2023年3月1日水曜日

Vol.276「自分の静けさを確かめる、延岡の風に」の巻

 2月も終わりか2023年。さすがの2月、短いもんね、あっという間です。
その中で寒暖繰り返し、ゆっくりと春に向かってる今日この頃、確実に今年も受粉しまして、ハックション! マスクの中でタラタラリと中尾花咲かせております、いかがおすごしか。

あたくし、2月の後半から実家宮崎は延岡に帰っており、Twitterにも書きましたが、田舎は田舎で次から次に何かしら予定があるもので忙しくしております。2、3時間空けば釣りに行ったりもしましたが、あれもこれもとやらなくちゃいけない事が頭をよぎり、勝手に気が急いてしまいゆっくり過ごすにはまだまだ時間が足りないようです。

んがしかし、友達に会い、呑んでバカ話をしたりしますと、やはりこの感じやなと、急いていた心がぺたんと地面について「これでいいのだ」となったりして。
また、その帰り道なんかは、冷たい空気の中、広く暗い夜空に星がとても輝いて見えて嬉しくなりました。

延岡の商店街はシャッターが閉まっている店が多く、昼間でも人があまりいなくて静かです。それでも人は確かに生活し暮らしていて、一体どうやって経済が回っているんだろうと不思議にもなります。

どこにいても、いつでも静けさが同居しており、だけどそれが嫌ではなく、元々この静けさこそが本当なんだよと、何をそんなに急いていたのだと、ゆっくりと流れる川や雲に合わせて呼吸を取り戻したりして。

海に行っても山に行っても同じく静けさが充満していて、魚が方向を変え水面が揺れて波打つ音や、獣が踏む小枝の音さえ聞こえて来そうな乾いた静けさがあり、厳かな気持ちになる。
ぼうっとする。山の木々の色をただ目に写す。
鳥が遠くで鳴いているのを聞く。
姪っ子の子供が胸元で寝て体がゆりかごになる。呼吸を合わせて山を眺める。何もなく、何かが溜まる。
何かを追い求めて急いてた心はぺたんと降りる。
順番がはっきりしてくる。
予定は時間で区切られず、心のままにうまくいく。
いくらでもとりこぼす。予定も変わる。
静かな地平を心に敷いて、本当を知る。
その上に立ち、きっと歌の出所もこんな気持ちの場所なんだとなんとなく思う。

何もないけれどいつも思い出させてくれる場所。
人も場所も、愛しく感じるようになった、延岡。
いつか音楽祭をここでやれたらなんて思う。
何もないけれどこのまま。
このままの自分を肯定し健やかに。

最近東京にいて何故かよくよぎってた言葉を思い出す。
昔、事務所の社長のシゲさんが僕たちのライブ終わりに誰に伝えるわけでもなくぼそりと呟いた言葉「健やかな心」。
この年であまり自分に言う言葉でもないかもだけど呪文のようによく呟いていた。
「健やかに健やかに」
50歳、自分の静けさを持ちながら健やかにいけたらと思う。
いくつになってもそんな気持ち、忘れないで生きられたら面白くなりそうな気もして。

心の深い場所、その地平を
このままでいいんだよと延岡の風に撫でられて
さぁいこう、待ち遠しや春へ。
と、あとは写真に託して今月はこの辺で。


ラーメンて体にいいと思う。

発表になりましたね、3/31全国劇場公開
藤沼さん初監督作品「GOLD FISH」
試写会を観た人からは「どこにいた?」とのことでしたが
あたくし髪も切り役になり切りましたので無理もありません。
んなこたおいといてぜひ観てほしい作品です。

宮崎空港にて、永瀬さんだと前より親近感持っちゃったりしてパシャリ。

そして延岡へ
赤と白の煙突。

実家に帰ると従姉妹の子が隠れてて驚かしてきて
釣りいくかといえば行くというので一緒に。
寒いので服を買ってあげました、ワークマンで。

いい構えです。
釣果キビレチヌ一匹。

波の音がよかった。

お稲荷さんのお祭りの手伝いに。

天領うどん

1ゲームだけボーリングもしたりして。
ガーターがないのでいい勝負でした。

祝子川2023年


堤防にて。

健やかに。

本田誠人の実家に行き
高校時代やっていた漫才コンビ
Say-Youの資料を発見
興味を持ってくれた人に回してたんですね。

こういうの誠人が好きだったんですね。

自分はなんかやる気あんのかいという感じですが、好きな言葉のとこがグッときますね。
まさかその名の番組をやっているとは。

手がこんでる

これは僕ですね。
暇があったらやってみてください。

いや特徴だらけだと思うけど、ずっと一緒にいるとわからなくなったんですかね。

フケが出るだって、何を言っとるんだ誠人は。

千と千尋に出てきそうですね。
静けさと優しい波の音。

誠人へ。

ハナクソへ。

3月も一本一本Liveを旅してここへ! 


諭介がお答え致します

■「前回のタイトル、おごりブーメランを、おごりラーメンと読んでしまって、誰かにラーメンを奢ってもらった話かと思ってしまいました(笑)奢りじゃなくて、傲りか!と、おごりという言葉を調べて「奢り」「傲り」「驕り」があることを知り、知ってはいたけどその違いなど改めて勉強させていただきました。ありがとうございます(笑)傲りは謙虚さのない心のありよう。でも、自分は大丈夫!行けるぜ!と思うことだって悪いだけじゃないなと思いました。私は謙虚すぎて(自分で言うのもなんですが。笑)コロナにもずっとおびえててできないことの方が多かったので、もっとおごってた方がよかったんじゃないかと考えちゃいました。今となってはなんですけどね。コロナ明け、諭介さんの声を心配していましたが、何の心配もいりませんでしたね!復活してよかったです!!」
(A.T 2023/02/24 12:58)
→うん、わからなかったからビビっちゃうよね、僕もコロナになってみて自分の場合の症状がこんなものかと実感できてよかった、あっという間に治ってよかったです。すごく似てるねおごりラーメン、、

■「コロナ感染、大変でしたね。でもあまり重くなかったようで安心しました。少し落ち着いている今こそ気を緩めたらいけないと感じています。これから色んな規制が緩和されるようだけど、それでも完全に終わったわけではないので、手洗いうがい消毒・・・基本的な事は止めずに我慢してきたことを楽しんでいきたいです。
諭介さんも一度かかったとはいえどうぞお気をつけくださいね。楽しい春を!」
(夕陽 2023/02/25 23:26)
→あぁ、そうだね、気を緩めず手洗いうがい大事ね、風邪もひいてないから大事さを実感するわ。できること、我慢してたこと、徐々に広げてってよい春を!


5 件のコメント:

  1. 自分のお里に帰って充電してきたんですね。
    自分の育った場所は帰るとホッとしますよね。
    中尾さんの歌を聞きながら風を感じたり風景が浮かんでくるのは中尾さんの根っこのとこに延岡で育まれたキラキラした静けさがあるからなんですね。
    これからもいろんな人、物事と繋がりながら歌旅を!そんな歌旅の景色を楽しみにしてます。

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  2. 今回のコラムを読みながら、何曲かインザスープの歌を思い出し頭の中を流れていました。諭介さんがいつか音楽祭を開催されたら初延岡の地に足を運んでみたいです。
    写真よりSAY-YOUさんの紙もの、内容を見ていたら面白くて、青春を感じました☆チャートもあったのでついやっちゃいましたが、SAYさんと相性ピッタリでした!

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  3. “健やかな心” 良い言葉ですね。
    何かと時間に追われていて、目覚まし時計が鳴って「早く起きなきゃ!」っていう夢に起こされて時計を見たらまだ真夜中だったり・・・全く健やかな心を持てずにいるので、静けさを感じながらホッとできる場所、心がフラットになれる場所・・・諭介さんにとっての延岡みたいな場所があるってなんか良いなぁと感じました。
    いつかそんな延岡での音楽祭が実現すると良いですね。
    その時は私も諭介さんの歌を聴きながら延岡の風を感じて健やかになれたらなぁと思います。
    寒暖差の激しい季節、体調を崩さないように楽しい春を!

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  4. 忙しくしていると、働いていない時間を「余暇」と言ってしまう。たぶん、労働と余暇のどちらが大切か、ではなくどちらも時間の捉え方がちょっとズレている。「余暇」とか「退屈な時間」ではなく、「静けさの時間」って、素敵ですね。自分に、自分のむこう側に還っていく時間。
    新しい歌が生まれる予感ですね。春の風と芽吹き、楽しみにしています。

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  5. 暖かくなったかと思いきや、花冷えですね。油断して風邪を引いてしまったりするそうですが、日本には季節のことをいう言葉がたくさんあるんだなぁと思うと、花冷えも期間限定の素敵な言葉な気がしてしまいました。延岡での時間の話には、自分の気持ちがそんなふうになる場所があることを羨ましく思いました。何もないと言うけれど、諭介さんにとってはいろんなものがあるから、呑んだ帰り道に嬉しくなったり、ここで音楽祭をやってみたいという気持ちになったり、健やかな心を取り戻そうと思ったりするんだろうなと思いました。「健やかな心」これから年をとっていけば元気だとしても、身体の方はきっと自然と弱くなっていくものだから、心が健やかにいられるように思うことはとても大事なことのように思いました。私も忘れないようにしよう!!

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