2010年3月2日火曜日

Vol.121「そういうことって、ある」の巻


春がもうきてる。風はまだ少しとがってるけど、日差しがやわらかくなってきた。
きてる、そこまで。たのむで春、花粉は少なめに。

南極の氷がとけてるなんて聞くと、温暖化大丈夫かよ、なんてビビったりするくせに、冬の冷たい風に吹かれたりすると、“ファック”なんつって身を縮めて「はよ、あったかくなってくれ」なんて願ってたりする。昔に比べると冬の厳しさってなんぼか柔らいできてる気がするんだけど、どうでしょ? ついでに短くもなったような気もしてるんだけど、どうでしょ? 温暖化は怖いけど、寒いのイヤ。タバコは好きだがライトがいい的な。何かこう矛盾というかなんというか。中途半端というかなんというか。

そんなもんだわね。生きてて大半がそうだわね。僕は大半そうして暮らしてる次第です。日々それでも、なんかおもろいことはないかと探してたり、気分を上向かせようと考えたり、なるべくネガティブなものに足をすくわれないように踏んばったりしながら暮らしてるわけです。非常にこれ、綱渡りのような感覚だなぁとおもう時もあるし、そんなの関係ないとぶっ通せるときもある。そんなことの繰り返しです 。

そんな繰り返しの中で時々、生きててよかったとおもえることが、ほんとにまれに本当にある。手放しで心喜んでも、うすら寒くない時、普段でだって、楽しいことはたくさんあるし、おもろいことを繋げて暮らしてるつもりやけど、なにかこう、包まれるっていうか、溢れてとまらん時ってある。

「うまくいかん」「どうしたろう」「つまらん」、不安や恐怖やら、どうしてもでてきてしまうエゴみたいなものが、頭を撫でられ水平線になる。
すべてがそうなる瞬間。許される瞬間というか、許せる瞬間というか。

今までのことも、そこにいる人たちとも、これからのことも、水平線から見る水平線が見えるとき。

うまくいえないことだけど、そんな時、心にはあっても、こぼれてしまいそうで、ありがとうなんて言えない。「アイラブー!」なんつって叫ぶか、ただだまって心膨らませるか、むしろ間逆で、悪態ついて馬鹿話で笑っていたくなるパレードだ。優しいパレード。世の中で言うとこの愛かもな、なんつっておもったりして。

そんなことってある。

ずっとこのまま、この気持ち忘れたくないなぁとおもうのに、時間が経つと忘れてたりして、でも一度上がったギアは下がらない。(勘違いかもしれんけど、そう考えることにした、下がらないギア)。きっと上がったギアの水平線の上でのデコボコだ。ってわけわからんかもしれないけど、そういうことってあるわね。

あの感じをもう一度なんつって、同じことやろうとすると、ベッコベッコにへっこんだりするけど、それもまた繰り返しなんだろね。やってきたことのノウハウやタンスの引き出しのような、手段だけでは味わえないものがそにはあるんです。

イメージはやっぱり、前にも書いたけど、販売機の光にむらがる虫の気持ち。
月の光を体が知ってて、求めた先が販売機。あたってぶつかって落ちて。繰り返してる。だけど月に一回、年に一回、10年に一回、一生に一度かもしれないけど、でも月の光で飛べる時がある。そういう時ってあるね。

でっこぼこの暮らしの中で、何処までもみえる水平線、忘れがちな水平線、感じて生きていたいもんです。幸せと不幸せ、選べと言われたらもちろん幸せのほうがいいけど、幸せっていう響きより、僕は、たった一瞬でも永遠とおもえるような喜びが好きで、知らず知らず、そういう生き方を選んできたのだなぁっておもったりして、やめられない。もっともっとだ。

その場所、時間、人、空間、の中で全部と共鳴できそうな時、ライブにはある。それだけのためにやってきたわけではないけど、ライブってそういうところ、ある。

そうやってギアを上げながら、ステージを上げながら、奇跡的な瞬間を繋いで、繋いで生きれたらとおもう、今日までそして明日からだ。ライブ、生きてる実感。生きてるうちに共鳴しあえたらとおもう次第です。また、ライブで会える日を。

ハバナイススプリング。もう春です。いかがおすごしか。


クレーン。
やっぱかっこいい。

東京の雪。
まとまって降らなかったね。

雪だるま。
やせっぽち。

芸術と、卑猥について。
その線引きについて立ち止まり考えた日。

スケート。
浅田マオ選手の足がスラ-っと後ろに
伸びるやつに感動したので、
3月2日に向けて特訓ちう。

◆独占企画 諭介がお答え致します


■「ひとつきに二度の更新、びっくりです(笑)。諭介さんの「鈍行の旅」を見ながら、鈍行列車(車中二泊)とフェリーで旅したことを思い出していました。地域の人の日常におじゃまする感じが楽しかったなぁと。今も旅の風景がふとしたときに蘇ります。もうひとつ。写真を撮ることは短歌や俳句をつくることに似ていると何かで読みました。日常を切り取る時間を持つって素敵ですね。最後に。名古屋上陸ありがとうございました。ライブ後、「かっこよかったね~」の声があちこちから聞こえてきて「ですよね~」と心の中で頷いていました。猫と満月、抱腹絶倒です。では」
(2010年1月31日0:28 by.まり)
→やっぱ月ってなんかあるね。ライブ見れなかった世界中のエブリバデに説明するけど、そのライブの日、満月で、ニックバッカ-ズが名古屋に到着して車、駐車場にいれたらね、駐車場の端っこで猫が交尾してて、おさかんだね~なんつってみんなで飯食べて帰ってきたらまだ交尾は続いててね。こりゃすげえとなったんだけど、やっぱね、自分らのココペリパワ-と満月の力のハ-モニーだったんだろうことを勢いまかせではなしたんだけど、今ここで交尾交尾って文だけ書いてると、何がおもしろかったんだっけってなるね、やっぱライブはライブ、そん時のもんやね。その瞬間をともにライブしに足運んでくれてありがとね。

■「こんにちは。今回の更新、早くてビックリしました(笑)。でも軌道修正できて良かった♪ブログってわざわざメールや電話をするほどでもないけど、離れていたり、なかなか会えなくてどうしているのかなあ~って近況が気になる友達なんかのを見て、元気そうでよかった……って安心したりしますよね。私もそんな感じで色んな人のブログを見ています。自分のはなかなか更新しないくせに人のは更新が滞っていると『サボってる!早く更新して~っ』って思ったりして……勝手なものですよね(笑)。諭介さんのブログももちろん拝見してますよ~。もう私の生活の一部になってます。諭介さんのブログは写真がいつも素敵ですね。携帯のカメラでよくあんなに芸術的な写真が撮れるもんだと感心しています。あと面白不思議文章(笑)も人柄がでていていつも読みながらニコニコと笑みが込み上げてきます。これからも諭介さんのペースで楽しませてくださいね。P.S.花粉症認めない作戦、いいアイデアですね。でも認めざるをえない粋に達しちゃって通院してる場合は……?(笑)」(2010年2月14日10:41 by.茜色)
→あっ。通院までいったら向き合ったほうがいいかもね。しかしあのテレビコマ-シャルとかで事細かに花粉くん的なやつが鼻の粘膜にくっつくような図をいちいちわかりやすくやるでしょ。あれかなり洗脳だとおもうけどどうなの。あれみて花粉症になってる人たくさんいるとおもうなぁってどうでもいっか。これからもブログ、ライブ、ここに僕がいること、気にかけてもらえたらとおもいます。

■「諭介氏、こんばんは。このエッセイ、だんだん更新日が遅れてきているのは気のせいではないですよねー? お仕事がんばって下さいね~。私もがんばります」(2010年2月15日22:29 by.J)
→うん、その通り、なので軌道修正したしだいです。気にかけてくれてありがとう。ほっとかれるとコソコソとずれていくんで、そん時はまた忠告よろしくたのんだ。

■「なんでも続けていたら見えてくるものがあるよ、それで、それはきっと自分にとっての宝物になるって、会社の偉い人が言ってました。そういう役の人がドラマの中で、ですけど(笑)。でもこのコラムやブログが宝物に繋がるのかと思うと、今はきっと宝探しの途中なんでしょうね。コツコツ穴掘ったり、コラム書いたり、洞窟覗いたり、ブログ書いたり、草むらかきわけたり、歌ったり、ほんと忙しいな♪ 諭介さんのブログはそうですねー。私の中にはない言葉が出てくるから面白いです。あと、何これ?っていう写真とか(笑)。そろそろ暖かくなると思います。花粉症お大事ににに☆」
(2010年2月18日16:32 by.A.T)
→私のなかにもないわよあなた、何その言い回し、会社の偉い役の人がドラマの中でって。びっくりしたっつうの。おもろいね。ちゅうか花粉症やないからね。

■「こんにちは。最近、急に料理熱が高まり、毎日とりつかれたように料理を作り、夜は夜でお菓子を焼いています。普段は、余り何も作らないので、最初はこんなものが自分で作れるのかと、そしてなぜ今まで作ってこなかったんだと思ったりしましたが、最近では、寝る間を惜しんで作るなんて、やりすぎじゃなかろうかと感じはじめています。楽しんでつくってるというよりは、靴を履いたら、脱げなくて踊り狂わされる童話のような…そんな感じ。諭介さんは、音楽以外に何かに踊り狂わされたことがありますか? 追伸:さっきその童話「赤い靴」のあらすじを読んでみたら、かなりの恐ろしさでした。思っていたのと違います! 夜泣きしそうです」
(2010年2月18日21:31 by.ボンフ)
→みてみたいよな、みたくないよなやね赤い靴。音楽以外で踊り狂わされたもの、なんやろ、釣りかね。今はやってないけど。丘釣り師やね今も。高校の時とか一人で瀬渡ししてもらって撒き餌まいて釣りしてたわ。いやでも踊り狂うほどじゃないね。酒とか女の人かね。それもちがうか。けど何かを作ってぼっとうするって素敵やね。ライブや。この季節延岡産の飛んでる玉葱オススメやわ。ぜひ料理してみておくんなまし。

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