2024年3月1日金曜日

Vol.288「コロナのお土産」の巻

  2024年も2月が終わりの日、一年で一番寒い時期っすね。それでも三寒四温を繰り返してゆっくりと春へ。
そんな中、今年も確実に受粉しまして「きたか」とクシュン。今年の花粉対策実験は「ハンドクリーム&リップクリーム、そして「リップクリームを鼻の中にも塗る」です。結果、鼻に入れたものを唇に塗るといった形になりますが、ワラをもつかむ気持ちですので、汚いとかはあまり気にならず、粘膜に花粉がつくのを防御してくれるんでないかという願いが勝ります。たまに花粉症じゃないって人がおりますが、本当に羨ましいですね。花粉舞うこの頃、いかがおすごしか。

 すっかり世の中、コロナ期をぬけましてそれ以前の生活に戻ってきましたけども、2020年から2023年というのは今後もすぐに思い出せる時期になるんでしょうね。そんなコロナ期に自分は何をしていたのか、老後おじいさんになった時に将棋かなんかをさしながら近所の子供等に聞かせるイメージを浮かべながら書きますと、「ワシはデジタル、デジタルへの挑戦をしたんじゃ、そして中止を余儀なくされたライブもいくつかあったけど、変わらずライブハウスにも出続けて弾き語りのワンマンを開催するようになったんじゃ」というとこでしょうか。

 デジタルといってもインスタグラムをはじめたり、ユーチューブの編集やアップを何度かしてみたというだけですが、今までそちら方面ヒト任せ、得意な人にやって貰えばいいでしょ的な生き方をずっとしてきたもので、自分的には大きな挑戦だったわけです。コロナめ、この時期をただでは過ごさない、お土産はもらってくぜといった気持ちでありました。
 結果的に、一個一個わからないことを調べていけば辿り着く、できないことはないと言うことがわかりました。なのでそれ以降はデジタル以外のこと、音楽においても自分で一個一個解決していくことが増えたように思います。また自分ができるようになった事を、誰かが食わず嫌いでめんどくさいと毛嫌いしていたりすると「あぁもったいない、全然簡単なことなのに」と、人には人のタイミングがあるのでうざったいだろうなとおもいつつ、すすめたりもして。内在批判と同じく、どちらが自由かというとやはり、仕組みをわかってるほうがやれることも増えて自由ではあるなぁと思います。

 なんでも自由や面白いことってのは、そのラインの向こう側、一歩踏み込んだとこにあるんでしょうね。
 若い時には「そんなのめんどくせぇ」と突っぱねてた事でも、ぐいぐいぐいと自分を縛り付けて「やってみろやってみろ」とやってみると景色が変わる。20代の頃に仕事先で初めて携帯を持たされた時、涙ぐんだ。自分は元々なぜかデジタル、文明社会、時代の流れに抗う性質のようで、「携帯を持つ=文明社会への敗北」といった感覚があったんだと思います。バンド活動が進むと、ラジオ番組のMCとして起用されるようになり、ちょうどその頃にリスナーからのコメントがハガキから電子メールへ移行されていく時期でメールアドレスというものに初めて出会い、それを読み上げなくてはいけなかったのだけど、その時も何か悔しい気持ちになり、記号の名前を覚える気にならずスラッシュなどは「斜め斜め!」と抗う気持ちで読んでたのを思い出します。

 いまだにガラケーとはいえアイパッドもノートパソコンも持っていて、それを使っての生活にどっぷり慣れていますが、デジタル社会というのは、例えばなくならないと思ってた「ツイッター」がいきなり「X」になったりと、いとも簡単に変わったりひっくり返される心許なさを感じます。
 加えて、イーロン・マスク氏がよかれと思って変更したシステムにより、奇抜な映像や脈絡のない目をひきたいためだけの映像が前よりよく流れるようになったように感じます。さほど興味のなかったものに目を持っていかれて、自分が何をみようとしてたのかを忘れてしまうこともよくあったり、相変わらずの匿名での誹謗中傷、大衆同士での監視、またはそのコメント欄での多数派の意見の確認などを思考停止のままやってる自分。もしも誰かが人々を洗脳誘導しようと思ったら、これは簡単に持ってかれるだろうなぁと思ったり、いいことじゃまったくないなと思いつつ、もっと何かないかとスクロール。結局なんもないままに時間潰し、完全にデジタル社会に飲み込まれとるがなと自分にツッコミつつ、慣らされた頭によく浮かぶのは泉谷しげるさんの「春夏秋冬」の一節。

「隣を横目で覗き 自分の位置を確かめる また一つズルくなった 当分照れ笑いが続く」

 路上で何度も歌い、「恥」ということを教えてもらった一節。この時代になおさら響いてくる。泉谷さんの歌には予言めいたものがあったりと気付かされることがよくある。昔の歌にはたった一節の中に人生において大事な事を教えてくれるものが散りばめられていたんじゃよと、お爺さんアゲイン。

 文明に対して文化のレベルを上げていかないと飲み込まれてしまうべな、と大層な事を考えたりもしつつデジタルとも上手に付き合っていけたらと。改めて自分が感じた事を歌にして、演奏歌を発し、聞いてくれる人がそれぞれに感じてもらうLIVE、生で空気の振動を共有し、それぞれが自分自身を感じ合うLIVEというものが愛しく感じ、それができていることに感謝しつつ、ますますやってやる!となりながら今月はこの辺で。


雪が降った日
BS松竹東急の番組がむしゃらの収録後にそのまま、来季もがんばろう会

その時に話してて発覚
2001年にロッキンオンジャパンフェスで同じステージで共演してたんですね
ライセンスと

インザスープ

ビョーン

また今年もよろしくお願いします。

そう、あたしが今回デジタルの事を書いたのは
このチラシを作ったからであります。
あたくしデジタルチラシ初作成に自分で感動したからであります。
ここに辿り着くまでに紆余曲折がありました。

なんか暗いなぁとなったり

品がないなぁとなったり

結局普通が1番だなぁとなってシンプルイズベスト。

横浜って、やっぱり好きだなぁとパシャ
空気がおいしかったです。

延岡は本田家の壁に貼ってもらいました。
かっこいい壁にあってますね、ありがたや。

この日に向けて一つ一つ。
よろしくお願いします。

諭介がお答え致します

■「私は諭介さんフィルターの、ほんわりあたたかい優しくまっすぐな世界が大好きです。
主張しすぎず、控えめながらも熱く、そっと寄り添ってくれ安心感とあと一歩の前向きな気持ちをいつも届けてくれます。

ミツバチの如し、諭介さんがジャンルを超え歌いその幸せな気持ち(愛)はその歌声を聴いた人の中に宿り、歌以外にも心に少しのゆとり(愛)が芽生え、身近な人にも優しく接せられ、それがどんどん波及し愛が循環してキラキラした世の中がやおら広まってきていると思います♪

p.s ラプソディ長すぎたなどと反省しないで下さい。聴きに来た方みなさん、もっともっと聴いていたかったし、同じ空間に居られることが嬉しかったことは間違いなしです!
いつか、『オーナー中尾のペンション合宿』(オールナイト ライブ+座談会)なんて企画いかがでしょうか?」
(みなきち 2024/02/05 4:55)
→アタシなんか嬉しいやん、じわじわと広がっていくイメージ忘れないでがんばろうって思えるわ、ありがとう、オールナイトっ座談会っ、まずは体力作りだあねっ

■「ペンション中尾、楽しかったです。この先回数を重ねていっていつか本当のペンションで開催できたらいいですね。
慣れない歌に一生懸命向き合う諭介さん、それを温かく見守る会場と配信の観客、会場スタッフの方々・・・愛が溢れた空間でしたね。それを体感できた私も温かい気持ちになりました。素敵な時間をありがとう。
4月の弾き語りも愛で満開の歌花たち、どんな花が楽しみです♪」
(夕陽 2024/02/26 23:47)
→はは〜ん本当のペンションだったらオールナイトありやね、と繋がってアイディアが広がってくね。回を重ねると向き合い方がわかってくるのもおもしろいわ、体感してくれてありがとう、春も咲かせるのでお楽しみにっ

■「ペンション中尾のMCで最近お気に入りと話されていた芸人・永野さん、宮崎出身とは知りませんでした。私が最近「この方、宮崎出身だったんだ!」と知ったのはZAZEN BOYSのギタリスト・カシオメンさんです。
わたくし事ですが、今年は、ペーパードライバー卒業が目標で、「ペーパードライバー教習」というものを受けます。勉強に(?)「中尾ドライビングスクール」の回を読み返してみたら、もう9年前の出来事でした!(2015年のvol.189)
中尾さんは、あれからは順調に運転されてますか?」
(しゃるろっか 2024/02/28 10:57)
→ザゼンのギタリスト、ソウくんよね?カシオメンという名前なのか、宮崎県呑み会みたいなのがあって仲良くなってその後も何度か呑んでるよ、ギブソンJ45を買った帰りにも連絡あって呑んだわ。車はちょこちょこカーシェアで乗ってて、ゴールドカードまでいったのだけど、去年切符きられちまったわ、またゴールド目指しますっ

■「諭介さんのペンションは本当にすごいなぁと思います。オールリクエストなところもそうですが、諭介さんが絶対に歌わなさそうな曲を歌ってくれるところや、これは諭介さんも嬉しいと話していましたが、お客さんのリクエストから知らなかったいい歌に出会えること。諭介さんに合う曲だな~というライブ中の発見もあって面白いです。今まで5回の開催、いつもペンションの予定が決まったら、リクエストの曲を選んでしまうけど、この曲はマスターにどうかな?というアンテナを日々張って、リクエスト曲を溜めておきたいなと思いました(笑)反省と言ってた2時間半もむしろあっという間でした。一生懸命自分と向き合ってくれた自分事の時間はライブでみんなの時間になりますね!春の弾き語りもとても楽しみです」
(A.T 2024/02/28 12:23)
→アンテナを日々はってというのがいい心がけですね、今度またどんな歌が集まってくるのか楽しみです、マスター。ほんとにみんなと共有してる感じがしていい企画やねペンション。弾き語りワンマンもまた挑戦、そこに向かって準備から楽しんでくのでぜひお楽しみにっ。

■「今回のペンションでは3曲くらい初めて聴くお気に入りの歌ができました。マスターのおかげですありがとうございます。諭介さんの書いている「自分事に愛と感謝を…」ってすごく共感するし、ライブで諭介さんの愛(歌)を受けとった人たちがさらに日常でその人の大事な人たちへも愛が伝わっていくような感じになるといいなぁと思いました。これからも歌と旅を通じてたくさん転がりながら伝えていってくださいね」
(hitomi 2024/02/29 20:57)
→内側からじわじわと伝えてくよ、ありがとうっ。お気に入りができたとのこと、ミツバチとして役目を果たせて嬉しいわ、これからもじわじわ〜っと広めていくので、ぜひ受け取ってちょうだいっ。

5 件のコメント:

  1. 香り・匂いって、一瞬にしてその時の情景や記憶につながりますよね。

    ライブに行けていない期間も含めこの二十数年毎年、
    秋のsweetな金木犀のにおい=金木犀の香りが〜♪と魚の手紙+インスー=ジュテームを想い出すという方程式でしたが、
    新たに、
    4-STiKSを初体感させてもらった先日LOFT「やなもん生誕祭」の帰り道が沈丁花の香りで満たされていたので、
    初春、沈丁花の香り=せつない気持ち=諭介さん(時々やなもん…!?)と加わり、街行く香りの春と秋とで諭介さんに繋がれるようにレベルアップしました〜笑

    来月はいよいよGBでの恒例ワンマン❣️
    に向けアクセル全開ですね!
    諭介さん、胃が痛くなりませんように…お身体もお喉も万全で12日が迎えられますように…
    ありのままで諭介さんで大丈夫ですよ〜と心より応援しています♪

    そして、街中は桜が散っても当日会場はみんなのよい顔で桜花爛漫になっていることが今から目に浮かび、待ち遠しく楽しみでなりません。

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  2. 諭介さんがラジオでスラッシュを「斜め斜め!」って言ってたのをよく覚えています。
    当時はウケ狙いでそうやって言ってるんだと思ってたので抗ってただなんてちょっと笑えました。
    時代の流れに抗ってアナログなものを選びたくなるのは私もそうだけど、コロナ禍でライブに行けなくなった時も配信で楽しむことができてデジタル万歳!って思っていたのでデジタルに助けられながら気持ちはアナログでってことにしておきます。

    春めいてきましたね。花粉症対策のリップクリーム、きっとリップクリームは唇に塗られたいんですけど・・・って思ってると思うので鼻にはそれ用のワセリンを塗ってみてください。ワクワクな春を!

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  3. 2024年ついに花粉が私にも来ました。花粉症じゃない人だったので悔しいです!でも今のところ鼻にリップクリームは塗っていません!とかなんとか言ってる余裕が花粉症にはありますが、コロナのときは本当に初めてのことで、すごく怖かったです。諭介さんの “面白いことってのは一歩踏み込んだとこにあるんでしょうね。”っていうことなら、私自身は一歩も踏み込めなかったコロナ期でした。それなりにできることを探して楽しめたこともあったけれど、苦手なデジタルに挑戦しつつ、実際のライブも続けてきたこと諭介さんに比べたら全然だった!なので、お爺さんその時が来たらもっと自慢気に話してよいかと思います!(笑) それにしても「コロナのお土産」ってタイトル面白いですね。

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  4. しゃるろっか2024年3月28日 14:33

    チラシの変遷、紆余曲折の記録、面白かったです(^^)
    (ipadで作られたんですか?私の周りではcanvaというデザインアプリが流行ってます。)

    4月の弾き語りワンマン、楽しみにしてます!
    (会場RJGB近くの井の頭公園の桜も楽しみ。)
    タイトルの通り、「始業」の季節の景気づけのほど、何卒よろしくお願いいたします。敬具。

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  5. 諭介さんのチラシいいですね!そういえば、と思うくらい諭介さんのデジタルに抗う発言が懐かしくなります。ラジオの感想もハガキからメールになる移行期というのも、めちゃくちゃ古い時代の人になった気分です。どうしましょう。
    「お爺さんアゲイン」のフレーズには笑いましたが。
    コロナ期にはライブ配信が普及して、ライブを聴けることはもちろんとっても嬉しく、行ったことのないライブハウスなどもいくつか知れて行ってみたいライブハウスができて今後実際に行く機会を作るきっかけになりそうで良かったなと思います。ライブ以外でもオンライン普及により遠方の方から興味のある講座をいくつも受講できたり、コロナ期以前の自分と今ではがらりと変わったなぁと諭介さんの「コロナのお土産」という言葉を聞いて私もそうかも。と思いました。

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