2019年8月6日火曜日

Vol.233「酷暑、汗だくで抱きあえ、2019年夏!」の巻

 長い長い梅雨がやっと明けて、猛暑酷暑。梅雨が長いって言っても雨が多いというよりも曇りの日が多かったので「こりゃ逆を言えば陽が照り過ぎず過ごし易いのかもな」ともおもっていましたが、ずっと曇りだと気分的にはやはりどーんと重くなったりもして、梅雨の合間のほんの数時間に思わせぶりに晴れ間が現れると、救われる気分、とてもありがたい気持ちになり、大げさですが、昔の人はこういう時に「おお、神よ」とかおもったのかもしれませんね。はたまたこれから何度か見られるだろうカミナリも昔の人たちは、人間の力を遥かに超えた恐ろしくも感じる夜空に走る光をみて「恐ろしい、あれはなんだ、生き物か、龍と名付けよう」「いいねいいね龍だ龍だぁ」となったのかも。あ、なるほど日本昔ばなしのオープニングの龍に乗ってる子供って手に太鼓をもってましたよね? あれはカミナリの音を出すものなんだな。って何の話でしたっけ、暑さのせいかしら。そう酷暑、長い梅雨が明け、うって変わってのこの酷暑、朝から汗だくになって働いて美味いカレーを汗だくになって食べて「夏はやっぱりこうでねぇと!」とおもうもやはりこの暑さの中、一日外ににいるのは酷でしょ、熱中症、気をつけねばな夏、いかがおすごしか。
 アツいと言えば梅雨の間も、選挙や吉本興業の話題やら、世の中、大企業に対して何やら今まで感じつつも諦めていた部分、「なんでこんなことがまかり通ってるんだべか」と思っていたことが変わりそうな流れも感じてアツく感じた。
 はたまた高校野球では地元宮崎は富島高校。このチームに小学校からの同級生で中学校は同じ野球部の仲間だった友達の息子がレギュラーで、甲子園への出場を決めた。これ、自分なんて一度も富島高校の試合をみたことがないのに、その一報を聞いただけで感動した。その友達と部活を頑張ったこと、ギターを教えたこと、一緒にバンドを組んだこと、ファミレスで過ごしたこと、何よりその友達は誰よりも泥まみれで野球が好きだというのが溢れていたこと。父親の想い。この間どれだけその息子が頑張ってきたか、親子で野球に対してどう向き合ってきたのか、僕は一度もみたことがないけど、泥くさい人柄を知っているだけに、きっとドカベンに出てきそうな、あしたのジョー的な夕焼けを、汗を涙を、何度も一緒に親子でみてきたのだろうなと勝手に想像して感動、興奮し、本当によかったと思った。よかったともおもったし、自分も一度は夢見た甲子園、レギュラーにもなれず、自分には無理なんだなぁと自然に諦めた甲子園。誠に勝手ながら、ここにきて友達の息子に便乗さしてもらい精一杯応援したいとおもう。富島高校、そこのセカンドを守る友達の息子と甲子園が楽しみだ。

 そう、そして上記に挙げた事柄は便乗型のアツさでありますが、自分事としましてはやはりライブ、今年は例年より細かく遂行させてもらい、刺激をもらってます。そしてこの夏の山場としては、8月25日に宮崎県延岡文化センター大ホールで行う「待ち合わせ~ワロタモンガチ~」ライブはその大小関わらず路上でもホールでも歌えば基本的に心持ちとしては変わらないのだけど、高校時代の相方、現劇団ペテカンの脚本演出役者、本田誠人との公演であること、多くの人が関わってくれてるということ、漫才をやるということ。何ヶ月も前から会議にでたり、宣伝活動で延岡に帰ったりと、一つの山場として向かってきた。そのイベントが近づいてきた。
 先日も延岡で誠人と宣伝用の動画を撮った。夜は一緒にご飯を食べて、今まであまり見てこなかった高校の時の漫才時代の映像を一緒に観た。僕はのけぞった。「うわー!」と言って画面から離れた。とにかく恥ずかしかった。「過去恥だらけ」と言うけど、自分は高校の自分に対して、キャーキャー言われてる時の心情が自分なだけにわかるものだから「調子にのってんなよ」とか、「なんでこの漫才だけ大阪弁やねん!」とかつっこまずにはいられなかった。漫才をしてる自分、コントを演じてる自分、宮崎のテレビ番組に出ている自分、ダウンタウンと話をしている自分。当時、何もかもが初めてのこと、自分の容量を超えてのことだったとはいえ、誰かを真似ていたり、調子にのっていたり、一か八かでハッタリをかましていたりしてる自分に顔がアツくなり、恥ずかしかった。
 でも、それでも観続けていくと、恥ずかしさは残りつつも、その漫才の息がピッタリで二人で一つの生き物のように感じて、すごいなとも思えてきた。こんなこと自分で言うことではないかもしれないが、あのインターネットもない民放2局の情報量の中で、逆に言えばそれがよかったのかもしれないけど、よくこんなクオリティーのことをやってたなとおもった。「技術的にはうちの若手より上手い」と、審査員だった吉本興業のお偉いさんのコメントも流れて二人で顔を見合わせ「すごいね」と素直に喜んだ。と書いて、今度のイベントのハードルを上げてる形になってますが、昔の話ですからね。
 本田誠人がすごかったんです。高校時代から芸事に対して目指す高みがあって、実際に稽古をする、演出をするという。本人は今それを生業にしてるけど、あの当時に、誰に習ったわけでもないのに、演劇部でもなく野球部だったのに、芸能一家というわけでもなく雑貨屋の息子なのに、何故そんなことができたのかいまだに不思議だ。
 
 自分はと言えば学校に行って部活をやってからの漫才の稽古だったので、いや、それは誠人も一緒だし自分よりキツイ野球部だったのに、自分のほうがすぐに稽古中に眠くなったりあきたりして、それをみた誠人がカップラーメンとポカリスエットをおごってくれる。そんでまたやる気になって稽古再開。そんな、師匠とかではなく同級生の誠人にアメとムチをもらって繰り返し稽古してた。
 やればやるほどスムーズになり、二人だけでやっていてもグルーブを感じて楽しくなる。それをお客さんの前でやるとまた第三の要素も加わってよりグルーブが大きくなって、稽古をした分だけその場の空気に対応できて大きな一体感が得られて楽しかった。当時の映像を見て、なかなかできない経験をしたんだなぁとおもったし、音楽の道に進んでも、ここで体に入ったことが僕の中に生き続けてるんだなぁと再確認した。
 高校を卒業し、ラストライブを文化センターの小ホールで遂行し、お互いにやりたいことが別にあったんだろう、どちらかが言うでもなく自然とそのライブを最後に解散した。その後自分はもっと自分の自由を探したように思う。路上で歌い、畑の真ん中で歌い、ヒッチハイクをし、宇宙の中に自分がいるような感覚を旅や歌の中に求めた。僕は僕で色んな人と出会い、色んな景色を見てきた。その先に今がある。
 誠人は演劇、僕は音楽と別々の道を生き、別々の道だけど同じ舞台から出発したもの同士、27年ぶりに文化センターに帰る。上手い漫才はできないだろうけど、ポカリとカップラーメンをもらって稽古してた自分よりかは自分として舞台に立てる道を歩いてきたはずで、それをぶつけ合えるのが楽しみだ。そんな2人のグルーブをぜひ、体感してもらえたらと。宮崎は延岡の夏、まだまだ今年の夏はアツくなりそうです。熱中症に気をつけながら、汗だくで夏と抱き合えたらと。と今回はこの辺で。

6月10日、フォースティックスの打ち上げも別日に大森でやり。

梅雨の合間の晴れ間。
ありがたや。

元々レーベルの先輩のキュウさん
もう20年近くになるか、なにかと気にかけてもらい,
ぼそりと残る言葉ももらいありがたいです。
いいイベントに誘ってもらいありがとうございました。

海はいい。空も。青いからか。

延岡七万石城下町。
延岡西校跡。
今は養護施設になってる。
自由な校風だった。
この学校じゃなかったらあんなに漫才できなかっただろうな。

体育館。昔より広く感じた。ここでも全校集会とかで漫才。

母に頼まれよしずを買いに。
アミュアルの軽トラ、運転してる感があり、おもろい。

誠人の家にてすき焼きご馳走になり。

ここが稽古場だった。
右の冷蔵庫にポカリが入ってて稽古中もチラチラ見てたんだろうな。

服もかりたんだな。

酔っ払い夜道。

織田裕二にしてくださいと散髪屋に言えば髪質が違うから無理と言われた頃か。

実家にて。語りかけてくるプー。

宮崎から神戸へ。
久々の神戸、ここも自由な風が吹いてて気持ちよかった。

神戸戻りで観劇。現実問題、経験したように、後に残るだろう舞台でした。
今年12月再演の「荒れ野」でお世話になる平田さん、かっこよかったです。

8月25日、会場にて2人の3曲入りCDを販売します。
①「待ち合わせ」(本田誠人作詞・中尾諭介作曲)
②「んなこといいながら」(本田誠人作詞作曲)
③「死にゃあせんが」(作詞 中尾諭介 ウコカ 作曲 中尾諭介)

さて、いよいよな8月。

一緒に体感してもらえたらと、どうぞよろしくです。

 

 

諭介がお答え致します


■「とっても充実した6月♪素敵な46歳を見て聴いていると、こちらまで嬉しい!楽しい!!気分でいっぱいになります☆ありがとう♪

本物のサクラダファミリアを見に行くことが、生きてるうちに叶えたい目標ですが、その前に、中尾サクラダファミリアを観に行きたいです☆
スターの輝きをもらって、今月も元気に過ごせそうです!
暑い夏がやって来ますが、ガリガリくん食べて、楽しい夏を~♪」
(まぁ 2019/07/04 11:37)
→まだまだ制作中ですよ。
がりがり削ってかっちょよくなりますからね。みていてくださいね。よい夏を!


■「いろいろ詰まった6月の文章を読んで、いろんなことをやってきて、やってきていることが続いていて、すごいなと思いました。TVK「しゃかりき」も再演が決まった「荒れ野」もバンドではないけれど、そのメンバーの中で諭介さんがいい味を出していることが本当に面白いです。もちろんライブがメンバーで変わるのも面白くって、ワンナイトスタンドもそうだし、先日稲毛でニックバッカーズのドラムの大ちゃんが参加した中尾と草場と佐藤大輔はなんだろう!とてもよかったです。だから、ライブが面白いのかな。対バンする人によって雰囲気変わるセッションも好きで、中尾と草場がいつもよりちゃんとした人間に見えた鈴ノ木さんとの時間も楽しかったです(笑)。この先も、1日に野球2試合、釣りも仕事もライブもやっちゃう、できる男46歳のいろんなステージを楽しみにしています! 」
(A.T 2019/07/17 11:58)
→がはっせやねん、スウジーワアルドにひきこまれると自分が突っ込みにまわらなきゃとおもったりなのにつっこまれたりして、、こんどは3人でにゃんにゃんだけで会話しようかしら。これからもいろんなステイジを楽しんでもらえたらうれしかよ。

■「6月大活躍でしたね。お疲れさまです。
わたしは鈴ノ木ユウさんとのライブ参加しました!色々あったようですが(笑)、赤いスイートピーはどちらが選曲したのでしょう?ナイス選曲!素敵でしたよ~。一緒に作ったという曲は初めて聞けて嬉かったっです。音源あってよかった!無かったら聞けていないかもしれなかったですもんね。良いイベントでしたね。ライブに行った、というか、遊びに行った、という感覚で。
夏バテしないよう、沢山食べて、まだまだ楽しませて下さいな」
(匿名 2019/07/18 21:58)
→おつかれさま、赤いスイートピーはミイティングできまったね、なんでだか忘れてしもたけど、次回あったらもっと上手くなってるやろね。

■「最近引っ越して、荷物も片付かず、新しい環境で色々と落ち着かない毎日でしたが、久しぶりに行ったライブでHeavenを聴けてほっとしました。ありがとうございます。
荷物片付いたころにまたお邪魔しますね^^
今年の夏も楽しんで下さいませ!!!」
(匿名 2019/07/22 18:36)
→忙しい中きてくれてありがとう。
まだまだ歌ってるとおもうので落ち着いたらぜひにっ。


■「充実てんこ盛りな6月でしたね。バタバタと忙しくしてる時は何てことないんだけど、少し時間に余裕ができると急にバタンとなってしまいがちなので御自愛くださいね。46ですもの(笑)。
ライブブログのような文章を読んでいて、私もワクワク楽しい気持ちになりました。ありがとう。
また都合をつけてお邪魔しますが、行けなくてもいつも見守っているのでお忘れなくー」
(夕陽 2019/07/25 23:27)
→うむ!ありがとう。
余裕がこわかっ。
自分の体と相談しながらうまくやっていい夏をおくりましょ!






















2 件のコメント:

  1. 「待ち合わせ~ワロタモンガチ~」あと一週間になりましたね!本田さんとの漫才の練習はどうでしょうか?去年の待ち合わせでも見せてもらいましたがとっても楽しみですね!(ハードル上げ)今だからこそ思うのかもしれませんが、諭介さんの方がツッコミなんですよね。ライブだと諭介さんはボケてもないのに、他の出演者からつっこまれているのを目にすることが多いので、諭介さんがツッコミ役なのがとても意外で、個人的にはもうすでにそこから面白いです(笑)学生時代のことはコラムで読んだり、ライブで聞いたりして、知っているような知らないような感じですが、なんだか27年前の二人にも会えるような気がしています。このイベントのおかげで完全に便乗型ですが、大ホールで聴ける諭介さんの歌、この夏の延岡のアツさを体感できることを嬉しく思い、汗だくでワライに行きたいと思います。

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  2. 学生の頃からスゴかった本田さん。そんな本田さんが相方に選んだ諭介さんですからきっと諭介さんも自分が思っている以上にスゴかったんだと思います。
    そんなお二人の27年の時を経ての復活ライブ。チケットもソールドアウトでポカリやカップラーメンをもらってた頃の諭介さんもビックリですね。

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