2006年3月22日水曜日

Vol.73「三月の梅の巻」の巻


 ぽつりぽつりと梅の花咲いて枝、枝、枝に赤、赤、赤やら白、白、白。
じいさんばあさん、それを見上げちゃ歩いて見上げ、がきんちょ達が走りまわって塀にのぼっちゃ飛び降りて、豆腐屋ぱあぷぅ~ラッパを鳴らす。カブトムシや蝉の幼虫は、もんぞとなんだか土の中で予感を感じてるんだろか。
春がきますよ 。
世田谷羽根木公園。
ゆっくりゆっくり進んでくもん達の夢だ。
なにやら予感に誘われてゆっくりゆっくり進んでくもん達の夢だ。
そうやって今があるんだぜって梅の花。
つぼみの時代を過ぎまして、花がふわりと咲きました。冷たい風や雨に流されて流されて流されても落ちなかったつぼみ達がみせてくれた夢だ。
花粉でボンヤリした頭で、んな景色を眺めては、あのじいさんばあさんガキンチョにはどんなつぼみがあんだろかとふとおもう。んで自分はどやろかと足元眺めるが、梅の木の根元とくらべるとなんとも頼りなく根元がふわりで、あ~あとまた遠く見て一服。
梅がキレイだ。次は桜の番だ。

あせるな、あせるな。ゆっくりゆっくりって言ってる間においてかれるぞって、かまわんどうぞ、おいてって。 忘れた頃に咲いてるわ。宇宙で一人の、人間だ。 のっしのっしといけばいい。カタツムリのスピイドで、のっしのっしといけばいい。土星のわっかでカタツムリ。波紋の揺れを感じます。

本当のことはいつかわかる。だからあわてず口をつぐめばいい。とかいいながら、口は今日一日を嘘で補修したりして。 なるべくなら本当のことだけで、惑わすことなくいけたらいい。のっしのっしといけたらいい。
って、んなこと、おもった三月の梅がキレイ。

血管みたいでかっこいい

0 件のコメント:

コメントを投稿