はいーどうもこんにちは!
中尾諭介です 二人合わせて 「Say-You」でーす!
そうね、どうして漫才をはじめたのかよく聞かれるね うん
モテたい!そう女の子にモテたい!
あぁそうやねモテなかったねぇ 全然ね
えっ そんなことないわ カッコよくないわ いや全然モテんかったって
ほうほうどうして僕がカッコよく見えるか?
がはは!!!
っいや隣にあんたがいるからね、なるほどね、
いやぁウケるね、高校時代からやってるネタだけど今だにうけるね
あぁ、そう?
ほしい?
彼女、いやでも彼女もいたらいたでめんどくさいよ
なんでって、喧嘩するやん、男と女って
まぁた偉そうに、仲裁人? 簡単に言うけどあんたできるとけ? 仲裁人が
ほお、じゃぁ今からそこに彼女がおるとして僕が喧嘩するからあんた止めてん
じゃあ彼女の名前が、ゆうこってしようか
そうそう、ゆうこと僕の喧嘩をとめてみてん
「おせぇじゃねぇか」
いやお前が言うな! お前は仲裁人じゃろ
って、もういっか、続きはYouTubeでみてもらおうか
うん、ウケたね、1,300人の前で、気持ちよかったね、やれてよかったね
最近どうよ忙しそうやね
ほういろんな人んとこ行ってね、へ~、一瞬で行けるとけ
いや、のぞいたらいかんやろっ
まぁでもやるか
でも嬉しいやろ、こんなにたくさんの人たちがね、あんたすごいね。
演劇界からは佐藤二朗さんやらラサールさんやらがSNSであげてYahoo!ニュースにもなって大勢の人たちがびっくりしてあんたを想って。「ペテカン」はいるし、宮崎では「あんてな」もあって、そんで家族がいて、あんたを慕う後輩たちがたくさんいることも知ったわ。なんとなくタメ張ってやれてる気がしてたけど全然やわ、やっぱりかなわんね。
高校時代からそう思ってて、自分は自分の道をみつけて、横目でみながらずっときて
ずっとあんたがいたのよ 漫才コンビではなくなったけどずっと、なんやろね、別々の畑なのに
そりゃそうか、高校時代にあんなに練習して、たくさんの舞台に立って、笑い声を一緒に浴びて、調子にも乗って、全部あんたが僕に仕込んで稽古つけてよ、不思議なんだけど、なんで誰に習ったわけでもないのにあんなにハッキリと演出できた? 高校時代に。親父さんの影響? 僕は言われるまんまやったもんね。
部活より厳しかったもんなぁ。「そのツッコミは違う」とかツッコミにツッコミ入れて、僕のやる気がなくなるとスーパーカップの1.5倍とポカリスエットくれて、アメとムチでうまく稽古してくれて、しかも同級生に、演劇部でもない、誰に習ったわけでもないのに、根っからの演出家なんだろうね。根っからの演劇人なんだわ。
あん時の感じ、あれがなかったら今の僕はないね、インザスープもなかったよ。大学行けたのも、一芸一能で漫才で優勝したからで、そこで出会ったメンバーだからね。もっと何か違うことをやらかせるんじゃないかって思ったのも、あの時があったからよね。
高一のはじめの「弁当の時間がつまらんね」からはじまった漫才が今につながってんだもんな。あれから勘違いの旅がはじまったんだわ。なんかできる気がするって。
でも、その最初の漫才の時に、いざ演るって言う時になって誠人、一回躊躇したんだわ、こっちは体に入れてきた練習してきたことを出したくてウズウズしてたから、「いや、やろうや」って僕が言ったんだわ、うん、そうよ。
意外とそういう場面では僕のほうがつっこんでいったね、ものを知らんからやろね。だからね、やっぱりうちらはデコとボコで奇跡的にぴったりだったんじゃないかね、今だから自分で言うけど。星のイタズラで出会ったような気もするわ、かっこよすぎるってや、でもそんな気がする。高校だって僕は違う学校に行くはずが飛ばされて家から遠い西校にいって、おんなじクラスになって、中学から知ってたけどあんまり話したことなかった誠人がいて、他に知ってる人がいないからちょっとずつ話すようになって、家に遊びに行って、家がまた宝箱みたいでいろんな音楽やら本があって、そこでも影響を受けて、漫才するようになってコンビ名を考えて誠と諭で「Say-You」って、卒業してから知ったけど西校の同窓会の名前も「星遊会」で、その星遊会がプレゼンツしてくれて2年前に文化センターで「ワロタモンガチ」もできたもんね。星のイタズラやわ、かっこよすぎるけどね、二人の関係性をうまく言えんもんね、元相方っていっても、高校の時に遊びの延長でやってただけやし、同じ劇団員でもバンドメンバーでもないし、それでもいつか一緒になんかやるだろうなって思ってて、実際に、お互いに出会った仲間、ペテカンとインザスープでやったり2人でやったり。僕はよ、そんな関係性がずっと自慢やったよ、自慢やったし自信にもなってた。誠人みて自分の位置も確かめたりもしてたし、足りないもんも気づかされたり、もっと2人で面白いことができるように自分がもっと進化せにゃとも思った。あんたがそういうやりかたなら僕はこうやるとも思ってきたし、単純に嫉妬したり自慢したかったり、星と星がぶつかってすごい光が放てるように、より自分でいようとも思えて、一緒に舞台に立つとそのまんまで無敵な気持ちになれたわ。
進化と言えば、1月19日。「落ち着いて話せる時に電話ちょうだい」とメールが来て、午後5時前に青山の246沿いから電話して、たわいもない話をして、そん時に僕は「最近は配信やらデジタルの世界に飛び込むべく機材を集めて勉強してるわ」と言ったら「進化やね、進化していかんとね」ってちょっと言い聞かせるように言いよったね。「うん、進化していかんとね」って言って話した後、「電話で話したかったのは、、医者に行ったんだけど、その、まぁ、余命ってやつ?」って言ってそこで電波が途切れて電話が切れて、掛け直して「余命ってやつをね、告げられてね、」と言って僕が何も言えず黙ってると「まぁ、ゆうすけはこの電話を切ったあと落ち込むだろうけど、」って言って間ができた瞬間、青山の街に5時のチャイムが鳴って、それが「カラスなぜ鳴くの」のオルゴールみたいなやつで、電話越しに響く「カラスなぜ鳴くの」を聞いて誠人、「うわー! ここで流れるか! やっぱもってるなぁー俺!」って喜んでて、そん時も言ったけど、なんでこんなことで、こんな時にそんなに喜べんだって、そんなことも劇的に感じる根っからの劇人なんだと思ったよ。それが高校時代から変わらん。
ここ数年で一緒にライヴすることが何度かあったけど、その度に「変わらんなぁ」って思ってた。この「変わらんなぁ」って、成長してないって意味じゃなくて、嬉しくなる感じのやつね、インザスープのワンマン、ジュテームの配信の時、家族で観てくれて娘の茜ちゃんが「ゆうすけかわらんねー」的なことを言ったってツイッターに書いてて、ほんだらあんた、「それって成長してないってことか?」と笑っていたけど、まぁそう言うとこもあるけど、そういうことでなくて、時間も流れて時代を超えても変わらんてのは時間が流れてるんだから転がり続けてないと思えないことやないやろか、あぁ、わかってるってか、そうやね、ロックやなくてロックンロールや。
誠人と一緒にライブして「変わらんなぁ」って思えることが嬉しかったのよね、なんでか。たたかってきたんだわ、あの頃の感覚を守りながら成長してきたんだわ、お互いに、漫才やりながら感じてたんだわきっと。成長せずに高校時代のまんまで漫才しても、絶対面白くなかったやろ? 2年前のワロタモンガチのオープニングの漫才を作った稽古の時間、面白かったね。腹抱えて笑って、作っていって、どんどん出来ていって、すごくいい空気が流れてて気持ちよかった、おもしろかったよね。あの部屋の空気、やさしい光が差し込んでて、神がかってて、自由で気持ちいい風が入って来て、幸せな時間やったよ。誠人、なんか出してたか、なんかそういうオーラっていうか、空気みたいなやつ。あぁ、やっぱりねって、屁かいっぷぅ~ってっ。
それにしても「電話切ったあと落ち込むだろうけど、」ってその後に何を言おうとした? そんな時にも心配してくれてからに、ガンになった時も、その途中も、伝えてくれてありがとう。逆に心配もしてくれて、ライブの時も、「こう言う時は」って舞台に上がる何かしらを教えてくれて、こちらもそれなりに経験をしてきて、自分として誠人とやりあえてるつもりだったから、まだ教えられるかともおもったけどね。ちょっと長くなったね、どうしようか? うちらはコンビだったからあんたがおらんと何もできんし、漫才を僕がすることももうないやろ。卒業してからも、音楽の道に行っても、ずっとまたいつか一緒に漫才演るだろうって思って来て、実際に演って。でもこんなもんじゃない、もっと面白くできるとも思い続けられて、まだ今もどっか、誠人といつかやるんだって体が演りたがってて、頭がもうできないんだって教えてきての繰り返しやわ。誠人、どうしようか。とか言って、ともあれ、これから先も頼むわね、みててよ。僕の中にあんたは根付いているから、僕が進化していけばあんたも進化したことになるやろ、そんな風に思うしかないわ。どうしたっているんだから、一緒に進化していこや。ほんで、もっと自慢できるようになるわね、2人でやったこと、誠人のこと、僕にとってあんたの存在がでかすぎるわ、いくしかないね、進化してくよ。
あぁ、ほんとにね、長くなったね
えっ、こんなの漫才じゃないって? こんなつまらんこと言わんってや
そりゃあんたがおらんと面白くならんわ
いや喜びすぎやろっ
全然話したらんけどね、これから先、またいつかでいっか。そうそう、さっき載せたYouTubeの漫才の最後、あんたアドリブで2人で誕生させたキャラ、「僕がですか?!」をかましてきて、僕がついていけてないのを察して、本当は「いいかげんにしなさい!」って僕が締めなくちゃいけないのに、あんたが言って締めたやろ。お察しの通りアドリブについていけてなかったわ、締めてくれて助かったー、今日は僕が締めるわ
「修学旅行!」って、今からネタやらんから
体が動いてしまったやん
締めるって言ってんだから
もういいわ!
いい加減にしなさい!!
Say-Youでした!!!
今月はこの辺で。
延岡市北川町にてLIVE。手作りでステージを作ってもらい |
幼なじみがアイディアを出して、切って貼ってしてくれてオリジナルのステージを作ってくれた |
その、北川の妖精 |
みみずが元気で嬉しい、カンタロウミミズ |
自主隔離生活 |
誠人の家の屋上。ここでお互いの親とかに漫才観てもらったりしたことあったな |
誠人の帽子囲んで、焼酎渡して、同級生と。誠人が望んでた、「あん人、こんげやったがね」をやったわ。誠人とこのメンバーと集まれてよかった。 |
はじめて組んだバンド、のけもの |
神社の手伝いもして |
思い出のジョイフルよ |
夕刊デイリーには昔からお世話になってるね。ギャグ100個もっていうか一個もなかったけどね。 |
九州大会の宮崎予選にて。 |
別々の道選んだけど、隣にいた。 |
こんなに沢山の人達がいるなかで本田さんに出会えた事、沢山一緒にいろんな経験、時間を過ごしてきた事、支えあってきた時間は大切な大切な宝物ですね。
返信削除諭介さんから誠人さんへのお手紙読ませてもらいありがとうございました。
返信削除初めてワロタモンガチの動画を観たときに、お二人の漫才でたくさんの人たちが笑顔になっていて「すごいなー!」って感動したと同時に私も誰かを笑顔にしていきたい!と思いました。
おきざりのブルースの前に誠人さんがステージに居なかったのはホントのハプニングだったのですか!?(面白かったですが)
ハンバーグができるまで の「樹」も動画では途中までですが、すごく良い歌で聴くたび感動しています。こんな歌を作れる諭介さんもまたすごいなって思います。
当時は「Say-You」の存在を知らなかったけれど、それから大人になってからの二人の漫才は何度か見たので、漫才の再現を読んで、すごくリアルに二人の声が聞こえてきました。読みながら、あ、そっか、もう二人でのは見られないのかと改めて気付いてしまいました。気づいて、少し淋しくなったけれど、どうしたっているんだから、って諭介さんが言うように、諭介さんが漫才を始めるとやっぱりいるのも、そうなんでしょうね。一緒に進化していくんですね。去年見たラジオDJ役の本田さんとゲスト役の諭介さんとの即興漫才。本田さんのボケに、諭介さんがつっこむんだけど、もともと諭介さんが天然ボケなところもあるから、その感じに本田さんがちょっと困りながらも喜んでいるような顔を思い出しました。「落ち込むだろうけど、」の後の言葉を諭介さんはずっと考えてしまうけど、これからもずっと気になっていられるのもそれはそれでいいなと思いました。
返信削除今月の連載、諭介さんにとっての本田さんの存在の大きさ、それが突然無くなってしまった空虚感、本田さんの「落ち込むだろうけど。」って言葉の後におどけてみせる本田さんの優しさ・・・拝読していて切なく、胸が痛くなりました。
返信削除諭介さんも書いているように人との出会いって星のイタズラなのかもしれないですね。
でも私は自分の半分みたいな存在の友達がいたことが羨ましく感じたし、諭介さんの財産で宝物なんじゃないかと思います。
無くなってしまった半分のバランスをとりながら歩いていくのはなかなか慣れないし時間がかかるだろうけど、諭介さんの中で根付いている本田さんと進化していく諭介さんを陰ながら見守っているし応援しています。