2023年12月1日金曜日

Vol.285「弾き語りワンマンー晩秋2023ー」の巻

 11月、東京は寒暖の差激しく、着る服や体が対応するのに大変ですね。今年の秋は着陸時に上下に大幅に揺れる飛行機にみんなで乗ってるようで、もう少し緩やかに、長いスロープで冬に着陸してもらいたいものです。

  紅葉紅葉、前田耕陽、紅葉色付いてきた今日この頃、いかがお過ごしか。 

  「11月24日金曜日 弾き語りワンマン晩秋2023~乾いた空に、風鈴ノ音 at 吉祥寺 ROCK JOINT GB」 無事、山を超えることができました。自分にとっては2023年の集大成的な意味合いもあり、今年行なってきたライブの景色を想い、頭の中にある今年のイメージを一つ一つ捕まえて形にすることができたんじゃないかと思います。MCではなかなか言いたいことを上手く言えなかったですが、この日までのライブでいろいろなことを共有してくれたみんなや、出会ってくれたみんな、この日会場に足を運んでくれたみんなへの感謝と祈りを込めて音響、照明、GBスタッフの協力のもと、音歌を響かせられました。遠くから、近くから、足を運んでくれたみんなに、来れなかったけど気にかけてくれたみんなに感謝です。本当にどうもありがとうございました。

  このライブが決まったその日から「超えるべき山はあっちの方にあるな」と、方角が決まり、そこへ向かう途中にも山越え谷超え、声が出づらくなったりとナーバスの海に潜ったりもしたものだから、あの山超えたらサンタ帽でもかぶって羽のばしたろかとも頭をよぎりましたが、分け入っても分け入っても青い山、2023年ラストスパート。12月も、超え甲斐のある山が続き、50超えての成長期はまだまだ続きそうです。

  今回のワンマンライブに向けて、50歳記念本「道標50」も発売になりました。これは写真家のMasumiさんのご提案、構成、デザイン、撮影、編集により完成したものですが、次に何をいつまでにやればいいかというのをわかりやすく提示してくれて、自分は一つ一つ提出し、確認を繰り返して徐々に出来上がっていく過程も面白かったです。手にとり連れて帰り、見て読んでくれたみなさんに、50の節目にこういう形で道程のいくつかを残して頂いたMasumiさんに感謝します。こんな歌うたいもいるのかと知ってもらえたら。また、「50の時はこんな感じだったよね」と、これから先の変化の基準としても持っておいてもらえたら嬉しいです。はたまた、今からバンドでやっていくんだ、音楽で飯を食うんだというような若者がいれば、反面教師的な参考書としてプレゼントするのもありかもしれません、とか言って。

  本の中で自分で言っておきながら「言い切れてないな」と感じるのは、この本のインタビューの中で「藤沼さんは中尾さんにとってどういう存在か」という質問に対して「どこにも属さず群れていない感じが好き」ということを答えてますが、藤沼さんはいくつかのバンドに属してはいるんですが、そう思わせてくれるのはそこに留まらず、より自分として考えて探求して、時代や周りに流される事なく、みんなのことを考えつつも個人が感じたままに生きていて、敗北感も知っているから、はぐれた者への目線が優しくて、、、上手く言えませんが、そういう存在に心救われ、自分もそういう存在でいたいなぁと思います。

  元々音楽を作り発する者は、孤独であり、世の中とはぐれてる部分があり、自分の中にあるやり場のない想い、言いようのない感情を音楽に解放してもらい、自分も発するようになり解放し、自由を感じることで音楽の旅が始まったと思うんですが、これはこれで長く続けていると、はぐれた部分をもっている者同士が集まって村社会ができたりするところもあり、やれてる気分になり、同じような色になってゴツゴツ感がなくなっていく、、、などということも感じたりします。

  まだまだ上手く言えてませんが、例えば演劇「荒れ野」に誘われた時に、座長の平田満さんは「今の演劇界は全体的に仲間内で回ってる感がある」と、「“演じる方も役者で、それを観にいくのも役者”で成り立ってる部分があり、これだと演劇文化が吹き溜まってしまう」と。「それを広げるためにも、他の畑から誰かを呼ぼうとなった」というようなことをおっしゃっていて、はっは~ん、バンドマン同士が集まって、演るのも観るのもバンドマンというのはよくある、お互いがお互いの物販を買い回してるような、なるほどこれは音楽社会にも言えることだなぁと、、、何が言いたいのかしらアタシ。

  釣りをしていると、群れてる魚は一時にたくさん釣れますが、同じ形の魚が釣れる。黒鯛だって小さいのは群れて泳いでる。なんでしょうね、言いたいことを手繰り寄せるために例え話を出せば出すほど遠ざかっていく感じがありますが、「独り」と言うのは大事だなということでしょうか。弾き語りワンマンにそれを感じて、ライブではその部分と来てくれた人のその部分で繋がれたような、いい雰囲気がありました。わかりやすくみんなで拳をあげて盛り上がるってのとは違いますが、それぞれがそれぞれに楽しんでくれてるような。独りになって「独りでなはない」ということを感じられるものなのかもですね。

  弾き語りワンマンー晩秋2023ー……ここに向かってきたのだから、やってきたことの結果だと、ジタバタしてもはじまらんと、やることをやるしかないと潜り挑んだこの日。今回もいい経験をさせてもらいました。重ねて、気にかけてくれたみんな、応援してくれたみんなに、足を運んで体感してくれたみんなに感謝です。本当にありがとうございました。 

 これからも歌旅、誰かと鳴らしあったり、独りで鳴らしたり、どちらにしても「くじら」でいたいと思います。深く潜ってユラユラと、時々は急上昇でザッパーン! 口を大きくあけて吠え、突き抜けて歌旅、続けていきますので、ぜひまた会いに来てもらえたらと!……と思いながら今月はこの辺で、寒暖差の波に気をつけて、ハバナイス2023年末、冬、よい12月を!

 

出来上がる前の道標50をチェックする草場先生。

外丸さんもまたはぐれ鳥。そんな部分で繋がってる気がします。

「コウノドリ」や、今は週刊文春で 「竜馬がいく」を連載してる漫画家スージーとユニットを組みまして12/23 プレゼントもありますのでぜひもらってくださいー

生中継、スリルがあって楽しかったです。

ハモニカは値段が高いので 中身だけ取り寄せて自分で組み立てるも、自分のメンテ能力が信用できず、新しいのを購入。

巾着袋

道具入れとして巾着袋を買ったのですが
調べたら色んなのがあって楽しい
これも見つけてかわいいなぁと思いポチ

我独り特訓。

月に呼び止められて。

ギターのここを一本一本磨くと
音がよく伸びます

照明の浪川くん。

音響の山ちゃん。
一緒に作り上げたGBスタッフにも感謝。

習字も楽しかったです。

ありがとうございました!

諭介がお答え致します

■「待ちに待ってた3年ぶりのジュテーム、弾き語りワンマンライブ、めっちゃ楽しかったです✨✨
「道標50」と今回の記事を読んで、今までの1つ1つの積み重なりが今の時間に繋がっているだなって感じました。
どんな景色が見えていくのか、これから見る景色も楽しみにしています😊」
(柿の種 2023/11/28 8:41)
→ありがとう!これからも重ねていきますんで、一緒に景色を刻んでもらえたらと!

■「何かをはじめるときの一歩。はじめの一歩が何よりも難しいし大変だと聞くし実感します。私は、はじめの一歩を踏み出せず見送ってきてしまった大事なことがいくつかあったなと思うので。諭介さんは一つ一つ若い時からはじめの一歩を踏み出してきたのはほんとにすごいなぁと思うし、それがずっと繋がり今の現実があるのですね。今も歌ってくれていることに本当に感謝です。「道標50」の本にもたくさん記されていて、年表とか見ていて私もこの時期はライブに行けてたな行けてなかったなぁとか、Masumiさんのロングインタビューも興味深い内容ばかりで☆購入できてよかったです。これからの諭介さんも楽しみにしています」
(hitomi 2023/11/28 17:47)
→ありがとう!読んでくれたのね、いやいや踏み出せなかった事、僕もたくさんあるわ。でももう後悔はなるべくしたくないから思いついたらなるべく踏み出したいね。

■「何かを始めるはじめの一歩は、何かが始まるはじめの一歩。諭介さんの一歩がいろんなところに繋がって今があるんだなぁと思いました。弾き語りワンマンも大成功でしたね!「勇気で輝く道の上で」という今回のコラムのタイトルを思わせるようなライブで、孤独な挑戦の先のステージで諭介さんもキラキラしていました。汗が光っていました!記念本からもいろんな挑戦を感じられて「中尾諭介 道標50」よかったです。そして、私の周りにも新しいことを始めたり、何かに挑戦している人がたくさんいるなぁと改めて思いました。すごいな、かっこいいなと思いながら、自分が何もしていない気がしてちょっと焦るけど、いくつになっても挑戦すること、勇気を出せることがあるのは素敵なことだなと考えたりしています」
(A.T 2023/11/29 16:33)
→ワンマン大成功ありがとう。年重ねると経験が増えて、色んな事を知るから踏み出せなくなる事も増えるんですだろうね。老いていくと視力が落ちてくるけど、そのたびに、見えるうちに釣りの糸の結び方を一つでも多く覚えて、見なくても結べるようになっとこうとか、老後のために動けるうちに動いとこう、60、70になった時にやる事全部やってきたと後悔なしで思えるようになれたらいいね。
 

3 件のコメント:

  1. 諭介さんの「紅葉紅葉 前田耕陽」を見ると何故か安心するし、「紅葉を見にいこううよう。」と返したくなります。下らないですね、お互い(笑)
    記念本、拝見しました。読みごたえかあって多忙な日々を送っているのでまだ全部は読めてないのだけど、見たことがある諭介さんの表情や見たことのない表情・・・色んな諭介さんが詰まっていてお腹いっぱいになりそうですね。大切にします。
    もう年末ですね。来年も「くじら」の諭介さんを私も「くじら」になって、ザッパーンと会いに行きたいと思っています。良いお年を。

    返信削除
  2. あっという間に12月ですね!とはいえ、今年は去年よりライブ会場にも行けるようになって、いろんな景色が思い浮かびます。そして、なんと言っても諭介さんが50歳という記念すべき1年でした!私が初めて見たのが諭介さんが25くらいのときだったと思い返しびっくりしてます。推してきた身としては(笑)、いくつになってもかっこいいまま歌い続けてる諭介さんのことは、自分のことのように誇らしく思いますね!と同時に自分も頑張ろうと元気づけられています。アーティストは孤独な時間があると思うけど、そこから生まれた音楽で共感できる時間も広がる世界もあるとライブを見たり配信を見たりで思いました。深く潜ってユラユラとする時間も楽しみつつ口を大きく開けて吠えるライブを頑張ってください。これからも楽しみにしています!よいお年を。

    返信削除
  3. 「独り」になって独りではないと感じられるライブってとてもいいですね。
    残念なことになかなかライブに足を運べない私ですが、それでも今年も諭介さんの歌が聴けたことは年末になり振り返ると1年の中で嬉しい出来事ことでした。身近にもたくさんの素敵なライブ開催はあってもやっぱり諭介さんの歌が聴きたくなります☆また来年もライブに足を運べますように…と願いながら実現できるようがんばります。良いお年をお迎えください。

    返信削除