もう6月がそこまで来ていて、しとしと雨が多くて梅雨がやってきたようです。一番好きな季節の初夏、今年は短かかったんじゃないでしょか。梅雨突入、いかがおすごしか。
もうずっと遠い出来事のような5月5日、永瀬正敏さんと対面した。年に数回ご一緒させてもらっているアナーキーのギタリスト藤沼伸一さんが監督された「GOLD FISH」の劇場舞台挨拶にて。
何度も書いているけど、高校時代に本屋で高倉健さんの本に感銘を受け、当時公開されたアメリカ映画「ブラック・レイン」を観にいき高倉健さんと出ていた松田優作にも惹かれ、松田優作本を読み漁った。命をかけて一つごとに打ち込んできた姿勢に惹かれた。ロバート・デニーロ、ハリウッドに憧れていた松田優作が念願叶って成し遂げた「ブラック・レイン」ではハリウッドスターのマイケル・ダグラスやアンディ・ガルシアをも凌ぐ存在感とセクシーさがあった。映画としてはそれが遺作となった。本を後追いで読み松田優作を追いかけた。映画も後追いでほとんど観て憧れた。健さん然り、どう生きていくかという指針を求めていたんだと思う。
そうして映画を観ていくと永瀬正敏さんに行き着いた。最初のコンタクトはなんだったのか定かではないが、「ミステリー・トレイン」ジム・ジャームッシュ監督の海外映画で工藤夕貴さんと出演していて僕は希望を感じた。松田優作がいない今、日本人俳優として次世代の憧れられる人だと思った。しかも松田優作本で知ったストイックの種類が違うように思えた。より自分に近い部分で自然に画面に映ってるように見えた。そしてまたインタビューなどを読むとジム・ジャームッシュ監督と友達感覚であったりと、憧れて海外映画に出てるというよりか、たまたま選ばれた映画が海外映画だったというような自然な空気感を感じた。しかも宮崎県出身。
永瀬さんの出演してる映画もほとんど観て、どの映画を観ても永瀬さんからパンク精神みたいなものを感じた。自分でいること。その中で表現すること。芸能界や組織とは別世界で表現をしているように感じて希望を感じた。大竹しのぶさんと出ていた「死んでもいい」という映画の永瀬さんも好きだった。その後「私立探偵 濱マイク」で吸っていたのと同じ銘柄のタバコを吸ったりした。CDやVHSなども買い、追いかけた。
あがた森魚監督の「オートバイ少女」という映画にも出演するということで劇場に観にいった。ほんのワンシーンしか出ていなかったとしても、永瀬正敏が出演していれば自分の中でよく分からなくても「いい映画だ」となった。つげ義春という人の漫画を読んでる時に近いかもしれない。よく分からないんだけど永瀬さんが出ていると心がストンと落ち着く感じがする。
その後、ドラムの吉田くんにバンドに誘われてバンド名を決めようとなった時に、下北沢のレンタルビデオ屋さんで「インザスープ」という映画が目につき裏表紙をみたら「ジム・ジャームッシュ」の名があり、きっとセンスがいいはずだと映画も見ずにメンバーに提案して決まった。
そんな若かりし頃があり、ここにきて、10年前からご一緒させてもらい、いろんなことに挑戦する姿勢や探究する姿に勝手に影響をもらっている藤沼さんより電話があり、映画を撮ることになったこと、その映画の一役で手伝って欲しいとのことを告げられた。藤沼さんにそう言ってもらえただけでも嬉しかった。その上、のちに主演が永瀬正敏さんだと聞き電話口で大声を上げるほどびっくりした。
自分のシーンでは永瀬さんに会うことはなかったが、別のシーンのロケを近くでやっていることがあったのでこっそり見に行き、遠くから眺めた。監督姿の藤沼さんも初めて遠くから見た。大勢のスタッフに囲まれて指示を出してる姿がいつもと変わらない藤沼さんで、だけど監督にしか見えなくて感動した。その端で永瀬さんが見えてまた感動。遠くからだけど、憧れた人が生で見られて満足して帰った。
劇場公開となり、自分が永瀬さんを好きだったことを知ってる藤沼さんが「舞台挨拶で永瀬さんも登壇するから」と誘ってくれた。映画を観ると、藤沼さんの色んな想いがさまざまな角度から伝わってきて、観るのは二度目だったけどより伝わってきて感動した。終演後、舞台挨拶が始まり司会のRICOちゃんと藤沼さんとうじきつよしさんと永瀬正敏さんが出てきて舞台挨拶が始まり、自分は映画の感動と永瀬正敏さんと藤沼さんが仲良く話してることに頭がぽうっとして眺めてた。挨拶が終わり写真撮影の段になり藤沼さんがマイクをもち「今日はもう一人、看守役で出演した中尾が来てるので一緒に撮ろう」と言って僕も呼んでくれて、慌てて椅子を立ち登壇した。端っこに立とうと思ったら藤沼さんが永瀬さんの横に誘ってくれ、二人の間に立った。さらに頭がぽうっとして、マイクを渡されても口も回らずであった。藤沼さんはライブの告知もさせてくれた。こういった場で話しすぎないように心がけていたつもりが舞い上がり、少ししゃべりすぎてしまった。
それが終わると藤沼さんが楽屋に呼んでくれた。楽屋で永瀬さんと話させてもらった。当時印象的だったインタビューの言葉や永瀬さんが撮った映像の話など、永瀬さんは変わらず永瀬さんで自然体で、やはりロックな人やなぁと思った。藤沼さんがすすめてくれてパンフレットにサインももらった。その後は僕も藤沼さんも別々の場所でライブがあったので、お礼を伝えてライブ会場へ向かった。映画の感動と相まって下北沢の街を放心状態で歩いた。
まだまだ自分も修行がたらんなぁと思うも、でもしょうがないよね、、若かりし頃の精神的な指針をもらった憧れの人だものねと思ったりもして、、話し過ぎた反省もありつつ、時間が経つにつれ、何より藤沼さんの気持ちを嬉しく思います。そんな藤沼さんとのライブは6月30日(金)、年に一度で10年目の「ONE NIGHT STAND」。今年は「~中尾諭介50祭~」と題しまして、50節目のライブです。
吉祥寺はROCK JOINT GBにて!何卒よろしくお願い致します。
今月はこの辺で。
パンクバンド、アナーキーをモチーフとしながら音楽社会、バンド社会にとどまらず、色んな組織や世界の成り立ちに対してのパンク映画だと思います。精神的なパンクですね。そんな精神を持った全ての人達に観てもらいたい映画です。自分どこに出てるかわからないとの声多数ですが、参加できて光栄であります。 |
あぁ、放心しながら、、 |
その日の夜、中尾と草場ワンマンにてパシャリ。永瀬さんといえばこのポーズな自分結膜炎隠しとともに自分の中の永瀬さんが発動してますね。憧れの人は呼び捨てで呼びたい気持ちがまだどこかありますが、もうダメですね、会ってしまいましたから。 |
インザスープの川が使われている、水曜どうでしょうのDVD「四国R-14」が渋谷のHMVで売ってるという事で買いに行きました。まだ観れてませんが楽しみです。面白いらしいので楽しみです。 |
先月末、野球にて左親指を突き指しましてアコギが弾きずらくなり今月はエレキ月間でした。 きっかけは突き指でしたがエレキでの弾き語りも発見があり |
色々調べてエフェクターも購入してみたりして。 |
んで、改めてアコギの良さも知り、突き指はもうしたくないですが、そのおかげ月間でありました。26年来の友、町田くんと。 |
当時買った永瀬さんのVHS。 自分VHSが見れないので見れる人に貸してあげたいですね。 |
そして30日! 大感謝な藤沼さんと大島さんとソガッチと 1回きりだったはずが 年に1度で10年目 あたくし50の節目で50祭 6月30(金) 吉祥寺はROCK JOINT GBにて 何卒よろしくお願い致します! |
そして7月は巌流! コチラも何卒よろしくお願い致します。 よい夏を! |
諭介がお答え致します
■「念願だった初ライブ「ペンション中尾」行きました!
長丁場=マスターのサービス満点・エピソード満載、知らなかった曲も聴け、大満足のライブでした。
リクエスト制なのも、想いを伝える機会があるということで嬉しい企画です。きっと私の眼はキラキラしていたと思います。そしていつかは母性に変わり、反抗心も芽生えるのでしょうか(笑)。
興奮収まらず配信も購入、「追いペンション中尾」をした次第です。
ライブの他にも後輩など会いたかった人に会う旅になり、こんな機会をもらえたことにも感謝です」
(うちき 2023/05/20 18:28)
→がははっありがとう。本当に色んなライブがあるからね、歌が連れて来てくれる縁をたどっていくと確かに目も変わってくるかもねぇ、でも忘れないでっそんな気持ちがあったことを!って、通じて後輩と会えたり、想いを伝えてくれたりと楽しんでもらえて嬉しいです。ありがとう。これからもよろしくですっ。
■「自分の生活環境が色々と変わって、ライブに行きやすくなりました。
4月、5月と中尾さんのライブにも行けました!ライブに行くと、自分の体に音楽が染み込むんでしょうか、その後の生活の中でも口ずさむことが増えている自分に気づきました。(私は、特に、台所や洗濯仕事をしているとき!)最近の無意識選曲は「熱い涙」や「むし」が多いです。
中尾さんやIn the Soupも含んで、自分が10代の頃に観たスターの皆様が今も活動を続けて下さり、同じ空間で音を楽しめるというのは、本当に嬉しい事だなぁ!と思う日々です」
(しゃるろっか 2023/05/24 9:40)
→あぁ、今回の文とも重なり、そう、10代20代、吸収期、スポンジだった頃に体に入ったものってずっと残るよね。そう、そうだ、自分もスターだったね、スターもミーハーになるスターでした。無意識で歌ってくれて生活の一部になってくれてるの嬉しいわ、伝えてくれてありがとう。
■「こんばんは。私は自分の心に響くなにかがある諭介さんの音楽にいつもチカラを貰ってるし、その少し頑固なくらい(笑)ぶれない感じ素敵だなあと思います。みんなもっと諭介さんの音楽の良さに気付けばいいのにって思うしもっと売れたらいいなとも思うけど、それよりもただずっと長く諭介さんの音楽を聴いていたい体感していたいです。これからも色んな景色を私に見せてください」
(夕陽 2023/05/25 23:57)
→あぁ、ありがとう。頑固ではないとおもうけど、少々めんどくさいやっちゃな自分とはたまに思ったりもして、でも感じて来た色んな摩擦が今の自分に繋がってるんだとおもうと間違ってなかったと思えるわ。そう思えるのはこうして応援してくれるみんながいるからだと思うともっとおもろい景色をみせたくなるわ、コレからもよろしくね、応援ありがとう。
■「弾き語りワンマン「始業2023-新しい風に芽吹く音歌」。去年の始業は見に行けなかったなぁ~と思いながら、その日をとても楽しみにしてました!諭介さんらしさ全開でした。“自分はなるべく囲いがなく音楽をやってこれたように思います”には、 配信ライブのときにもよく画面からはみ出していたことを思い出します(笑)その言葉通り『道標50』という新曲もそのタイトルから面白いですね。50歳の50をタイトルに付けるところや、その読み方(笑)そして、 聴いてると、歌の中の言葉から、諭介さんが歌ってきた歌が浮かんだりするので、そういうところも面白いです。やってきた道が「間違ってなかった」と歌えるってすごいと思うし、気づけば人生の半分以上諭介さんの歌を推してきた私も間違ってなかったと思えて、なんかもっと私も頑張ろうと思ったりしました」
(A.T 2023/05/30 12:56)
→あぁ、ワンマン来てくれてありがとう。間違ってなかったと、もっと思ってもらえるように頑張るわい。道標50は荒野の赤ちゃけた岩、大地、青空、乾いた風の中のどこまでも続く一本道、その脇に立てられてる道標に書かれてるルート66のイメージね。ずっとあの荒野を走ってるイメージが頭にあって心が窮屈な時はすぐにそこを頭の中で走って心を解放してるわ。この時もあのトカゲやリスは乾いた空気の中で砂を鳴らして歩いたり、でっかいアリはせっせと働いてるんだろうな。また行きたくなって来たわ。
諭介さんお誕生日おめでとうございます!なんとびっくり50歳!!若いときに影響を受け憧れていた人と会えるなんて、そのときの自分には想像もできなかったかもしれないけど、道は続いていたような気がしてしまいますね。いや、きっと頑張ってきたからこそ道がそこに繋がったのかな。私も高校時代の友人が永瀬さんのファンで映画の舞台挨拶にも見に行ったことがありました。あのとき聴いた永瀬さんの歌を、諭介さんが今ライブで歌ってるのも不思議な気持ち。これからまた思ってもなかった素敵なことが起こるかもしれないですね。一夜限りだったはずのワンナイトスタンドも今年でなんと十夜目(笑)なんて、こんな素敵なことないですよね。嬉しい気持ちでとても楽しみにしています!
返信削除少し遅れましたが、お誕生日おめでとうございます。そして憧れの人と対面できて良かったですね。きっと長く頑張ってきたご褒美ですね。余談ですが永瀬さんといえば私も一度だけ永瀬さんがご出演されていた映画のトークイベントを見に行った事があります。屋外のイベントで待ち時間が長くて、観覧している途中で気分が悪くなってしまって意識朦朧として回復した頃にはイベントも終わっていてほとんど内容を覚えていないという残念な思い出です。
返信削除諭介さんは素敵な思い出が出来て良かったです。50歳からの歌旅、もっと素敵で楽しくて刺激的な思い出が出来ますように。私も同じ景色を見ることが出来るようについていきます。
ずっと憧れていた人との対面、本当に良かったですね!映画、私の地域では上映期間が短く、忙しいときだったのでいざ見に行こう!と思ったら終了していて不覚にも見逃してしまいました…。DVDなど今後何かの機会があれば必ず観たいです。
返信削除諭介さん突き指していたのですね。スポーツ、危険ですね。でも配信で聴けたエレキの弾き語りもとても良かったです。諭介さんが50歳という響きにまだなんとなく慣れないですが、節目の年からも諭介さんの歌と音の愛がたくさんの人の心に循環していきますように願っています。