ミーンミーンミンと蝉の鳴き声に包まれながら2025年、僕の夏は8月30日のGONDAさんとの2マンライブで終わった。夏を締め括るにふさわしく浴衣を着て、祭りを自分たちで遂行できた。
西早稲田のライブ開場前、会場前に並んでくれてたみんな、太陽が近づいてるような暑さの中、浴衣姿やそうでない人も蝉の鳴き声の中、しっかりと目に焼き付いてる。今日から九月、秋ですね。とはいえ気が抜けない暑さが続くこの頃、いかがおすごしか。気をつけて生きましょ熱中症。
気がつけば8本のライブを遂行したライブラッシュ8月、どのライブもほんとに特色があって、その間にレコーディングもやり、都度、縁(えん)を感じながら、歌が運んでくれるその車窓から色んな景色が見れていることに感謝する月でもありました。体力的には暑さにヘロヘロな時もありましたが、一個一個のライブに刺激栄養をもらって前に進むことができて、ライブがあってよかったと何度も思いました。これも足を運んで音歌を体感してくれるみんながいてくれてのことです、ありがとう。
歌の旅はおもしろいです。毎回刺激をもらい緊張もして、心が充実する反面、自分に足らないものが見えてきたり、どこかへ行きたがる、なんだかよくわからない遠くの方へぼんやりと向かうべきものがあるような、綿菓子の機械に棒を突っ込んでふわふわとした白いのが少しずつ絡まってきて完成するように、新たな歌やギターの音色、奏法、歌が完成していくような感覚。理路整然とはっきり一直線にそこへ向かえれば近いのかもしれないけど、僕の場合はぐるぐると何度も棒を回して向かってる感じです。一つ一つ目の前のライブに向かい、時には並行していくつかの課題に向かい山を超えてく。縁や生き方、物事の進め方の順番を大事にして、その繰り返しの中で、自信のなさや憤りや、うまくいかない事柄にも直面しながら目の前のことに向かっていくと、いつの間にか綿菓子が僕に付着してるイメージ。次できる曲はどんなものなのか、遠くの方にぼんやりとある感じ、遠回りでもその輪郭をはっきりさせていくために一つ一つ。季節や人、音楽の中にいて、ライブに向かいながら綿菓子を作ってる感じであります。
3年くらい前に本屋さんでジャケ買いしたのが、岡潔(おか きよし/1901-1978)という人の「数学する人生」という本。表紙には岡潔さんの顔写真が白黒で載っているんですが、その風貌に惹かれて手に取りぱらりとめくると数学的なことを書いてる訳ではなく、人生哲学のような事が書いてあって面白そうだと思い購入しました。結果、ほとんど読んでいなかったのですが、最近ユーチューブでこの岡潔さんの風貌を見かけたので観てみてなんだか嬉しくなりました。岡潔さんは数学者で、世界の最も難しいとされている三大数式を20年かけて解いて、世界の数学者が驚き、岡潔というのはチーム名で、まさか個人名ではないだろうと思うくらいのことを一人でやり遂げた人らしいのだけど、人生の大半を数学に捧げた岡潔さんが「人生で一番大事なのは情緒です」と言い切っていて、数学を極めた人が「情緒」というところに行きついているのが面白いなぁと思いました。また、その昔から時代の流れを危惧されていて、文明が発達していくにつれ、その利便性の中で情緒を忘れていく。情緒こそが人にとっての幸せなことであるのに、情緒がなくなってきていると警鐘をならしていました。
たとえばこの8月11日の越谷ライブは、沼田くんが主催した能登半島地震復興への祈りを込めたライブ「歌の千羽鶴」で、実際に折り紙がお客さんに配られて鶴を折り、亡くなった人の数の鶴を集めて、能登でライブができるようになるまでそのイベントを続けると。昨今、東北震災あたりから、千羽鶴などを送っても何の足しにもならない、処理に困るから送らない方がいいということを聞くようになった中、沼田くんはそこへも疑問を抱き実行をしている。僕などは確かに千羽鶴が一体何の役に立つのかと思ったこともありました、かさばるしなぁとか。確かにそうではあるのかもしれないけれど、これも岡潔さんの言う情緒の欠如に繋がる流れでもあるんだなぁと。そこに疑問をもち実行している沼田くんのイベントに出て、岡潔さんの言ってる情緒の欠落とはこういうことかもなぁと自分の中にみました。
はたまた30日のGONDAさんとの2マンライブでは、お互いの地元の祭り歌、民謡を唄いあったのですが、どちらも歌の中に謎を感じていました。普段我々が唄っている曲の成り立ちと違い、正解がなかなか言い当てられない。自分も何度か唄っているんですが、ギターのコードが何通りもあるように思え、逆に全然そんなにコードはいらないとも思え、その時の気分によって正解が変わるような隙間をかんじて。特にGONDAさん地元の桐生市の八木節などは、唄う人によって正解がかわるというか、そうやって歌自体が人から人に伝わり変わり旅してきたんだろうなと、懐の深さを感じ、その隙間に情緒というものがあるんだろうなとおもいました。はたまた藤井風さんの「まつり」という歌にも謎や情緒らしいものがあり、昔と今の音楽情緒のコラボレーション的な面白さを感じて、さらに音楽に希望を感じました。
では「情緒」ってなんぞやと言われたら、思い、心の動き、祈り、心の機微など、一言では言い表せられないんですが、調べればきっと書いてあるんでしょうけど、何となくわかる、そのままにしておく、はっきりさせないのも「情緒」かもしれません。また、はっきり調べたところで心に残るものがあるだろかとも思ったりもして。以前に比べて、僕も液晶画面を眺める時間が増えたなと思うんですが、その割に心に残っている事があるかなと。なに観てたんだっけ? 何調べてたんだっけ?ってこともよくあり、もったいなく感じたりもします。
そんなこともありつつ、ライブを終えた翌日などにあったかい余韻が残っているのも情緒の一つなんだろうなと。幸せなことだというのがわかるなと。感謝しまして、今月はこの辺で。
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おにやんまってうどん屋さん最近よく載せてますが好きですねぇ。タンパク質多そうな鶏肉ととろろ昆布、タマゴなんかも追加しちゃったりして。値段も安めでありがたいっす |
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狭いけど一人一人のスペースも丁寧に確保されていて |
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生姜は別に冷やしてある。おにやんま色んなとこにあるみたいですけど、ここ人形町のおにやんまのこういうとこが安心できます。 |
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せともの市とかやっていて外の景色も風情があっていいですねぇ。思わず風情と情緒の違いを調べてしまいました |
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沼田くん主催「歌の千羽鶴プロジェクト〜能登でのイベントに向けて〜」。フォークの流れを感じつつ、ロックブルースなどもおり混ぜながら1人ミクスチャー、もはや天才ミュージシャンですね |
G.D.フリッカーズ40周年2マンライブ。自分がまさか一緒に2マン、しかも1人でお祝いする日が来るとは思わなかったですね、しっかりお祝いしました。なんとなく自分に足らないと思っていたロックンロールを注入してもらいました。 |
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天才と言えば話に出た岡潔さん、知らなかった天才に時代を超えて会えた感じです、まだ読んでないけど。 |
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まだ読んでないのに2冊目を購入、こっちだったら読めるんじゃないかと。でも本って、持ってるだけでもなんか嬉しいですね、いつか読もうって楽しみが増えて嬉し。 |
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で、とにかく色んな事と並行しながら合間見てリクエスト曲の特訓。今回も自分の景色や匂いにさせてもらい曲を共有させてもらいました、ありがとう。 |
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そんな特訓の合間に下北沢にできた我が地元延岡発祥の辛め麺桝本。実家の近くでもあるし、なんか嬉しい。田舎にいた頃はまだフィーバー前で自分上京してから流行り出したので、そこまで馴染みはないんですが嬉しいもんです。 |
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これね、ニンニクたっぷり。 |
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で、スージーの元マネのスタジオ、元マネージャーも自力で大成しててスタジオを持ってるってんでレコーディングさせてもらい。 |
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曲のイメージをつかまえてるスージー |
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千葉K’sドリームの丼丸は美味い。遠いけれどわざわざ行きたくなるっす。 |
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心強い味方 |
藤沼さんのイベントでは、トークインタビュー等また別の緊張があり。何かと仕掛けていく藤沼さんはやはりパンクですね。ドキュメンタリー映画とライブの融合。次回作には自分もお誘い頂きましたのでインタビューされる側にて出演予定であります。 |
10月の茅ヶ崎に向けてはこちらのトートバック販売。今回はMM息子の真心くんも出演との事。これは3人で絵を描きあったんですがどれが誰だかわかるでしょうか? 前回Tシャツよりか絵が元通りな感じです。 |
へい、これにて夏終了。あったかいもんが残るGONDAさんとのライブ終了にて、情緒感じてよい秋をむかえたりましょ。 |
諭介がお答え致します
■「すてきな新島の写真ありがとうございます。
暑くてどこにも出かけない8月でしたので、写真で夏を満喫させてもらいました。
魚をさばけるミュージシャンいいですね。
9月もまだ暑い日が続きそうですが、秋も近づいていますね。
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋・・・ゆうすけさんは何の秋でしょうか?」
(あこ 2025/08/19 16:51)
→確かに8月は行けないね暑くて、いくなら7月なんだろね、もうゴールデンウィークから夏だと思っていいね、秋はラーメンが美味いし、早朝野球も何度か誘われてるし、本も買ったし、映画も好きだし、秋はちょい切ないけど、だからか湿気もなくて心敏感になって感じやすい季節なんだろね、全部の秋やね。
■「残暑お見舞い申し上げます。
お盆も仕事だったし夏らしいことを今年は何もできずにいたので諭介さんの新島日記に心を新島へ飛ばし夏を感じさせていただきました。夏のお裾分けありがとう。
今年は秋の訪れも遅いようでまだまだ暑さは続くみたいだけど最近よくトンボが飛んでいるのをみかけます。小さい秋みぃつけた♪」
(夕陽 2025/08/27 22:24)
→だあね、秋だ、トンボもびっくりな暑さだろうけどね、自分が新島行って写真見てもらって行った気分になってもらえたら嬉しいですなー、色んな経験体験してみんなに伝える役割をもらえたみたいで嬉しいです、ありがとう。残暑見舞い申し上げMAX!
■「初・新島日記、写真とともに楽しく読みました。すれ違う島の人達がマギーさんの風貌(私も上手く説明できませんがw)に2度見していくのは面白いですね!島をザワザワさせたのかなと思うとニヤニヤしてしまいます。下北沢でのミューズとブランチでもさすがのおもてなしなので、新島のライブハウスでのライブ、みんなで夕日、マギー寿司、非日常的な魅力的なイベント盛りだくさんな内容や行った方達からの聞いた話にも、行けなかったのをちょっと後悔しました。それといつもと違う場所で、ボ~っとできる時間は何をしていなくても、何か栄養を得られている気がしますよね!ひと夏のいい思い出おすそ分けありがとうございました。まだまだ暑い日々が続きそうですが、体調には気を付けてください」
(A.T 2025/08/28 16:06)
→うん、こっからが夏の疲れも溜まって体調管理が大事になっていくんだろね、マギーさんのおもてなし力にはいつも何か、すごいなーと思わされてきたけど新島でも発揮してたわ、そもそもちょっと活動してた場所の違う僕を読んでくれるのも垣根なく全体をみてる日なんだろうなぁと思うわ。
■「新島素敵なところなんですね。今回の日記を読んだら私も行きたくなりました♪ライブと夕日や、星空、綺麗な海と何もしないぼーっとする時間はとてもとても貴重な時間ですね。
そして「新島戦隊 ニイジマン!」の写真が何気に面白いです☆」
(hitomi 2025/08/30 22:25)
→ニイジマンは戻ってきてからあの写真みて勝手に頭の中で活躍し始めたわ、今度提案してようかなと思う、レッドはいないんだけど、ヒロノさんがニイジマングレーでマギーさんがホワイトで僕がブラックで新島のヒーローになれるよう提案してみます。
■「8月も終わり、名残惜しさもありますが一気に夏から秋へですね🍂
今回のリクエストライブも、潮騒に包まれながら宿泊客の皆さまと共にマスターの歌声に酔いしれるひととき…とても贅沢でした⛱️
今年は初めての新島や、GONDAさんとの夏祭りでの浴衣、選曲でもばんば踊りやチリリンとなど…大人になってもこんなにワクワクできる夏を過ごせて、本当にありがたく幸せです✨
残るこの夏の課題は…子どもの宿題が終わらず大ピンチですが笑
少しお痩せになった諭介さん(多分に羨ましいですが😋)これからは食欲の秋!プロテインと共に健康にお気をつけて、残りの2025年も目白押しの楽しみなLIVEへ向かって走り抜けてくださいね」
(mina 2025/08/31 11:01)
→ありがとう、縁をもらっての歌旅、色んなライブを楽しんでもらえて僕にも役割があるようで嬉しいです、痩せたことが気になりプロテイン飲みはじめて半月、特に効果の実感はないんですが、ヘンププロテインとココナッツミルクをシェイクして飲むと美味しいのでまだハマってます、太れますように、効果を実感したらここでも発表しますね。