幸せです✨
残るこの夏の課題は…子どもの宿題が終わらず大ピンチですが笑

少しお痩せになった諭介さん(多分に羨ましいですが😋)これからは食欲の秋!プロテインと共に健康にお気をつけて、残りの2025年も目白押しの楽しみなLIVEへ向かって走り抜けてくださいね」
(mina 2025/08/31 11:01)
→ありがとう、縁をもらっての歌旅、色んなライブを楽しんでもらえて僕にも役割があるようで嬉しいです、痩せたことが気になりプロテイン飲みはじめて半月、特に効果の実感はないんですが、ヘンププロテインとココナッツミルクをシェイクして飲むと美味しいのでまだハマってます、太れますように、効果を実感したらここでも発表しますね。

2025年8月3日日曜日

Vol.305「初・新島日記」の巻

  2025年7月も終わり、毎日暑い日が続きますがいかがおすごしか。
夏の疲れは溜まりますな、日焼けして肌が時間差で黒くなっていく時も体はエネルギーをつかってるんだろうね。年々暑くなってるように感じる夏に気が抜けません。気をつけていきましょ。

 とはいえ一夏に一度は夏らしい遊び、太陽や海に抱かれて心に焼き付けたいもので、今年の夏は新島へ行ってきました。新島の存在すら自分はきちんと認識していなかったのですが、去年末に年に一、二度イベントでお世話になっているマギーさんから「新島でライブをしようと思ってるんだけど」という事でお誘いをもらい二つ返事で決めました。どこにあるのかもわからないのがまた面白そうだなぁと。決めたはいいのですがどうやらマギーさんは釣りをして釣った魚を捌きお客さんに提供したいなど、普段のライブだけでは収まらない企画も考えているようで、どうなることやらと不安もありました。

 行ったことのないところへ行く、しかも船での長旅、釣りもできる、僕は釣り仲間の豪ちゃん(劇団ぺテカン)と洋平さん(日本野鳥の会)も誘って初めての釣り方のルアーの練習もして挑みました。ギターと釣竿を持って全国を回ってみたいという夢もあったので叶えられた気分にもなり、ギターと釣竿を持って船に乗り込み行きはジェット船にて3時間。夏休みが始まったばかりか、船の中は家族連れが多く子供達はテンションが上がりまくってしまって窓の外の海を見ながら変な動きをしている子供がいて、なんともいえずこちらも楽しい気分になる。

 島につき港から宿へ車で送ってもらい、まずは出演者みんなで買い出しへいき、マギーさんが運転してくれていたのだけど、マギーさんは風貌が東京でもあまり見かけない風貌といいますか、白髪でいたずら八重歯がチャームポイントで、上手く説明できませんが独特なので島の人たちがすれ違う度に、運転席のマギーさんを二度見していて、それに気づいたマギーさんが「島の人達も俺の魅力にやられているようだ」と面白いことを言っていったのですが、車の中のみんなが誰一人自然とそのまま何も言わずに時が過ぎていったのが内心面白かったです。島は暑く、湿気もかなりあり、建物は低く、壁の感じとか全体的に沖縄に似ているなぁと思いました。

 買い出しから帰り中尾チーム、マギーチーム、ヒロノチームに部屋と冷蔵庫の中を分け、いざライブ会場へ。てっきりアコースティック的な音かと思いきや、しっかり音の出せる会場でロックンロール色が強いお店でありました。リハ終え本番にはお客さんも来てくれて一番手を務め、他共演のお二人のライブを見たり外に出て新島の景色を見ながら聴いたりして、トリのマギーさんの本編が終わると今回のメインイベントでもあります「みんなで夕日を見にいこう」のコーナーへ。お店の車やレンタカーでピストン輸送によりお客さんと演者みんなで夕日と海の見える場所へ移動し、ただただみんなで夕日を見る。笑い声も聞きながらぼ~っとみんなで夕日を見る。夕日が沈んだのを見届けまたピストンで会場に戻りライブの続きセッションへ突入、ビーマイベイベー盛り上がりライブ終了して会場打ち上げ。夜も更けスタッフのピストン送迎にてみんなそれぞれの宿へ帰り、自分も演者の宿へ戻ればそこからまた3時くらいまで釣り談義、2時間ほど寝て釣り出発。マギーさんは船釣り、僕と豪ちゃん洋平さん、ヒロノさんは宿から30分歩いて防波堤にて釣り開始。
 さすがにヘロヘロになりながらも釣果は僕がフグ二匹とヒロノさんもフグを数匹、洋平さんが食べれる魚二匹。
 炎天下きついと根をあげたもん負けのような意地も入りつつ、誰かがそろそろ帰ろうと言ってくれるのを期待してる自分もいたりして。あんなに楽しみにしていたのに釣れないし罰ゲームのような気分にもなり、お昼にようやく帰路へ。中尾チーム三人は宿に竿を置き定食屋さんへいき、そこで食べたアジフライと味噌汁に入っていたつみれがふわふわしていてうまかった。そこから二人は海で泳ぎたいと言い出したが自分は夜に備えて1時間ほど仮眠をし、二人は海へ。
 夕方になるとまた会場へいき二つ目のメインイベント、「マギー寿司振る舞い」があり、自分はそのマギーさん達が釣ってきた魚のアラをもらい中尾汁の制作へ。豪ちゃん洋平さんも手伝ってくれて、お店の厨房でのてんやわんや感が面白かった。普段から釣った魚を捌いていてよかった。魚の頭を十数尾分真っ二つに割り、ウロコや血合いをとり、塩をすり込み何度も洗って寸胴鍋に投入し時間をかけてグツグツ、アクを取り取り。新島の生姜、大根、ネギ、そして味噌、塩、酒、出汁が足らない分は調味料の出汁にも頼りながら、新島生姜の甘みが効いたアラ汁が完成。オカワリもしてもらい、好評を得て一安心。振る舞いタイムもおわり宿へ帰ると、先に帰ってた人たちが宿の中庭で星を見上げて流れ星を見つけてはお願い事をしていて、そこに混ざって寝転がって星をみた。ただただぼうーっと、みんなが部屋の中へ戻っても一人みていたらヒロノさんが横にきて音楽談義へ。もりあがってきたからと、もう一杯を繰り返し話し、マギーさんも加わり星見て音楽談義。
 自分はいよいよ体力の限界だと、千代の富士よろしく寝床に潜って朝起きてびっくり、ヒロノさんはあのまま寝ずに起きていて、酔いを醒まして釣りに行き前日よりも釣ったとのことで、僕たち三人は「ヒロノさんは漢の中の漢だっ」となったわけであります。とまぁなんのこっちゃかもしれませんが、新島、行ってよかったです。

 寝る間も惜しく、やりたいことがあって、自分は温泉や海には入れませんでしたが、海をみてボ~、夕日を見てボ~、釣りをしてボ~、星を見てボ~、っと何気に新島まできてボ~っと何かを眺めていられる時間が贅沢だったなぁと思ったりもして。こんなに突拍子もないけどロマンチックな企画を思いつき、みんなを巻き込んで実行し無事に収めたマギーさん及びスタッフの皆さんに感謝です。おかげさまでひと夏のいい思い出を心に焼き付けることができました。よくわからないけど面白そうだと二つ返事でOKした自分も間違っていなかったなと、たまには無理して飛び込んでみるもんだなぁとも思えた新島の旅でありました。と今月は長くなったのでこの辺で、続きは写真のコーナーへ。よい8月を。

 

釣竿とギター

船着場目指し新橋にて。やはり昔の建物ってオシャレだなぁとパシャリ。

そうだモヤイの島だ。ここまだ竹芝。

ジェット船内。

ジェット船外。

左、豪ちゃん。右、洋平さん。そして真ん中向こうに見えるのがマギーさんです。

カゴごとに分けてチーム中尾は左上

夕日みてボ〜

2時間しか寝ないで釣りに行く猛者達。

いた

魚が見える

釣れたハリセンボン、かわいい

撮影🟰洋平さん。さすが日本野鳥の会

新島戦隊 ニイジマン!

美味しかったマギー寿司

みんなで何かを作るの楽しいですね

LIVEもちゃんとやりました。

新島、ありがとうございました

下北沢で中尾と草場ヒストリーワンマンもやり

いい歌の日になると何気に楽しみだったこの日。思った通りいい歌に出会えて、2人に感動して嬉しくなった。何気に山口君とは10年ぶり、色んな話もできてよかった。おかげでいい歌が歌えた。こんな日がまた歌旅を豊かにしてくれるなぁと。

そして、その昔テレビ朝日のインディーズ番組で一緒に全国を回った同士。カムデンロックのギターヨシミツ君がふらり遊びに来てくれた。彼とは17年ぶりで、SNSでは繋がってたけど、会えて嬉しかった。今や世界を又にかけて活躍するスーパーギターリスト、彼もまた独自の道を生きていてかっこいい。

さぁ次はいよいよGDフリッカーズ先輩と私弾き語りの2マン。なかなかない2マン。こちらもまたどうなるか楽しみであります。


諭介がお答え致します 

■「こんばんは。今年の夏は本当に暑いですね。日中外を歩けば身の危険を感じますね。昨今は男女も大人子供も関係なく身を守る為に差すものなので日傘是非差してください。
中尾草場のワンマン行きました。
お二人の思い出話と歴史順の曲順で私も色んな事を思い出しながら聞いてました。
当時はピンとこなかった歌が今の私の心に大きく響いてグッときたり・・・あっという間の楽しい時間でした。
この先の新しい歴史も一緒に歩んで行けたらなと思っています。楽しみです♪」
(夕陽 2025/07/30 0:05)
→きてくれてありがとうね、当時はピンとこなかった曲がってのが嬉しいし、なんとも心くすぶられれます、あるよねそういうの、自分でもあります、伝えてくれてありがとっ。

■「やってきたことの先へ先へ超えていき曲で突破していく。と聞いて、諭介さんのこれからと歌がとても楽しみになりました☆
そして音楽ではないけれど私もいままでやってきたことを思いを、これからは少しづつでも広げていくんだ!となんかやる気と元気をもらいました」
(hitomi 2025/07/30 0:53)
→やぁ、よかったっ、誰にもわかってもらえない事でも、性分としてそれをやるしかないと思ってる、だからいつもお先真っ暗だけど突破できた時が嬉しいんだろね、やってやろ!

■「暑いですね。冬より夏派なのですがこんなに暑いと冬派になりそうです。諭介さんが、小さい頃は可愛らしい感じだったのがとても意外でした!たくさんの人や出来事、自分がやってきたことで、少しずつ強くなり、男らしくなってきた時間を想像しました。でもときどき可愛いものが好きなところも諭介さんから感じるので、根っこにそんな部分があるなぁというのも気づけて面白いですね!そういうのって、歳を重ねるごとにまた見えてくるんですかね?諭介さんの言ったことややったことで、みんなでゲラゲラ笑ったりするのは、前からずっと続いてることだと思うと楽しいですね。土のストレスは今後もいろいろあると思いますが、笑いながら跳ね除けて行く挑戦をこれからも応援できるといいなと思います」
(A.T 2025/07/30 11:48)
→ありがとう、ほんとに励みになります、これからもよろしくたのみます
かわいい部分て誰でも持ってると思うんだけど、その人生のタイミングで割合が変わってくるんでないだろかね、夏が好きだけど冬派になりそうだくらいの感じで、人生も季節みたいに周りながら進んでるよね、めぐる〜めぐる〜よね、きっと。

■「根っこのお話しや、種が発芽して土を押しのけて芽吹く瞬間など、とても興味深かったし諭介さんのルーツを、中草ワンマンと共にまた一つ知ることができ嬉しかったです。更に曲にも愛着がわきますね〜 そして毎月7.8本のライブ(チャレンジ)本当に頑張られていてすごいなぁと。今がいちばん若いのだし、もう○歳だし…なんて言ってられないですね!

私も、諭介さんLIVEのおかげで、初めて昨年ひとり旅をし念願の延岡を訪れたり、絶対行くことがないだろうと思っていた新島(大昔のナンパ島のイメージでとてつもなくおっかないところを想像😱ごめんなさい🙏)に行け、百聞は一見にしかずで…とてもとても良かったことなど、今までの自分のレールにはなかった分岐が芽生え、新たな冒険・発見やご縁が出来て✨ そのレールを見つけ進んでいけることに本当に日々喜びと感謝です🎶」
(みなたん 2025/07/30 13:43)
→あぁ、よかった、自分のやってる事でそう思ってもらえて嬉しいです、ありがとう。
  新島は江戸時代の島流しと渋谷で偶然みたモヤイのイメージしかなくて、帰ってきてからナンパの島だった時代があった事を知ったけど、全然チャラチャラ感なかったですよね、そういうの違うなってなったんだろね、歴史ありだ。