2025年11月30日日曜日

Vol.309「秋の夜長にパドリンクルーズ」の巻

  春から夏にかけて、暖かい日と寒い日を交互に繰り返しながらあったかくなっていくことを三寒四温というけど、秋から冬にかけて暖かい日と寒い日を繰り返していくことも三寒四温と言うのかしらと、ちょっとGPTに聞いてみたらば、言わないらしいですね。でも繰り返してるよね。全ては波のように繰り返しながら、少しずつ進んでいくものなんだなぁと改めて感じる今日この頃、寒くなってきましたが、いかがおすごしか。

 ぼかぁ10月のジュテームを終え、次なる山の弾き語りワンマンへ向かっておりました。コロナ禍、ライブハウスは店を開けることができなかったり、規制付きで開いたり、挙句不要不急な物としてライブハウスは扱われ、感染の広がる場所として、言葉は悪いですが槍玉にも挙げられた。そもそもライブハウスに対しての印象は自分が出ているのにも関わらず、社会的にみればそこまでメジャーな娯楽施設という認識はなく、どちらかといえば社会的にみてアウトローなポジションであるとは認識していたので、そういったことで槍玉に上げられるのも、少々のこんちきしょう魂に触れることはあっても、そこまで違和感はなく、あの時の静かなライブハウスというのもまた特別なコソコソ感があって面白かった。そんな中、ライブハウスが徐々に開けるようになった2021年末に吉祥寺ROCK JOINT GBのブッキングマネージャー昌平さんより、弾き語りでのワンマンライブの提案をもらった。
 その日、GB階段を降り中へ入る手前の壁に貼ってある色んな人たちのポスターを眺めて、いつか自分もここにポスターが貼られるようになりたいなと、駆け出しバンドマンのようなことを思った。これが本当の話、その日ワンマンの提案をされた時、昌平さんが「ちゃんとポスターも作ってさ」と付け足して言ってくれたのだ。駆け出しバンドマンの夢は数時間で叶った。今もGBに貼られてる自分のポスターをみると、夢を描いてから実現するまでの最短時間を思う。というか自分の引き寄せ力の強さを思い、ぼかぁやっぱり引き寄せ力が強いんだな、いや待てよ、であればそのほかにも何十年も想っていることはなぜ達成されていないんだろう、引き寄せにも色んなタイミングとか時間がかかるのもあるんだろうな、それにしても長くかかるなぁ早くしてほしいなとかも思いながら、感謝しつつ眺める。そう、そうして提案されて、ポスターという言葉にも惹かれ、しかも時はコロナ禍で動員がそれほどなくても言い訳がつくだろうというところで引き受けた。今までも同じような規模の場所での弾き語りワンマンの提案をされた事はあったけど、今となれば、まるでこの時を待つように自然とお断りしていた。

 コロナ禍は自分にとって、より音楽と向き合う良い時間になった。このワンマンもしかり、ユーチューブの方でも自分で「場と鳴る」を立ち上げた。この弾き語りワンマンと「場と鳴る」はコロナ禍からのお土産だ。そう、そんでのそんで、初のGB弾き語りワンマンまでの日々、1人リハーサルをやり、今までそこまでやったことのない、思いつく限りの準備を1人でした。この規模でのワンマンとはどんなものか、藤井一彦さんのライブを観にいったりもして、本番当日から逆算してこの日までに最終リハ、この日までに最終通し稽古、曲順完成、などなどスケジュール作りから始めて、その通りこなし楽しかった。本番日を迎え、会場に入った。決まったその日から、コロナ禍もあってか「このワンマンライブは今までやってきたことの結果だ」と受けとめようと、自然に思えた。お客さんが何人でも、僕は僕がやってきたことをやる。今日の結果、動員、ライブ内容が今の僕のリアル、今の僕の歌音を必要としてくれる人達、その人達とやってきた事全てで、愛するだけだとジタバタしないでいられた。

 会場につき昌平さんと予約数のすり合わせをしたところ想像を全然超えるお客さんの予約数で、驚いてる昌平さんに「いやいや、きっと被って予約をしている人もいるんじゃないですか」と冷静に言い、半信半疑であったが僕はやってきたことをやるだけだと、心静かに燃えていた。本番、僕は包まれた。コロナ禍の影響が逆に出た。会場いっぱいの人達に包まれ、コロナ禍のトンネルの向こうに小さな光が見えた。お客さんが来ないと言われていた2022年春に感じた希望だった。

 先にも書いたけど、コロナ禍は僕にとって音楽活動と向き合ういい時間だった。音楽とそれをやるための行動を今一度、見直して立ち向かえた。お先真っ暗になることもあったけど、その度に「やるしかない」というとこへ行きつき行動できた。それまで大の苦手だったデジタル機器などの説明書を読み、または補助金へ辿り着くまでの長い道のりを一つ一つ理解しながら説明書を読んで調べて前に進んだ。一つ一つクリアに乗り越えることを一番遠ざけていた事務的行動、お金の流れに立ち向かうことで超えた波、そのことでなるほど世の中こうして成り立ってる部分があるのかと知ることもできた。親や親戚は報道などを観て、東京の歌手、バンドマンなどはえらい大変なことになってると思ったようで心配してくれたけど、今思えばピンチはチャンスになった。SIONが「こんな時に俺たちは強い」的な歌を歌っていたけど、その通りになったし、ただで戻されたくはなかったからきっちりお土産ももらった。

 波は越えたけれど、波は何度も繰り返す。今からも、自分が乗りたい波にたどり着くまでいくつもの波を超えていく。才能の波、人間関係の波、嘘軽薄の波、仕事の波、嫉妬の波、経済的な波、今までも何度も超えてきた。もう20年くらい前に弟がサーフィンに連れていってくれて教えてくれた。ボードに横たわり亀のように沖へ進んでいくことをパドリングと言い、大抵の波は浮かんで越えれるけれど、今にも崩れそうな大きな波は潜って超える事、でないと波にのまれてもっていかれてしまう事。それがずっと僕に残った、サーフボードに立つ事よりもそちらに興味が湧いた。このことはその後の人生にも比喩として何度も頭に浮かんだ。ことコロナ禍でデジタルに立ち向かっていた時も、よく思い出した。思えばそれまでの人生も、潜って波を超えた後にいい波に出会えたことが多い。手前味噌なものに踊らされない、不満や不条理を言葉でガス抜きしない、人がなんと言おうとダンマリ行動、僕で言えば曲で前に進むしかない。そして何より今の自分を「受けとめること」。そこからしか生きた実感を持って生きられない、ジタバタしない。結局はそこに行き着くんだとコロナ禍は教えてくれた。コロナ土産の一つ、今回で8回目となった弾き語りワンマン、そんなことをテーマに新たな曲を作って挑み、全体的にもやりきったと思えるいい景色が見れた、今までやってきたことの集大成と新たな空気、生きたい方向も見え無事波に乗ることができた。応援してくれ、成り立たせてくれたみんな、ありがとう。
 次の弾き語りワンマンは来年4月17日吉祥寺スターパインズカフェに決定しました、また次の波へ、よろしくお願いします。とお願いしまして、また今月も秋の夜よろしく長々となってしまったので写真のコーナーへ託し、今月はこの辺で。

 

今年も藤沼さんの誕生祭へ。かっこいい先輩方と共演刺激頂き、そしてベースの穴井さんは今年もやはり面白かったです。

10年前にもらった藤沼さんのサムピック。ようやくステージで一曲だけ活躍

これがそのGBのポスター。僕の40代からの音楽人生はGBに育ててもらったと言っても過言ではないです。歌うたいなんてどこでだって歌うけど、そんな場所に出会えて幸せもんです。

やはり美味いおにやんま人形町店

その店のあるあたり、大昔は吉原があったところらしい。映画やドラマで知ってる。元々は沼地だったらしいですね、落語にも出てくるので脳内で行った気になりなり。賑わっていたんだろうなと想いを馳せる江戸浪漫。

蕎麦も美味い季節

来年2/9ニックの日決定

歌うたいは基本独りなんだけど、ふと横見ると共に時代を駆け抜けた友達もいて

ラーメンが幸せな季節です

カレーだって美味い季節です

紅葉紅葉前田紅葉と紅葉見るたびに毎年言いたくなる。とか言ってたら、このスタジオに前田耕陽さんのサイン色紙発見。しかも日付が今年。近づいてます。思わぬところでの引きつけ力発揮

檸檬爆弾

この目の黒い部分がない人達みたいになりたくないし、会いたくないと思った中学時代、はだしのゲンを読んで

おかげさまで、ワンマン無事終了

Photo by Masumi

北海道へいざ東京から、と東京の落ち葉を写し。札幌に着いたら雪の写真を撮って、横に並べて金世界銀世界のコラボをやりたかった

んが札幌は雪なく快晴。そびえ立つ塔とカラコン。大きさ違えどどこ向いて立ってるかは同じ。ついでに知らぬ3人組も

あぁもう辛抱たまらず三平へ。ほんとに不思議なとこにあるんです。文房具屋さんの片隅に

店内も独特の流れ

数年前に検索したら出てきて入った店。味も最初美味いのかどうかがわからなかった。けど食べるうちに、、系。しらぶれば、北海道ラーメンの元祖だとか。延岡でのチキン南蛮の元祖直ちゃんみたいなことですね。

コロナ土産の場と鳴る、ぜひ観てください〜

スポーツ応援番組tvk「しゃかりき」BS松竹東急「がむしゃら」合わせて10年番組のMCとしてお世話になってきた番組のプロデューサー重富さん、僕の歌を広めたいと言って頂き、個人的にライブに来て動画を撮り編集してTikTokを立ち上げて動画をアップして頂いています。番組が終わってもこうして関わり力を寄せて頂きありがたいです。ぜひともフォロー&チェックの程何卒よろしくお願い致します。

 

 

諭介がお答え致します

■「日に日に日が暮れるのが早くなり、ついこないだまで「残暑長いわ!」って言ってたのがウソのように空気がひんやりしてきましたね。ジュテームも随分前のことのように感じます。
諭介さんの文章を読んでいて、ジュテームで諭介さんが感じたあの空間の空気の一部に私もなれたのかな?と思うととても嬉しくなりました。こちらこそThank you ジュテーム!また来年も必ず!
先日の弾き語りソロワンマンも心にじんわりあったかいものが残っています。素敵な時間をありがとうございました」
(夕陽 2025/11/27 23:42)
→最高やね、音楽で一つの空気みたいになれるのって、音楽の醍醐味でもあると思うな。演劇も然り、そういう永遠に思える瞬間を求めてやっているような気がするわ、ワンマン、どちらも受け止めて共有してくれて嬉しいです、ありがとう。

■「ジュテーム楽しかったです!私達にとっては毎年10/6は特別な日ですが、今年の10/6は中秋の名月、一粒万倍日、そこにジュテーム、25周年が重なったとても良い日だったそうです。この日に入籍した知り合いがいて、こんな平日(月曜日)しかも仏滅にどうして10/6?なのかと不思議に思って聞いてみたら、お互いの誕生日の間で良い日だからとのことだったので、ついでにジュテームの日なんだよ、フランス語の愛してるだからめっちゃいい日だね!と教えたら、とっても喜んでました〜(*^^*)普段はこんなこと考えないけど、諭介さんが昔から音楽には、時代に流されない普遍性みたいなものを大事にしてることを改めて知ると、自分の好きなものが終わらない気がして嬉しくなりました」
(A.T 2025/11/29 20:50)
→ひゃはーすごい日やん、なんでもない日が誰かの特別な日になってんだね。しかも偶然の語呂合わせで生まれたジュテームがお役に立てて嬉しいね、一緒に特別な日を作れた気がしておもろいですなぁ。普遍性は音楽のルーツを辿っていたおかげだなぁと改めて思うんだけど、こないだタモリのBSかなんかの番組で音楽のルーツを辿る番組があって、それ非常に合点がいったのよね、なんとかんとかって言う番組で名前忘れたんだけど。そのような事もまた発信していけたらと思います。

■「今年のジュテーム、月曜日だけど行く☆行けるとなんとなく心の中で決めていた気がします。そして行けてとても良かったです。
諭介さんが書いているように、同じ音楽でもそれぞれの人の中で長い間短い間でも育った歌を持ち寄って集まれるってなんだか嬉しいしそれを思うとこの日がとても尊くなります。
「ジュテーム」ってタイトルも今更ながらすごく良いな~って思います。インザスープもメンバーそれぞれ音楽以外の色々な経験や体験とともに音楽に反映されてさらに良くなっているのでしょうね。私的には一番最初にインザスープを諭介さんの歌を聴きとても感動した大事なものが今もちゃんと変わらずに音楽の中にあり続けているのがとても嬉しいです。そして今年もジュテームを開催してくれてありがとうございます。まだまだ聴き続けたいのでよろしくお願いしますね!」
(hitomi 2025/11/29 23:31)
→ありがとうね、ジュテームという約束の日も楽曲も、こうして生きてて共に作れている事、嬉しいね。ずっと探求していける音楽と出会えた事もありがたいわ。この、なんというか歪な4人が合わさってできる唯一無二の音楽、共に時を過ごして共有してくれてありがとう、これからもよろしくね。

■「サンキュージュテーム。
改めて、特別な1日で心からインザスープが好きと誓いなおしたライブでした。コメント拝見していても、やはり皆さん同じ想いで嬉しく思います☺️だからだから、来年も10/6ぜひお願いしますよ🙏🙇‍♀️
そして、弾き語りワンマンもとても胸に沁みました。新曲では会場一体型、オイ!オイ!オイ!と盛り上がってますよね🏄

そして、いよいよ12月。
今年は諭介さん、ライブ本数めちゃくちゃ多かったんじゃないでしょうか…80本くらい⁉️たくさん届けてくださりありがとう〜そしてお疲れさまです🍵
2025年もあとひと月、健康でいい波乗って過ごしましょう〜⛄️」
(mina 2025/11/30 0:40)
→80本?すごいね、50本くらいかとおもてた。ほんとに毎回バラバラで、色んな刺激をもらってるなぁと思うわ、ちょっと自慢だけど、こんなに毎回違って、しかもちゃんと、なんていうか尊敬できる人達とやれているのはありがたいわ、ものすごくふざけたりする事もあるけどね、一個一個逃さず面白くして栄養にしていきますんで、受けとってもらえたらと。いい波乗っきましょっ。