2022年9月1日木曜日

Vol.270「2022年夏休みの友、宿題続くよどこまでも」の巻

  2022の夏に秋の風がまざってきた。年々夏は暑くなり、これが温暖化の影響かと実感し、釣り人の肌感覚としても昔は江ノ島あたりではそれほど釣れなかったと聞くアイゴなんかが年々よく釣れるようになってきて、魚の生息域も下の方から上にあがってきているのだなと温暖化の影響を感じる。んがしかし昔から、毎年8月半ばのお盆を過ぎたあたりから決まって秋の空気がまざりだす。子供の頃はその切なさに気づかなかった。

 夏はきっちり8月いっぱいまで夏だった。夏休みの宿題は毎年決まって最後まで溜め込み、8月の終わりにあわててやろうとするも追いつかず、日毎の天気を記入しなくてはいけないとこなどは適当の適当になり、いい加減なことをしている自分に泣けてきたりもして、もう戦意を喪失して日記などはヤケクソな字で「何々をして楽しかったです」と「楽しかったです」の連投。他の宿題も半泣きで母親に手伝ってもらう方向にもっていき、それでも全部は手伝ってもらえず心はぐしゃぐしゃになり、あげくカンシャクをおこしたりして情けない気持ちでいっぱいになった。そんななか勉強だけでなく自由研究か何か工作をしなくちゃいけなかったりして、立ち向かう心がひっしゃげてる上になんでこんなことをしなくちゃいけないんだと反体制的な心が増殖したまま、母の提案通りに、例えば、かまぼこの板に釘をうって船を作ったりして、作ってるうちに意外と夢中になったりしてできあがり、誇らしい気持ちになったりして。ぐしゃぐしゃの心で間に合わせただけの日記のことなどは忘れ、作った船だけで心を保ち、いざ学校へ行ってどさくさにまぎれて宿題を提出して夏が終わっていたように思う。惨めな気持ちの最中「こんなことなら毎日少しずつやっておけばよかった!来年こそはやるぞ!」蝉の鳴き声よろしく強く心に灼きつけるのだが、一年後、「夏休みの友」をもらい、パラパラとめくり、「ちゃんとやろう」と数日は日記もつけるがすぐに忘れ、夏に誘われて毎日の遊びに忙しく、暑さにうなだれぼーっとすることに忙しく、宿題などはないことのようになり8月終わりにまた繰り返す。そんな8月末、いかがおすごしか。

 徐々に大人になるにつれ秋の気配を感じやすくなった。切なさに閉じ込められそうになる。少しだけ泣けてくるのは、人生で何かやり残してる宿題があるからか。夏のせいにして蓋をしていたものがあることを知らされるからか。乾いたアスファルトに蝉の亡骸が転がる。カラカラと風に吹かれて人や車に踏まれて粉々になる。アリが分解してせっせと運ばれたりもして跡形もなくなくなる。ギャワンギャワンと鳴き散らし、みんなでめいいっぱいの大合唱。大きくて飲み込まれそうな水色の空に灼きつけた大合唱を僕の胸にも残し、きれいさっぱりいなくなっていく。
 子供の頃からそばにいて、生きて、燃やして、いなくなることを、蝉は教えてくれているんじゃないだろうか。
 転がる蝉の亡骸をみた時の重さと同等に全ての命を感じられたら、悲しみに閉じ込められずに生きられるんだろうか。何か人生の宿題のヒントがそこにありそうな気がして。そんなことを考えながら、秋の風はムンムンとした湿気をどんどん乾かしていき、夏の熱を冷ましていく。フィルムの現像室、水につけて写真が浮かび上がるのにも似て、宿題が浮き彫りになるこの頃、乾いた空気にギターがよく鳴り、どこまでも響いていきそうな季節。秋、音に一瞬の永遠を感じながら、宿題の答えはライブで出せたらと思いながら今月はこの辺で。よい秋を!

そして思うのです。温暖化により暑さが増して今までの暑さとは違うとしたら、着る服も暑いとこの服の方が暑さに対応できるんでないかと。渋谷のむげん堂というとこでネパールやタイの服が安くで売っていて買いまして、さすがの暑さへの対応力を実感したものの、見た目的には大丈夫かを確かめるべく空港でパシャリ。

宮崎行きの羽田空港にて。夕方の便の早めに着いたのでちょうちんに誘われてカナブンの如くぶーんっなんつっていっぱい呑み行きまして。

ちょうちんの雰囲気と随分違うなと思いながらもビールを注文するべく値段を見たらば、1,000円以上の値が書いてあり、どんなものかと思って出てきたのがフツーのビールで、味もフツーでちょうちんにやられたー!となった図。ちょっと一杯お気軽にしては高かったです。

Anaの宮崎行きは空港の端の方に行き、そこからバスに乗って飛行機のとこまで行かなきゃいけないので遠いです。空港は心の中でグチが多くなってしまいます。

妹の立ち上げた保育場に行き子供たちと遊んだ帰り、ヘトヘトでレンタカーで帰ってると小川があり癒されました。延岡は地元ですが知らないスポットがまだまだたくさんありそうです。

川に入って涼しい

弟の植木屋に行った時も疲れた顔をとったので、なぜか妹の仕事に行った時も疲れた顔を撮っておこうと思いました。

宮崎県北の名物と言ってもいいんでないでしょうか? 天領うどん、マイソールフード。今回2回食べました。

そして夕方から夜にかけて釣り。

初めてダンゴ釣りという釣りに挑戦しました。あの撒き餌をオニギリみたいにこねて真ん中にエサを梅干しみたいに入れて投入するやり方で、竿を持っていかれるような大物がかかりましたが途中で逃げられてしまいました。

家の粗大ゴミをゴミ処理場に持って行った帰り。ここで誠人の写真撮ったことを思い出してパシャリ。

どうやらお店はもうやっていないようで、どういう理由でやっていないかはわかりませんが、「やっぱり普通ではダメなんだなぁ」というメッセージを信号待ちをする人達に発しているようにも見えてパシャリ。

みんみんのかた焼きそば? 正確な名前がわかりませんがこれも名物と言えるんでないでしょうか。

誠人に花を。

従姉妹の子。ライブに向けて譜面作りをしていたら手伝ってくれたりして可愛らし。

久々に延岡で歌えてよかった。機長お願いします。いざ東京へ。

こちらも久々のインザスープでリハ。コレコレとなる。

この映画すごく良かった。

表参道の交差点、都会の真ん中でちゃんと季節を知らせてくれるひまわり。

GONDAさんとの年1ライブも恒例で8回目か。今回は一緒にYouTubeを撮ったりもして夏の思い出ができました。絵は2人で作ったBGMプレゼントの配布プリントに書いた絵。

今年の夏も大活躍してくれたサンダル。歩くとキューっと音がするようになって、それがかすかな音で、どこから音がしてるのかわからなくて、スタジオの中で何か天井裏にネズミでもいるのかなと思ってて、しかし別場所でもしたものだから、自分の頭の中でしてるのか?疲れてんのかなぁと思っていたので原因がサンダルだとわかってよかったです。

灼きついた夏、なんだか嬉し。

いざ9月へ!LIVE!

 

諭介がお答え致します

■「サンセットメン」には、諭介さんの心の中での余韻がもう1つあったんですね。読んでいて、ずっと前にやってきたことがいろんなところに繋がっているんだなぁと知って、すごいなと思いました。今も本田さんを介して知り合える人がいることにもそう思いました。そして、初めての待ち合わせ場所の東京芸術劇場を選んで、そこにいろんな人を集めたのも、本当に本田さんの仕業のように思えてしまって感心しちゃいました。今回の「サンセットメン」でもいつかの何かに繋がっていくのが楽しみですね。今月私は配信でしたが、久しぶりのIn the Soupのライブでした。会場の雰囲気が伝わってくると、やっぱり生で見たくなりますね。イマヤスさんのインスーいじりがすごくて、インザスープは全員ボケてるっていうところに笑ってしまいました(笑)今週はGONDAさんとのツーマンも楽しみにしてます!
(A.T 2022/08/22 17:04)
→観てくれてありがとう。言われてみればそうよね、みんなボケ役で後の人はツッコミじゃなくて「あぁそれいいね〜」という感じで同調だね、気づきをくれる先輩です。でもちょっと僕がやっぱり突っ込んでいかないとなぁと思ったね。しっかりしたい!

■「スキップカウズ25周年2マンインザスープin下北沢251」
インザスープとしてのライブだったので、行きたかったのですが、地方在住の為とこのご時世・・・ということで、配信で初参戦させていただきました。配信ライブというのも初めてでしたが、インザスープを知ってからまだ間もなく、こんなに早くライブを観ることができるとはと嬉しく、通しのライブはどんな感じなのか、繋がるまでワクワクドキドキ。
2曲目のせんこう花火、CD以外で聴くのは初めてでベースのイントロで鳥肌&感激。当時タイムリーに曲を聴くことななかったのですが、切なさやノスタルジーを感じ、以前書かれていた「歌は感情の無限箱」、昔の自分の思い出や当時の感情などが、無限箱にすっぽり入ったような感覚になっていました。セットリストも夏を感じる曲が多く、臨場感もありアッという間の1時間。うまく言えないですが、本当にすごく良かったです。素敵な時間でした。
ツッコミ不在のMCも楽しかったです。
(うちき 2022/08/23 12:58)
→きひーっツッコミ不在の!やばいですね、僕がぁしっかりしたい!って、ともあれ、観てくれてありがとう。最近知って観てくれて、この連載も読んでくれて嬉しいです。
無限箱、これからも色んな景色や匂いを入れて共有してもらえたら嬉しいですっ。

■先日のIn the Soupのライブ、配信で見ました。気軽にライブへ足を運べないご時世になってしまったけど、画面の向こうには変わらず熱くてカッコいいIn the Soupがいて、離れた所にいても色んなものが伝わってきて、私もそこにいるかのように一緒に歌い躍り楽しみましたよ。In the Soup大好きです。
次回、In the Soupのライブが行われる頃には安心して会場で一つになれるようになってますように・・・。
諭介さんの2022夏が忙しくも充実しているようで何よりです。残暑厳しいですが健康で楽しくお過ごしくださいね。
(夕陽 2022/08/24 23:28)
→観てくれて踊ってくれてありがとう。ボックスは踏めたでしょうか?あれやってみると楽しいし、コロナでのソーシャル的にもぐるぐる回ってるだけでいいね。スキップカウズの影響でどこそこでやってしまいそうです。残暑気をつけていきましょ!

■今回のコラムの「もう一つの余韻の話」がとても感動的でジーンとしちゃいまいした。最初からすべてを仕組んでいたのかな?とさえ思ってしまう流れで。見えなくても今も在るであろう諭介さんの靴下の片方の存在が私にもなんとなく感じられたお話でした。素敵なお話ありがとうございました。
今月は嬉しいことに配信ライブがあり8月だからか、なんとなく江の島の裏磯にてを聴きたいなと思っていたのでライブのを聴けて嬉しかったです。GONDAさんとのnight riderの音源も配信視聴なのにいただけて感謝しています☆今も聴いていました。すごくいいです。ありがとうございました。
(hitomi 2022/08/29 0:30)
→あぁBGM聴いてくれてありがとう。日常のお供にしてもらえたら嬉しいです。
絶対いたね、そんな誠人を一緒に感じてくれてありがとう、書いてよかったです。
誠人誠人と言わずとも自分事を頑張っていたらまた会えるんだと思えました。