2026年4月30日木曜日

Vol.314「新たな場所へ、始業2026」の巻

  桜が咲いて散ると、足元ではチューリップが咲いていて、あっという間に枯れていなくなって、今度はツツジが咲いていて、赤やピンクのバトンを繋いで彩ってくれ、ツツジは夜見ると妖艶さも感じたりして。そして何より緑が、緑が新しくて空気が美味いですわね、この時期が一番すごしやすい。どの季節も楽しめるようになってきたけど、この時期は自然と気持ちよく、嬉しくなる。そんな今日この頃、いかがおすごしか。

 今月は「弾き語りワンマン始業2026」を無事終えまして、音楽人生、次の段階へと行けそうな予感に包まれました。この日に向けて応援してくれた皆様、吉祥寺スターパインズカフェにて体感してくれた皆様、ありがとうございました。
 2022年春から始まった弾き語りワンマン、始業と晩秋で年に2回、柱に背の高さの印を刻むように今回で9回目。トカゲやヘビ、なんでもいいんですが、脱皮をする生き物達、あれは「なんか動きにくいな、皮膚がゴワゴワしてきて、なんだこれ」的な違和感を感じてるんじゃないでしょうか、「あぁもうだめだ、つきぬけたい、やぁ!」と、気がついたら脱皮してた、という流れがあるんじゃないかと思うんですが、自分にもありました。弾き語りワンマンを8回刻んできて、どこか違う場所へ行きたくなる、と書いて、期せずして二つの意味がありますが、一つは実際の場所。今回はこのワンマンの考案者/ライブハウスGBの昌平さんが別場所スターパインズカフェを提案してくれ、この采配もバッチリしっくりきました。もう一つは音楽的場所。今まで曲順の流れなどの物語性が自分の中にあって、それを具現化してきたように思います。それは世界観を含め、ひとつの形にできたと自負しているんですが、今回はそれに加えて、物語性を壊しながら次へ進むことができた実感があります。

 また、この弾き語りワンマン、自分的には今まで旅してきた事の受け止めの作業でもあるように感じます。それまでは月に数本の対バン形式ライブや企画もののライブをやり続け、その度に刺激をもらい、自分の行きたい場所が遠くでぼんやり見えてくるイメージでした。それぞれのライブは主催者に企画を提案してもらったり、お誘いいただいたりして、「これは今、自分が行きたい方向にあるか」「予感がするか」「縁を感じるか」などで組まさせてもらっており、出演が決まればその場所を最高にしたいと思って向かいますが、それとは別に「遠くにある何かに呼ばれてる」ようなイメージ、それを探して育てているようにも思います。そのイメージに近づけていないと感じた時には、もどかしく思い、とても自信がなくなります。しかしもう十代の頃から何度も繰り返してきた脱皮ですから、このお先真っ暗感も、きっと次へ行くために必要なものなんだろうと、なんぼか客観的にもなれて、ずっぽし落ち込むこともなく、ノーガードでうまくかわし、トカゲが言うところの「なんかゴワゴワするなぁ」を感じたりして、今も脱皮しようとしてんだなと思えました。なんだか回りくどい言い方になっていますが、ずっと思っていたのは「自分はロックンロールが足りてないな」でした。これまでのワンマンの曲や構成は絵を描くイメージだったと思うんですが、今回はどこかへはみ出したくなるような、グンと行きたくなる感じを目指し、その入り口が見えた感じがしました。

 加えて今回は2曲、新たな曲をみんなに紹介できました。「Chu!Lips!」と「終わりのない手紙」。
「Chu!Lips!」は自分的新境地でかわいらしく、春以外でも歌って、楽しい気持ちで埋め尽くしたい曲であります。これもリクエストライブのピチカート・ファイヴの影響や、いろんなイベントから刺激をもらっているなぁと思ったり。作っていく過程もまた紆余曲折で、毎日そこへ向かえる喜びを感じながら徐々に出来上がっていくと、曲順が見えてきました。そしてその後で、もう一曲の「終わりのない手紙」ができました。
 この曲は高校時代の漫才の相方、本田誠人の七回忌を前に、ひとつの区切りとして手紙を出したくなり、向かいました。色んなことが重なり、誠人もそう言ってる気がしました。作る過程で次から次へ言いたいことや、訊きたいことがでてきて、スタジオで一人延々歌っていて、これはまとまるわけがないなと思い、このタイトルにし、最後までまとめるのはやめました。結果、半分即興で、高校時代に会場の空気を感じて漫才のネタが変わっていったように、4月17日のあの場に来てくれた人たちの空気を感じて誠人と掛け合いをしているような曲になり、あの日あの場だけの曲として、あの場で完成しました。数年にいちどくらいか、またどこかで、その時の手紙を歌えたらと思います。七回忌を前にこの曲をやろうと思ったのは、自分の役割として、本田誠人を、その生き様を、二人のことを知って欲しかったり、思い出して欲しかったりとか色々あるんですが、大きく思っていたのは、ライブごとに脱皮していくように、「悲しみ」もまた段階があるんじゃないかということ。なくなりはしないけど、何度も波を繰り返し超えて、時が土のようにかぶさり、人は誰でも段階を経ながら向き合い、生きているんじゃないかということ、その提示を僕たち二人の形としてしたかったんだと思います。そう思えたのも、そんなことがやりたいと思い、そこへ向かえたのも、僕の段階だったんだと思います。

 ライブでも言いましたが、生きていたら、人には限りがあるということを何度も知らされる。残されても残しても、別れは必ずやってくる。人生はどうしたって悲しいものだと感じます。だから僕は音楽に無限を感じていたいんだと、改めて思いました。音楽に限らず、芸事に心が触れたり、生活の中で何かをかわいいなと思ったり、感動することにも無限がありそうな気がして、それは希望だなと。ただでさえ人類には限りがあり、悲しいのに、その上戦争などの愚かな過ちを今も繰り返している。人類はいい方向へ向かってるはずだと人任せにしてきたツケか、何度も無力を感じ、無力に飼い慣らされ諦め癖がついていく。自分一人には力がないんだと、思考停止の崖から自ら身を投じていく。自分や世の中がロボット化し、奴隷化しているようにも見え、少々悔しくなり、そこへ向けての抵抗は無力ではないはずだと、今回のワンマンには“ありふれた奇跡、愛でれば無限”というサブタイトルをつけました。「愛と平和」「イマジン」……忌野清志郎やジョン・レノンが発していたメッセージ。正直、僕にとってはそこまで腹に落ちてくる言葉ではなかったけど、いまだ奪い合いが続くこの世で、あげてもあげてもなくならないどころか、どんどん増えていくものがあるとすれば、それは「愛」というやつなんじゃないかと。人生の限りを知るたび、そこに希望を感じて。それは人類の挑戦であり、試されているような気もして、キュンとしたりワクワクすること、そしてなるべく面白い方へ、人とは違っても自分なりのそれで埋め尽くしていきたいと思います。
 
 ワンマンの何ヶ月も前に決めたサブタイトル。その時は遠くにあった、次に行きたかった場所のイメージ。音楽人生として次に向かう入り口へ辿り着けたような、そんな始業2026。改めて今まで体感してきた全てのライブで刺激をくれた共演者の方々、気にかけてくれたみんな、そして足を運んでくれ、音歌体感、景色を共有してくれたみんなに感謝、いい音楽の旅ができていると思えています、本当にありがとう。
 予感に誘われた場所でまた会えたらと!と思いながら今月はこの辺で、新しい空気を吸って、よい初夏を!
 

今年のベスト桜、派手でないけど青山の街の中、儚げさを感じベスト桜賞とさせていただきます

そうだ、4月はピアノも弾いたんや、このイベントに向けて練習していたことのおかげで新曲もできました。


大久保さんとはまた5/21にて

新幹線に乗る時は駅弁を買いたくなる。腹空いてなくても買ってしまう。無理やり食べた崎陽軒


名古屋に新幹線がつく手前でスピードを落としていく頃、乗客は出口に向かい並ぶ。自分はいつもギリギリまで座っていたいので通路側の席で座っていると帽子をあご紐かけて被ってる子供が歩いてきて横を通り過ぎる時に顔を見てみたのだけど、おじいちゃん顔の子供で、何やら一人にやけているのが見えた。明らかに恍惚とした表情で、新幹線の振動や音を感じて嬉しくてにやけているようだった。僕は目を奪われ後を追うと、やはりかなりの電車好きだとみられる。それは彼の指先、敬礼の形に現れていて、胸がきゅんとなる、なんとも言えない気持ちになり写真撮影を撮影。


そう、名古屋の日、私ワクワクしたか眠れず寝不足気味だったので、家から持参した札幌のエネルギーエゾエースを注入ー


可愛らしいお店でした名古屋GURUGURU。竹原ピストルくんのホームでもあるようだ、またいつかやりあうだろうな


GONDAさんとはまた5月下北で


空にキスしてる唇みたいなハナビラだからその名前ついたんだって


連日スタジオ入り曲作りと特訓


ギター2本持っていざ会場へ。弾き語りワンマン、当日は無事この日を迎えられたことに感謝する


今回Masumiさんより撮ってもらった写真。始まる前のSE中、始まりの予感で溢れてる写真


新曲Chu!Lips!に合わせて照明も写真もかわいらし。Photo by Masumi


曲目表


翌日、宣伝マンの中原さんのお墓参りに。ワンマン無事遂行報告と音楽活動できてることへの感謝、そしてこれからのお願いを


その後、今回も6/10にかわりに歌わせていただく南野さんのお墓へ。よろしくお願いしますと。


大学の後輩より頂いた竹の子ご飯に春を感じ


小さいほん。太宰治を面白く読んだ


久々の江ノ島にワイルドを感じ吸収。心の洗濯


明らかに人工的な穴、洞窟。


帰りの月がきれい


金網の向こうの空き地に小さな定食屋。今はもうない。話を僕に残して


江ノ島の音楽の神様にもお礼とお願いを


帰りに一人ホルモンワイルド喰い


そして次の大山に向かって手売りチケット売っています。よろしくお願いします


諭介がお答え致します

■「諭介さんの別人格キャラクター面白いですね。ちょっとだけなんのこっちゃなとこもあるんだけど、私にも普段見られてる自分とは別キャラクターの自分がいるので少し分かる気もします。私の場合、それはそうありたい憧れの自分の姿で、自分の頭の中だけで存在しているのですが、諭介さんのジッパーさんがいつかどこかのイベントに現れることがあったら観に行きたいなと思いました。

弾き語りソロライブ行きました。何かが始まりそうな予感がしますね」
(夕陽 2026/04/27 22:24)
→ワンマンありがとう、ジッパーさんなんのこっちゃよね、でもぜひジッパーさんが帰国した際は会いに行ってみてくださいね、当分ないとおもうけどいつの日か。

■「春はいろんなものが始まりを感じさせてくれるんだなぁと諭介さんのコラムを読んで改めて思いました。空想別人格面白い。私も特に人には話さないけど、こうだったらなぁ~、あぁだったらなぁ~といろいろ想像するだけで楽しくなったりすることはあります。と同時に空想で終わってしまうことが空しくもなったり。だけど誰かの空想話を聞くっていうのも面白いですね。DJジッパーさん、私のイメージではそれどこで買うの?っていう目にも鮮やかな服を着ていて、いつでも前向きなテンションで見ているだけで元気をもらうような、でも少しだけ距離を取りたい存在の方です。(空想ですw)まぁそうじゃないかもだけど実際会えるのを楽しみにしていますw話は変わりますが、先日名古屋ライブ帰り、普段なら宿泊用の荷物いっぱいで見もしないけど、日帰り昼ライブの身軽旅だったので観葉植物を買って帰りました。そんなに大きくないものですが、緑が綺麗で、どんどん新しい葉っぱが出てきて可愛いです。春ですね~」
(A.T 2026/04/28 12:16)
→おお〜旅の思い出になる植物やね、ジッパーさんはご想像通り派手だね、というかTRFのDJ KOOとかが近いかもしれませんね、最近はどうなのかなぁ、多分変わってないと思います。

■「諭介さんプレゼンツのライブ企画あったら絶対に行きます!空想は楽しいけれど実際にライブを企画するというのは大変そうですね、、ジッパーさんよろしくお願いします!!!そして春のワンマン今年も楽しませていただきました。江の島観光に行ったので、ここのことかな~なんて思いながら歩き、ワンマンで聞けて嬉しい夜となりました」
(あこ 2026/04/28 13:17)
→ワンマンありがとう、江ノ島の戦争の傷跡を伝えられたようで、役目を果たせてる気分になりました、僕に話して伝える役目をもらった気持ちです。

■「実は「DJジッパー」さんが謎の存在でしたが、そんな生い立ちがあったなんて☆面白く読ませていただきました。その話を読んだ後に…そういえば私の中にも、子供のイヤイヤ期に困った際クマのぬいぐるみの魂が私に宿るという別人格(別クマ格?)がでてきたことを思い出しました。気に入っていたので今は必要なくなり残念ですが。自分と違うキャラで話すってすごく楽しかったです。
そういえば、DJジッパーさんは歌は歌うのですか?」
(hitomi 2026/04/29 0:09)
→ジッパーさんは歌わないよ、ヒォウイィゴ〜とか言ってるだけです。やはりみんなも別人格って持ってるんだなぁ、違う誰かになれるって幸せなことのようにもおもうわ、だから役者とかって職業は無くならないんだろうな〜。

■「日差しが強く初夏のようと思いきや…今週は梅雨のようなはっきりしないお天気☔️
季節感もこんがらがっていますね。

名古屋ライブも非日常でとても面白かったです。たまには、遠い地のライブも良いものですね🚄

そして、新たにスタパからスタートさせた始業ワンマンも大成功✨おめでとうございます。
新たな新曲たちも、可愛いらしかったり🌷、胸がぎゅっとなったり📨…様々な色が見えました。
今回は特に諭介さんの内面も垣間見れたり、受け取る会場のお客さまたちと諭介さんの音歌パワーの愛で合う循環🔄が、会場の一体感とあたたかさを生んでいるかのようでとても感動した夜でした☺️」
(mina 2026/04/29 13:15)
→ワンマンありがとう、スタパインズカフェの雰囲気も手伝って確かにいい空気に包まれてたのを感じたわ、それも含めて達成感があるわ、ぐずつく天気続くみたいだけどよい初夏を〜。