なかなかまだまだ暑い日が続いてます東京。しかし空気は乾いていてやはり秋、朝夕は涼しいです。乾いた空気でギターも乾燥してよく鳴ります。同様に心も敏感になって、なるほど、だからこの時期に文化の日があるのかと思ったりもして。太陽の光は白っぽくなり、アスファルトに自分の影がくっきりと浮き彫りになる。自分の影はただの点のように一つポツンと、自分が生きてることを知らしてくる。そうよね、ギターがよく鳴るように、人も感動し心を震わせて、自分を実感する季節なのかもしれないですね。文化の日、芸術の秋、いかがおすごしか。
10月6日は3年ぶりのインザスープワンマン、ジュテーム at 下北沢シェルターで、こちらも「インザスープ」を来てくれたみんなやメンバーと実感して共有できた。来てくれた人たちの熱やいい顔が今も残っていてありがたい。メンバー一同で「やれてよかったね」となりました。来てくれた人、来れなかった人、応援してくれた人に感謝です、おかげで在ることができました。みんな本当にありがとう。
インザスープは1996年に結成して2000年に27歳でメジャーデビュー。歳をいくごとに、出会いや縁、道程というのは面白いなぁと思う。高校を卒業し神奈川大学に行かなければメンバーと会っていなかった→大学に行けるような成績ではなかった自分は申し込み期限ギリギリで一芸一能入試の存在を知り合格した→高校時代、本田誠人と漫才をやり九州で優勝したから受験資格を得た→中学から高校入試の合格発表では目指した学校の掲示板に名前がなく、落ちたとおもったら、家から遠い学校に回されていた→入学したクラスに中学の時同じ野球部だった誠人がいて遊ぶようになり、漫才がはじまった。そこから僕は人の前で何かをする人生が始まった。
今までたくさんの舞台に上がってきて、自分で踏み込んだ印象深い「はじめの一歩」的舞台は、初めて誠人と教室で漫才をした時。大学の教室で開催した「FOLK LIVE」。平塚の路上で歌い始めた時。四谷コタンというフォークライブハウスのオーディションを受けた時などなどが印象深い。どうなるか全くわからない世界、へのはじめの一歩。
たったの一歩が未知への扉を開いてくれて今に続くんだなぁと。例えば、大学の学園祭で主催した「FOLK LIVE」は、授業を受けていて「この階段教室でライブしてみたい、授業だけに使うのはもったいない」と思いつき、やろうと思ってから何度も躊躇した。「やっぱ今年は一年生だし、まだやめとこうかなぁ」とか、「段取りとかめんどくさそうだなぁ」とか。学生課に許可をもらいにいく前に躊躇したが、「えぇいやってしまおう! やるなら今しかねぇ」と決断して飛び込んだ。勇気がいったが飛び込んでしまえばやるしかなく、次々にアイディアが浮かび楽しくなった。許可をもらえたので贅沢な遊び場をもらったような感覚になり、学校中のギターを持ってる先輩、同級生に声をかけて出演してもらった。階段教室の黒板前をステージにして、畑からワラをとってきて敷き詰めて、友達のバイクを持ち込んでヘッドライトで照明にしたり、お香をたいたり、布を壁にはったり、思いついたことをやりたいように実際に実行した。お客さんはそんなに入らなかったし、学生課に注意もされたけど、面白がってくれる仲間に出会えた。そんな中にインザスープのメンバーもいて仲良くなり、一緒に面白がれた。ハチとは当時あまり話さなかったけど(今回のジュテームに向けてのSNS上でのハチ、あんまりしゃべらないけど文章だと饒舌キャラが面白かった)出演してくれたり、吉田くんとKには次の年から主催を引き継いでもらったり、路上で一緒に即興で歌って稼いだり。僕が一年の時にヒッチハイクで歌って旅したことなんかを話すと面白がって聞いてくれて、実際に自分たちもヒッチハイクをしてた。音楽の前に未知へ飛び込む一歩、そのドキドキをバンドメンバーと共有してたのがインザスープにとっては大きいことだったと思う。今回のジュテームに向かってる時も、本番でもつくづく、それぞれがそれぞれで面白いなぁと思った。吉田くんなんて前日のリハーサル終わりで「冒頭で一曲目に繋がるような小芝居を入れるのはどうだろう」と、良いこと閃いた的なオーラで言ってくる。「はあ?」となりながらもメンバーの訳のわからない提案はなんだか乗ってみたくなる。「誰がやんのそれ?」「あんたが」「そういうメンバーの案で僕が何回失敗してきたと思ってんだ」みたいなことを言いながら、上手くいくかより乗ってみたいだけでジュテームで実際にやってみたりして、失敗だったのか成功だったのかはわからないけど、「まったくとんでもないこと言うからなぁ吉田くんは」と人のせいにしながらも、そんなことが今もできてるのが相変わらずでやっぱり嬉しい。
話が少々ずれましたが、挑戦をする時、孤独感みたいなものと少しの勇気で道が輝き、その上で同じように心震わし、面白がれる人と繋がれて、ここまで続いてきたように思う。勇気を持って何かに踏み出すと自分が浮き彫りになり、周りからも認識されやすくなるんだろうか。正解はなく、自分で掴むしかない道。そこを行く時、不安もあるけど自分で歩いてる実感、生きてる実感が湧いて、踏み込む足どりは力強い。あぁカッコ良い、カッコ良すぎるけれど、いつも自信はなく、だからその穴を埋めたくて思いつくことを実践し、自分なりに足をばたつかせてそこへ向かう。性分としてめんどくさがり屋の飽き性が根底にあるけど、茨の道はそれを上回る刺激をもらえて、「音楽」に出会えて本当によかったと思う。
最近の自分にとって、11月24日の弾き語りのワンマンライブ at 吉祥寺ROCK JOINT GBの存在はとても大きい。コロナ期であった一年前の4月から始まり、春は「始業」として秋は「晩秋」として、次で四回目となるが毎回が初めての気持ちだ。決まった時から全てのライブがそこに繋がっていて、それまでの自分や繋がりを知れたり、逆にそこがあるからそれまでのライブにも張りがでる、音楽人生において本当に良い機会をいただいてます。加えて今回は、「50歳の記念に本を作りませんか」と写真家のMasumiさんより提案して頂き、写真を新たに撮ってもらったり、記事を書いたり、インタビューをまとめてもらったり、10人の方からコメントをもらったり、自分では思いつかなかったアイディアを形にしてもらっていて、子供の頃に背が伸びるたびにつけた柱のキズのように、50ページから成る記念本と言う形で自分の50歳を刻んで頂き、自分的にも改めて道程を感じ、手のなる方へ、この先へ行くための記念本となりそうです。11月24日(金)ぜひ吉祥寺はROCK JOINT GBへ足を運んで頂き、一度しかない2023年の歌旅を体感してもらえたらと!そして記念本「中尾諭介 道標50」も手にして頂けたらと思いながら今月はこの辺で。よい食欲?芸術?スポーツ?読書?LIVE?の秋を。ハバナイスオータム!
10月23日茅ヶ崎でのライブに向けて 主催のM.M.KINGより「5回目なのでTシャツ作りませんか」 とのことでイベント5回目でTシャツって大げさだなぁと思ったけど 3人それぞれに絵を描いてできた描が思いの外、いいやん!となりまして こういう事もやってみるものだなぁと思ったりして。 |
早朝野球にて。ヒット打ちました。 気持ちよかったっ |
劇団ペテカンの濱も来てくれて、色んな気持ちになりまして、打ち上げでも話できてお互いのこれからが楽しみです。 |
14曲目バイブレーション前のインストもリハーサルで、 みんなで意見出しあって作ったのも楽しかった。 |
せーのっ、がむしゃら! ありがとうございます。 |
3年かくれんぼ |
吉田君作チラシ。楽しかったんでしょうね作演出家としても、ジュテーム終わり数日してから送られてきたチラシ、終わってからですから、本当にただの思い出のために作ってくれたんですね。 ジュテームありがとうございました。 |
秋はラーメンが美味い。こんな美味いもん提供してくれるお店に感謝の気持ちが溢れ、店を出て振り返り、爪楊枝くわえて店を眺めながら美味かったぁ「かぁっ」と首傾げて軽くおじぎしちゃいますもんね。 |
レコード会社先輩の哲さんとのLIVEも楽しかったっ |
金木犀の匂いに呼ばれて |
銀座のノハラ |
整理されて綺麗になっていくばかりだと人間てゆくゆく気が変になってしまうんでないでしょうかね。無造作な、そのまんま野原的な考え方がもっと広まったらいいのに、いいぞいいぞとパシャリ |
高校の先輩で沖縄在住の那須さんまのライブへ 生き様みせて頂きました。 |
那須さん、映画も作ったんですね、このタイトルの曲もよかったです。 今年は沖縄に一気に親近感です。 |
僕はどれだけのラーメンを食べてきたのだろう 上手に付き合えてると思う 店によりますが、ラーメンは体にいいと思います。 |
月と。 |
秋の乾いた風に鳴る風鈴の音に永遠を感じた事がありました。 11月24日吉祥寺にて、そんな音を鳴らせたらと。 ぜひ足を運んで頂けたらと!よろしくお願いします。 |
諭介がお答え致します
■「3年ぶりのジュテーム楽しかったです!吉田くん演出の諭介さんの小芝居から始まったり、ハチさんがX(旧Twitter)で解説してくれたことを思い出しながら聴いたり、私がいたところからは一番よく見えたKさんはニヤニヤしてて、諭介さんはタンクトップでラブソング!wwwそういう景色や想いが印象に残る、今年は今年のジュテームでした。3年ぶりに開催されたこと自体もそうですが、50歳になってもそれぞれの個性が生きていて、1曲の中でそれぞれが1つになるライブは変わらずかっこよくて嬉しかったです。それが宇宙というのもわかるような。生きてる限りという言葉も心に残りました。一年が早い。来月は諭介さんの弾き語りワンマンですね。楽しみです」
(A.T 2023/10/27 12:51)
→ジュテームっありがとう、おもしろかったね、本当にのびのび保育園かってなそれぞれ感よね、お客さんさんも自由だし、面白かった、共に楽しんでくれてありがとう。
弾き語りワンマンもよろしくお願いしますっ。
■「ジュテーム行きました。ゆらゆらと音の波に乗ってとても心地よく楽しい時間でした。奇跡的にIn the Soupの音楽に出逢えた事が本当に嬉しいし幸せだなあって思うし、この出逢いを一生大切にしていきたいなって思います。
これからもどうぞよろしくです。
来年のジュテームもどうか無事に開催されますように」
(夕陽 2023/10/27 23:44)
→そう、奇跡なのよね、こうして共有できることが。ジュテームっ、ありがとうね。
そこにしかない音の波、体感して楽しんでくれてありがとう。これからもよろしくお願いします。
待ちに待ってた3年ぶりのジュテーム、弾き語りワンマンライブ、めっちゃ楽しかったです✨✨
返信削除「道標50」と今回の記事を読んで、今までの1つ1つの積み重なりが今の時間に繋がっているだなって感じました。
どんな景色が見えていくのか、これから見る景色も楽しみにしています😊
何かをはじめるときの一歩。はじめの一歩が何よりも難しいし大変だと聞くし実感します。私は、はじめの一歩を踏み出せず見送ってきてしまった大事なことがいくつかあったなと思うので。諭介さんは一つ一つ若い時からはじめの一歩を踏み出してきたのはほんとにすごいなぁと思うし、それがずっと繋がり今の現実があるのですね。今も歌ってくれていることに本当に感謝です。「道標50」の本にもたくさん記されていて、年表とか見ていて私もこの時期はライブに行けてたな行けてなかったなぁとか、Masumiさんのロングインタビューも興味深い内容ばかりで☆購入できてよかったです。これからの諭介さんも楽しみにしています。
返信削除何かを始めるはじめの一歩は、何かが始まるはじめの一歩。諭介さんの一歩がいろんなところに繋がって今があるんだなぁと思いました。弾き語りワンマンも大成功でしたね!「勇気で輝く道の上で」という今回のコラムのタイトルを思わせるようなライブで、孤独な挑戦の先のステージで諭介さんもキラキラしていました。汗が光っていました!記念本からもいろんな挑戦を感じられて「中尾諭介 道標50」よかったです。そして、私の周りにも新しいことを始めたり、何かに挑戦している人がたくさんいるなぁと改めて思いました。すごいな、かっこいいなと思いながら、自分が何もしていない気がしてちょっと焦るけど、いくつになっても挑戦すること、勇気を出せることがあるのは素敵なことだなと考えたりしています。
返信削除新しいことに挑戦する時のはじめの一歩は緊張するし勇気がいりますね。
返信削除私はその勇気が出なくて、出来ないやらない理由を探して見つけて後回しにしてきたことばかりかもしれません。
なので諭介さんの色んな挑戦は刺激になるし格好いいなあって憧れます。
早いもので今年もあと1ヶ月。来年はもっと積極的に色んな事に挑戦できる人になりたいです。