おいおいおい、8月さんよ、あまりに駆け足でないかい、本日でもう終わりですか。
でっかい台風が途中で散ったか東京まではこなかったが、台風一過で青空とはいかず、夢半ばで諦めた未練が空をぐずつかせてらぁってな夏の終わりにどん曇り東京より、いかがお過ごしか。
記憶の中で自分の今年の夏は、5月5日の子供の日、吉祥寺音楽祭の野外ライブから始まったので夏が短いとは感じないのだけど、なんでか8月はマッハに感じる。そこで今回はそんな8月を噛みしめるべく、8月ライブを振り返ってみたい。
☆2日、下北沢ラプソディーにて「ペンション中尾」オールリクエストライブ。
こちら20曲ほどが全部皆さんからのリクエストで、自分曲以外もOKということで一ヶ月くらいかけまして、知らなかった曲は聴いて覚えるとこから始まり、歌詞をおこしてギターコードをあの手この手で探り探り、へぇーこんなコード進行があるのかなんつって勉強にもなったりして、何より先月も書きましたが、最初はなんだっぺこの曲はと思っていても次第に曲が愛しくなってきて、自分の景色になっていく。リクエストをくれた人、そして聴いてくれる人とそれぞれではあっても一つの曲を通じて世界を共有できるのが面白いなと思ったりして。ちょっと話は逸れますが、「自分の景色になっていく」で思い出したんですけど、プレイステーションなどのテレビゲームってしたことありますか? 自分はゲームを常にやってきたわけではないんですが、人生においてどうしてもやってみたくなってハマったゲームがあります。スーパーマリオなどの子供期は置いといて、大人になってからですね。20年前くらいの「ぼくのなつやすみ2 海の冒険篇」と、10年くらい前でしょうか「龍が如く 維新!」です。今はアイパッドの将棋をやっているくらいで、この世のゲームは将棋さえあれば用が足りるんではないかと思うくらいなんですが、毎年夏になると「ぼくのなつやすみ2」の景色が浮かぶんです、今年は特に。ゲームなのに自分が体感し匂いをかいだかのように自分の景色になっているのを不思議に思う今日この頃。ゲームでも、その世界が自分の景色になるんですね。カニを捕まえて釣りをしたりカブトムシを獲ったり、海辺の夕焼け、海の中、おじさんおばさん、友達、出会い別れ、事件、、もの悲しさもあり、人との距離感や子供ならではな興味の持ち方がリアルで感情移入しやすくて、自分の歴史のようになってる。実際に経験して実感してきた魚の匂いとか海の温度、恐怖心とか、味、なんかが塗り絵のようにそこに重なっていって。思い出というのは忘れていくことも多々ありますが、育ち構築されていくこともあるんですね。そんなゲームに出会えてよかったなぁと思います。
☆9日、劇団ぺテカン公演「タコパ!」の主題歌録音。
台本をもらって二ヶ月間くらいでしょうか。自分は一曲書くぞとなると新しいノートを買って持ち歩いて、そのテーマに沿って思ったことをなんでも書き留めておいて、それを眺めてギターを弾いて言葉とコードがハマってくるのを延々待つ感じでさぐったりするんですが、台本をみてこれはぺテカンの半ドキュメンタリーだなとおもいました。僕っぽい役もあったりして、脚本演出の本田誠人をなくし、残されたもの達の次へ向かう話です。
一回読んで、ちょっとキツイなと思いました。自分的には後にもどる感じがしました。こういった別れというものに対して「先にすすむ、後ろにもどる」ということって、やはりあるのだなぁとも思いました。
悲しみというのはなくならないで、箱の中に入ってて、何をしてても箱のフタが開きっぱなしな時から少しずつフタが閉じていって、時々パカっと開いてしまい体力奪われて、何もかもが憎たらしく思えることもあったり、ただただ悲しんでというのを繰り返し、やがてフタが閉じてる方が長くなり、そこに少しずつ時間という土がかぶさっていく、悲しみ箱は少しずつ土に埋まっていく、なくなりはしないけど心の地中にそれを感じながら深い所でほんの少しずつ養分として土に溶けていくんだろうなってなイメージがあった頃に、また掘り起こしてフタを開けないといけない感じがして、こりゃ疲れるなと、今はやめとこうと一ヶ月くらいはノートをあまり開かず、その間に宮崎に帰り誠人の奥さん泉ちゃんとも話をしたりして東京に戻りノートを開いて作り始めて、時には心がぐしゃぐしゃになりながら作ったりして。でも経験上、音楽も役も自分がずーっとぐしゃぐしゃになりながら作るものがいいわけもなく、なるべく静かな気持ちで作れるよう向かって、結局ノートに書いたこととは違うフレーズがでてきて「seeds」って曲ができました。残された劇団員で半ドキュメンタリーの演劇「タコパ!」。誰もが経験するだろう別れからの始まりに一歩踏み出すこと、それを演劇で表してるぺテカン。まだ観てませんが、どんな風に客席に届くのか楽しみです。
☆17日 横須賀ライブ。
アタクシ音楽で感じる自由は最強だと思っているので、ジャンルや系列や派閥など、音楽に区分けをする考え方には中指を立てて「あほくさー」とカラスが飛ぶんですが、特色はあるなぁとそれが面白いなぁとも思いました。というのもこの日主催のマギーさんは渋谷ラママで活躍してきた人で、他の出演者の方もそこでの繋がりの方々が多く、自分がラママに出たのは25年前の一回だけですのでアウェイ感を感じたのですが、それを感じる自分に中指を立てて「アウェイなどあるものか、みんな音楽の傘の下」と言い聞かせて挑んだ、バンドの中に一人弾き語りライブ。結果、共演の方々も会場一杯のお客さんたちも温かく聴いてくれて楽しかったです。魚も「この場所はこの魚が多い」とか特色があるのと同じで、ライブハウスや場所によっての特色ですね。
こういった場所で歌う時、自分は色んな海域で泳げてるんだなぁと感じて、間違ってないぞとおもったりします。特色の説明が難しいので、また誘われることがありましたら、どんな特色か感じてもらえたらと思います。
☆18日 千葉ANGAにて。
Kと佐藤大輔とミヤマンとのバンド編成で千葉サーキットイベント。若者に混ざりセッション感覚多めのライブでスパーク。感覚だけで昇天できる時に幸せ感じますね。人と音で繋がれる感じが嬉しい。
☆21日 毎月1の稲毛K’sドリーム頑張ってるぜ日本!
この日はそのメンバーで昼からK’sでレコーディングをしてからライブ、からのまたレコーディング。
前にこのイベントで共演の男子二人組が「死にたい」というようなことをほぼ全曲で歌っていて、歌は自由だからいいのだけど、ずっとそれだと楽屋で聞いていても悲しくなってくるもんで、急遽相方Kに「アカリ」をやらないかと提案してコードを確認して、特にMCでもその事は言わずに、最後にアンサーソングとして歌ったのだけど、K’s店長のコウ君に刺さったらしく興奮気味に感動したと伝えてくれて「ぜひこれをレコーディングしたい、今の時代に必要な曲だ」とまで言ってくれて決まったレコーディング。色んなライブを観てるだろう人がそこまで言ってくれて嬉しかったので、全プロデュースを託してレコーディングへ。サブスクでも聴けるようになる予定ですので出来上がったらぜひ聴いてもらえたらと。
☆23日 年一でGONDAさんとの2マンライブ
相変わらずGONDAさんの曲もギターも気持ちがよく、心体踊らせてもらいました。去年約束した「次は浴衣でライブしようね」……今年はすっかり忘れていて、また今年も「次は浴衣でやろう」と約束。来年は覚えていますように。
☆29日吉祥寺 ROCK JOINT GB
区分けがないと言えばこの日の共演、新宿心音会板谷祐さんとリコ&藤沼伸一さんもまたラインがないですね。
どこでもいる黒鯛のようです。風通しよく、GBで会うと緊張感もありつつ、どこか落ち着く二組でのライブ。タスクさんには新曲に、リコ伸さんには音と歌の進化に刺激をもらった夜でした。
以上、そんな8月、改めて噛みしめてみると、濃いい8月だったなと。今年の夏も思い出いっぱい焼きつけられてよかったです。ライブで共に焼きつけてくれた皆様、今年の夏もありがとうございました。
少しずつ風が熱を冷ましていって、ちょいとせつない秋もまたよろしくお願いします。
と、今月はこの辺で、よい秋を。
久々に「場と鳴る」更新しました。 |
頑張ったね、夏。 |
青山の立ち食いそば屋さんに感動。働いてるおじさん方から感じるお心入れ。 |
アメリカ生まれであるからほっといても喋れるようになるんでないかと思っていた中学時代からいっこうに喋れる気配なし。コロナになって英会話アプリで課金までしたのに長続きせずだったので、本腰いれてやったろかいとネットでポチ。 |
高校の先輩、やちむんさんのライブへ。 |
横須賀に降り、ずいぶん静かだなぁと思ったら、横須賀中央という駅にいかねばならなかったんですね。 |
先程の蕎麦屋、感動したので別日にもいきかっこいい背中をぱしゃり。 |
アカリをレック。 |
GONDAさんのギターにのって、永野風ダンス。 |
酔いどれタスクさんと。 |
実家の親戚で集まったとの報告写真の一枚。なんかいい。 |
LOFTのたたき上げロッカー外丸さん。この人の声は地鳴りのようなライオンのような。 |
そして近づいてきましたこの日。目撃、体感のほどよろしくお願いします! |
■「こんばんは。もう9月になるのに毎日暑くて本当に秋は来るのか!?って思ってしまいますね。残暑ざんしょ(ここ、笑うとこ!)ところで、日光浴びると顔がヒリヒリしてできものが出来るのは・・・日光アレルギーでしょうか?ちなみに私も日光アレルギーで強い日差しを浴びると赤い発疹が出て痒くなります。日差し、怖いですね。油断せず日焼け止めクリームを塗って残暑を乗り切りましょう!「ペンション中尾」オールリクエストライブ行きました。自分がリクエストした曲はもちろん、普段諭介さんが絶対歌わない感じの曲を聴けるので毎回ワクワクします。次回がもしあるならと日々歌ってもらいたい歌を書き留めています。私達からの挑戦状、次回も心せよ!(笑)」
(夕陽 2024/08/27 23:43)
→うむ、心した!おかげでどんどん音楽スキルが楽しみながらあがりますわね、どうもありがとう。また来年の頭くらいにある予定なのでバッチこいっ。よろしくお願いします。
■「もう9月…まだまだ夏気分は抜けませんが、夜長月とも言われ秋分が過ぎれば日が短くなり始めますね。17日は中秋の名月です🌝🎑 さて、私は最近新たな一歩をと、お仕事(アルバイト)を探しています。ただ、つい出来なかったらどうしよう、自分は普通だし強みなどは特にはないし…などなかなか自信が持てなくて勇気を出せずにいます。諭介さんは…勇気が必要な際のおまじない?ジンクス?考え方?など何かご自分でやってらっしゃることや心掛けていることなどあればご伝授下さい」
(みなきち 2024/08/28 1:00)
→自分も正直大概ビビってます、呪文的には「あたってぶつかれ」「元々何にもなかったんだから、」「くらってもへこたれてしゃがんでもケツだけは地面につけない、ジャンプするために」「失敗して、負けた傷もいつか自分の糧になる」とかでしょうか。健闘を祈る。
■「オールリクエストライブ「ペンション中尾」楽しいですね。どんな曲をリクエストしても、諭介さんが自分がイメージしていたよりいい感じで歌ってくれるので、もともと好きだった曲がまた好きになります。いつか「音楽なんてきらいだ」と言った人が、設定ではありますが、今は無理やり音楽を聞かせるマスターをやっているのが面白いですね。本当にKさんの言う通り、音楽をきらいな人なんていなかったんだなぁと思えます。ペテカンや4-STiCKS、終わりから始まる話も、ライブで聴いた主題歌もとてもよかったです。8月も終わりますが、猛暑や台風、その他体の色んな所のダムの決壊、お互い気を付けて行きましょう」
(A.T 2024/08/30 17:20)
→気をつけていきましょ。思ってたよりいい感じにできてよかたっ新曲も聴いてくれてありがとうっ
■「ペンション中尾を配信で楽しみました。宇多田ヒカル?!とまさかの曲にびっくりです。ナイスリクエストでした!好きな曲です。ゆうすけさんの声で聞けて嬉しかったですし、その後にもYouTubeにあげてくださり、ありがとうございます。次回も楽しみに待ちます」
(あこ 2024/08/30 21:49)
→あぁよかったっ宇多田ヒカルさんの曲いいよね。配信で観てくれてありがとうっ
■「ペンション中尾おつかれさまでした。大変そうな企画ですがたくさん届く挑戦状、とても人気ですね!いつか本物のペンション中尾ができるときにもとても役立ちそうですね。置くように呟く言葉。あとで心に残っていることに気が付いたりします。なんだかその時のKさんの心情も伺えますね。そんなプレッシャーを経て今も歌を作り歌っている諭介さんやインザスープの音楽が今も聴けることに改めて感謝と嬉しく思いました」
(hitomi 2024/08/30 23:51)
→うん、いつか実際にやってみたいねペンション。こちらこそ、いつも応援してくれてありがとう!実際にできたらぜひ遊びに