2021年4月30日金曜日

Vol.254「元も子もない」の巻

  4月、どうしても言いたくなる、毎年言いたくなる、「初夏でしょか」。4月はまだ春のイメージだけど、もう空気は初夏の空気です東京。日本全国世界ところどころで季節は違うんだろうな、どんな季節でいかがおすごしか。

 緊急事態宣言がまた発令されてゴールデンウィークも「シーンとしといてね」とのことで、いやはやこんなに長引くとは思わなかったですね。お店も時短の上に酒販売禁止とのことで、これでもかってな規制をかけられておりますが、ライブハウスなども厳しい要請の中、本当に感染対策を徹底しながらがんばっております。文句を言う前に、それではこうしよう、あぁしようと工夫をしながら乗り越えていく様をみて、やはりライブハウスは地力が強いなぁと実感します。

 そこにきて、最近は「路上飲み」がニュースなどでよく取り上げられていますが、これ飲んだ後のゴミが散々だと。居酒屋も酒だせず、季節もよく、こういう状況の中、路上で飲むことが楽しいのはよくよくわかるのですが、ゴミは置いてっちゃいけないですね。がっくしきて色んなことを思い出します。

 小学校の時、学校から帰り駄菓子屋に集合してソフトボールの練習場にみんなで行く時、駄菓子屋で買ったお菓子を食べながら行くんですが、わりとみんなでゴミを堤防やら道に捨てていて、それが普通だったような気がするんですが、母より注意されてから捨てなくなったこと。理由の説明も環境問題やらそんなことだったように思います。

ヒッチハイクをして路上で歌う時の場所に対しておもってたこと。

フジロック。

自分の曲。

釣り場。などなど。

なんとなくこんなことを思い出すんですが、解説しますと。

 ヒッチハイクをして色んな場所にいき歌ってた頃、場所を選ぶことからはじめるんですが、街全体を眺めてから迷惑にならないで音が響きそうで、人が立ち止まりやすそうだったりと街を感じながら場所を選び、決まるとここが今日の自分のステージだと甲子園球児達がグランドに頭を下げて一礼する気持ちで、またお店のシャッターの前とかだと「失礼します」と勝手に挨拶をしてその場を「使わせてもらう」って気持ちがありました。

 それで怒られて退散することもありましたが、何かこう勝手なんですが自分なりに礼儀を持っていたような気がします。下北沢の昔、駅に隣接した古着屋さんのシャッターが降りるのを待ってよくその前で歌ってました。

 お店終わりのオーナーから「歌ってもいいけど、ゴミはおいてかないでね」と言われもちろんですとルールを守って歌っているとある時はジュースを差し入れてもらったり、はたまたオーナーもギターを持ってきて一緒に歌ったりしたことを思い出します。

 フジロックは第一回目の時に嵐がきて途中で中止になり、豪雨の中大勢の人が帰るに帰れず土砂降りの中で一夜をすごしました。寒くてかなり過酷な状況の中、気がつくと辺り一面がゴミと泥の大地になっていて散々な光景が目に焼き付いてます。それからフジロックがゴミの管理を徹底しはじめ、環境問題や自然との調和などを感じさせるフェスになり、1回目を経験してるからかなおその進化していく様に感動し、世の中がよくなっていくような気持ちにさえなりました。

 自分の曲の中で「夕空、焼けて」という曲があり、冒頭から「コンビニの前で発泡酒あけて」と歌っているんですが、路上飲みの先輩から言わせてもらいますと非常に「ゴミは出さないようにね」「曲が歌いづらくなるでしょうが」であります。

 また、釣りにおいても同じことでありまして、場所や地域によっては未だに釣り人のゴミが散乱している磯場があったりもします。そういう磯場はやはり雰囲気が寂しげです。持って帰れる分は持って帰ったりもしますが、そういうところって何年も変わらず行くたびにゴミが落ちてるんですね、不思議です。地域性でしょうか、小学校の自分みたいにみんなが捨ててるから自分もってので受け継がれてるんでしょうか。

 結局何が言いたいかというと、「やりたいことができなくなるよ」です。

 このまま路上ドリンカーがゴミを散乱させ続ければ、迷惑が目にあまり、路上で飲むことも完全禁止になります。ブーメランで帰ってきますから、楽しいことをしてそれが禁止されては元も子もないです。

 自粛で窮屈な今の現状を発散すべく行なった路上飲みで、街の人に迷惑をかけて、それを禁止されて自分でますます生きづらい世の中にしては元も子もないアゲイン、禁止されて管理されないといけない総子供国、それは幼稚で恥ずかしいことなんだと自分で気づかなければいけません。楽しいことにも迷惑はどうしたってついてきますから、なるべく迷惑をかけないように、またその場所、街に対して感謝と「失礼します」「お邪魔します」球児のように場所街に対して「よろしくお願いします」「ありがとうございました!」くらいの気持ちを持ち合わせてもいいかもしれません。

 なんでも簡単に禁止されて、歩いていてちょっと疲れたなと腰掛ける場所もないような街にどんどんなっていってる今、これ以上自分たちで自分たちの首をしめて窮屈な世にならなければいいなぁとおもいます。

 ゴミや汚染水の問題をみると、楽しいも繁栄繁盛も一過性のものじゃなく、循環を元にイメージしていけないかと。「暗黙のルール」察し合い、7代先の未来、禁止されて管理される前に、心と心が通う、自由な生きやすい世に自分たちでしていけたらと思いながら今月はこのへんで。

これ高校時代に、全九州お笑い選手権に出てグランプリをとった後、司会のダウンタウンの楽屋訪問。地元宮崎のテレビ局が撮影したVTRをパシャリ。今もだけど宮崎は2局しか民放が流れていないので「夢であえたら」などダウンタウンを知る番組があまりなかった。ダウンタウンが司会で舞台に上がった時のお客さんの歓声を舞台裏で聞いて鳥肌がたった。誠人も僕も完全に緊張してますね。

僕に至っては完全にキャパオーバーでノー味噌がショートしてしまってますね。

日比谷公園にて。とても気持ちがよくてパシャリ。初夏ですね。

1年1度の4/28 渋谷の日に行われる早朝LIVE。もう7回か8回出てるのか。早朝限定バンドJバンドJAPAN、早朝にやるのもそうだけど、バンド自体もおもろいです。

この日はダブルヘッダーで夜は稲毛で配信ライブ。ksドリームのスタッフも頑張ってるぜ。写真はミヤマンと良くん

そして一年一度と言えば! 今年も決まりました。ONE NIGHT STAND。毎年自分を成長させてもらってます。状況がどうなってるかわかりませんが、できますように。

エフェクター、調子がいいです。ギターはどこまでいってもおもしろい、そう思えるものがあってよかったと、最近よく思う。

諭介がお答え致します

■「こんなに沢山の人達がいるなかで本田さんに出会えた事、沢山一緒にいろんな経験、時間を過ごしてきた事、支えあってきた時間は大切な大切な宝物ですね」(柿の種 2021/04/11 16:53)

→宝物だね、心の中のSay-Youミュージアム、時々開催するだろうから、ぜひみてくださいね、それはもう聞きました、となるかもですが、宝物を共有してもらえたら嬉しいです。

■「諭介さんから誠人さんへのお手紙読ませてもらいありがとうございました。初めてワロタモンガチの動画を観たときに、お二人の漫才でたくさんの人たちが笑顔になっていて「すごいなー!」って感動したと同時に私も誰かを笑顔にしていきたい!と思いました。おきざりのブルースの前に誠人さんがステージに居なかったのはホントのハプニングだったのですか!?(面白かったですが)ハンバーグができるまで の「樹」も動画では途中までですが、すごく良い歌で聴くたび感動しています。こんな歌を作れる諭介さんもまたすごいなって思います」(hitomi 2021/04/20 16:29)

→ありがとう、見てくれて、聞いてくれて。あそこはほんとのほんとにハプニングだったのよね。高校時代だったら、そういうことも演出でしてたかもしれないけど、あそこはしんなりと曲に入っていく演出を誠人が考えたんだけどね、自分が出てこないんだもんね。びっくりしたわ。その上で自分を肯定してるからね誠人。面白かったね。樹もね、最後まで聞いてほしいね、問い合わせてみようかしら。

■「当時は「Say-You」の存在を知らなかったけれど、それから大人になってからの二人の漫才は何度か見たので、漫才の再現を読んで、すごくリアルに二人の声が聞こえてきました。読みながら、あ、そっか、もう二人でのは見られないのかと改めて気付いてしまいました。気づいて、少し淋しくなったけれど、どうしたっているんだから、って諭介さんが言うように、諭介さんが漫才を始めるとやっぱりいるのも、そうなんでしょうね。一緒に進化していくんですね。去年見たラジオDJ役の本田さんとゲスト役の諭介さんとの即興漫才。本田さんのボケに、諭介さんがつっこむんだけど、もともと諭介さんが天然ボケなところもあるから、その感じに本田さんがちょっと困りながらも喜んでいるような顔を思い出しました。「落ち込むだろうけど、」の後の言葉を諭介さんはずっと考えてしまうけど、これからもずっと気になっていられるのもそれはそれでいいなと思いました」(A.T 2021/04/23 8:29)

→ほんとだね、謎を残してね、らしいね。誠人を知る旅に出るだあね。ボケにツッコム天然ボケ。自分のことながらよく頑張ったとおもいますよ。常識をもってお客さんの代わりにツッコム役所だけど、本人がそういうタイプじゃないのに、大抵のボケに対して、それもありえるなと受け入れがちなのにわざわざツッコんで頑張りました。漫才のおかげで常識がいくらか身についたのかもしれません。

■「今月の連載、諭介さんにとっての本田さんの存在の大きさ、それが突然無くなってしまった空虚感、本田さんの「落ち込むだろうけど。」って言葉の後におどけてみせる本田さんの優しさ・・・拝読していて切なく、胸が痛くなりました。諭介さんも書いているように人との出会いって星のイタズラなのかもしれないですね。でも私は自分の半分みたいな存在の友達がいたことが羨ましく感じたし、諭介さんの財産で宝物なんじゃないかと思います。無くなってしまった半分のバランスをとりながら歩いていくのはなかなか慣れないし時間がかかるだろうけど、諭介さんの中で根付いている本田さんと進化していく諭介さんを陰ながら見守っているし応援しています」(夕陽 2021/04/26 23:15)

→ありがとう。うん、バランスね。自分は自分で生きてきたつもりだけど、反対側にいつもいたからバランスがくずれるわね。靴下みたいだなと何度も思ったよ。片方がなくなったら靴したってもう靴下じゃなくなって、靴磨きの布として使ったり、役目がなくなったりするでしょ。そんな靴下な部分があるね。靴下じゃなくなって靴下だった場所がまた何かに進化していくと思うので、あぁ靴下がこんなになったんだと見ていてくださいね。応援よろしくおねがいします。