2019年3月6日水曜日

Vol.228「ハンバーグができるまでができるまで」の巻

 節分が来てからが本番、ここから春ですよと季節を分ける日だとのことだけど、いつもここからが寒さ本番。節分の日を決めた人が厳しい寒さを乗り切るために早めに希望を持たせようと前倒しで設定したのだろうなと毎年思う。「お気遣いありがとう昔の人よ」なんつって思うも、今年はあったかい、本当に前倒しで春がきてますな、活動できる範囲が広がるようでありがたやです。

 そしてあっと言う間に今年も2ヶ月が経ったか、早いっぺ、この2ヶ月何をしてたんだっぺか思い出すと、ライブの他にはやはり舞台「ハンバーグができるまで」の主題歌を作っていたことが思い出される。とはいえ今も制作中でありますが、1月から作っておりました。

 これ劇団ペテカンの公演ですが、ずっと昔にも書きましたがペテカンは中学からの同級生、本田誠人が中心になって立ち上がった劇団で、結成もインザスープよりちょい早いくらいで、大体同じ頃に結成されてます。

 中学時代は同じ野球部だったけど、あまり仲良く遊んだ記憶がなく、あちらレギュラーでこちら補欠。あいた時間には誠人の周りには人だかりができていて、その真ん中で誰かを突っ込み役において漫才的なことをして、みんなを笑わせていた印象があります。自分はと言えばその人だかりを外から眺めて、何か対抗意識みたいなものを燃やしておりました。対抗意識といってもこちらは構築された笑いなど馴染みがなく、できるはずもないので、同じ地域のもの同士で、誰が一番変な顔ができるかとか変な言い方ができるか、変なことができるかを競っていたようなイメージです。

 高校に入り、同じクラスに知った顔が誠人くらいしかいなく、入学してからすぐに自然と一緒にいるようになりました。今度遊ぼうとなって誠人の家に行けば、おもちゃ箱みたいにかわいらしい家で、置いてある本やCD、小物や部屋の作りが、別世界。もともと街中に住んでいる誠人に対して、こちらは街から離れた場所に住んでいたので、そういった意味でも対抗意識があったのですが、家に入るとその別世界がキラキラ見えて憧れになっておりました。東京に住んでいるというお兄さんの話やら、親戚にフォークシンガーがいるとか、置いてあるCDや本、知っている音楽やお笑いのジャンルにも影響されて、一緒に音楽を聴いたり、映画を観たり。映画を観てると音声を消してアフレコをしようと言い出し、即興でリバー・フェニックスの「ジミー」なんかを勝手にアフレコしあったりして、あまりしたことがなかった遊びで新鮮でした。んが、やはりどこか対抗意識もあるので、一つ一つに感動しているのに、あちらリーバイスのストレートに対してこちらケミカルウォッシュのジーパンで背伸びをして平静を保っていたようにおもいます。

 何度もここでも書いて、歌にまでしているので割愛しますが、その後そんな遊びの延長で、弁当の時間がつまらないからとコントを覚えて披露したのがきっかけで高校3年間漫才コンビを組んで活動し、その後別々の道を歩いてきました。僕は音楽でインザスープ、誠人は劇団でペテカン。

 いつも横目で見ては自分の道を確かめたり、負けられんなぁと思ったり。
 そんな誠人からの依頼とあって、自分は自分のやってきたことで、またそれをゼロにして、誠人の書いた脚本を読んで、心に思ったことを投げ返す遊びができておもしろいです。
 先日、顔合わせ&台本読みがあったのですが、緊張感ある室内で誠人を中心に人が集まり、ふと、学校の教室みたいだなぁとおもい、あれから30年近く経っているのに、同じように対抗意識もあり、何かやらかしてやろうと大人になっても同じようにウズウズしたりしていてるのがおもろいです。

 舞台「ハンバーグができるまで」ができるまであと半月と近づいてきて、いよいよ明日最終の歌入れあり、できた曲がどう聞こえるのか楽しみであります。舞台、たくさんの人たちが力を出し合って一つのものをつくろうと向かい合って、たった数日。ライブもそうですが、舞台もDVDなどになったりするのかもしれませんが、やはり生モノ。同じ空間、その空気の振動で直接感じてもらえたらとおもいます。と、今月はこのへんで、いざ明日の歌入れへ、また来月に。


ある日のセット図
セット図の書き方がいつもこんな絵でいいのだろうかと まよいながら20数年。

前に開発いたしました、蒸したキャベツにオリイブオイルと塩コショウにポン酢をかけた食べ物 あらたに昆布を加えるとまたおいしくいただけました。内臓の調子が悪いときにオススメです。

海はいい

江の島の磯はやさしいです

ギターREC。けわしい顔してますが、チューニングメーターの文字が小さくて読みずらいだけですね。

銀座博品館劇場。内田裕也さんが行ってるニューイヤーロックフェスの会場でもありますね。

そしてインザスープ 、5/18にGRiPとの2マン決定!
いつもGONDAさんとはソロ同士で対バンをよくしてましたが、バンド形態での対バンは初めてで楽しみです。



諭介がお答え致します

 

■「年末、西早稲田でひさしぶりにライブ行きました。相変わらずイイ男良い曲でした。2マン楽しかったです。また見たいです。
今年は諭介さんの歌の旅にいっぱいお供したいです。
最近聞いているお気に入りの曲あったら教えてください」
(匿名 2019/02/09 21:05)
→お久しぶりということで、思い出してくれてありがとう。またぜひに。最近聞いてるのは、作るためというのもあるけど主題歌の「樹」です。か、寒い日にはDamien Riceの「I Dont Want To Change You」です。

■「いいことありましたね。「えぇまた釣りのこと~っ」っていう心の声も私にはありましたが(笑)でも、ラスト1時間で黒鯛5尾は誰も予想してなかったですよね。なんだかすごい物語を読んだ気分になって面白かったです。こうなることは最初から決まっていたのかもしれないけど、不思議な天気も磯先輩の言葉も1個1個が「最後まで諦めないこと」を思わせてくれ黒鯛に繋がったと思う方が私もいいと思います。私の「最後まで諦めないこと」最近何かあったかなぁと考たら、黒鯛を追いかける諭介さん達を少し羨ましく思い、黒鯛が引っ張るガン!の手応え、黒鯛師の心得、何か新しいことを知りたい気持ちになりました。何かを頑張りたい気持ちにもなりましたよ。何が起こるかわからなくても、桜のつぼみのように夢をみること、釣り師のように諦めないこと、そんなことを忘れずにいたいなと思いました」
(A.T 2019/02/16 17:05)
→長文よんでくれてありがとう。ほんとに曲作りと一緒だなぁと読んでておもいました。
出来上がると、最初からこういう曲、歌詞が出来上がるのが決まってたようにおさまり良く、「こんちわー」って歌詞カードに並んでるけど、そこに行き着くまでにどんだけあぁじゃないこうじゃないとやってきたか忘れそうになる、最後の最後まで粘らなかったら出てこなかった言葉をみると、諦めないほうが人生おもしろいなっておもうわね。


■「最後まで諦めない事、そうですよね。改めて噛み締めてます。
中尾さんの海の写真もすてきですね。
最後の黒鯛見てなぜかシメサバが食べたくなりました。
今年もインザスープにあいたいです!!
中尾さんのステージの服がいつもかっこいいのですが、やはりこだわりがあるのでしょうか?
もし好きなお店やこだわりあれば聞きたいです」
(匿名 2019/02/18 20:59)
→やりまっせインザスープ、5/18ね。服はこだわりないですよ。こだわれないです。けど最近はアウトドアメーカーのモンベルにハマってるかも。その機能性に感動した。寒い日雪の日やなんかにキャンプのために買ったジャンパーを着て、この薄さで全く風を通さないというだけで寒くないということにこりゃすごいとなりました。

■「私も「ええ~また釣りのこと~?」って思った一人です(笑) でも“結果じゃなくて最後まで諦めないこと”って改めて気づかせてもらえたので結果オーライです。
2019年早々黒鯛をたくさん釣れて今年は良いこともたくさん起こりそうですね。
黒鯛と同じくらいたくさんの曲が諭介さんの心の海から釣れるといいなーと期待してます♪ 」
(夕陽 2019/02/23 23:48)
→うまいこと言いますな。釣れましたよ、1曲、ぜひとも心の中で泳がせてもらえたらとおもいます。「樹」よろしくです。

■「黒鯛おめでとうございます!
海の写真がキレイ過ぎて写真だけでも癒されます。
波のでこぼこも空の色も一瞬一瞬で全く違う景色が素敵ですね。
一枚目二枚目の月の写真が豆の形みたいに見えます。諭介さんから見てもそうでしたか?」 
→豆には見えなかったよ。海はいいね、江ノ島の夜明け時も夕焼け時も本当にどことっても素敵なんじゃないかって思えるわ。