2016年8月31日水曜日

Vol.198「食欲の秋、ありがたやラーメン店」の巻

今日からすっかり涼しくなりまして夏も観念したか秋の風乾いてギターもよう鳴ってくれます。芸術の秋とはよく言ったもんで、演奏したい曲が次から次に浮かびます。ギター同様、きっと心も敏感になるんじゃなかろうか。

今年の夏は去年に比べると何にもないかもなとおもいつつ、来年から蝉の声に今年の夏のことが染み込まれるだろうなとおもう夏になった。ようやく熱を冷ますような風が吹いてくれて夏を浮き彫りにして整理運動をしているみたいな今日この頃、いかがおすごしか。敏感に空っぽを感じるからまた何か欲しがれるんでしょうね、秋。

芸術の秋ではあるけんど、今回は食欲の秋にスポットを当てて書きたいとおもいます。

前に立ち食いそばについて書いたけど、今回はあの街だったらここだね!ってラ-メン屋さんを紹介しながら、おもうことを書こうとおもいます。それではさっそく行きましょう、ラ-メンの旅へ、みんなで一緒に、せ~のっ、ズル、ズル!

(順不同)

※まず一軒目は赤坂にある「一点張」(味噌ラ-メン)
ここは20年前、弁当屋の配達をしていた時にその弁当屋の営業の人に連れて行ってもらって知った。はじめは言うほど美味しいかなぁとおもった。味噌ラ-メンというものをインスタント以外で食べたことがあまりなかったので他の店の味噌ラ-メンを食べた時に、なるほどあっちのほうがうまいかもしれないと、また食べに行ってからハマった。その時と店も改装されたけど入り口の重い扉も好きで、味噌の味にも重みを感じる。味噌の重みに日本酒的なものも感じる。ごはんがついてくるのも嬉しい。その営業の人はいろんな営業の仕事を転々としていると自慢気に明るく話してくれて、その時はそういうことを明るく話してくるなんて変わった人だなぁとおもったが、今となっては行くたびに、この店を教えてくれて感謝しております。

※次に下北沢の「一龍」(ニンニクそば)
同じく20年前に下北沢に住んでいた頃、暖簾に引かれてふらっと入った店。当時の自分はニンニクさえ入っていればなんでも美味く感じていて、栗がいけるんだったらニンニクだっていけるだろうとニンニクの炊き込みご飯を作り、塩をかけ食べてみれば、こりゃいいものを発明してしまった、誰かに教えなきゃと同じアパ-トに住んでたベ-スのKに「旨いもんを発明した」的なことを自慢気に言い、家に招き自信満々にできたニンニクご飯を出したところ、「え、ご飯だけ?」ってなリアクションに、いいからいいから食べてみればわかるからといった勢いですすめてみれば、苦笑いならぬ、苦笑食いをしていて、どうようまいやろ? な問いにも期待していたリアクションはかえってこなかった。その時に自分が最高だと思っても人にはそうでないこともあり得ることを知ったようにおもう。今はニンニクご飯を食べたいと思わない。その当時はそうとうひもじかったんだとおもう。気付かせてくれる友達はありがたい。
話はそれたけど、その頃から今も下北でラ-メンと言えばここしか行けない。移り変わりの激しい街で思い出の詰まった昔からある店はありがたい。

※次に渋谷は神泉にある「砦」(トンコツ)
一風堂から独立したという方が作ったラーメン。一風堂とはまったく別モノとしてとらえてる。食べたあとの皮膚にコラーゲン的なものを感じ、体に染み込む感じがする。替え玉と小さいご飯まで注文してしまう。 ※渋谷にある「唐そば」(トンコツ) 飛行機の中のテレビでドキュメントをやっていた。北九州で発祥したラーメン、年老いた店主の息子が親父から独立して東京進出するまでの物語。なかなかスープの味を親父さんから認めてもらえず開店ギリギリで合格をもらう物語に感動し、宮崎から東京に飛行機で着き、そのまま店に行った記憶。宣伝に素直にのっかり、いまだにその物語を思い出しながらいただく。となりのとなりに釣具屋があるのにも惹かれている。午前中からでも大盛りでいけるあっさりさ。おにぎりとつけ麺も好き。

※平塚にある「花水ラオシャン」(ワカメ)
ワカメというかなんというのか、玉ねぎと酸味、透明のスープが赤くなるほどラー油を落として食す。甘さと酸っぱさ辛さ、とにかく独特。植木屋で働いていた時に親方に連れてきてもらう。はじめはなんじゃこりゃだった。2回3回と行くうちにハマった。大盛りは顔を洗えるんじゃないだろかってな大きさでさすがにイナフ。我慢大会みたいになってしまうので注意。餃子もうまし!

※西麻布にある「赤のれん」(トンコツ)
18年ほど前にロケバスの運転手をしていた頃に、ロケバス屋の社長に教えてもらい知る。西麻布に行くと行ってしまう。数年前にカウンターで食べていると後ろのテーブルで聞き覚えのある声がしたので見てみたら、いいとも終わりのタモさんがスタッフらしき人たちと食べていた。やっぱりここは間違っていなかったとタモさんが何よりの調味料となって、それからより美味しく感じるようになった。タモさんが来てたんだもの。

※永福町「大勝軒」(醤油)
普通サイズが量多く、初めて行った時は食べきれなかった。ここもなんじゃこりゃ系。太ちぢれ麺。冷めないスープ。生卵をたのんでつけて食べる。合間に飲む水がうまい。

※銀座「はしご」(だんだん麺)
担々麺と書いてだんだん麺と読む。銀座に3〜4軒ある。裏切らない美味さ。 ここもご飯がついてきて米がうまい。水もうまい。定食屋にしても米がうまいというのはほんとにありがたい。水がうまいとおもうのも店に信頼が増す。水がうまいところは同じ製氷機から水を汲んでるようにおもう。3〜4軒あるうちの本店がやはり安心。

以上、自分の中の関東で行くならここのラーメン屋リストでした。

共通して言えるのは、この店でしか食べられない味。せっかくこの街に来たんだから行っとかなくちゃとなる店。あと自分的に店を出たあとの至福感。そのあと口に残る後味までおいしいか、体が喜ぶかというところであります。

内装やメニューが習字文字で書かれている、どこにでもあるようなトンコツラーメン屋などに間違って入ってしまうことがある。もうここには来るまいと思いながら、何年かしてまた行ってしまう店もあり後悔をしたりもする。そんな店では、こだわりをわざわざ細かく文字にして打ち出してるのも余計に感じ、また食べたあとに体も調子悪くなる。そんな経験をしながらやはり自分の中で生き残ってきたラーメン店達、ラーメンの作り方にも基本があるんでしょうが、その上、我流で独自のものを開発し、そこでしか味わえないものを提供してくれる、そして後味までがちゃんとうまい時に、一過性の美味さではなく、戦いぬいた本物の美味さを感じ、ありがたくおもいます。そんな店を出た時は口に広がる後味に、大袈裟でなく自分もそうおもってもらえる歌手でいたいと、そうあるべきだと改めておもわせてもらいます。

これ、好みも人それぞれで、個人的な思い出なども調味料として入っているので、お口にあいますかどうかわかりませんが、もし上に記した街にいくことがあったらば食べてみてくださいませ。また、あなたの中のラーメンならここというお店がありましたらぜひ思い出とともに教えてもらえたらとおもいます。それでは今月はこの辺で、ごちそうさまでした。インザスープワンマン、ジュテームまであと一ヶ月近くになってきました、10月6日は、この街でも昔から探していますがここというラーメン店を見つけられていない街、新宿のロフトで会いましょう。それでは。


7月末 釣り仲間の豪ちゃんと江ノ島へ 黒鯛は釣れず。サメの赤ちゃんを豪ちゃんが。
8月は何かとばたばたで釣りに行けず。月に一度は行きたいもんです。

驚く。早朝3時半でも江ノ島にはポケモン。ずっとポケモン。朝方から騒いでるもんで 住民の人には迷惑だろうな 立ち入り禁止とかなったらやばいなぁと。路上でうたうのもポケモンもやりたいことはできなくなるとこまるので気を使ってやろうね、とおもいながら
真っ暗の江ノ島一人はちょっと怖いのでたすかりもしたりして。 ってかせっかくの海だのに。

富士山のライブにて。

朝顔仲間の先輩と去年の種を交換し、朝顔先輩が咲かせてくれた去年の自分の朝顔。
キレイに咲かせてくれました。 ちなみに今年、自分は断念。

説友達の家に ドラム吉田くんとベ-ス K と集まりました。
イタズラ好きな吉田くんは 先に寝た友達の足の指の爪全部に顔を描いてました。

そんな吉田くんも一仕事終えた安心感からか描き終わるとすぐに寝ました。

すると樹液に集まるカブトムシのように ゴソゴソとKが何も言わずほふく前進でちかよっていき、 足に文字を描いていきました。 弱肉強食、ピラミッド型の生態系 などをおもいだしたました。

足だけにとどまらず、手にも描きはじめました。 とどまることをしりません。

芸術が爆発です。吉田くんの男らしい腕がもっとかっこよくなりました。
このあと 二人だけになり西部劇の一騎討ちのように お互い寝たらヤられると一時ピリピリしましたが、
お互いに平和条約を結び同時に寝ました。大学生みたいでおもしろかったです。
翌日吉田くんは誰よりも早く起きてお風呂に入って帰ってました。

番組のロケで山梨へ。ボクシングの試合を生ではじめてみて興奮しました。
ボクサーはリングに上がるまでにも減量という壮絶な戦いを経てきていて、
リングに上がって立ち向かう姿に痺れました。
高校生ボクサーが神々しくみえました。

この時期には蝉がよく落ちてきます。家の中にもよく入ってきます。
前までは誰かのうまれ変わりかなとおもってましたが、
落ちてきたり、迷いこんでくる蝉は大抵弱ってるので、
あまりそうはおもわなくなり、
ただ蝉が蝉を終えていくんだなぁとおもうようになりました。

♦独占企画 諭介がお答え致します

■「ギターも奥が深いですね。まわりにギターを持っている人がいないので詳しく違いとか聞いたことがなかったから読んでて面白かったです。 中尾さんとギター達にもいろんな思い入れと歴史があるんですね。 吉祥寺のライブで初めてJ-45の音を聞いた時、J-100とは音の響きが違うなって思いながら聞いてたら、そうか音がストレートに響くんだって気づいて納得。 これからも中尾さんとギター三者三様の音の旅を楽しみにしています」
(柿の種 2016年8月3日 0:27)
→ありがとう。まだまだこれから進化しますぜ、ギターのマイクを変えてみようとおもっとります。

■「諭介さんのギター遍歴面白かったです!私はライブを見るときにどちらかというと歌声や歌詞、表情だったりを重視してしまうので、正直ギターの音をそんなに気にしていませんでした。もしかしたら、新しいギターにも気付いてなかったかも、と言ったら、怒られてしまうのかな(笑)だけど、諭介さんのそれぞれのギターとの出会いと別れ、愛情や音の出し方などこだわりも知ってしまったので、これからはギターの音を聞いてみるという新たなライブの楽しみができました。私の好きなギターの音はどれだろう!そしてきっと諭介さんだけじゃなくて、他のミュージシャンの人達が持っているギターにも、それぞれにまつわる物語があるんでしょうね。カセットテープのラジオ番組のところ好きな話でした」
(A.T 2016年8月12日 17:08)
あんまりこだわりすぎるのもカッコわるいなとおもうんだけど、一個上を知ってしまったら欲しがっちゃうね。今までもそうだったけど、どうせなら自分の出したい音で歌や歌詞、メロデ-ィとからめて聞いてもらいたいものね。

■「諭介さんとギターの歴史、興味深く読ませていただきました。 私もギターを一本だけ、ちゃんとしたのじゃなくてオモチャみたいなのを持っているけど、独学でほとんど弾けないまま手を怪我して以来、全く弾いてないけど、いつかまたちゃんとしたのでチャレンジしてみたくなりました。 ギターの種類も音の違いも正直よく分からないけど、これからは諭介さんだけでなくギター君達にも注目しつつ旅について行きたいです」
(夕陽 2016年8月15日 10:34)
→うん、自分のタイミングがあるんだろね、同じコ-ドを弾いても響くときとそうでない時が。これからもギター共々よろしくどぇす。

4 件のコメント:

  1. 中尾さんは美味しいラーメン屋をたくさん知っているんですね。このなかでは花水ラオシャンしか行ったことがないので、ほかのお薦めのお店にも行ってみようと思います。
    私がお薦めするのは代々木駅から少し離れた場所にある「いそじ」というラーメン屋さんです。ここのラーメン屋さんも味が独特ですが癖になる味です。注文後に柚子を入れるかどうか聞かれますが柚子が嫌いでなければ是非入れて食べてもらいたいです。いつもお昼どきはサラリーマンの方々が並んでいます。
    もし代々木に来ることがあれば試しに食べてみてくださいませ。

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  2. おすすめのラーメンやさんズルズルっと読みました(笑)どのお店も思い出の調味料入りなのがいいですね。私も昔ギターを見に行ったときに入ったお店で先輩から「ミュージシャンは一番安いラーメンしか頼んじゃいけない」と教わって食べた一番安いラーメンと、そのとき一緒にいた同期が先輩の言葉を無視して、自分が食べたいわかめラーメンを注文してたことを思い出しました。ミュージシャンである前に自分の意見を持ち貫くことも大事なことだと思ったものです(笑)味は覚えていないのでおすすめというより思い出の調味料しかありませんが、確か新宿の桂花ラーメンだったと思います。そして、新宿といえばロフト。もうすぐジュテームですね。食欲の秋、美味しいライブを楽しみにしています!

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  3. 普段あまりラーメンを食べないんだけど、諭介さんのラーメン愛に触発されてお薦めのどこかへ行ってみたくなりました。

    ラーメンといえば、私がまだ小学生だった頃に近所にあったラーメン屋さん。カウンターしかない小さな店内は蜘蛛の巣がいっぱいあるお世辞にもキレイとはいえないお店だったけど、美味しくてたまに家族で食べに行ってたなあ。

    後これも小学生の頃、友達の家に遊びに行った時にラーメン屋さんへ連れて行ってもらったんだけど、友達の弟が格好良くて恥ずかしくてラーメンをすする事ができなかった甘酸っぱい思い出。

    ラーメンといえばそれぐらいしか思い浮かばないです。美味しいラーメン屋さん紹介じゃなくてごめんなさい。

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  4. 諭介さん、こんにちは。神泉にある「砦」に行きました。
    全くの勢いでお店に入ってしまって、ひとりで、場違いな感じがして、圧倒されて、あれ?、、ここでいいんだよなぁとか、トンコツの文字がないなぁとか、、店内でこちらのブログをもう一度拝見したりしました、。
    ラーメン屋さんのど真ん中に来ちゃったみたいで・・・ラーメンにプライドとか独自の世界とかを感じるお店に入るのは初めてだったのかもしれません、。
    美味しくて面白かったです!(食通、ラーメン通ではないので、衝撃!なくらい)深さと野性味を感じるすこぶる魅惑的なスープでした。香る肉!具材はシンプルなのに!とってもスペシャルな食べ物でした。ありがとう。
    接客は美容室みたいな親切な対応で、女性に優しいお店だなあと思いました。

    ジュテームお楽しみです。。

    p.s. よう分からんので、1ミリの普通にしました、良かったです。諭介さんは頼むとき、バリカタですか?調味料いろいろありましたが、味に変化つけますか?

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