2021年6月30日水曜日

Vol.256「超えてけ48、線を通して」の巻

  梅雨、ハッピバースデイツーミー。今月6月20日我の誕生日でありました。48歳になりました。今までになく非常に重みを感じております、48って。

 45の時は四捨五入したら50か、なんて思ってもどこかまだ余裕、46も近づいてきてるなと感じてても見えぬふりができて余裕、47で、ふむふむもう直ぐ50ねオッケー了解レッツゴー、んがしかし、この48というのは、逃れられない、目の前に立ちはだかってきました、50か、自分が50かと。信じられない、何かの計算間違いではないのかと、脳内でジタバタするも、どうやら本当らしい。もはや50だ。キャー!というのが本音であります。いかがおすごしか。

 少々取り乱してしまいましたが、なぜキャー!なのかと考えるに、想像してなかったというのが大きいとおもいます。いや想像というかイメージはあったのですが、そのイメージと自分がかけ離れているからではないでしょうか。それではどんなイメージだったのかというと50歳にもなれば「落ち着き」が出てどっしりとしていると思っておりました。それが自分は変わらずいつも何かに追われているようなビクビクを心に持ち、あぁじゃねぇこうじゃねぇと右往左往。「40不惑の年」的な言葉を聞いた時にはそれこそ逆にその通り、全く動じることなく「んなわけないべや」「惑って惑って、ぶれてぶれてぶれまくって、右左に振り子、できるだけぶれてやる、そしたらきっと中心が見えてくるべや」「その基準は昔の人の寿命での設定だろう、10年は違うはずだ」などなど考えていたのですが、その10年が来たようです。と、書いてみて、少し落ち着いて来たようです。そうだった「ぶれまくる」自分そんなことを考えていたのだった。これは続行だ。

 とは言え、なんでもかんでもぶれて生きるのにも体力が必要で、若い頃に比べれば体力はなくなってきているわけで、生きてきた年数分の経験もあるわけで、昔に比べたらぶれる範囲が狭まってはいるでしょうから昔より行動も考えも落ち着いてはきているのだと思います。

 例えばギターや歌に関して言えば、若い頃は指から血が出るまでかき鳴らし、喉が潰れて血が出てきて、ようやくやってる気になったりしたもんですが、今はそんなことしない。軽く爪弾いてギターから伝わる振動が心地いい方がいいし、歌を伝える時に、なるべく聞いてくれる人と自分の真ん中に置くようなイメージの方が、押し付けがましく歌うよりも、観るのにも演るのにも興味があるようになった。どんどん贅肉が落ちて、薄眼で光を見るようになった。

 40歳になった頃にアタマをよぎったのは後悔でした。人の想いや仕事のこと、自分のやるべきことに対して「どうしてきづけなかったか」「もっとあの時なんでがんばれなかったか」「あとどんだけ歌えるんだ」などなど色んな場面が頭をよぎり、築地の街を歩いたことを覚えてます。同じ後悔は絶対にしたくないと、もっと頑張ろう、挑戦していこう、なんにでもできる限りの力で、へこたれても諦めずにケツを地面につけないで頑張ろうと思いました。20代も30代も頑張っていたつもりだったけど、後になって気づく、先には立ってくれない後悔が僕の背中を押しました。

 そんな40代も「あの時あぁすれば」ってのはやっぱり出てきますが、それでも、、自分で言うのもなんですが、、誕生日月だから言わせていただきたいんですが、、言っちゃいますけど、、自分、器量以上の事にも刺激をもらい、いい経験をさせてもらってる40代をすごしてきたと思います。リミッターを超えてひねくれそうになることもあるのですが、「やってらんねぇーなおいっ」などと、手に持ってるものを壁に投げつけて一人で毒を吐いたりもしますが、若い時であればそこから抜け出せずにいたようなことも、その上にある光、それ以外の余計な感情は脇において、「いいもんを作る」ということを呪文のように唱え、その一点の光だけを見えてくるまで半眼で眺めて向かい、諦めず超えられたことが何度もありました。そんな時はやはり嬉しいし、自信にもつながります。超えられてなかったとしても地面にお尻をつけなければ、諦めがつくんだと思います。一つ二つ三つ、解決して超えていくとそれが繋がって太い線になっていくような、そんな40代を。って、なんのことか抽象的すぎてわからないかもですが、挑戦し成長して太い線を、細くてもきらきら光る線を、自分なりの線を通していきたく思ってますので、これからも応援のほどよろしくお願い致します、48歳、中尾諭介。

と、今月はこの辺で、続きは写真のコーナーにて。

 2021、去年からなかなか梅雨は明けませんが、お互いに面白くしてやりましょう、良い夏を!

南野さんとシゲさん。僕は南野さんと話した記憶がない、多分話したことがないんだと思う、そんな南野さんのバンド4-STiCKSを売り出そうとLOFTの社長のシゲさんが作った新宿LOFTの事務所PINK MOON。その何年後かに我々がお世話になることになり、その当時のメジャーシーンからしても異質な、今も音楽を続ける上で大事なことをシゲさんに教えてもらい、経験させてもらった。その縁を感じ、僕は残されたメンバーと南野さんのかわりに年に一度歌わせてもらってる。かわりに歌うだけでなく新曲も四苦八苦してみんなで作り、続きを見て、歌の中で南野さんとシゲさんと話をしてる。

なぁ大塚、僕は知らなかったよ。電車で通り過ぎるだけだったから。はじめてじゃないかなおりたったのは。なんだかかるく旅行に来た気分になったよ。ふらり入った吉野家で、後から入って来た骨と皮だけのような爺さんがゆっくりと席について一言、「いつものちょうだい」言われた店員が「いつもの入りました!」と元気よくて。吉野家でいつものって、なんかいい街だなと思ったよ。路面電車に卓球場、たこ焼き屋になんですかこれ、ひょうたん島って。ゆるやかな坂に囲まれて、ベンチに座ってスマホをいじってるおじいさん見て嬉しくなったよ。荒れ野も思い出した。お年寄りに優しくて、お年寄りが元気な街っていいね、大塚、またたこ焼き食べにでも行くよ。

藤沼さん。書いた通り40の頃から一緒にやらせてもらってる。普通じゃないですから。泉谷しげるさんのライブを見て藤沼さんのギターにやられて興奮してトイレに行って顔を洗った。あの横がもしも僕だったらなどと考えた。不思議なことにその一週間後に藤沼さんと対バンの話が来た。その時に「曲を作ってこいよ、俺たちの証は曲を作ることだろ」そこから一緒にやらせてもらう機会をもらい8年。40の後悔のこともあり、何がなんでも食らいつくを音の中でやってきた。生き方も含め本当に尊敬できる先輩がいて、指針、自分を広げてくれる先輩がいることがありがたいです。僕の40代は藤沼さんから色んな挑戦がはじまったように思います。

そんで変わらず心強い愉快な友達。

そんで、酒出る今がチャンスと蕎麦屋でビール。19時までとのことで、時間が迫ると慌てて呑んでもう一本!といきたくなるとこをグッと抑えて、一本呑んで蕎麦をちゃっとすすってお会計っなんつって、金払ってごちそうさんなんつって、パッと店を出て、粋ってぇのはこんな感じかなぁと江戸っ子の練習。

たくさんのお祝い、おめでとうをありがとう。48、これからもおもろい景色を一緒に観てもらえたらと。応援のほど何卒よろしくお願いします。

いつも、1/30から6/20が同い年で、追いついた的なことを言ってたけど、あれね、もうおいつけんか、行くわね先に、一緒に行こう。

諭介がお答え致します

■「緊急事態宣言が6月20日まで、ということで、今年は何度もこの日付を目にすることになりました。見るたびに、ああ諭介さんの誕生日だわ~と思っていました。SNSの住み分けを説明って面白いですね。読めば読むほど、違いがわからなくなりましたが(笑)、コロナ禍の今、諭介さんからの発信が受けられる場所がたくさんあるのは嬉しいことです。どの場所からも見逃さないようにチェックしてるので、諭介さんも自分のペースで頑張ってください。そして、ココペリチャンネル(YouTube)見ました。想像していたものとは違っていたことも、諭介さんが全部自分でやってるんだということにも驚き。いいなと思いました。場所の音、自然の音、季節の音「場と鳴る」というタイトルもライブとは違う諭介さんの一面や歌が聴けるのも面白いです。ワンナイトスタンドがもうすぐですね。ハッピバースデーつーゆー♪応援しています(A.T 2021/06/18 8:37)

ありがとう。これなかなか次の弾が込めれてないYouTubeですが、考えておりますからね、今候補が3つあるのでタイミングみて撮れたらとおもいます。一体どんな感じを想像してたか気になるとこです。そう言えば、、「どこかいい場所があったら教えてください」とYouTubeに書いたけど、、一件も提案がきてないですね、一件もぉおっ。そんなことより自分で思ったとこでやんなきゃわかんないですよね、まだ一回しかYouTubeにあげていないのだもの。ハッピバースデイつーゆーをありがとう。

■「SNSの住み分けの説明ありがとうございます。SNSってあれこれ始めちゃうと放置されたままのものも出てきちゃうので住み分け大事ですよね。でもYouTubeデビューは少しビックリしました。なかなか気軽にライブへ足を運べない今、どんな形でも諭介さんの歌を聴けるのは嬉しい事です。あと、諭介さんの日常を綴った文章を拝見するのも楽しみだしインスタの写真もいつも素敵です。それぞれの更新楽しみにしているので放置しないでくださいね」(夕陽 2021/06/24 23:25)

うん、今んとこ大丈夫そう。やってみるとそこにはそこの流れがあって、なるほどとおもったわ。自分とSNSの間にも波があって、潮の満ち引きみたいやなぁと。世界はSNS上にもできていて、だいぶ慣れてはきたけど、コロナを機にどんどんその世界も加速していくんだろうなぁと思うと、ちとこわい気もするね。そんなことも感じながら、SNSでは自分なりの周期で発信していけたらとおもうのでキャッチしてもらえたらとっ。YouTubeみてくれてありがとう。はよ収束してほしいとこです。

■「前回の元気玉のおこたえありがとうございました。ジャギーン!(言ってみたかった♪)ですね。そして⭐Youtubeの開設おめでとうございます!!頭がプチプチすると言っていた諭介さんが1から作ったものだと思うとすごいな~!と思い感動し拍手喝采です!「場と鳴る」っていう発想もインスタの写真もライブでの歌とギターに対して「静と動」とか「陰と陽」みたいな、ちょっと違うかもしれないけれどなんかそんな感じを受けます。色んな表現でさらに魅力的にうつる諭介さんがこれからも楽しみです」(hitomi 2021/06/28 0:05)

楽しみにしててくれてありがとう。ジャギーン!やね。ギター弾いて、バイクのエンジンみたいやなぁっておもう時があって、今ライブで使ってる2本とも、楽器屋さんで弾いた時に風吹いてきて嬉しくなって、そうなったらもう虜になっちゃうから何度も楽器屋さんに通って、同じギター弾いてどんどん好きになっちゃった頃に店員さんが「そろそろどうでしょう?」「ですよね」で糸目がつかなくなっちゃうもんね、危険ね楽器屋さん。今回の連載の振り子じゃないけど、「静と動」どちらの時もどちらもあって面白くて、わかりやすくそうやって別れて伝わるのもおもしろいね。どちらも同じとこからでてきてるものやもんね。プチプチって一回つぶすと空気がなくなって音しなくなるのって成長の証かもね、時間が空いてるからプチプチ何個か復活してそうだけど。次はどんな映像をあげれるでしょう、お楽しみにっ。

4 件のコメント:

  1. 中尾さん、48才のお誕生日おめでとうございます!40才から毎年、誕生日をパワフルな先輩達とエネルギー全開で過ごせることは、とても幸せで特別感満載ですね。
    中尾さんの紡いできたキラキラ光る線を見せてもらって充電させてもらってます。
    これからもライブや配信を楽しみにしています。

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  2. 暑いですね~!48歳の諭介さんこんにちは。45歳から続く心の声が面白かったです。確かに50は信じられないですよね。でも何かの計算間違いではないので48歳まだまだ余裕で頑張ってください(笑)と、笑ってしまいましたが、48歳の諭介さんを少しも想像してなかったわけではないけど、もっとしっかり想像していたとしてもそれより素敵に年を重ねられてるようにも思いました。見た目も若いしかっこいいし!(誕生日過ぎたけど褒めプレゼントです。笑)それに、今続けられていることや周りにいてくれる人がいることがその証拠だと思います。誰だって後悔はあるし元に戻せないこともあるけれど、そこを含めて今を大切にできれば、その先の自分も好きでいられるように思います。先には立ってくれない後悔が僕の背中を押しました。みたいなことってやっぱりありますよね。この先も想像を超える諭介さんでいて欲しいです。
    追伸:YouTubeで歌う場所の提案が一件もぉおっ。って言ってましたけど(笑)そうそう、まだ1個目なんで様子見なんですよ!(笑)インザスープとの思い出がある場所とか考えてはいましたが、個人的な思い出をどう伝えるのがいいのか迷っていたり、諭介さんのインスタの写真なんかも見ながら考えたりしていました。今はまだ難しいかもですが、全国でここで歌ってみてほしいってきっとありますよ。ということで、第2弾のUPも楽しみにしています!

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  3. 今回のコラムを読みながら、初めて諭介さんの歌を聴いたときの衝撃から今までをなんとなく思い出していました。言葉で書くのはすごく難しいですが、初めて聴いたときと今聴く諭介さんの歌が入ってくる感覚は変わらずで、もちろんギターが上手になって心地よい音が聴けたりも嬉しいのですが、その変わらないものを聴きたくなってずっと聴いているのかもしれないなと思います。私も同じように年を重ね若い頃のように身軽ではなくなってなかなかライブに足を運べなくなって、それでもそんな私の所でも諭介さんの今の歌が聴けるのは、地面にお尻をつけず頑張ってきたくれた日々があるからなんだな~って思うと感謝の気持ちが溢れてきます。本当にありがとうございます。太くても細くてもよれよれの線でもきっと聴いていたいなって思うのでこれからも応援しています!
    なるべく早くライブに行けますように⭐

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  4. 48歳、ビックリですね。・・・ってIn the Soupの音楽と共に歩んできた私も自分の歳をふと思い出してビックリです(笑)

    後悔は先には立ってくれませんね。その時はそれが正解だと思っていても、後になって「タラレバ」が頭をよぎり、わぁ~っ!ってなりますよね。
    歳を重ねれば重ねる程、色んな壁にぶつかったり楽しい事ばかりじゃない現実を突きつけられる場面も増えるけど、それも経験としてめげずに生きていけば、成るようになるんじゃないかと思います。
    諭介さんの残りの40代、そして50代も微力ながら応援してます。お互いカッコいいおじさん、おばさんになりましょうね。

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