2022年10月2日日曜日

Vol.271「秋の切なさ、超えてけロッキンロールで」の巻

 来たね秋、本格的に夏とバトンタッチしつつあるね。乾いてきた空気に湿気くんさようなら、音がよく響く季節に心の奥にしまっていたものが浮き彫りになるようでなんだか空気が沁みてくる。あぁ切なやぽっぽ、その昔若い頃には「切なさ」という感情も今よりはどこか「甘さ」があって酔える何か、切なさアルコールみたいなものが3%くらいは入っていたんではないかと思うが、それは時間がいくらでもあるような、時に限りがあることを今よりも知らなかったからじゃないだろか、それを昔よりも知った今は切なさのアルコール度数もぐんと下がり、酔える余裕なく切なさが厳しく感じ、それに閉じ込められそうな鼻先に金木犀の匂いがふわりと心を和らげてくれたりして。暑かった夏の足音聴きながら秋本番、いかがおすごしか。

 ロックンロールと呟きたくなる。僕はギターを弾いていてよかったと思う。逃れるようにキュイーンキュイーン。心の代わりに鳴いとくれキュイーンキュイーンだ。この世にいろんな神様がいるのもうなずける。僕にはそれがギターだったんだろう。ロックンロールは次の場所に連れていってくれる感じがする。ここまできてもまだまだいける場所があると思わせてくれる。ギターには色んな弾き方がある。ジャンガジャンガだったり指で爪弾いたり、ピックでキュイーンとやったり。僕はこのキュイーンというやつはハチやおばっちゃん任せで自分的にはあまりやってこなかったんだけど、ここにきてキュイーンがしっくりきて色んな弾き方をユーチューブをみて真似してるのが面白い。コード進行にしても僕の知らないコード進行がまだまだある、伸びていける場所がまだまだあってありがたい。先日、ピーズのハルさんとニーネの大塚さんと横浜で対バンした時に改めてそう感じた。ロックンロールってのは、どうにか生きていこうとする人達の味方だ。どこからでも自分の道を伸ばしてくれる。希望だ。

 ぼかぁ自分が好きで選んだこの道にいて、自分が精進することを第一に、出会った人たちと、その日ほかにはないおもろい時間、いい時間にしたいなというのがある。観に来てくれる人とだったり、共演者、ライブハウスのスタッフとだったり、その時間空間をせっかく共有するんだったらそうしたい。
 ライブハウスに出たての頃は、自分の容量が少なかったから自分のことだけで精一杯だったと思う。よくバンドマンや役者、お笑い芸人など、「昔はとんがってた」というようなことを聞くことがあるけど、あれは容量が少なくてそうするしかなかったんだと思う。どこまでいっても自分ごとの世界で自分と違うものを受け入れる容量がなかったんだと思う。今でも若者と接していて「あぁこりゃまだとんがり期」だなと思う時もある。自分もそうだったからわかる。昔は楽屋などで対バンの人と仲良くしゃべったりはできなかったし、否定的なことを思い、自分を確かめていたように思う。とんがりは幼稚だったとも思うが容量がなくても食い込んでやるという純粋な歪みじゃないだろか。
 経験をしていくと少しずつ広がる。自分の勝負とは別にその時間をどう反応し合いながら楽しめるか、おもろい時間にできるか。自分ごとをちゃんとやっていないとできないし、誰とでも上手くやれるというだけだと面白くない。心フラットに自分を持ちながらお互いに察し合い、感じたことを言い合って人とどれだけ楽しめるか。
 色んな時があるけれど「あぁ面白かった」「刺激をもらった」と帰りに笑い玉や感動を胸に転がしながら帰る時などは幸せを感じる。大先輩から年下の若者から同年代も、何か「これが大好きだ」と生きてる人は、その他の部分が面白くなっていくんではないだろか。イビツな面白さ。例えばこないだのピーズのハルさんも大塚さんも、ハルさんは永ちゃんのようなロック風を吹かせながら言葉が突拍子もない言葉だったり、全体をみて面白くしてくれたり、大塚さんも文学的な歌詞そのままに文学風を感じたり、どこに行くにもトートバックを体から離さなかったり(いや、中々面白さが伝わりにくいけども、何とも言えぬ面白味、いつかまたMCで伝えられたらと)。
 はたまた前に共演した陣内孝則さん率いるロッカーズのベースの穴井仁吉さんは、緊張が張り詰めた本番前の楽屋にて、他メンバーと僕がガッチガチに緊張していると、僕の横で「ネットフリックス見よる?」と博多弁でボソッと話しかけられ、え?なんでいま?と思いながらも「はい見てますよ」と緊張したまま小声でいうと「面白いよねぇ、見てしまうよねぇ、次から次に見れるからねぇ、練習せにゃいかんとおもいながら見てしまうとよねぇ」と困ったように言ってくるので聞き返す「何見てるんですか?」「ナルト」「アニメの?」「そう、勇気が湧いてやる気が出てくるとよねぇ、練習せにゃいかんと思いながら見てしまうとよねぇ」「その出たやる気は練習にはつながらないんですか」「うん、どうしても次を見てしまうとよねぇ」と、笑わせる気もなくぼそりぼそりと困ったように話すその口調に愛しさを感じながら笑いをこらえた。ベースを弾いたらこれでもかと重厚なベースで圧倒される大ベテランロッカーなのに穴井さんの中にいる少年と話せたみたいで面白くて緊張が和らいだ。きっとこちらの緊張をほぐしてくれたんだと思う。ライブハウスはほぼ毎回そんな心をもった人たちに会えるから好きだ。
 
 ライブハウスやテレビの収録の帰り道、笑い玉や感動が胸に転がっていると「僕は幸せもんやな」とありがたく思う。好きなことをしている人や追っかけている人の心には少年や少女がいるのか。何かやっているやっていないに関係なく、年齢に関係なく、その人の中の少年や少女が見えると嬉しくなる。そこで笑い合えたら最高だ。そうやって人と繋がってきたような気がするし、そうしていくんだろうと思う。よく聞く「子供心を忘れずに」とか「あの日のままで」とかとも違う、なにかこうもっとどうしようないもの、イビツでただそこにあるもの、ひん曲がってもなくならなかった真っ直ぐなもの、その人自身を感じるもの、転がって転がって磨かれてきた健やかな心、それがロックンロールな気もして。長い道を転がってきたロッカー達は、年を重ねてもイタズラ心とユーモアがあって優しい。音楽に限らず素敵な人はみんな持ってるんでないだろか、ロックンロール。
 自分は音楽のジャンル的に言えばフォークの出ではありますが、切なさも悲しみも、何かと大変なこの時代も、どうにか笑顔に変えてロッキンロール!転がり越えていけたらと思う次第です。
 と、今月はこの辺で。よい秋を楽しんでっ、ハバナイスオータム!

9/11吉祥寺で祭りっ
イイね!

色んなコンビニあるけれど
僕の中では2種類だ
高千穂牧場のカフェオレがあるとこと、、
ないとこだ!どこでもあるようにしてください!
できたらビックサイズも売り出してください!
この容器の質感そのままに!

よかったですね。
観に行った時に丁度来てたThe Birthdayのキューさんと終わった後におでん屋でしっぽり
久々に呑みながらよかったね次が楽しみだねと。
その翌日に観に行ったというピーズのハルさんも良かったね、次が楽しみだと。
両ロック先輩、次の一歩を楽しみにしてて、やはりロックンロールだと思いました。

茅ヶ崎ステージコーチ
真ん中MMKINGのお誘いで年1恒例になりつつあります。
息子のまごころ君のギターも聴けて楽しい夜でした。まごころくんの名前と目線がいいですね。

お笑いコンビ2丁拳銃の小堀さんも遊びに来たついでにセッションして

うちあげもおもろかったです。

浅草にて、喉締まり、涙ちょちょぎれ腹よじれてわろた呑み帰り、幸せもんですね。
photo by 大久保海太

横浜にもあったんだ、な狸小路。

吉祥寺GBにて 
photo by Masumi

横浜はやはり好きな街や。
東京にいるとなお良く思う。
空気が吸える広さが違う。
雰囲気に遊びがある。
懐かしくも新しく窮屈でなく広い。注意書きが少ない。
注意書きの代わりに率先してゴミ広いしてる人達がいるの見ていいなぁと思った。
東京は張り紙だらけ。

コイがいっぱい

なんでもない道もいいなぁなんつってパシャリ。
この辺の路上でも歌ってたから愛着がもあるんでしょうね。

いい夜でした。
ロッキンロール!

諭介がお答え致します

■「すっかり秋の空気ですね。今朝は寒いくらいでした。今年は早い段階から猛烈に暑かったので、季節がずれてきている気がしちゃいますね。夏休みの宿題、私も一度だけ溜めてしまったことがあって、夏休み明けの登校日朝まで半泣きで漢字ノートに漢字をひたすら埋めるという作業をしていたことは一生忘れることのない思い出です。なので「楽しかったです」の連投に親近感でしたが、私は諭介さんとは違って(笑)、それを機に宿題は早めに終わらせるという人間に変わりました。それでも確かに大人になってからは期限付きの宿題がなく、何かやり忘れてるような、何もやれてないような気持ちになることがあります。あのときのやり切った感を味わうためにも、今もいろんなことに挑戦して宿題を溜めていく諭介さんのことをちょっと羨ましく思えてきました。もしかしてわざと溜めてるのかな~(笑)」
(A.T 2022/09/21 12:40)
→あの半泣き状態ってほんとに嫌なのよね、だのに忘れて同じこと僕は何度かやらないとわからない、のに対して一回で一生の気づきにできるあたり、お主なかなかやるなと思いました。やるな!。いやだけど宿題ないと不安な体質でもあるようで、なんかしら挑戦してるは景色が変わって好きなんだろね。

■「夏休みの宿題、私は夏休みに入ってすぐに“今年は早く終わらせて後半は遊びまくる!”と決意して取りかかるんだけど、一週間くらいでその決意も忘れて結局夏休みが終わる一週間くらい前に半泣きで終わらせるタイプでした。
うちの親は「ちゃんと進めなかったあなたが悪い。出来ないなら先生に怒られてきなさい。」って何ひとつ手伝ってくれなかったので必死でした。
大人になってそんな夏から解放されたけど、人生でやり残している宿題はたくさんあるのでこれから1つずつ片付けていかなきゃって思います。諭介さんの宿題の答えもちゃんと提出できるといいですね」
(夕陽 2022/09/25 17:09)
→やっぱり、半泣きになるよね、あの涙目の夏休みの友のような思いはしたくないね、あぁしたくない。でもお母さんの「先生に怒られてきなさい」ってイイね。自立するしかないもんね。ぼかぁだいぶ学んでやるようになって来たけど気づくと溜まってるあまったれですなぁ。でも突破、ちょっとずつ見えてきたよロッキンロールで!

■「インザスープのライブの余韻も冷めやらぬうちの「むし」とGONDAさんのYouTube動画。ライブの「むし」のテンションとは違い、夏空の下の「むし」はさわやかな木陰の風のようないい雰囲気でした。釣り動画は、やっぱりシマノだよね!!などと思いながら楽しく拝見しました。
9月に入り、夕方になるとヒンヤリ秋の気配が。確かに大人になって季節の変わり目を感じやすくなりました。そろそろハゼの季節だなぁと思いながらタックルベリーに「クロダイ」を聴きに行き、記念にタックルボックスを新調しました。今年は3月に大きな地震があってからなんとなく気分が乗らず、8月に釣行1回のみでしたが、動画とタックルベリー(クロダイ)であのアタリの感触をまた味わいたいとムクムクと釣り熱が・・・。もちろんライブも楽しみですが、釣り話も今後も楽しみにしています。
台風、宮崎のご実家の方は大丈夫だったでしょうか。あちこちで被害があったようで、一日も早い復興をお祈りしております」
(うちき 2022/09/26 12:54)
→あぁタックルベリーに聴きに行ってくれたのねありがとうっ。釣り仲間はダイワ派が多いけどボカァ竿とリールはシマノ派だからなんか嬉しいわ。YouTubeも見てくれてありがとう。延岡の台風、実家は被害なかったけど、やっぱり今までの中でもこわい台風だったって友達が言ってた。温暖化とかで気候が変わってきてんのかね。釣りには行けてないけどいい時期きたね、これからやね、ここでまた釣果自慢できたらと!

■「秋、良い季節ですね。以前に小樽運河の近くでインザスープが即興で作って歌ってくれた四季の歌をなんとなく毎年秋に思い出している気がします。もう全くどんな歌か思い出せないのが残念なのですがすごく綺麗で感動した記憶があります。頭の中に年月日をぴって入れて押したら頭の中で流れればいいのにな~っていつも思います。
宿題…そんな思いをみんな持っているのかもしれませんね。私は毎日が宿題をこなしているかのようです。溜めたら後で大変な気がします。諭介さんの宿題の答え、ライブで音で出せたら最高ですね☆」
(hitomi 2022/10/01 0:45)
→すごいね、どこにも残っていない音源が頭の中でピッと、でも流れないのもまた即興の醍醐味よね、その日その時だけというのがね。小樽行ったね、あの頃どこそこで即興をやっていたから僕も覚えていないけど、そうやって心の中の景色として刻んでくれていて嬉しいわっ。その曲は小樽で生まれて風に乗ってどこか旅してるんだろね、また新たな曲を上書きしていってもらえたらと!