しかしハロウィーン、すんごいですな。いつからこんなに賑やかになったのかしら。渋谷のスクランブル交差点あたりの浮かれっぷりにはどこか心細くなるというか、「いいのかねぇ」と疑問に感じるも、「いやいや楽しそうなんだからいいじゃないですか」と自分の中で中尾じいさんが二人、お茶をのみながら縁側で会話をしているのが聞こえてくる。「しかしあれだねぇ、あんなのを見ながら悪態をついてばかりもつまらない、もしかすると自分もやってみたいとおもってるんじゃないかとおもいましてね、やってみたい自分てのもいやしませんかねぇ」「いやいやないないありゃないですなぁ」「いやワシなんかはやるんだったらこんな感じってのがないわけじゃなくてね」「ほう、なんですかな、お聞かせ願いたいもんですなぁ」「みのむしじゃね」「ん」「みのむし」「ほほう」「もう、お店なんかで買わないで寝袋に落ちてる枝をくっつけてね、電柱かどっかヒモでぶら下げてずーっとぶらさがっとくのとかやってみたいですなぁ」「ほほう、いいですなぁ、ずっとですな」「えぇずっと」「そう言われるとやってみたくなるもんですなぁ、思い切ってやってみますか」「いや、やりませんけどね、やるんだったらの話ですな」「ですな」なんてことをおもいながら心で茶を飲み、街を自転車で通りぬけてく木枯らし日、ハッピーハロウィーン、いかがおすごしか。
今月はインザスープ15周年記念全国15箇所漫遊記ファイナルinシェルター、無事全行程をその日に終えました。15箇所を自分らで決め、連絡をさせてもらい、全国でたくさんの方々のお世話になって歌わさせていただきました。全国それぞれでの風景、会場、僕たちのために会場を設営してくれたり、取り仕切ってくれたり、その会場に足を運んでくれたみんなの顔やら、そんな 今年の夏の思い出がガラリと変わった季節の中にいて浮き彫りになってきている今日この頃です。音を鳴らすことだけじゃなく、その他の業務的なことや、人との関わりが全部、僕たちの力になったようにおもいます。そんな旅の実感が音や歌になったファイナル「インザスープは今までで今が一番いい」とふと思えて口にしたけれど、きっとそれは音楽をやり続けていたら当たり前のことなんだとおもう、そんな当たり前のことをふと実感できたことが嬉しかった。
自転車をこぐ、目的地と時間がある。やりたいことも不安もある。気がつくと不安や焦りばかりに支配されて自転車を漕いでる時がある。そんな時、周りが見えてなかったり、近くのものが見えなくなってペダルを踏み外したりする。いかんなぁとおもう。右と左の足でペダルを漕ぐ。自分で決めて自分で向かう。目的地と時間がある。途中にいる。ペダルを漕ぐ、前に進む。景色が流れる。匂いを受け入れる。体に吸い込む。実感をする。行きたい場所がある。そこへ向かっている。初めて補助輪なしで乗れたことをおもいだす。何様だったんだと気づかされるときがある。実感をする。心が弱ると人のことをああだこうだと言いたがる。自分と戦わない恥を知る。向かえる場所があること、そこへ向かえること、今あることをありがたく感じる。全部飲み込んで、風通しよく自分は自分の道を行く、きっとまた風通しのいい人に会える。感謝が力になる。ペダルを漕ぐ。会いたい人になる。ペダルを漕ぐ。そんな実感が溢れて歌や音になる。そんなことを繰り返していく。
先日、海を見に行った。久しぶりに遥かな夕焼けを見た。太陽はゆっくり沈んでく。これでもかって燃えていてでかかった。海面に太陽から真っ直ぐに光の道がのびてた。一番濃く燃える太陽のオレンジから空や海にひろがって遥かなグラデーションをみせてくれた。
防波堤にその景色を見にたくさんの人が来てた。知らない人達同士が「キレイですね」って言い合えるような景色。自分でも気づかなかった垣根やもつれがほどけていくような景色。
釣り人達はイワシが大漁だった。老夫婦が並んで歩きニコニコしていてかわいかった。
こんな景色があってくれるんだなぁとおもった。ただただ自分が燃える太陽。何か元々を思い出させてくれるようなあの景色の中で、誰だっていがみ合ったり囲いを作ったりすることはバカバカしくなるんじゃないかと思った。その日その後、人と話すのもライブで音を鳴らすのも歌うのも、ずっとその景色が胸に焼き付いてた。あの景色のままを写真に写せたらTシャツにプリントしていつも着ていたい遥かな景色だった。気持ちがよくてなにかご褒美をもらったような景色。ありがたかったです。と書いて今、あの気持ちを思い出して書いていた今、その後の出来事を思い出してテンションが下がってしまったのですが、いいことがあると嫌なこともあるもので、、うまくできているなぁとおもいます、、、きっとその遥かな開放感からだとおもうのですが、、、、ここだけの話にしてもらいたいし書かなくてもいいことだとは思いますが、、、、、戒めのためにも、、、、、一か八かでオチになるかもしれませんし、引かれるかもしれませんが、、、、、、アタクシ、、、、その日就寝後、夢の中まで開放感に満たされたのか、、、、満たされていたものがダム決壊、40超えての寝小便小僧と相成りまして!翌日布団を洗濯をしました!クリーニング屋さんに行きました!シーツを買いました!どうもすいませんでした!もう寝ます!おやすみなさい!引き締めて寝ます!みんなも気をつけて!おやすみなさい。ハバナイスオータム&ドリーム。
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クレ-ン 秋の空に立つ |
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過去のジュテーム曲順 |
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15ヵ所漫遊記ジュテーム 無事終わりました。 力をかしてくれた皆様、そして足を運んでくれた皆様、ありがとうございました。 |
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打ち上げにて 地元友達達からもらったオリジナル焼酎。 |
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んで、大ちゃんと久々に朝まで のみ介。 |
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高倉健さんが読んでいたという山本周五郎先生。 先生と言いたくなります 。男と女。理不尽。世の中。男と男。おもろかったです。 |
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そして18日は同時期デビュ-のアフターミ- オ-タムスト-ン 大久保海太とのライブ。 セッションに選んだ曲はコレ。オ-タムストーンの菅原くんが書いてくれました。きれいっすね。 |
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大久保さんと草場さん。 |
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いつもニコニコ アフターミ-、長田先輩とツッチ-先輩。 デビュ-前からシェルターでタイバンしたり、その後同じ事務所の先輩後輩の関係になったりと ほんとに長い付き合いになりました。 アフターミ-先輩。 |
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歌を歌っていて 人と繋がる 囲いも 憎しみもなく 遥かな気持ちで 人と繋がれたらとおもう。 太陽ってやっぱりすごいです。 |
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そしてシ-ツ。 |
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ハロイン オレンジだらけ |
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秋に咲く朝顔。 |
♦独占企画 諭介がお答え致します
■「2ヶ月前のことをいろいろ思い出しました。
ホント、笑い声と笑顔で溢れてましたね。
野次もいっぱい飛んでましたね(笑)
In the Soupのライブを、小林さんは表情変えずに
じっと見つめていました。
見つめるその目がとっても優しい目だったのが
とても印象的でした。
ただ、青空を歌い始める直前に外に出て行かれ、ヘブンを歌い終わる頃に戻って来られた姿が今もまぶたに焼き付いています。
漫遊記があったからこそ
一緒にライブが出来て、
きっと、小林さんが誰よりも諭介さんたちとの再会を喜ばれていたと思います。
小林さんのご冥福を心よりお祈りいたします」
(by.ゆな 2015年10月3日 0:03)
→何年かずっと会ってなくて、漫遊記で会えて、しかも同じステージに立てて本当によかった。あんな生き様見せられたら、弱音なんて吐いてられんわね。
最後にメンバーさんやらペニ-レ-ン、仙台を繋げてくれたからまた行かんとや。
■「今晩は。先日の延岡漫遊記。急遽休みを代わってもらえて、参加することができました。 地元で中尾さんの唄声を聴けたのは、2年前の「最高な夜」以来でしたが、本当に行ってよかったです。ありがとうございました。 お客さんたちの盛り上がりも熱かったですが、その盛り上がりを受けてアッツイ演奏を聴かせてくれたメンバーの、嬉しそうな楽しそうな様子に胸がいっぱいになりました。 仕事のことや日常で、へこむことが多い日々だったのですが、わたしも頑張らないと!、と背中を押してもらえた気がします。 今を生きるIn The Soupの演奏を、中尾さんの歌を、また地元で聴かせてくださいね!。 楽しみに待ってます(ひっつき虫ですね。「や~、バカがひっついちょる~」、と子供の頃よく言ってました笑。犬とか猫がくっつけてくると、なかなか厄介です) 」
(by.maaa 2015年10月3日 0:16)
→不具合により、返信おくれてごめんなすって!延岡のライブ、一曲目からすんごい景色でした。おかげで緊張もほぐれたような。いまもあの日のライブのことや、準備、あと片付け、終わったあと会場をモップがけしてくれてるみんなの姿が目に浮かんできます。延岡でメンバー全員でライブできてよかったです。聞きにきてくれてありがとう。仕事をかわってくれた人にも感謝!。そうそう、バカがついてると、最初に「や~」って言う言う! あの言い方なつかし!いやらしあの言い方、たまらんね。バカにされないための修業だったんだろね。成果ないけど。子供社会も大変だったんだなぁ。思い出させてくれて、こちらもありがと。
■「仙台で小林さんと一緒にライブできて、本当に良かったですね! 抗がん剤でまん丸の頭さらけ出す気持ち、わかる。でも小林さんと気持ちは一緒ではないかもしれない。その場の雰囲気は和やかだったかな。私は自分でやってみてわかったのは、どんなに仲の良い友達でも、家族以外にはその行為が、ショックを与えてしまうということ。でも自分は見せたかったな。 きっと小林さんはみんなを見守っていますよ、今までのように。今まで以上に。 諭介さんもお体お大事にしてください。ロックミュージシャンでも、検診は受けてくださいね!」 (by.みぃ 2015年10月3日 7:36)
→コメントおくれましてごめん!英樹さん、こちらがショック受けるのわかってたとおもうわ。ショックの向こう側まで貫いてたっていうか。こちらが受け入れるまでそのまんまで、気付いたらそれが当たり前になってて。昔と変わらず、くっだらないことで笑いあってたわ。んだね、健康診断いかんとね。ありがとね。
■「15周年記念全国15ヶ所漫遊記全ヶ所無事終了しましたね!お疲れさまでした!参加できて、祝えて、とっても楽しかったです。ライブついでに(笑)各地の美味しいもの食べたり、行った場所で会いたかった人に会えたり、15周年記念は個人的にも記念になったような気がしています。仙台のライブにも行けてよかったです。諭介さんの文章を読んで、あのときの景色とライブの思い出がより深くなります。みんな笑ってて、楽しかったですよね。後半戦は、旅を重ねるごとに強くなる音と歌で、続くライブが楽しみだなって思っていました。今が一番いいインザスープ(笑)を今体験できることが嬉しいです」
(by.A.T 2015年10月20日 14:47)
→うん、みんな笑ってた。お通夜のあとも、音楽仲間やらメンバーさんやら友達やら、その後みんな店に集まってて、そこでもみんな笑ってたわ。
漫遊記、記念になってよかった!
■「漫遊記、お疲れさまでした。
私は仙台へは行けてなくて、小林さんのことも存じ上げなかったんだけど、お世話になった人の痛々しい姿を見るのはお元気だった頃を知っているだけに、本当はご本人やご家族の方がツライんだって分かっていても、最初はどんな言葉をかけたらいいのか戸惑ったことだと思います。
きっと、だからこそ小林さんも明るく冗談を言ったりしてたのでしょうね。強くてかっこいい人ですね。
小林さんのご冥福をお祈り申し上げます。
諭介さん、がむしゃらに走り続ける姿もかっこいいけど、いつまでもお元気でいてくださいね」
(by.夕陽 2015年10月24日 10:15)
→→んだ、元気でいきまっせ。こういう先輩がいると、負けてらんないなとおもうわ。弱ってられないね。こぼさないでどこまでもや。ありがとね。