2019年2月2日土曜日

Vol.227「諦めない先のガンガンガン!」の巻

 明けましておめでとうございます。
もう1カ月も経ってしまいましたが、みんな、みんな、自分も、いい年になりますように、いい年になる気を放出していけますように、祝、2019年!今年も何卒よろしくお願いします!

 先日公園で桜の木を見ましたら、枝先に小さなツボミと言うには心もとないような膨らみを見つけて、この時期に人知れずひっそりと花咲くのを夢見て、いや、桜からすればごくあたり前のことをあたり前に準備しているだけなのだろうけど、この時期の桜のツボミを見て、人の想いや夢もぷっくりとこんな小さな膨らみから大きくなっていって、本当に咲くのか咲けるのか、わからなくても膨れてく、つのってくってことがあるんだろうなぁなんてことを思いました。春よこい、桜満開を想像してみて、あと2カ月ぐらいか、短いような長いような、さほど昔に比べたら冬も嫌いでなくなってるな、年取って神経が鈍くなってるのかなぁとも思いながら、これからが寒さ本番、極 寒も楽しんだろうと気長に春を待つこの頃、いかがおすごしか。

 今年はいい年になるぞと、去年の暮れにコンビニで立ち読みした占い本も手伝ってワクワクと年を越えて迎えた2019年、この一ヶ月を思えばすでにいい年だなこりゃと思うようなことあり。あと11ヶ月が楽しみです。何でいい年だと感じたかと言えば、今年はすでに4本のライブにて歌わせてもらいましたが、どのライブも有意義に遂行することができたことです。次へ次へと歌の旅ができていることや、この先のライブもありがたいことに決まってきていて、バッチこい呼ばれたら何処へでも、当たってぶつかれダメでもともと、元々の元は何にもなかったじゃないかボッコボッコにされてこいと、レベルアップ、次のステージに向かうべく自分を旅に出すような気持ちになれていて楽しみであります。
 そう、本分であります歌の旅もそうですが、これまたライフワークであります「釣り」に関しましても今年を予感させる出来事がありましたので、今回は主にその時のことを書きたいと思います。「えぇまた釣りのこと~っ、あんた何する人~」という声も聞こえてきそうですが、音楽にも通じて読んでいただけたらと。

 正月2日、ここでも前に書きました、磯の上で知り合った磯先輩と江ノ島へ。まだ暗いうちから江ノ島につき、釣具屋へ行き餌を買い、山を登って途中にありますいくつかの神社で2人で手を合わせ、音楽の神様にも去年の感謝をこめて手を合わせて山を越え、それでもまだ暗いうちに磯に上がり釣りの準備を始めて一時すると東の空がじんわりと滲んできて、2日ではあるけど自分にとっての初日の出、来るか来るかと準備もあせり、写真も撮って準備して、「おおっきた太陽、初日の出」とまた写真を撮り、「準備ができたさぁ釣るぞ」と振り向けばそこには富士山がドンと構えていて、初日の出と富士山の間で水平線に向いて竿を出し、今年一発目の釣り開始。結果午前中はメジナが一匹釣れて午後は海が荒れてきたので撤退。場所移動して釣るも釣れず、それでも、初日の出と富士山を拝めて、磯の上に立ててよかったと帰宅。

 磯先輩は2年前、20年近く追いかけてきた50センチオーバーの黒鯛を釣り上げてから燃え尽き症候群か、2018年は自分と正月に釣りに行ってから一度も釣りに行かなかったとのことでしたが、この釣りでまた再燃したのか「中尾ちゃん、今度の日曜もいかない?」とお誘いあり、二週間に一回行ってたらこりゃ釣りバカ日誌だなぁと思うも、なんとか行ける日でしたので今年2度目の江ノ島へ。
 2日同様に暗いうちから磯に上がり、日の出と富士山を拝み竿を出して釣り始めるもアタリもなく、それでも磯の上は気持ち良くて、今か今かと釣っていると天気雨、空を見上げれば雨雲もないのに不思議な雨がパラパラと降り、遠く水平線に虹がかかってた。それ見て「今日はいいことあるかもね」と磯先輩が言って、気持ちがまた上向きになり釣るも釣れず昼になり。
 するとポカポカとあったかくて、のどかだった海が少しずつ荒れ始め風が強くなり、波をカブるようになったのでまたしても場所移動(よく「磯釣りをしてる」と言うと、「危ないでしょう」と心配されますが、自分、田舎にいた頃より一人渡船で磯に渡りおっかない思いをしたことがあり、そんな経験を基準に判断してもまた過信慢心、海はなにがおこるかわからない、と過剰なびびりでありますので誰よりも先に撤退の判断をし、安全が何より第一で釣行しております)。

 釣り師たるものその日の波の高さ、風の強さ、干潮満潮はもちろん予報にて調べていくのですが、完全に予報は外れて、これでもかってな風が笑えるほどに吹いてきて、磯先輩は帽子が吹っ飛び、係の人が磯への立ち入りを一時禁止にするほどでした。
 その間、自分は磯の近くにある食堂に入り昼食をとることに。このお店も前に書きましたがテーブルが3つくらいしかない小さな食堂で、厨房ではおばぁさんが一人、こちらでは店主のおじいさんが一人、そのおじいさんが狭い店内の真ん中のテーブルで焼き飯を食べていました。自分は避難するがごとく店内に入りメニューを見て「カレーください」というと「カレーは今日ないんだ」と店主。カレーがないって珍しいなと思うも、ないならしょうがないとメニューを見直し「んじゃ親子丼ください」と言うと「や、親子丼もないんだ、ラーメンしかない」と言うので、なんのためのメニューだろうか、いや全然オッケー無事にラーメンを注文し、店主焼き飯を食べながら厨房のおばあさんに「ラーメンひとつー」とオーダーを通し、あばあさん「はいー、あれ、お湯あったっけ?」と気になる言葉を残しつつも無事ラーメンが通り、それをすすりながら、真横の店主に「いやー風がいきなり強くなりましたねぇ、予報じゃこんなに強いって言ってなかったですけどねぇ、あんなにのどかだったのに」的なことを言うと焼き飯を食べ終えた店主がゆっくり話してくれた。「いや、波風が荒れるってわかってましたよ」「えぇなんでっすか」と聞くと、指を指して「あれ、水平線がデコボコしてるでしょ、あれは沖の方が荒れてるってことで、そのうち手前の方に白波が立って、その20分後くらいにはこっちに来るんですよ」と教えてくれた。そう教えてもらい水平線を店内から見るも自分には真っ直ぐにしか見えず、よく凝らせばなんとなくそう見えるかなぁってなもので、予報でなくて自分で察して、微妙な違いを見て判断できるなんて、かっこいいなぁ、やっぱりこの店主とお店好きだなぁとおもった。ついでにこんな日でも釣れる場所を聞いて店を出た。聞いたその場所は前に磯先輩にも教えてもらったところで、海が荒れた時はいつもそこに行くが今までに釣れたためしがなかった。
 
 それでも竿を出せるならと磯先輩と相談して、その場所へいき、午後1時頃より釣り再開。
 波風避けれる場所ではあるが、その場所もまた荒れてきて釣れるポイントがほんの足元のわずかなスペースだけとなり、広い海の隅っこのそのまた隅っこの足元だけに撒き餌を撒き、磯の上から真下を見ながら釣ること2時間、アタリもなく時間が過ぎる。
 正直な話、先に磯先輩のことを「燃え尽き症候群」と書いたが、そんな自分も去年魚拓サイズの黒鯛を釣り、どこか釣り熱が落ち、それでも磯に上がりたく海にいたくて何度か釣行したもののどこか身が入らず、「まぁ釣れなくてもいいや、竿が出せるだけで、海が見れただけでありがたや」的な気持ちであった。しかしこの釣りに向かう気持ちが半端なままに一人釣りをしたり、途中であきらめたりした帰りなどは何か心の中にモヤっとしたものが残り、先に書いたような言い訳や慰めめいた気持ちが生まれてた。
 正月2日の日は正月だったこともあり気持ちを改めて諦めないぞと釣りに向かった。釣れなかったけど最後の最後まで諦めなかったことで気持ちが良かった。であるからしてその気持ち良さを得るべく、釣りにくい状況のこの日も想像を諦めずに攻めることができた。

 15時30分を過ぎて夕暮れ近くなり、磯先輩を見ると竿を出していなかったので、そろそろ帰りたいのかなと思い「そろそろいきますかー?」と向こうにいる先輩に聞くと「あと30分、16時までやろう!」と返事が返ってきたので改めて、足元の海ではなく全体を見てみると、さっきまで荒れていた海がおさまっていて、さっき荒れたおかげで海が濁っており(黒鯛は濁りが好きだ)これはどうにも黒鯛の予感がしたので、足元ではなくそれより沖の方へと仕掛けを投入して撒き餌を撒いた。すると数分後、すぐにウキが30センチほど沈んで止まった。例えばメジナなどほとんどの魚の場合、パシュン!とウキを一気にもっていく場合が多いが、黒鯛は一気にもっていかない場合が多い。ちょっとその場で餌を口の中でモグモグして安全かどうか確かめているのか、ウキが少し沈んで止まる。「来たっ黒鯛だっ」海面から30センチで止まったままのウキを注視し、ここで慌てずに待つ、モグモグタイムから本腰入れて餌を持っていくまで待つ。さらにウキが沈むまで待つ。「来いっ来いっ沈めっ」願いながら待つ、と、ウキがさらにスーーーっと海底の方へ消えていったので「きた!」と竿を立てて合わせると、手元にガン!と重いアタリがきた。「かかった!」と磯先輩に教えてもらった勝利の角度まで竿を立てて応戦、黒鯛の引きは他の魚と違って堂々と竿を叩いてくる、振動がガン!ガン!ガン!と伝わってくる、「黒鯛だ!」魚体を見るより先に確信し、十分に引きを味わいながら引き上げると海中でキラリと銀色が光り、久々の黒鯛にテンションが上がる。魚拓サイズではないもののタモですくって無事今年初の黒鯛を釣り上げた。
 「きっとまだいるよ中尾ちゃん!群れが!」磯先輩が斜め後ろから言う。自分は慌てて、でも取り乱さないように餌を付けて撒き餌を撒いて竿を出す。出すとまたすぐに同じようにウキが沈み、合わせてガンガンガン!今度はより冷静に黒鯛と挌闘しながら片手で撒き餌を撒く。これは前に磯先輩に教えて貰った技で、挌闘してる間に海の中で暴れる黒鯛に反応して他の黒鯛が逃げてしまわないように撒き餌を撒いて引きつけておく上級者の技。これを磯先輩の前で披露し、内心(師匠のおかげで自分も成長しました)と成長を見てもらいたく思い、撒き餌を撒きながら、なるべく慌てずに取り込み2尾目を釣り上げた。「中尾ちゃんまだまだいるよー」と斜め後ろで磯先輩。またすぐに仕掛けを入れると今度はウキがパシュ!っと海底に消えた、黒鯛じゃないのかと思い合わせるとまた竿にガン!ときて3尾目の黒鯛を。先に「場合が多い」と書いたのは、この3尾目のように例外もあるからだ。しかしここにきて、ここ3年、毎年年間通して3尾ずつ釣ってきた自分としては、この1日で立て続けに3尾も釣れていいものか、この辺にしとくかとよぎったが斜め後ろからまた「中尾ちゃんまだまだいるよ絶対!」と磯先輩。「はいっ」と次に取り掛かるも、磯先輩がさっきから自分の斜め後ろにいてコーチのように見守っているだけで、こんなゴールデンタイムに竿を出していないことに気づき「なんで釣らないんですか?」と聞くと「竿が折れちゃった」とのことで、なるほどだからさっきから釣っていなかったのかと「これで釣りますか」と聞けば「自分の竿じゃないと釣らないものだよ」と、黒鯛師としての心得も教えてもらい、なのでそのまま続行し2尾を追加して納竿。ラスト30分から30分延長して1時間で5尾。虹を見て磯先輩の言った「今日はいいことあるかもね」も繋がって、今年初めに今までを上回る釣果でめでたい結果となりました。

 結果ではなくて「最後まで諦めないこと」。よく聞いてきた言葉だし、番組しゃかりきでも高校生の部活を観ていて何度もその大事さを知らされてきたし、自分でも経験してきたことだけど、改めてその大事さが沁みた釣行2回でした。諦めていても釣れる時は釣れるんだろうけど、たまたま釣ったというのと狙って釣ったでは違うし、何より諦めないでいると五感が敏感になって全部が繋がるような気がします。集中して足元だけに撒いていたあの撒き餌もきっと効いていたんだと思います。諦めないでいるとアンテナが敏感になって自分で想像する、工夫する、それで結果がなくても次はどうしようかと考える。自然と思い描いてる自分の道の方へ、全く関係のないことも含めて、ラーメンも前回の釣行も、日常生活の全ての出来事が繋がっていくものなんだなぁと改めて思い、これまた音楽にも通じることの一つだなぁと、次はまだこの世にない曲、自分のなんとなく頭の外にあるイメージを諦めずに、一旦手放したりしつつも求めて全てを繋げて、来たっガンガンガン!とまずは自分の心に伝わってくる曲を釣りあげられたらと思いながら、今月はこの辺で。長文失礼、最後まで読んでくれてありがとう。


正月2日、江ノ島の山を越えて、三日月状の月と右下に金星アリ。
それを見て何度も、お酒みたいだなぁ、おちょこから一滴、お酒がしたたり落ちてるみたいだなぁと磯先輩。

じわりじわりと滲んできて

月と金星遠くなり。

きたきたきました初日の出

振り向けば、富士山と磯先輩。

コンソメや味の素、化学調味料をなるべく使わないで野菜のスープに挑戦、2日目でやっと、美味しいかなってとこまでたどり着き。

大久保海太さんのコロナセッションを龍之介さんと観に行き飲みに行き。

tvk本社に貼られてるポスター。
リニューアルの時期で、撮影があるとわかってて、いや、わかっていて逆に気合が入りすぎて散髪屋に注文したのがこの髪型で、今思うとなぜこのタイミングでこんな髪型にしたのか、そして何がそんなに面白かったのかと見るたび思う。でもいいポスターすね。

そして2度目の釣行。
マイ竿。

やはり江ノ島の磯が好きだ。
江ノ島の磯は優しい。
何が違うかこないだ聞いた。
江ノ島の磯は低い。
低いのでしょっちゅう波に洗われてる。
洗われると、磯が丸くなる。
他三浦海岸などに行くと磯が高くて洗われていないので磯が尖ってる。
洗われないので水が溜まるとずっとそのままで、異臭がして、虫がわき、ボウフラ、アブが発生して、虫さされも大変。気が悪くなるからか、地元の人たちのゴミのポイ捨てが目立つ。
江ノ島はそのあたりも観光地だけど、きれい。
気がいい。僕が携帯なら充電の場所だ。
写真は少し荒れてきた頃。

5匹釣れて2匹リリースし、3匹持ち帰り。
この場でウロコを取り、内臓とエラを取って、空に放り投げてタカだかワシだか
トンビだかが空中でキャッチ。釣り人の行動を遠くから見てるんですね。
富士山と黒鯛。めでたい写真だ。

そして気を洗った翌日、いよいよ、舞台「ハンバーグができるまで」の主題歌作り着手。
どんな曲を釣り上げられるか、引きずり出せるか、楽しみです。

釣った黒鯛は磯で下処理をして磯先輩に教わった通りに海水で湿らせたタオルで包んで持って帰り、そのまま冷蔵庫に入れて、1週間寝かせて、塩水につけて、干して干物にしていただきました。写真はあまり美味しそうに撮れてませんが、美味でありました。






諭介がお答え致します



■「新しい年が始まりました。中尾さんを見習って去年を振り返り浮かんだ言葉は「歩」、3歩進んで2歩さがるというか自分の思うようにはいかないとしても一歩一歩という感じの1年だったなと。そして今年は「変」。年明けから何かしら落ち着きのない始まりになり、色々ありそうな変わっていくような年になるのではと。
去年同様、今年も中尾さんの歌の世界を堪能させてもらいます」
(柿の種 2019/01/17 23:54)
→3歩進んで2歩さがって、一歩進んだ上に道が硬くなりそうね、力強いっ。

■「もうだいぶ過ぎてしまいましたが、明けましたね、おめでとうございます。去年の漢字一文字は個人的にも納得の「災」。今年は去年の分を取り戻すくらいのいい年にしなければ!するぞ!と思っていたところにインフルエンザになりました(笑)今年の漢字は、諭介さんの「締」を見て「緩」に今決めました。どちらかというと身体も頭もかたいので、それくらいの方がいいんだろうなと。「ゆるやかに」「ゆるく」頑張りすぎないくらいに頑張ろうと思います。気を引き締めて歌う諭介さんの緊張を緩めてあげられるくらいニヤニヤしながらライブを楽しもうと思います。ベーシックはバカでも(この表現じわじわ来ますね。笑)一昨年はお芝居、去年はピアノと毎年何かしらで驚かせてもらっているので、そのあたりも緩く期待しています!そして、今年もたくさん老後の楽しみを増やしていってください!今年もよろしくお願いします」
(A.T 2019/01/21 17:08)
→うむ、今年も早速老後の楽しみになりそうな予定がじゃんじゃん入っとりますで老後のためにも一個一個立ち向かわなきゃです。ゆるーくお楽しみに。

■「かなり遅れましたが、明けましておめでとうございます。私の今年の目標漢字は「穏」。一見つまらなさそうに感じるけど平穏無事が一番の幸せかなって。そう感じてしまうのは歳をとったって事かもしれないけど(笑)あまり欲を出さずに日々の小さな幸せを大切にしていきたいなって思います。でもたまには飛び上がるような幸せも欲しいのでそれは諭介さんのライブからいただけたらと・・・。今年もどうぞよろしくです」
(夕陽 2019/01/24 23:37)
→おいっす、今年もよろしくです。今日、靴を磨いて気持ちよかった、幸せとか喜びとかがだんだんそんなことになってきました。来年あたりは盆栽してるかもしれません。

■「中尾さん、明けましておめでとうございます☆
今年もよろしくお願いします。
今年の自分の漢字は「美」です。ど真ん中に輝いてます。美しくなりたい!です。
中尾氏自身の静かな所と手を握り締めるライヴお楽しみに、スターのエナジーをもらいに、時々お伺いしたいと思います。(諭介くんに生きる気合い、負けてらんないって奮起する自分がいたりします、。)

手帳、素敵な思い出がいっぱいですね」
(たかの 2019/01/26 12:39)
→美、いいですね、いつも心ん中に感じていたいもんです。寒さ真っ盛り、朝焼けが綺麗なこの頃です。