2019年10月4日金曜日

Vol.235「My Guitar is...」の巻

 東京は気温がまだまだ暑いけど、空気が完全に秋に突入した模様で朝昼晩で気温差あって服の調整、気温とセッション、気を張らねば風邪ひいちゃうよ、ダメそれは絶対ダメなのよ、風邪をひかないようにしなけりゃね。ジュテームあるしそのあとライブもたくさんあるからね、なこの頃、いかがお過ごしか? 風邪などひきませんよう気持ちを張って、心の乾布摩擦だわっしょいわっしょい。
 乾布摩擦って久々に言ったような気がします。乾布摩擦と言えば子供の頃、朝方、寒空の下、上半身裸でタオルでゴシゴシやらされていた記憶があります。やらされていたというのも、父方の祖父の家に泊まりにいくと早朝に起こされ山道を散歩して途中で軍隊仕込みの体操をやらされ、その体操が右手左手逆の動きをしたり独特なもので難しく、祖父さんは掛け声も大きくテンション高めなのですが、こちらは寝ぼけた頭でめんどくさいなぁと思いながら一応やって、家に帰ると庭で上半身裸で乾布摩擦をイッチニ!イッチニ! 風邪をひかないためと聞かされていたように思いますが、起こされやらされ聞かされとめんどくさい感丸出しですが、なんせそれが実際になんで風邪をひかなくなるのかも実感がないものですから、ただただ寒いし面倒くさかった覚えがあります。祖父がふんどし姿だったことや、掛け声が大きかったこと、子供心にめんどくさいなぁと思いながらも、祖父の朝から元気な感じ、どこか男子たるもの的な、はたまた戦争の名残を体にこすりつけていたようにおもいます。
 
 実感がないと言えば、今日より消費税10パーセントの上に軽減税率やらでわかりづらい仕組みになって(そう、この連載月末〆切を越してしまっております、すいません)、これもまた何のために上がったのか、何に使われるのか今ひとつ実感がなく、勉強不足なのでしょうけどもっとわかりやすく説明が届けば実感できて「そりゃナイスアイデアだ、いいね! そりゃそうしたほうがいいっぺ」と10パーセントも何のその、みんなでわっしょい、気持ちよく循環ってことになるんでしょうけど、自分はなにやら実感できないまんまであります。自分、数字の長文を読むと眠くなってしまうので、誰かわかりやすく教えてもらえないでしょうか? 10パーセント、それもそのうちに慣れて当たり前になっていくんでしょうけど、いつも通りにちょっとした疑問も、それどこでない暮らしの中で忘れていくんでしょうけど。「やっちゃえやっちゃえ騒いでも最初だけですぐ忘れるから大丈夫大丈夫」なんて声も聞こえてきそうです。
 きっと先に書いた戦争ってのも、実感がないまま大義名分を聞かされていつの間にかそうなり、「お上が言うんだやるしかないべ」や「国や家族のためだ」な空気になって男子子供達は有無言わせず送り出され仕込まれ、元々持ってる闘争心を煽られ心に火がつき戻れないとこへみんなで突入していったんじゃないかと、大まかにそういう流れがあったんじゃないかと想像します。自分もその祖父から鉄砲の弾が足を貫通した跡を見せられた時「うわーすげー」という気持ちにもなり、祖父はどこか誇らしげで勲章のように見せて話をしてた記憶があります。
 心が燃えてしまうんだろうと思います。いつの間にかそうなってた集団でヒステリックな空気の中にいてアドレナリンが出て、いつの間にか憎しみや大義名分を刷り込まれ、それが力になってしまって引き返せない流れがあったんじゃないかと思います。今、実感なく憎しみを手に入れてたやすく吐き出せる時代に、駅電車、街中人混み、右左、人と人、SNS。どこにいても自分がヒステリックに拍車をかけるような要因、歯車にはなりたくないもんです。「わからないからそちらはお願いしますメェ~」なんつって草ばっかり食べてる羊でいる間にそうなってたとかならないように、わからないなりにもアンテナは張っていたいもんです。

 乾布摩擦から消費税にきてこんな話になってますが、こんなことを書きながら一方頭に浮かんでるのはギターであります。「ギターはかっこいい」であります。最近になってますます自分なりのギターの音が出したい。好みですからいい音も人それぞれだと思いますが、自分なりのいい音、かっちょいい音ってやっぱりあるんだなぁと。延々弾いていたい、聞いていたくなる音。あまり人に言われることがないので自分で言いますが、自分のギターのいい音は「はみ出した」感じ、ジャギッと鳴ってドン! 指でつまびけば繊細にどこまでも続いていくようなイメージ、深みがあって鋭さ瞬発力もあるイメージ。
 なんて言えばいいんでしょうか、はみ出していてかっちょいいんですね。その場所や気候や演奏形態によっても鳴り方鳴らし方は変わるので、生き物、奥が深いというか同じようには鳴らない、泣いて笑って喧嘩して、感情豊なジャジャ馬的なところも愛しく感じます。
 楽器屋さんで初めて弾いた時に「ブオオン!」と鳴って、バイクのエンジン音にも聞こえて一聴惚れでありました。それに加えて場所によって必要なとこではアンプを持参して、鳴らしたい音を鳴らしております。まだまだ奥が深いと思えて、追い求めたくなれるのが嬉しい。
 最近ふとおもうのが自由。自分が歌を歌う根源には、自由ってのがあるんだろなと。ギターはそれを求めて走るバイクなんではないかと。ですから自分がギターをぶら下げてかき鳴らしている時、あれはバイクに乗って疾走してるイメージなんだとおもいます。馬でもいいですけど。荒野に魂を解き放つ乗り物のようでもあり、自分の自由を脅かす凸凹や先に書いたようなことに対する武器、拳銃やミサイルなど人を脅かす、撃ったらなくなるものとは真逆の、限りのない、鳴らせば鳴らすほど波紋が増えていく武器のようでもあります。ブルンブルンと振動が伝わるバイクで、地平線にある月にむかって荒野を走るイメージ。
 自分の心に実感をくれて自由や永遠を感じさせてくれるギター、限りを壊す武器、ゲートを越えて疾走するバイク、循環するもの、内側から広がる波紋、凸凹をフラットにするもの、色々と例えたくなり、どれにも当てはまっていて、でもまだ言葉では表しきれない、マイギター。かっちょいいです。歌もそうですが、ギターの振動もライブで感じてもらえたらと。と思いながら今月はこの辺で。ハバナイスオータム、よい秋を。


キャベツを蒸して体整えてばっちこい9月。

8日、台風直撃日、スキップカウズとインザスープ。

11日。GONDAさんとタスクさんと。

8月にお世話になりました、同窓会へ出席し、

札幌に飛んで狸小路にあるライブハウスmoleにてドカン!

共演の神山くんや店長の大島さんと呑んで札幌の月。

翌日はこれで目を覚ましていざ昼ライブへ。
あたしゃ好きだねスープカリー。

そして 20年近くお世話になっております。 石川さんが作った喫茶店をあけてくれて弾語りワンマン。久々の顔もみれて音も気持ちよかったです。 感謝!

昼間ライブだったのでこの日に帰れたなぁと気づくもせっかくなので札幌を楽しんで、前日に続き上山くんと大島さんと呑み、前日共演だったヒナツくんのライブを観に。

宮崎から札幌の旅終え帰京。宮崎からの帰京時もそうですが、札幌からの帰京時もいつもセンチメンタルな気分なり、ありがたいなと会った人達の顔が浮かぶ、頑張るべと心にくる。

そんで21日。江ノ島にて、音楽の神様に見守られながら、色濃いー先輩方とのライブ、江ノ島を見ながらのライブ、守られているようでもあり気持ちよかったです。

翌日はラグビーを観に。アーイルラーンドの応援に。。

ラグビー会場におけるビールの消費量がとりだたされておりましたが、ともなって男子便所の列にもびつくり、こりゃやばいと思いましたが、さすが男子、ちょろちょろパッパであっという間に自分の番に、男子がこれなのだから女子はもっとすごい列なんだろうなと見てみると、

がら〜ん。いやいや男子ビール飲み過ぎやろ!すぐ出すなら呑まなきゃいいのに!と思い面白くて写真撮りましたが、もともと女性の観戦者が少ないってことなんすね。

また別日には野球の観戦に。横浜球場雰囲気よくて気持ちよし。

そしていよいよジュテイムッ
全てはこの日につながる道よ。
えっラグビーとかも?
そうですよ!
楽しんだりましょ!
  

 

 

諭介がお答え致します

 

■「またまた北国まで飛んで来てくれてありがとうございました♪
ライブからずぅ~っと頭の中で中尾くんの歌が流れていて、二日経ってようやく、現実に戻って来た感じです☆

毎回、中尾くんの歌にたくさんのものをもらって前進し続けて来られた約20年。
感謝でいっぱいです☆

初めてその曲を聴いた頃の時代へ、すぐ戻れる喜びも、ずっとずっと中尾くんが歌い続けてくれているからこそ☆
共に聴いて育った仲間や、娘や、音楽を通して出逢えた沢山の繋がりも、全てIn the Soupが在り続けてくれているおかげです。
本当にいつもありがとうございます♪

20周年のお祝いを一緒に出来る日を楽しみにしております☆」
(まぁ 2019/09/18 10:50)
→ありがたい、なんもなかったとこから男4人であぁじゃないこうじゃないやって作って旅して色んな景色みて、そんな中で24年も経って今、そうやって曲で心に広がるものを持っててくれる人がいるって、とても力になります。札幌また行きます!伝えてくれてありがとう!

■「キャンペーン、パンキッシュなちびっ子達、神楽鑑賞、釣り、本田さんとの漫才、と。『待ち合わせ』までに過ごした景色広がる延岡滞在日記楽しませてもらいました。セッセーイ!言いたくなりますね(笑)大きな会場満員御礼。漫才あり、歌あり、映像あり、読み聞かせからの劇あり、みんなが1つになる素敵な時間でした。漫才もすごくウケてましたね。高校の頃とどっちがウケてたんだろう? この日のためにたくさんの人が関わって集まってできたイベントなのかと思うとあたたかい気持ちになるし、そんな場所や人を故郷に持つSay-youが羨ましく思いました。そして、諭介さんがこの夏の『待ち合わせ~ワロタモンガチ』を通して感じて並べた嬉しいことの中から、また新しい何かが生まれて行くような気がしてコラムを読んでいて嬉しく思いました。大成功お疲れさまでした!」
(A.T 2019/09/21 17:02)
→ははっどっちが受けてたんだろね。やってて最後の漫才は特に、あぁこりゃやすごい笑いのビッグウェーブやぁって思ったね。とか言って。自分たちはそれが本職ではないけど、またプロの人達の凄さ、これをやり続けてる人達の凄さも感じたわ。観てくれてありがとう!

■「『待ち合わせ~ワロタモンガチ』大成功!おめでとうございます! 写真の新聞からも観客の多さ、大盛況だったことが伝わります。コラムでの本田さんと漫才を作っていて、二人でお腹を抱えて笑う話とかほんとに仲良さそうで楽しそうで最近友達とお腹を抱えてまで笑った記憶がしばらくないな~と思うととっても羨ましいです。
札幌ではそんな漫才やばんば踊りを少しづつ聞かせてもらったりと雰囲気が伝わりました。
札幌ライブは2年ぶりで更にソロはもっと久しぶりだったせいか諭介さんのギター演奏にはびっくり感動してジョロウグモをまた聴きたいな~とふと思ったりしていたり諭介さんの歌が心に共鳴する感じが19年前も今も同じで
ライブが終わってもまたすぐに聴きたくなります。ぜひぜひまた来年、来てくれたら嬉しいです! お待ちしています!」
(hitomi 2019/09/21 23:54)
→札幌ありがとう!しかもギターのことについて触れてくれてタイムリーで嬉しっす。当たり前のことでこれからも、やっぱり進化したいと思ってギターも歌もやってるのでありがたや。まだまだ伸びしろいっぱい、進化しますんでこれからも楽しみにしてもらえたらと!
■「中尾さん、こんにちは。延岡で過ごした時間から「自分が嬉しいと思うこと」まで、幸せ満載の文章より伝播して、自分も和やかな楽しい気持ちになりました。。YouTubeで「待ち合わせ」を拝見しました。感動しました!高校生の頃の映像もあって、ほんと漫才で活躍されてたんですね! すごいなあ。
「死にゃあせんが」の歌詞が、~生きてる限り踊ろうぜ♪~生きるからにゃ歌わな損損♪~ココペリの伝えたいこと(歌を歌い踊りを踊りなさい。)の呼びかけそのものだなあと感じています。皆の楽しいエネルギーと自然のエネルギーと融合して素晴らしいエネルギーを創り出すことは、地球に住む者の役目であるらしいです」
(たかの 2019/09/25 14:21)
→えぇ活躍していたんですね。とか言ってアゲイン。
へぇー役目なのか、なんにもしなくてもいいような気がするけど、どうせならそっちの方が面白いもんね。漫才やったのもつまんないってのが発端だものね。つまんないのがやなんだろね。落ちつきがないんだろね。高杉晋作の面白く無き世を面白く的な句を思い出したわ。


■「諭介さんが嬉しいと思う事をたくさん知ることができて嬉しいです。私は見返りを求めている訳じゃないけど、自分がした事や発した何かで誰かが笑顔になると嬉しいです。
あとインザスープの音楽をこんなに長く聴いていられてる事も嬉しいです。

来年の20周年もきっと何かあるだろうと密かに期待してます」
(夕陽 2019/09/25 20:24)
→嬉しいよね、笑顔になってくれたらこっちも笑顔になっちゃっていいことばかしやね。長く聞いてくれて、それを伝えてくれてありがとう。いざ今日も練習へ行ってきます。いざ10月6日へ。ジュテームで会いましょ!