2013年1月27日日曜日

Vol.155「歌う旅、今日からそして明日から2013」の巻

寒さビシビシ体に刺さって冬将軍が本気をだしてきた今日この頃いかがおすごしか。

新春明けましておめでとうございます。
2013年今年もバカバカ歌っていくで!とおもっていますので気にかけてもらえたら、またどこかで生で聞いてもらえたらとおもう次第です。
そして今年は40歳になる。と書いて心がこちょこちょとなって少し笑えてきました。
自分が40歳だなんてどうにもこうにもおもしろい。30いくつとこの40という数字の差はでかい。
まだ「僕」とか言ってるのに不思議です。
こないだ同級生と「もうおじさんなんだからおじさんとわりきって生きていこう」と話しをしたのだけど、うむ、40ともなれば立派なおじさんであります。やりました。おじさんではありますが、自分なりにおもろいことを発見していけたらとおもう次第です。

いやはやくどいようですが、昔描いていた40歳、大人って考え方がしっかりとしていてもっと落ち着いたイメージでしたが、どうにも自分の場合ぶれまくりの間違いだらけで落ち着きがない。おもえばあんときゃよかったとか、最高だったなありゃとかおもう思い出の時でも心のどこかには、不安やら恐怖心やら空虚感、足りないものをずっともとめてたりして、まるでそういったものをわざわざたぐりよせては趣味であるかのように一人で眺めたりして。でもそれがあるから季節のように最高も感じられるんだろうな、なんつってきっとこれからもそうやって生きていくんだとおもいます。

不思議なもんで高校の中庭で友達より教えてもらったギターのGのコード、全然弾けてないのに空に吹きぬけていくような気持ちを味わってから今まで続いてる歌の旅。これがなかったらどんな人生だったのかと考えても思いつかないけど、あの瞬間があってくれてよかったなぁとおもう。自分の心が吹き抜けるのはもちろん、そんなことをしているうちに出会えた人達、景色、きっと歌っていなかったら出会っていないだろうなっておもう人達との出会い。メンバー、友達、先輩、後輩、負けらんねぇなと思わせてくれる人、その存在は自分にはなんもないなとおもう時にも力をくれたり、まわりの人によって自分ができてんじゃないかとさえおもったりもして。みんな強烈です。尊敬しちゃうとこがあったり、自分をおしえてくれたり。腹から笑い合ったり。この腹から笑いあうってのが思い出すとたくさんあって、もうそれだけでここまでの人生は幸せであったとさえおもえる。いなくなってしまった友達もきっと幸せであったに違いないとおもうようになった。何度も一緒に腹が痛くなるほど笑いあったから、都合がいいかもしれないけどそうおもうこの頃だ。

歌う旅と言えば、いい時ばっかりじゃなかった。曲が書けない時などは本当に天井がどんどんさがってくるような窮屈さも感じた。低い天井の中でどんどん猫背になっていく感覚。どうにもならず出口を探す。
なにかきっかけになればと屋久島に行かせてもらったこともあった。結局その時は曲ができなかったけど、屋久島の山の中に何年も暮らす人と会った。その人は何カ月もかけてゆっくり一曲のインストゥルメンタルをつくっているんだと教えてくれて、弾いてもらうことにした。その山小屋の中で弾いてくれた。その人はギターがあまり弾けないと言っていた。怖くなるほどの静けさの中、その人の音色が一音一音空気に響いた。確かにつたないのだけど心がふるえた。やさしくて、美しく強かった。音がやってくる出どこがとても深いとこにあるんだとおもった。真っ暗な山の中、鳥肌立つ星達が鳴っているような。本当の静けさを持っている人の鳴らす音は強い。

10年ほど前、宮崎の山小屋にも行った。そこで版画家の黒木郁朝さんにお世話になった。郁朝さんは木城えほんの郷の館長もされており、館内でライブなども企画されていた。小沢健二さんや山下洋介さんや数々のジャズミューシャンがそこに出演されていて、そこにインザスープも出演させてもらったことがあった。絵本に囲まれ人にかこまれてのアコースティックライブ。葉から水面に落ちる一滴の水の音さえ夜空に響き渡るような静けさの中、ライブは心地よく進んでいき、途中で郁朝さんのほうより「絵本を読んでみてくれないか」とリクエストがあり、僕が読んでメンバーが音をつけていった。僕たちみんな初めて見る絵本を1ページずつめくり、読み進むうちに音と空気が一緒に絵本からとびだしてきたような瞬間があった。みんなでそれを味わって、ライブが終わったあとも僕たちは興奮してた。東京にもどり新宿のリキッドルームにて同じ絵本を読んで演奏したのだけど、そのときほど上手くはいかなかった。そんなことがあった何年後かにその山小屋に籠らせてもらった。その時も曲はできなかったのだけど、その時に郁朝さんが言ってくれた一言がずっとのこってる。「歌はつぶやきなんだよ」。
その時すぐにはわからなかったけどずっと残っていて、この言葉がなかったら、今できてなかった曲がいくつもあっただろうとおもう。

その時すぐにわからなくてもずっと残ってることがたくさんある。あの時曲はできなかったけど、そこで触れた静けさや言葉、音が何年後かに曲をつくらせてくれた。すぐに結果や見返りを求めず、ゆっくりでもしっかりと後から後からどこかにきいてくるような深くて強いものにふれ、そんな曲ができたらと、自分の歌う旅、これからをやっていけたらとおもう次第です。

おもろい景色みたりましょ! 2013年今年もどうぞよろしく! 

大晦日 Kとニックと。


お相撲さんが聞きにきてくれたんです。共演者のりょうくん(写真中央)が帰り際おっかけていって話しをしてわかったんですが祝子川を聞きにきてくれたそうなんです。
嬉しかったです。きっとおそらく自分より年下なんでしょうけど、やっぱりでっかくみえます。かっこいいです、お相撲さんは。またいつかお会いできたらば自分も写真をとってもらいたいです。



甥っ子誕生。
太郎!



歌手仲間の大久保海太さん。
ディスイズ楽屋。どうしてこう楽屋ってバンド名の落書きばかり。 その昔名古屋はエルのしげさんが楽屋にバンド名を書くとそのバンドは売れないらしいという言い伝えがあるといってましたが、あれは立て直したばかりの自分のライブハウスの楽屋に書かせないために自分で考えたんでしょうね。頭いいですね。その前からもそうでしたが自分もやっぱり書かないですもんね。



雪がふりました20131


やっぱね たまにのことだからだろうけどテンションあがります。

ベンチがかわいくみえました。

雪積もって なんとなく 誰もがみんな足跡つけて歩いてんだなぁなんつってしみじみ。

ダルマの存在が気になる これ初詣のときに お守りなどに混ざってダルマを入れないでくださいの注意書きなんだけど なんかダルマが気にかかる
どんな言い伝えがあるんだろうかってすぐに調べられちゃう携帯って便利ですな。

釣りやら野球もそうだけど、道具ってなんかいいやね

315日に地元延岡で開催される歌と朗読「最高な夜」。のための初稽古場。初にして本番さながらの舞台。


んで その後三人で飲んで、話しは稽古話はもちろん、携帯の話にもなり、二人がスマートなやつなもんで、乗り遅れている自分はじゃあ何がそんなにいいのか教えくれないか、実感したいといったとこ、例えば写真、スピード感と言うので、よしじゃあ三人で誰が一番はやく写せるかと早撃ちの要領でポケットに入れておいて一つのものを撮るというのをやった。写真はそのときのなめろう。
結果は自分が一枚撮る間に誠人が4 これは驚いた。子供の決定的瞬間を撮るのに連写は欠かせないとのこと。そしてスマート携帯なのに最下位のウコ、きっとわれわれ家系、もとから手がふるえている家系なので感覚のないスマートよりもパカパカのボタンのポチポチ感覚があるほうが指がぶれず早かったのだろう。
この説明でつたわったかわかりませんが、結論としましては、機械よくても使い手次第となりました。

んで、高校からの相方本田誠人は朗読もやって演出もてがけてるんだが、ホワイトボ-ドに大まかな流れを書いてくれてるんですな。 これ誠人、今本職としてやってるけど、高校の頃からおんなじことやってるからね。芸歴何年なんでしょ。生まれつきの演出脚本家やね。 こちらも弟ucocaと歌をもってしてぶつかり稽古。いざ最高な夜へ、や。


屋久島でお世話になったたかしさんの新宿でのライブ。屋久島の写真をスライドショーでみせてくれ、それに合わせて即興音楽。年に一度見に行きたいライブであります。


たかしさん 屋久島で屋久島の自然を案内するガイドもやっており、自分もゆっくりやさしく屋久島の山をガイドしてもらいました。ほんとにたかしさんは屋久島の自然が大好きなんだなぁ、楽しそうにいろんな説明をしてもらいました。行かれる方はぜひ。



◆独占企画 諭介がお答え致します

■「小春日和、素敵な言葉ですね。
気候の描写だけでなく
春への思いも描かれている言葉だといったらいいのでしょうか。
時間も空間も民族も越えて、
言葉一つで共感できるなんて 不思議なものです。

紅葉は
葉のエネルギーを幹が集めるときに起きるのだ
と聞いたことがあります。
まさに いのちの色ですね。

さて 冬の楽しみ。
陽だまりを背中に受けながらの読書。
毛布とコーヒーがあればなお良し。

静けさとほのかな暖かみが小さな幸せです」
(匿名 2012年12月26日 13:34)
→自然のこと、ずっと人は歌ってきたけどまだまだ全然歌いきれないんだろね、おんなじ日のようで発見がいっぱいあるんだろね。日だまり背中にうけて読書にコ-ヒ-っていいね。んがぜったいすぐ眠ってしまう自信ありや。

■「諭介さん、こんにちは。そしてあけましておめでとうございます。
前のめりな感じ、今年に対しての意気込みを感じて頼もしいですね。
私は、のんびりマイペースに・・・目の前にある普通の生活に転がっているささやかな幸せに気付けるスピードで進んでいければいいかな。本当に大切なものを見落とさないようにしたいです。
諭介さんも前のめりでもうつむかず顔を上げて、お日様のあったかさを体いっぱい感じられる一年でありますように・・・。今年もどうぞよろしく」
(夕陽 2013年1月18日 11:29)
→そやね、大切なもの
見失いがちなもの、人に教えてもらうことがあってあぁ二段飛ばししてたなぁなんて気づかされることよくあるわ。顔はあげていかんとね。

■「こんにちは。2012年の振り返り。
後半の月になるにつれて一行ずつコンパクトに
なっていくところに笑ってしまいながら(笑)
私の1月から12月までも一緒に振り返りました。
諭介さんはときどきびっくりするようなことをやってみたりするけ
そういうことを応援したり、ドキドキしたり、笑ったりしてると
なんだかとても楽しいところいるような気持ちになります。
もうすぐ来る節分で、今年の福もたくさん呼びたいですね。
そして、今年も一年、一生懸命頑張りましょう♪」
(A.T 2013年1月22日 16:13)
→んだ、頑張るべ、自分が感じて発信したことで
なにかしら感じてもらえるのはやっぱ嬉しいもんです。ありがとね。今年もよろしくっ。

■「中尾さん、こんにちは。ミラクル財布ありましたね、去年の1月でしたか、。振り返るの、なんか良いです。。横浜まで歩いて、気力体力の限界の先に何かを見出すみたいな、修験者が霊力を頂くように音楽のミューズが宿りましたかな。ガツと今年の中尾発信を楽しみにしています。
P.S. ヘビとカエルどっちが好きですか?自分はどっちもおもろくて嫌いじゃないです」
(たかの 2013年1月24日 17:45)
→うむ音楽に霊力みたいなもんて大事な気がするね。よくわからないものだけど。だけどこれはわかる、断然カエルやね。質感 フォルム 性質 成長の過程 春の日の卵なんかもみちゃうね。高校の美術でカエル夢中で描いたら褒められてから、好きなんだなぁとおもったわ、手の感じとか。

3 件のコメント:

  1. 諭介さん、こんにちは。

    屋久島へは行ったことないけど、自然に触れることで目には見えない、言葉では上手く表現できない大切な何かを心に感じる感覚は分かるような気がします。

    そして自然からもらうそんな感覚と同じようなものを感じられる諭介さんと諭介さんの歌が大好きです。
    これからも一人では感じることができない、見ることができない景色、諭介さんが歌の旅でみつけたものを見せてくださいね。

    追伸  一日遅れですが、昨日はバレンタインでした。諭介さんだけに愛をこめて・・・。

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  2. 2013年最初の回、いいお話でした。

    その時すぐにわからなくてもずっと残ってることがたくさんある。
    そこがアンダーラインですね。

    屋久島のことは何も知らなくって
    諭介さんが行ったことも知らなかったけれど
    その美しさと強さは、
    諭介さんの歌の中にも今はあるような気がします。
    そして、この先その芽は
    もっと大きな木になるような気がしますね。
    っていうか、なるといいなぁって思います。
    行ってよかったですね。

    そして、お相撲さんが祝子川を聴きにきてくれたことも
    甥っ子誕生も嬉しいなぁ~!って、
    すっごくいい気持ちで読んでいたら、

    歌手仲間の大久保海太さん。

    の写真が出てきてずっこけました(笑)
    豆まきライブは今年も楽しかったですね♪

    今年で40歳になる諭介さん、
    私もそのことは信じられないけれど、
    自分で少し笑えるってことは
    きっといいことなんじゃないでしょうかね。
    おじさんになっても素敵でいてください☆

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  3. 絵本と音、素敵な融合ですね。聴いてみたかったです。
    中尾さんがどんな絵本を読まれたのか気になるところ。

    それから、「もとから手がふるえている家系」(笑)。
    やはりギターは弾きやすいのでしょうか。

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