最近は横浜マラソンに向けてちょこちょこ走ってる。tvkの番組しゃかりきの収録の合間にお誘いもらい、tvkの何番組かからの一人としての参加。今までもずっとそうだったけど特に今年の初めに「今年は脱皮の年にしたいな」と思っていて、フルマラソンはやったことのないことだったし脱皮できるかもしれないと躊躇なく「走らせてもらいます」と返答。やったことのないことへ飛び込むのはドキドキハラハラ緊張するけど僕には必要だ。ライブもマラソンも舞台も、いろんなきっかけをもらえて感謝、ありがたいです。
フルマラソンを走るにあたり、そこへ向けての練習メニューを作ってもらった。何日から何日までは何キロを何回走るといったメニュー。これなかなかその通りにはやれてないけど基準が明確になってわかりやすい。あぁ走れてないな、時間作って走んなくちゃとケツ叩きにもなる。ペース配分なんかも自分なりに意識しながら少しずつ楽に走れるようになったり、足が痛くなる距離やらその時の体調やら。10キロなんてそんなにしょっちゅう走ったことはなかったけど、走り始めた頃に比べるとタイムも短くなって距離的にも短く感じられるようになってきた。よく街中でマラソンしてる人たちが話をしながら走ってるのを見ると「よく話しながら走れるなぁ」とおもっていたけど、今はいくらか自分も話しながら走れる気がする。走ってるという意識がない感じ。体と頭が別になってるというか、体が勝手に走ってる感じだ。とは言え、走り出すまではどっかまだ「めんどっちいな」という気持ちだったり「やんなくちゃな」だったりするけど、走り出してしばらくすると体が自動運転の車になって「やっちゃえ日産」手放しで運転する永ちゃんまで余裕ではないけど、だるさもなくなって呼吸も整ってきて自動運転になる。
はたまた、音楽を聴きながら走ってる人も多いけど、自分には難しそうだなぁとおもう。走るリズムを曲のリズムに左右されるんじゃないかしらというのもあるけど、走っている時のことを思い出すと自分は自分の呼吸音をおもいだす。街や公園の音もあるけど、どんどん自分の呼吸音だけになってくる感じ。スッスハッハと鼻だけで吸って吸って吐いて吐いて。疲れてくると吐く時に口も使ってスッスハッハ、これが聴ける。昔グランドキャニオンにいった時のことを思い出す。思い描いてたのとは違い意外と観光客が多いんだなぁとがっくしきて車でちょっと離れ、誰もいない自分だけのスポットを求めて林の中を歩いていった。そこは誰もいなくて音がなかった。真夏に唇が痛くなるほど空気が乾燥していて、乾燥していると音がよく響く。自分が踏みつける小枝や土の音だけが体に響いてきて自分の呼吸も体に響いてくる。鹿かなにか、そこで息絶えたのだろう動物の大きな頭蓋骨があって白くて綺麗だった。林の中で一旦方向を見失って心細くなり、引き返そうと車に戻ったつもりが逆に進んでいたらしく林がいきなり途切れて目の前にでっかいグランドキャニオン。一切の音がなく広大で遥かな景色。岩に腰掛け足をぶらぶらして下を見たらば、風が下から吹いてきて、まるでフォレストガンプの最後のシーンのように羽が一つ風に吹き上げられてきた。思い描いてた景色の音のない中で、自分の呼吸と風の音だけを聞いて何時間か過ごした。渇いた空気、音のない中で深いところから聞こえてくる呼吸音や足音が好きだ。マラソンをしてると心が静かになって、そんな呼吸音や足音を自分の中に残すことができる。少々かっこつけた言い方をすれば、深い静けさの中で聴く自分の呼吸音は、誰もが持ってる自分の音楽じゃないやろか。人の中で、街の中で、暮らしの中で忘れてたそんな自分の音楽を聴きくことができる。だからかなにか、走りながら音楽を聴くのは自分的には何かもったいない気にもなる。と、いうかそもそも走る時に音楽が聴けるアイフォンなどの機械を持っていないのだけんども。
はたまたのはたまた、マラソンこれ、実際にトレーニングをする前は「まぁ走れるっぺ」と軽く見積もっていたのだけど、実際に走ってみると、走るたびにその長さを思い知ってくる。今のところ、このトレーニングで一番長くて15キロ。ノンストップで15キロを走ったのは人生初めてのことで、「おぉ、未知の領域を突破したぞ」ってな気分になったけど、足は痛くなり自動運転は通用しなくヒーヒーいっていたのに、フルマラソンはこの倍プラスの12キロかと思うと、42.195キロ、その長さをナメていたなと実感する。いつもそう、あれおもしろそうだ、あれやってみたい、これやってみたい、あそへ行ってみたいと思い描いたことを実際にやってみようと一歩足を踏み入れてから、その道のりの長さや大変さに気付かされる。ならばもっと練習しなくちゃ、こうしなくちゃとなる。描いた夢に一歩踏み込むと夢の手前に目標ができて、ほんの少しずつでも前に進んでることを実感できる、生きてる感じがする、そん時が面白い。
心静かに自分と向き合えて、自分を知らされたり、頭がすっきりして浄化されたり、人生と重なるとこがあったり、いよいよ近づいてきたインザスープワンマン、ジュテームへの体力作りになったりと全部繋がっていいことばかりで10月29日の「横浜マラソン出場」、本当にいいきっかけをもらった。横浜マラソンは制限時間6時間、もっと練習しとけばよかったなとか途中で制限時間オーバーでバスに乗せられ強制送還ってことになって後悔しないよう特訓。秋らしい秋、渇いた空気の中気持ちよく走ろうとおもう次第です。
と今月はこの辺で。10月6日ジュテーム、新宿ロフトで会いましょう。ハバナイスオータム!
借りたレンタカー パンクして
札幌にて |
ジャコキャベツ イン札幌 |
札幌に行くといつも行ってた居酒屋おとうちゃん
前回行った時に9月で店閉めると聞き 今回のライブを組ませてもらった ほんとにいくたびにあってくれる場所でいつもの味にほっとしてました。 おとうちゃんありがとう! |
そんなおとうちゃんの隣りの店 の貼り紙。 |
リンダガレ-ジ 初めての西荻ライブ お店も人も 雰囲気よくて、また歌わせてもらいたい場所発見。 |
祭りだわっしょい
カメラを向けると目線をくれました。 兄ちゃんかっちょいいね。 |
つんたさん この人もまたいつもそこにあってくれるイベントを開催していてくれる人。 音楽的刺激ももらえてありがたいです。 |
今年最後の釣りか。昼間は日に焼けすぎるので、釣り仲間の磯先輩と豪ちゃんと。 磯先輩は元料理人で毎回豪華な料理を仕込んで振舞ってくれます。 いつも本当の贅沢だなぁと思います。 |
火をおこす作業も楽し。 |
腹ぱんぱん。 |
満月と磯先輩 |
満月と海、そして磯にできた水たまりに浮かぶ月。 |
そんでやりました。30センチ。 ケミホタルという発光物をウキにつけて真っ暗な海に浮かべる。 それをみているだけでも楽しい。蛍の光みたいで。 夜釣り、また来年行きたいであります。 今年黒鯛釣果、去年と同じ3枚なり。 |
そしていよいよ、2017年ジュテーム。新宿ロフトにて待つ! |
◆諭介がお答えいたします
■「毎回楽しみ&楽しく読んでます(^^)/あと4回このブログを読んだら今年も終わりかぁ~とシミジミで[センチメンタルのバカ野郎]な気分の今日この頃です。 高校野球。もう言葉からして酸っぱいです。あの時代は何をしても酸っぱいです。町中や電車で高校生を見ると[ぎゃっ!]って酸っぱくなります。でもギトギトまみれの日々(あくまで私の日々ですが)に爽やかな風をくれますよね。はい。分かります。 「若者の青春は人生のレモンスライスなのかもしれない」そうかもしれない、でも違うかもしれない30%の気持ち。揺らぎが残っていて中尾さんの人間臭さにほっとしました。まっすぐな文章でも揺らぎながら書いているのかな、と。 そこで質問です。ブログは一気に書き上げるのですか?もしくは何日かで分けたりするのですか?ブログを書くにあたっての癖というか心持ちを教えてください✩ マラソンに舞台とこちらも報告を楽しみにしてます! 」(Yuka 2017年9月5日 9:52)
→だいたい一気に書くよ。時々力尽きて途中で寝てしまうこともあるけんど。癖というか、いかがおすごしか?っての毎回入れてから本題に入る。心もちとしては、ウソつかない、かや。
■「「脱皮の年にしたい」なんとなくでも、大人になってからそう思えるのは、すごくパワーがいることだと思うので、すごいなと思います。ましてや挑戦したことのないフルマラソンや演劇の初めての舞台。甲子園の高校球児たちが諭介さんに与えてくれたような感情を、今度は諭介さんからもらっちゃうんじゃないでしょうかね。それこそ、まったくこちらが勝手にグッときて自然と「自分もがんばっぺ」な気持ちにさせてくれるような頑張りを期待しています!でも「楽しむ」も忘れずに。そして、もうすでにマラソンの練習やら脱皮意識が、曲や歌に繋がっているんじゃないかなと、先日稲毛での新曲や札幌での即興で歌われた言葉に、なんとなくそう思いました。大人の青春だって人生のレモンスライス!と書いて違うかもしれないと思いました。ジュテーム楽しみにしてます(笑)」
(A.T 2017年9月19日 17:14)
→青春だあね、気がつくと流れて行けないゴムボ-ルがたまっちゃうから、自分で流していけたらとおもうわ。ジュテイムで!
■「中尾さん、こんにちは! 9月は、In the soupのfacebookなどで、秋の北海道レポ楽しく読ませて頂きました。ライブは勿論、道中の写真も、楽しそうで羨ましい~(秋の北海道って気候的にも過ごしやすそうで!) 10/6のジュテームワンマン、マラソン、舞台と、多彩&充実&脱皮チャンス満載で楽しみです!中尾さんが野球からもらったパワーが炸裂するんでしょうね。こちらも応援しがいがあります!私もさらに中尾さんからパワーもらって脱皮したいんで、よろしくお願いいたします。 たくさんプロジェクトの予定があると、からだづくり等、ストイックな生活なのかな?ですが、そんな中で中尾さんの自分へのごほうび?ほっとひと息つけるのはどんな時ですか? 私のごほうびは、これからの季節、いも栗牡蠣カニいくら等たくさんの大好物を楽しむことです! ではでは(^-^)/」
(しゃるろっか 2017年9月22日 9:32)
→全然ストイックでないよ。食べたいときに食べたいもの食べるし。マラソンが全部に繋がってバランスとってくれてるかも。ご褒美というか充電できるのはやっぱり海、磯、江ノ島やね。
■「「脱皮の年にしたい」その言葉通り、マラソン、舞台・・・ちょっとビックリする部分もあったけど新しい事に挑戦する姿勢、カッコいいです。 目標を言うのも考えるのも簡単だけどそれをちゃんとカタチにしてみせるって私はなかなかできていないので有言実行できる人って素晴らしいなあって感心します。 きっとマラソンも舞台も成功しますね! 諭介さんの中でもう次の目標はあるのでしょうか?私はまず有言実行できるようになるのが目標です(笑)」
(夕陽 2017年9月25日 20:30)
→ とにかくあたってぶつかれやね。次はまだないね、今あることでドキドキだあね。
ここにきて急に寒くなってしまいました。今年の秋はやる気満々ではなかったのでしょうか、ね?いつだかここで日本に四季があってよかったと書いたことを、短かった夏や秋を感じて思い出し不安になったりします。でも、毎年匂ってくる金木犀には安心。それは年に一度のジュテームにもです。今年もジュテームがあってよかった♪マラソンの話、呼吸の音、グランドキャニオンでの音の話。読みながら引き込まれ、私の耳も静かになりました。自分の呼吸音は自分だけの音楽。そうかもしれないですね。自分の心の中のことが曲や歌になったりするから、呼吸の音も言葉のない音楽ですよね。そして「これが聴ける。」って自分で言ってるところがなんか面白かったです。諭介さんが自分と向き合って曲を作るのがわかるような気がしました。なにはともあれマラソン大会、気持ちよく走り、夢、その手前の目標を超えられるよう頑張れ!応援しています。
返信削除中尾さん、こんにちは!ジュテームありがとうございました!スペース雑遊での公演も無事見られそうで良かったです。今年の秋後半は雨続きで、地元の運動会も秋祭りも延期や中止が続いてハラハラしました(現時点でも延期中でまだ終わってないイベントもあります(;^_^A)その分、横浜マラソンが良いお天気になるよう祈ってます!
返信削除自分の体の音を聞く…面白いですね!私は「逆立ち」ブームですが、さかだち中は耳の血流がゴォゴォ鳴ってる気がします。まだ壁にもたれないとできないですけど。中尾さんは逆立ちできますか?
冬のパワーフードの件ですが、しょうが(体を温める・抗菌作用がある)とはちみつ(のどに良い)は、マラソンにも舞台稽古にもおススメです!私は冷え性なので、これからの季節は足の指をわきゃわきゃ動かして全身の血流をせっついてます。
ではでは(^-^)/
ジュテーム、今年も最高に楽しかったです。
返信削除毎年ジュテームが終わると何か少し燃え尽きてしまったような感覚と切ない気持ちでいっぱいになってしまうのはきっと秋のせいですよね?
諭介さんはきっとマラソンやら舞台やらまだまだ大仕事が残ってるからセンチメンタルになってる場合ではないですね。(これが更新される頃はきっともうマラソンは終わってますね?強制送還される事なく完走できているように祈ってます。)
私は走るのが苦手なのでマラソンとかあまりやった事はないんだけど、走るとしたら音楽のリズムに合わせないと途中で飽きちゃうので、自分の呼吸音を聞きながらなんて考えた事もなかったけど面白いですね。
多分・・・ほぼ絶対、マラソンとかやってみようなんて思う事は無いだろうけどもしそんな機会があったら自分の呼吸音をBGMにしてみようと思います。
中尾さん、こんにちは。
返信削除ジュテームお疲れさまでした。楽しかったです。中尾氏、まじいい感じに格好良かったです。 5月はびっくりするくらいはぢけてて、今回はしっとり落ち着いて安心感みたいのを覚えて、どちらも中尾諭介だ!と感じました。
マラソン大会のお天気は、、決行か否か、と心配な日のコメントです。 頑張ってください!
いっぱい走れるようになって、変わったことはありますか?
グランドキャニオン、いいなあ!!!素敵な経験!堂々としてでっかいんだろうなあ。
夜、暗闇の磯でバーベキューって、、おもろい大人な遊びしてますなあ。。
余談ですが、自分はたまに山に登るんですが、息が上がりそうなとき、耳の奥に呼吸がこだまして、目の前の自分が息だけになってる感じを覚えることがありますが、その時は囀りが鬱陶しいくらい苦しかったりするのですが、また、雨に降られると恐怖なくらい孤独になったりしますが、後になって思い返してみると、苦しいとか恐いとかが妙なことですが、森羅万象の一部な自分を愛おしく有難く感じられる記憶として残りますです。 。