そう自分は今年で45歳の誕生日を迎えて、44まではなかった45という響きの中の、四捨五入したら50やん、えーうそー、50か、ほー、へー、50と言えば大人やな、大人っちゅうか昔で言ったらもう初老と呼ばれていたんじゃないかと、勝手に爺さんな気分にもなり、手を後ろに組んで紫陽花を眺めれば、こうやって花々を眺めたり、盆栽に興味を持ったりしてフムフムなんつって毎日それだけで楽しく過ごせたりすんのかなぁと思ったり、はたまた逆に、よくここまでこうして歌ってこれたなぁともおもったり。
子供の時に周りのおいさん達が余裕があるように見えた。いいなぁと。自分も30歳を超えたりしたらゴルフでもやって余裕で暮らしていたりするのかなぁと思ったりした。最近よく思うのが、しかしずっと心の中には不安があって、おびえて暮らしてきたなぁということ。何かしらいつも震えているような、不安が好きなのかなぁと思ったりもして。できれば不安もなく生きていきたいと思うも、対人関係、自分のこと、こんなままじゃなどなど、いつもある。なければ根無し草の糸の切れた凧、ふらふらとどこまでも飛んでいっちゃうような。それこそが不安になるのか、不安心配事は大海原で遭難しないためのイカリになっているのかとも思う。
今思えば余裕で暮らしてたおいさんなんていなかったんだろうなぁとおもう。
高校の時に中庭で友達に教えてもらったギターのコード、弾けてないのにジャランとやるとそれだけで心が吹き抜けて無敵な気持ちになった。けどそれからもずっと、好きなことをやってるはずなのにわけ入っていけども不安はなくならず、いまだしょっ中怯えている。例えば音楽のことで言えば、メンバーに新曲を渡す時、ライブに向かう時、かなわんなぁと思わせられるライブをみた時、うまく前に進めない時、曲ができない時などなど、ずっと。いやだなぁとおもうも、思えばこの怯えってのは次に自分が進むべき、超えるべき壁、指針になってるんじゃないかともおもう。越えれるか越えれないか、勝ったか負けたかの手前に向かったかどうか、挑戦したかどうか、ぶつかって震えて、情けない自分を知って、その自分を超えるために向かってく。勇気がいる。勇気は面倒くさい、面倒くさいけどそれをもって越えないと本当に喜べない、面倒くさい方へ行かないと燃えきらない。してきた経験だけで生きていけば難なく生きられたりするんじゃないかともおもうけど、どこかおもしろくなくなってしまうんじゃないだろうかとおもう。
燃えきらなくても時間は過ぎるし、なんとなく楽しくも過ごせるし、やがて勝手に燃え尽きるんだろうからわざわざそんなことしなくてもいいんだろうけど、そうなれた時の喜びというか生きてる実感ってのはかえがたく、一度知ってしまうとまた追い求めたくなるものなんじゃないかとおもう。ライブ前に緊張しすぎて、なんでこんなことしてるんだろうか、やめればよかったとおもう時がたまにある、ジェットコースターがゆっくり頂上めざして昇ってく時、遠くなる地上を見て怖くなり「やめればよかったー!」と大きく叫んだことが何度かあったが、そんな感じだ。でも終わると友達とがははは!なんつって笑いあってる。やっぱりその時は乗り越えて喜びを感じてる。怯えだけでなくて感動しても心が震える、悔しさや怯えでも、感動しての震えでも、震えて自分を知ってからが本番なんだなぁとおもう。
今月誕生日、一年一度のONE NIGHT STANDもしかり。この日そこまでいくのに楽しみも不安も入り混じって心震わせて昇っていき、その日に燃えきって、楽屋で一瞬空っぽになってすぐに、この気持ちをもってガシガシとやっていきたいという気持ちが空っぽの中に芽吹いていた。昔、屋久島で森の博士に聞いたことが頭をよぎる。木々がひしめきあってるとこに落雷やどしゃ崩れなどで木が倒れて、そこにポッカリとスペースができて、太陽の光が射し込んで新しい命、草木が生えて、そうやって森は生まれ変わっていく。そのスペースのことを「ギャップ」と言う。
自分も面倒くさくても勇気が必要なほうを選んで、震えては自分を知って、燃えて燃え尽きて空っぽになって、そこに射し込む光で芽吹いては、また生まれ変わって生けたらとおもう。経験と算段でふきだまることなく、森博士言うところのギャップを自分で作っては循環して生きていきたい。
誕生日のために作った新曲「HAPPY BIRTH DAY TO ME」の中でも歌ったけんども、年を重ねる毎に、枯れていくごとに音を研ぎ澄まして生けたらと、もらった命を燃やしては自分で時を刻んで生けたらと、循環しながら、人と刺激しあいながら生けたらと思いながら今月はこのへんで。よい夏をっ。45ロール 中尾諭介。
PS:今年も前半戦にいくつかの山を越えまして、後半戦の山々を超えるべく、ここらで一度、早めの夏休みを自分に設けまして、打ち合わせはあるものの、主体は釣り&野宿の2白3日を過ごすべく延岡へ行ってまいりますので、間に合う範囲でこの場所でやブログ等で写真を載せられたらとおもいます。
![]() たくましや星に咲く花 |
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お世話になっていた事務所ピンクム-ンの先輩 4-STiCKS。
南野さんの場所にて歌わせてもらった命日の6/10。
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いつも音で熱で交わってもらってありがたいであります。
今回も、というか 回を重ねるごとにグルーブ増して、気持ちよくて爆発いたしました。 |
ライブ後、ケーキまでもらって、45才、音で叩いてもらっていい誕生日になりました。
ありがとうございました!
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僕のギターを弾いて、ポーズをとる藤沼さんっ。
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デビュー当時から何度も過ごした愛知県はは西尾の海。
インザスープにとって大きな影響をもらった場所。
インザスープに大きな影響をくれた事務所社長のシゲさんに会いに。
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ぐにゃりと這ってのびてポップ
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今年も何も植えなかったので
よく歩く小道の知らない人の植えた茄子の観察日記。
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ぼん
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ぼんぼんぼん
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最近はこんなのや
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こんな ちょっとかわった紫陽花もよくみますね。
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枯れてく紫陽花
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