ドレ~~ミーーファ~ソラーシーーードォードシーラ~~ソーファ~~ミレドォーー。
かなりぎこちなくも、繰り返していくと少しずつスムーズに弾けるようになってくる。高校一年から今までギターを弾いてきて、ドレミファを弾きたくなったのははじめてのこと。誰のライブだったか忘れたけれど、ギターリストが単音でソロを弾いてるの見て、「自分も単音でギターが弾けるようになりたいな」とふと思い、そのまま練習スタジオに行って、ギターを借りてドレミファを探しあて、でかい音で2時間ほどドレミファを弾いた。
気分はいつかフジロックで観たニールヤングでドレミファだ。なんつうことないことだけど、やっぱり成長というか前進というか、少しずつでも弾けるようになってく実感は嬉しいもんだ。それで、少しでも慣れてくるとドレミファに気分ものっかって面白い。ドレミファだけじゃ物足りなくなって、違う音を探して、気分の音を見つけたら、次の音を探して、みつからなかったら、またドレミファ弾いて。なんてやってるのがおもしろい。
そういう時のイメージって、キリンとかゾウに通じるのかもなとおもった。
例えばキリンは、「あの高いとこにある木の実を食べたいなぁ」と思って思って、長い時間かけて首が伸びて、ゾウは同じこと思っても鼻が伸びてる。もちろんキリンとゾウの本当の進化の理由はちがうだろうけど、例えばの話、そうだったらおもしろい。同じ願望を抱いて、伸びてるとこが違うってのが。というか願望でどっかが伸びるというのが、おもしろい。
願望じゃなくても、ただ手をみるだけでもおもしろい。みんな同じような形をしてるのに、みんな違う。ココロはアメーバみたくいろいろと想ってきたが、ここに宇宙でただ一つのぼくの手がある。ダメダメなこともいいことも、一緒にやってきた僕の手だ。気が付けばキリンのクビがのびていたくらいに、僕の手だ。
(余談だけども何年か前に、気が付くと肘[ひじ]から2、3本毛がはえてた。鳥肌が立った。みんなにみせびらかして笑ったけど、少年期にチ○毛がはえてきた時の「オォッ」ってなワクワク感がなく、なにかとても残念な感じが、心のどっかに吹いていた。オヤジになると耳から毛がはえるってのと同じなのか、いやっ、違う! きっと肘をついてご飯をたべたり、ほおづえついて考え事をしたりと、人より肘を使うことが多かったために、ゾウの鼻がのびた要領で、クッション代わりに神様がくれたプレゼントなんだろう。できれば羽とかにしてもらいたかったけど。いやもしかすると、この10年スター活動をしてきたから、プレスリーとか錦野あきらみたいな、腕からビラビラがはえてるみたいなスター進化説ってのもあるが、どうでもいいっか。みんなもチェックしてみてください肘毛)
インザスープ結成10年。
“結成10年”てのは“、ランボルギーニカウンタック”って響きと同じくらいのかっこよさだ。
終着駅がどこかなんてわからないままでいいけど、知らないうちにどっかが伸びていて、おもろい動物になれたらいいなと思うこれからだ。
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秋は空が遠くまでみえていい感じだ。 愛車のアメリカンバイクに乗っての撮影。 |